

未経験からUI/UXデザイナーになるには?具体的なロードマップもご紹介!

「未経験からUI/UXデザイナーになりたいけど、本当に転職できるの?」
「30代からのキャリアチェンジは遅すぎる?」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、正しいステップと継続できる環境さえあれば、独学でもUI/UXデザイナーになることは十分可能です。
- UI/UXデザインを独学で学ぶための具体的ステップ
- 案件獲得を目指すロードマップ
- 独学に向いている人・向いていない人の見極め方
- 必要なスキルとおすすめ資格、働き方の選択肢
ただ、これからの自分の人生に関わる選択なので専門家に相談したい方も多いのではないでしょうか?
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UI/UXデザイナーとはそもそも何?自由な働き方でも安定して働ける?
UI/UXデザイナーが具体的に何をする職業なのか、それぞれの違いについて解説します。
- UI/UXとは
- UI/UXデザイナーの仕事内容とは
- Webデザイナーとの違いとは
UI/UXとは
UIとは「ユーザーインターフェース(User Interface)」の略で、利用者が直接触れる部分、つまりサービスや製品とユーザーの接点を指します。
スマートフォンのアプリ画面やWebサイトのレイアウト、さらにはキーボードやマウス、マイクといったデジタルでない要素も含みます。
UIデザイナーの仕事は、ユーザーがこれらのインターフェースを直感的に使いやすく設計することです。
一方、UXは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略で、ユーザーがサービスや製品を利用することで得られる体験全体を指します。
例えば、Webサイトがスムーズに操作できて心地よいと感じられるかどうかなどが当てはまります。
UXデザイナーの仕事は、こうしたユーザーの感覚や体験を快適なものにするための設計を施すことです。
UIとUXは密接に関連しており、ユーザーが使いやすいインターフェースを設計するには、良い体験(UX)が欠かせません。
逆に優れた体験(UX)を提供するには、ユーザーが触れるインターフェース(UI)を工夫する必要があるのです。
UI/UXデザイナーの仕事内容とは
UI/UXデザイナーの主な仕事は、上述した通りユーザーが使いやすいデザインを作り上げることです。
ターゲットとなるユーザー層によって「使いやすいデザイン」は異なります。
例えば、高齢者向けのサービスであれば、フォントサイズを大きくし、ボタンは視認性の高い色を選ぶ必要があると言えるでしょう。
また、ユーザーがWebサイトに訪れる目的を理解し、それに応じたレイアウトや機能を考えることも大切です。UI/UXデザイナーは、このようにユーザーのニーズにあった体験を提供するためにデザイン全体を設計します。
キャリアパスとしては、Web制作会社や事業会社のデザイン部門で働くのが一般的ですが、フリーランスとして独立し、様々なプロジェクトで活躍する人も増えています。
Webデザイナーとの違いとは
UI/UXデザイナーとWebデザイナーは似ている職種ですが、役割には明確な違いがあります。
両者が完全に別の仕事というわけではなく、UI/UXデザインのスキルをもつWebデザイナーというのが基本です。
比較項目 | UI/UXデザイナー | Webデザイナー |
---|---|---|
主な役割 | 製品やサービス全体の体験設計(UX)と、その接点となるインターフェース設計(UI)に責任を持つ | 主にWebサイトの見た目のデザインとコーディングを担当する |
重視する点 | ユーザーの課題解決、目標達成の しやすさ、使いやすさ、 満足度といった「体験の質」 | 情報の伝わりやすさ、 ブランドイメージの表現、 見た目の美しさ、訴求力といった 「視覚的デザイン」 |
業務範囲 | ユーザー調査、情報設計、 ワイヤーフレーム作成、 プロトタイピング、 UIデザイン、 ユーザビリティテストなど 多岐にわたる | デザインカンプ作成、画像編集、HTML/CSSコーディング、JavaScript実装など制作中心 |
ただし、UI/UXデザイナーは「ユーザー視点」を重視するのに対し、Webデザイナーは主に「クライアントの要望」に応じたデザインを優先します。
「ユーザー視点」を大切にする場合、クライアントが希望するデザインよりも機能性を重視したデザインを提案することもあるでしょう。
つまり、Webデザイナーは装飾美を追求する傾向が強い一方で、UI/UXデザイナーは使いやすさや機能性を重視するという違いがあると言えます。
UI/UXデザイナーの需要と収入を紹介!
