

WEBデザイナーの平均年収を業種別に紹介|年収アップの方法やキャリアアップについても徹底解説!

WEBデザイナーへの転職を考えたとき、気になるのが「年収」ですよね。
「未経験からだと、今の給料より下がってしまうのでは」「本当に生活できるだけ稼げるようになるのか」と、リアルな収入が分かりづらいと感じていませんか。
結論から言うと、WEBデザイナーは未経験からでも着実に年収を上げられる将来性のある職業です。
重要なのは、平均年収を知るだけでなく、どのようなスキルを身につけ、どんなキャリアを歩めば収入が上がるのか、その「戦略」を理解しておくことです。
この記事では、これから就職・転職を目指す人に向けて、WEBデザイナーの平均年収を具体的な数字で紹介し、年収を上げるために必要なスキルやキャリアアップについても言及します。
- リアルな平均年収データ(年代別・企業規模別・スキル別など)
- 未経験から年収を上げていくための具体的なスキル
- 年収1,000万円も目指せる将来のキャリアアッププラン
とはいえ、年収アップに必要なスキルやキャリアプランがわかっても「今の自分に合った学び方」や「最短で目標に到達するための具体的なステップ」を一人で考えるのは難しいですよね。
そんな人には、あなたの現状と目標から、最適な学習ロードマップを一緒に見つける無料カウンセリングがおすすめです。
転職後の収入が不安な人、効率的にスキルを身につけたい人は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
WEBデザイナーの平均年収は378万円
転職サービスdodaの調査によると、WEBデザイナーの平均年収は378万円です。
日本の平均年収である458万円(国税庁)と比較すると、やや低い水準にあることがわかります。
ただし、この金額はあくまで全体の平均値であり、WEBデザイナーは専門職であるため、スキルや経験、働き方によって年収は大きく変動します。
現在の年収が310万円の人であれば、平均値を目指すだけでも70万円近い収入アップが期待できるでしょう。
この章では、平均年収をより深く理解するために「年代別」「年収の推移」「高年収層の割合」の3つの視点からデータを掘り下げていきます。
WEBデザイナー年代別平均年収
年代別の平均年収を見ると、経験を積むごとに年収が上がっていく傾向がはっきりとわかります。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 341万円 |
30代 | 407万円 |
40代 | 433万円 |
50代 | 429万円 |
上記はdoda「平均年収ランキング」にて公開されている、WEBデザイナーの年代別平均年収です。
20歳の人であれば、現在の立ち位置は20代の平均年収に近いかもしれません。
しかし、30代になる頃には約30万円の年収アップが見込める計算です。
年齢と共に年収が上がるのは、経験やスキルの蓄積が正当に評価される専門職である証拠と言えるでしょう。
WEBデザイナー平均年収の推移

WEBデザイナーの平均年収は、ここ数年大きな変動がなく、横ばいで安定している傾向にあります。
これは、IT・WEB業界全体が成長を続けており、WEBデザイナーの需要が常に安定しているためです。
AIの台頭などが話題になることもありますが、クリエイティブな思考や課題解決能力が求められるWEBデザイナーの仕事が、すぐになくなる可能性は低いでしょう。
急激に年収が下がるリスクが少ない点は、これから目指す人にとって大きな安心材料になるはずです。
年収1,000万円超えのWEBデザイナーの割合は0.8%
年収1,000万円を超えるWEBデザイナーは、全体の1%未満と非常に少数派です。
単に言われた通りにデザインを制作しているだけでは、この領域に到達するのは難しいでしょう。
年収1,000万円を実現している人材には、以下のような共通点が見られます。
- フリーランスとして独立し、高い単価で複数の案件をこなしている
- デザインだけでなく、事業開発やサービス全体のグロースに関わっている
- マーケティングやUI/UX戦略など、高度な専門スキルを掛け合わせている
後の「年収を上げるスキル」「キャリアアップ」の章で、高年収を実現するための具体的な方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

WEBデザイナーの平均年収【パターン別】
WEBデザイナーの年収は、働き方やスキルレベルによって大きく変わります。
この章では、「業務形態」「経験・スキル」「企業規模」「国内外」という4つの切り口から、それぞれの平均年収を比較し解説します。

業務形態別の平均年収
働き方によって、収入の目安や働きがいは大きく異なります。
以下は「正社員・契約・派遣社員・フリーランス」ごとの平均年収です。
業務形態 | 平均年収 |
---|---|
正社員 | 約400万円 |
契約・派遣社員 | 約350万円 |
フリーランス | 約300万〜1,000万円以上 |
正社員は安定、フリーランスは実力次第で高収入を狙えるという特徴があります。
「場所に縛られない働き方」はフリーランスという選択肢で実現可能ですが、収入を安定させるには、後述するスキルや営業力が必要不可欠です。
経験・スキル別の平均年収
未経験から転職する場合、初任給がどれくらいになるのかは最も気になるポイントでしょう。
経験・スキル | 平均年収 |
---|---|
未経験・アシスタント | 約280万〜350万円 |
実務経験3年以上 | 約350万〜500万円 |
リーダー・マネージャー | 約500万円以上 |
未経験者の初年度の年収は、現在の年収と大きく変わらないか、少し高くなる可能性があります。
ここからコーディング、UI/UXデザイン、マネジメントといったスキルを身につけていくことで、着実に年収を上げていくことが可能です。
企業規模別の平均年収
所属する企業の規模や事業内容によっても、年収には差が生まれます。
- 大手企業(事業会社):年収や福利厚生は手厚い傾向にあり、安定した環境でじっくりスキルを磨きたい人におすすめ。
- 中小・ベンチャー企業:大手より年収は低い場合もあるが、裁量権が大きく、幅広い業務に挑戦できるためスキルアップのスピードは速い。
- 制作会社:様々な業界のサイト制作に携われるため、多様なデザイン経験を積むことができる。
転職活動の際には、年収だけでなく「どんな環境で働きたいか」「どんなスキルを身につけたいか」という視点で企業を選ぶことが重要です。
国内・海外別の平均年収
国内・海外別の平均年収は以下のように大きく異なります。
国 | 平均年収 |
---|---|
日本 | 378万円 |
アメリカ | $63,660(約925万円) |
ドイツ | €57,535(約979万円) |
イスラエル | $58,761(約854万円) |
上記のように、日本と海外ではWEBデザイナーとしての価値が大きく違う点がわかります。
ドイツやアメリカでは900万円ほどの平均年収であることから、WEBデザイナーの市場価値が高いことがわかります。
WEBデザイナーとして年収を上げるために必要なスキル
WEBデザイナーとして年収を上げるには、デザインスキルを磨き続けることはもちろん「デザインスキルに何を掛け合わせるか」という視点が極めて重要です。
デザインはできて当たり前、その上でクライアントや所属企業のビジネスにどう貢献できるかが、あなたの市場価値、つまり年収を大きく左右します。
ここでは、働き方の違いも考慮し、「会社員」「フリーランス」「両方に共通」の3つのカテゴリに分けて、年収アップに直結するスキルを具体的に解説します。

会社員WEBデザイナーにより重要なスキル
会社員WEBデザイナーが年収を上げるためには、単独のプレイヤーとしてだけでなく、チームや組織全体に貢献するためのスキルが求められます。
- ディレクション・進行管理スキル
- チームマネジメント・リーダーシップ
- プレゼンテーション・企画提案力
- 社内調整・ステークホルダー管理能力
特に上流工程やマネジメントに関わるスキルは、キャリアアップと年収アップに直結します。
ディレクション・進行管理スキル
WEBサイト制作は、デザイナーだけでなくエンジニア、ライターなど多くの人が関わるプロジェクトです。
ディレクション・進行管理スキルとは、プロジェクト全体のスケジュール、品質、課題を管理し、円滑にゴールへと導く能力です。
このスキルを身につけることで、制作現場をまとめるWEBディレクターへのキャリアパスが開け、大幅な年収アップが期待できます。
チームマネジメント・リーダーシップ
後輩デザイナーの育成や、デザインチーム全体のパフォーマンスを最大化するスキルです。
メンバーの能力や成長に責任を持ち、的確なフィードバックやタスクの割り振りを行うことで、チームとしてのアウトプットを向上させます。
アートディレクターやデザイン部門の管理職を目指す上で必須のスキルと言えるでしょう。
プレゼンテーション・企画提案力
優れたデザインも、その意図や価値が関係者に伝わらなければ採用されません。
「なぜこのデザインなのか」を論理的に説明し、クライアントや上司を納得させる力は、デザイナーの評価を大きく高めます。
さらに、現状の課題を分析し、改善策としてWebデザインを企画・提案できるようになれば、より上流工程からプロジェクトに携わるキーパーソンとして活躍できます。
社内調整・ステークホルダー管理能力
大規模なプロジェクトになるほど、営業、マーケティング、開発など、社内の様々な部署との連携が不可欠になります。
各部署の要望や意見を汲み取り、プロジェクトが円滑に進むよう利害関係を調整する能力は、特に大企業で重宝されます。
複雑な案件を成功に導けるデザイナーとして、替えの効かない存在になれるでしょう。
フリーランスWEBデザイナーにより重要なスキル
フリーランスは、会社という看板なしに、自らの力で仕事と収入を確保しなければなりません。
そのため、デザインスキルに加えて「ビジネスを創出し、継続させるためのスキル」が年収を大きく左右します。
- 営業スキル(案件獲得の生命線)
- マーケティング・SEOスキル(自己ブランディングと付加価値提供)
- 複数案件の並行管理能力
営業スキル(案件獲得の生命線)
フリーランスにとって、案件を獲得できなければ収入はゼロです。
自身のスキルや実績をまとめたポートフォリオを効果的に見せ、人脈を広げ、自ら積極的にクライアントにアプローチする営業スキルは、まさに生命線と言えます。
また、自信を持って単価交渉を行うことも、年収を上げる上で欠かせません。