UI/UXデザイナーは、今後ますます注目される職種の一つです。
ITサービスの普及とAIの台頭により「機能を作れる人」よりも「使いやすさを設計できる人」の重要性が増しているためです。
加えて、収入面でも安定しており、他のWeb系職種と比べても高水準であることがわかっています。
ここでは、将来性と需要、そして具体的な収入を見ていきましょう。
UI/UXデザイナーの将来性と需要
ITやアプリの市場は今後も拡大が見込まれており、それにともなってUI/UXの需要も確実に高まっています。
Business Research Insightsによると、2021年には約2720億円だった市場規模が、2031年には約7兆円に達すると見込まれています。
UI/UXの需要の要因は主に以下の3つです。
- ノーコードツールやAI技術の進化により、エンジニア以外でもアプリ開発が可能になってきた
- ChatGPTなどの生成AIで1行のプロンプトから機能を動かせる環境が整ってきた
- その結果、「誰でも作れる時代」になった一方で、「使いやすさ」の重要性が増している
アプリを「作れる」人が増えたからこそ、「快適に使える」体験を設計できるUI/UXデザイナーの価値はさらに上昇しています。
とくに、SaaS(クラウド型サービス)を提供する企業や、スタートアップやベンチャー企業のような企業でのニーズが顕著です。
これからの時代は、AIには真似できない「人間のらしさ」を設計できる人材が重宝されるでしょう。
デジタル化やDXが進む中で、UI/UXデザインの需要が高まることは間違いないと言えます。
UI/UXデザイナーの収入
UI/UXデザイナーの平均年収は全国で約557.6万円、年齢が上がるにつれて収入も上昇し、55〜59歳では平均732.1万円に達します。
月給ベースでは約34.5万円とされ、経験を積むことで着実な年収アップが見込める職種です。
一方、フリーランスとして活動する場合の平均月額単価は約66.1万円(フリーランススタート調べ)で、年収換算では約793万円となります。ただし、案件単価はスキルや企業規模により変動するため、参考値として把握し、継続的なスキルアップが高収入への近道といえるでしょう。
余暇と収入を両立したUI/UXデザイナーになるために必要なスキルと学び方
UI/UXデザイナーとして活躍し、理想の働き方を実現するためには、どのようなスキルが必要で、どうすれば身につけられるのでしょうか。
ここでは、特に重要な5つのスキルと、その具体的な内容について解説します。
- 相手の気持ちを考えてデザインできるスキル
- パソコンでデザインを作るためのツール操作スキル
- 使いやすさを考えて画面の流れを描くスキル
- Webサイトの見た目を整える簡単なコード知識
- わかりやすく伝える文章や情報のまとめスキル
相手の気持ちを考えてデザインできるスキル
UI/UXデザインで重要なことは「ユーザーを理解すること」です。
どこで迷うのか、どんな操作をしようとするのかを想像し、相手の立場に立って「こうだったら便利だろう」を形にする力が求められます。
このスキルを高めるには、ユーザーインタビューの設計や実施であったり、得られた情報からの課題抽出と仮説立てると、自ずとスキルも向上するでしょう。
重要なのは、自分の感覚や好みで判断するのではなく、常にユーザー目線を意識することです。これがUI/UXデザインの基礎姿勢となります。
パソコンでデザインを作るためのツール操作スキル
UI/UXデザイナーとしての業務には、FigmaやAdobe XDといった専用のデザインツールの操作スキルが不可欠です。
- ボタン配置や画面遷移を実際のUIとして表現できる
- プロトタイプを作成し、チームと認識を共有できる
- デザインの意図を説明できる状態で操作できることが理想
これらのデザインツールは、公式の無料チュートリアルやオンラインの模写トレーニングなどを活用すれば、独学でもある程度の操作方法を習得できます。