マーケティング・SEOスキル(自己ブランディングと付加価値提供)
「待ち」の姿勢ではなく、ブログやSNSを通じて自身の専門性を発信し、「あなたにお願いしたい」と見込み客から問い合わせが来る状態を作るのがセルフマーケティングです。
さらに、クライアントに対しても、SEO(検索エンジン最適化)を意識したサイト構造を提案するなど、ただ作るだけでない「集客や売上に貢献できるデザイナー」としての付加価値を提供できれば、高単価な案件を獲得しやすくなります。
複数案件の並行管理能力
収入を安定させ、さらに最大化するためには、複数の案件を同時に、かつ高い品質で進行させる管理能力が必須です。
タスクの優先順位付け、緻密なスケジュール管理、クライアントとの円滑なコミュニケーションを効率的に行う自己管理能力が、フリーランスとしての収入の上限を決めると言っても過言ではありません。
会社員とフリーランス両方に重要なスキル
以下のスキルは、働き方を問わず、すべてのWebデザイナーが年収を上げるために磨き続けるべき専門スキルです。
これらが土台となって、前述の応用スキルが活きてきます。
- UI/UXデザインスキル
- HTML/CSSのコーディングスキル
- JavaScriptの基礎知識
- トレンドとツールのキャッチアップ能力
- データ分析・効果測定スキル
UI/UXデザインスキル
単に見た目を美しくするだけでなく、ユーザーが「使いやすい」「心地よい」と感じる体験(UX)を設計し、それを直感的な操作画面(UI)に落とし込むスキルです。
WEBサイトの目的(商品購入、問い合わせなど)を達成させるために最も重要なスキルであり、UI/UXを深く理解し、設計できるデザイナーの市場価値は非常に高くなっています。

HTML/CSSのコーディングスキル
デザインの意図をWebブラウザ上で正確に再現するための基本的な技術です。
デザインの実現可能性を技術的な視点から判断でき、エンジニアとのコミュニケーションを円滑にするためにも必須の知識です。
保守性や再利用性の高いコードを書けることは、チーム開発において高く評価されます。

JavaScriptの基礎知識
WEBサイトにアニメーションなどの動的な表現を加えたり、ユーザーの操作に応じて表示を変化させたりするために使われるプログラミング言語です。
JavaScriptの知識があれば、デザインの表現の幅が大きく広がり、より付加価値の高いWEBサイトを制作できます。
フロントエンドエンジニアへのキャリアチェンジも視野に入るでしょう。
トレンドとツールのキャッチアップ能力
WEBデザインのトレンドや主流となるFigmaなどのツールは、驚くべきスピードで変化します。
常に国内外のWEBサイトやデザイン系メディアにアンテナを張り、新しい表現手法や効率的なツールを学び続ける姿勢がなければ、デザイナーとしての価値はすぐに陳腐化してしまいます。
継続的な学習意欲こそが、長く活躍し続けるための鍵です。
データ分析・効果測定スキル
デザインを公開して終わりではなく、Google Analyticsなどのツールを使って「そのデザインがどのような成果を生んだか」を数値で分析し、改善提案に繋げるスキルです。
データに基づいてデザインの有効性を証明できるデザイナーは、クライアントや社内から絶大な信頼を得ることができます。
「感覚」だけでなく「事実」で語れるデザイナーは、ビジネスの成果に貢献できる人材として高く評価されます。
平均年収アップに期待!WEBデザイナーからのキャリアアップ
ここでは、WEBデザイナーのスキルを活かして、より専門的で高年収が期待できる3つのキャリアパスを紹介します。
- UI/UXデザイナー
- WEBディレクター
- フロントエンドエンジニア
長期的なキャリアを見据えることで、日々の学習モチベーションも高まるはずです。
UI/UXデザイナー
UI/UXデザイナーは、WEBデザイナーからのキャリアアップとして最も人気のある選択肢の一つです。
仕事は、WEBサイトやアプリの「使いやすさ(UI)」と「快適な利用体験(UX)」を設計する専門職になります。
ユーザー調査やデータ分析に基づき、なぜユーザーがそのように行動するのかを深く考察し、サービス全体の満足度を高めます。
ビジネスの成果に直接貢献するため市場価値は非常に高く、平均年収も550万円からと高水準です。
デザイン力に加え、人の心理やデータ活用に興味がある人にとって、やりがいの大きいキャリアパスと言えるでしょう。