しかし、UI/UXデザイナーにとって本当に重要なのは、その設計意図を具体的なデザインとして画面上に落とし込むための高度なツール操作スキルです。
ユーザーの課題解決や体験向上につながる設計意図を、デザインツールを駆使して形にする能力こそが、UI/UXデザイナーに求められる本質的なツール操作スキルと言えるでしょう。
使いやすさを考えて画面の流れを描くスキル
ユーザーが迷わず目的にたどり着ける導線を設計するには、画面の構成や操作の流れを考える力が求められます。
ワイヤーフレームやユーザーフローといった設計図を描きながら、「自分だったらどう動くか」を想像する視点が重要です。
UX設計においては、最初から正解を求めるのではなく、仮説を立てて検証と改善を繰り返す姿勢が求められます。
こうしたプロセスを通じて、ユーザーにとって直感的で快適な体験を設計できるようになります。
Webサイトの見た目を整える簡単なコード知識
UI/UXデザイナーはデザインだけでなく、Webの基本構造を理解しておくことが現場での信頼性を高める要素です。
HTMLやCSSといったマークアップ言語の知識があれば、作成したデザインが実装可能かを判断できるようになります。
これにより、エンジニアとのやりとりがスムーズになり、プロジェクト全体の進行効率も向上するでしょう。
また、レスポンシブ対応や表示速度など、技術的な制約を前提にUIを設計することで、再現性の高いデザインが実現できます。
自分でコーディングを行わない場合でも、技術的な背景を理解しておくことで「開発と整合性の取れたUI」を提案できるようになります。
こうしたスキルは、デザインと開発の架け橋としての価値を高めるでしょう。
わかりやすく伝える文章や情報のまとめスキル
UI/UXデザインにおいて、わかりやすい情報伝達は体験の質を大きく左右します。
画面の言葉が難しかったり、情報が整理されていないと、ユーザーは次にどう行動すればいいのか迷ってしまいます。そのため、ラベルや説明文などのテキスト設計にも高い配慮が必要です。
情報の優先順位をつけ、重要な内容から順に提示する構成力、意味が明確に伝わる言葉選び、一貫性のある表記ルールなどが問われます。
また、複雑な内容も短い文章で的確にまとめるライティングスキルも欠かせません。
これらは単なる「文章力」ではなく、UI/UXにおける情報設計力の一部として評価される重要なスキルとなります。
UI/UXデザイナーになるための学習方法|独学とスクールどちらが向いている?
UI/UXデザイナーを目指すにあたり、独学とスクールのどちらで学ぶべきか悩む方も多いでしょう。
独学とスクール、それぞれの特徴を比較しながら、どんな人にどちらが向いているのかを詳しく解説します。
独学が向いている人の特徴 | スクールが向いている人の特徴 |
---|---|
スケジュール管理が得意な人 費用をなるべく抑えたい人 調べながら手を動かすのが苦じゃない人 | 短期間で確実にスキルを習得したい人 質問できる環境がほしい人 キャリア支援も受けたい人 |
独学が向いている人の特徴
自分のペースでじっくり学びたい方には、独学がおすすめです。
YouTubeや書籍、Progateなどのオンライン教材を使って、調べながら試行錯誤するのが得意なタイプには向いています。
また、学習コストをできるだけ抑えたい人にも独学がおすすめです。
一方で、何から学べばよいかの優先順位がわかりにくく、自分のスキルレベルを客観的に判断しづらいといった課題が出てきやすいというデメリットもあります。
とくに、ポートフォリオ作成では「何を作れば採用担当に刺さるのか」が不明確で、迷いやすいポイントになります。
孤独感やモチベーションの維持が難しいことで挫折するケースも少なくありません。
もし迷うようであれば、次に紹介するスクール学習の特徴も参考にしてみてください。
スクールが向いている人の特徴
短期間で確実にスキルを身につけたいと考えている方には、スクールでの学習がおすすめです。
UI/UXの基礎から最新ツールの実践的操作、そして採用を勝ち取るポートフォリオ制作まで、プロに必要なスキルを体系的に学べます。
「未経験だけど大丈夫?」「Photoshopのスキルを活かせる?」そんな方も、明確なロードマップと個別サポートが備わっているため挫折しにくい環境が整っています。
学習中の疑問は、経験豊富な現役デザイナー講師にすぐに質問できるため即解消が可能です。
独学に比べて学習費用は高い傾向にありますが、UI/UXデザイナーの平均年収は793万円以上で最高月収は1,920万円と、転職後1年程度で投資回収できる計算です。
「場所に縛られない働き方を実現したい」「確実にキャリアチェンジを成功させたい」と考える方にとっては、最短ルートと言える選択肢でしょう。

未経験から1年で自由な働き方を実現!UI/UXデザイナーの最短ロードマップ
未経験から1年以内にUI/UXデザイナーになるためのロードマップを用意しました。
1〜3ヶ月目:基本概念とデザインツールの習得
まずはUI/UXデザインの基本的な概念とツールの操作を学ぶことからスタートしましょう。
4〜6ヶ月目:ユーザー理解・ワイヤーフレーム設計
ユーザー理解を高め・ワイヤーフレーム設計などの実践的なスキルを磨きます。
7〜9ヶ月目:プロトタイプ作成とポートフォリオ構築
プロトタイプ作成とポートフォリオ構築して経験を積みましょう。
10〜12ヶ月目:転職活動を本格化させるフェーズ
いよいよ転職活動を本格的に始めましょう。
これはあくまで目安であり、自分自身のスキルや状況に合わせて調整が必要です。
ロードマップに沿って学習を進めることで、より効率的にデザイナーとしてのキャリアをスタートさせることができるでしょう。
1〜3ヶ月目:基本概念とデザインツールの習得
最初の3ヶ月では、UI/UXの基礎理解とデザインツールの操作に集中しましょう。
まずは「ユーザー中心設計」「ユーザビリティ」「デザイン原則」などの概念を学び、UI/UXがどう機能するかの全体像をつかみます。
同時に、FigmaやAdobe XDなどのツールを用いた基本的な画面デザインの練習を開始します。
チュートリアルや模写によって操作に慣れつつ、参考書籍やオンラインコースも活用すると理解が深まるのでおすすめです。
この段階の目標は、既存アプリのUIトレースやシンプルな画面設計を自力で行えるようになることです。
基礎を固めることで、次のステップである「ユーザー理解・ワイヤーフレーム設計」がスムーズに進むようになります。
4〜6ヶ月目:ユーザー理解・ワイヤーフレーム設計
4〜6ヶ月目では、ユーザーの行動や心理を読み解くスキルと、画面設計の基礎を身につけます。
ペルソナ作成やカスタマージャーニーマップの作成を通じて、仮想ユーザーの課題を深掘りするトレーニングを重ねましょう。
さらに、情報設計(IA)の基本を学び、ワイヤーフレームの作成スキルを習得します。
このタイミングでは、架空のサービスや既存アプリをベースに改善案を考え、複数画面構成の設計を行うのが効果的です。
また、ユーザーにとって使いやすいかどうかの仮説検証を繰り返し、より実践的な視点を養いましょう。
ユーザー目線の思考に基づいたアウトプットができるようになることがこのフェーズの目的です。
7〜9ヶ月目:プロトタイプ作成とポートフォリオ構築
7〜9ヶ月目は、実務に近いスキルをまとめ上げ、自分の作品として形にしていくフェーズです。
ワイヤーフレームをもとに、Figmaなどでプロトタイプを作成し、ボタンの動きや画面遷移も再現していきましょう。
同時に、配色・タイポグラフィ・余白などのビジュアルデザイン原則を学び、画面に落とし込む力も養います。
得られた成果は、ポートフォリオサイトにまとめ、最低でも1〜2件のプロジェクトを掲載できると理想的です。
作品には「誰のために」「何をどう解決したか」「どんな工夫をしたか」を明記し、単なる見た目ではなく思考の過程を伝えることが大切です。