WEBディレクター
WEBディレクターは、デザイナーの枠を超え、WEBサイト制作プロジェクト全体を牽引する責任者です。
企画立案から予算管理、デザイナーやエンジニアのアサイン、進行管理、そして最終的な品質担保まで、プロジェクトの全工程を統括します。
多くの関係者のハブとなり、プロジェクトを成功に導く司令塔としての役割は、幅広い知識と高度なマネジメント能力が求められるため、平均年収も500万円からと高水準です。
人をまとめたり、企画を考えたりすることが得意な人に向いているキャリアと言えます。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、デザインを技術で形にする仕事です。
WEBデザイナーが作成したデザイン案を、HTML/CSS、そしてJavaScriptといった言語を駆使して、ユーザーが実際に触れるWEBサイトとして構築します。
単に見た目を再現するだけでなく、サイトの表示速度や将来的な更新のしやすさ(保守性)まで考慮した高度な実装スキルが求められます。
その高い技術的専門性から、平均年収は540万円からと高水準であり、コーディングが好きで、技術力でデザインの価値を高めたい人におすすめのキャリアです。
他業種からWEBデザイナーへ就職・転職に成功した事例
他業種からWEBデザイナーへ就職・転職に成功した事例を2つ紹介します。
「PC一台で、場所にとらわれずに働きたい」公務員からWEBデザイナーになった明石さん
30代で公務員として勤務していた明石さんは、40歳を前に「PC一台で、場所にとらわれずに働きたい」という思いから、WEBデザイナーへの転職を決意しました。
そんな中、WEBデザイナーのスキルを学んだ上で案件が取れる状態になりたいという思いからWEBCOACHへ入学しました。
学習初期は平日2時間、休日4時間の学習を続け、3ヶ月目からは実践的な制作に挑戦。
学習中は専属のコーチからの早い返信や徹底したサポートのもとで挫折することなく学習を継続することができたと語ります。
転職活動では、公務員時代に培った真面目さや責任感をアピールし、「堅実で長期的に貢献してくれそうな人材」として企業から高い評価を得て、見事転職を成功させました。

ヨガインストラクターをしながらWEBデザイナーの両立に成功した粕川さん
フリーランスのヨガインストラクターとして働きながら、3歳のお子さんの育児と学習を両立させた粕川さん。
息子の昼寝中や早朝などの隙間時間を活用し、9ヶ月間の学習を継続。
「効率を考え、プロに教わるのが一番の近道」と判断し、WEBCOACHで学ぶことを決意しました。
その後は、専属コーチとのコーチングの中で、モチベーション維持を兼ねて子育ての話を交えながらWEBスキルを学びました。
最終的には自身の状況に合わせた学習プランを選択できたことで、見事WEBデザイナーとしてのキャリアをスタートさせました。
WEBデザイナーの年収について具体的な話を知りたい人は無料カウンセリングへ!
この記事では、WEBデザイナーの年収に関する一般的なデータや、年収を上げるための方法について解説してきました。
しかし、「自分の経歴やスキルだと、どのくらいの年収が見込めるの?」「最短で目標年収に到達するための具体的なステップを知りたい」といった、よりパーソナルな疑問が残っているかもしれません。
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満足度は95%を超えており、無理な勧誘は一切ありません。
「まずは情報収集だけ」という人も大歓迎ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
今回はWEBデザイナーの平均年収と、収入を上げていくための具体的な方法を解説しました。
平均年収は378万円ですが、これはあくまでスタートラインにすぎません。
マーケティングやUI/UXデザインといった付加価値の高いスキルを身に付け、将来的により専門性の高いキャリアへステップアップすることで、年収1,000万円を目指すことも可能です。
キャリアプランや学習方法に迷ったら、ぜひWEBCOACHの無料カウンセリングでご相談ください。
現役のWEBデザイナーによるプロの視点から、最適な道筋を一緒に見つけます。