採用担当は、ユーザー理解や課題解決能力を重視しているため、言語化する力も評価につながります。
10〜12ヶ月目:転職活動を本格化させるフェーズ
10〜12ヶ月目は、UI/UXデザイナーとしてのキャリアを築くため、転職活動を本格化させる最重要フェーズです。
この期間の行動が、これまでの学習成果を最大限に活かし、未経験から理想の働き方を実現できるかを左右します。
まずポートフォリオを、企業の求めるレベルへと徹底的に磨き上げましょう。
次に、転職サイトやエージェントを積極的に活用して求人を探し、あなたの熱意とスキルが伝わる応募書類を作成します。
模擬面接で実践的な対策を重ね、自信を持って選考に臨んでください。
クラウドソーシングなどで小規模な実務経験を積むことも、アピールポイントになります。
UI/UXデザイナーになった後も継続的に学び続ける姿勢こそが、自由な働き方を手に入れるための確かな道筋となるでしょう。
UI/UXデザイナーに資格は必要?転職・キャリアチェンジに役立つ資格4選
UI/UXデザイナーになるために資格は必須ではありませんが、知識の裏付けやスキルの可視化という意味で、取得しておくと転職やキャリアチェンジで有利になる場面があります。
UI/UX関連の学習や転職活動に役立つおすすめ資格は以下の四つです。
- ウェブデザイン技能検定
- ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
- HTML5プロフェッショナル認定試験
- Google UX Design プロフェッショナル認定
ウェブデザイン技能検定は、Web業界唯一の国家資格であり、基礎知識から実務レベルの技術まで幅広く問われます。
ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格では、誰にでも使いやすい設計を意識したスキルが身につき、アクセシビリティに強くなれる点が特長です。
HTML5プロフェッショナル認定試験は、Web技術の理解度を測る指標として企業からの評価も高く、UI設計の実現可能性を考える力にもつながります。
Google UX Design プロフェッショナル認定は、英語圏のカリキュラムですが、UXの基礎からプロセスまでを実践的に学べるため未経験者にも人気です。
どの資格も、学びを深めるだけでなく、ポートフォリオや職務経歴書に記載することで信頼性を補強する効果があるため、キャリアの方向性に合わせて検討してみてください。
UI/UXデザイナーに向いている人の特徴|自由な働き方を目指すならチェック!
UI/UXデザイナーは、技術だけでなく「考え方」や「視点」も大切にされる仕事です。
ここでは、現場で活躍しやすい人の特徴を五つに分けて紹介します。
- ユーザー目線で物事を考えるのが得意な人
- 細部にこだわりながらも全体を俯瞰できる人
- 論理的に考えながらクリエイティブに表現できる人
- 人の反応や行動から課題を見つけるのが好きな人
- 新しいツールや技術の習得に前向きな人
ユーザー目線で物事を考えるのが得意な人
UI/UXデザイナーとして最も重要な力のひとつが、ユーザーの立場で考えられる視点です。
「どこで迷うか」「どんな言葉なら伝わるか」など、使う人の気持ちになって想像できる人は、この仕事に向いています。
常に「もっとわかりやすくするには?」「どうすれば操作しやすくなるか?」と問い続けられる姿勢は、設計や改善に大きく役立ちます。
自分本位ではなく、相手の感じ方を大切にできる人ほど、ユーザーに愛されるデザインを生み出せるようになるでしょう。
細部にこだわりながらも全体を俯瞰できる人
UI/UXデザインでは、見た目の美しさと全体の流れ、どちらも意識する必要があります。
ボタンの色や文字サイズなど細かな部分にこだわれる人は強みを持っていますが、それだけでなく、サービス全体の目的やユーザーのゴールまで見渡せる視点も重要です。
たとえば「このボタンを目立たせたいけど、全体の流れが崩れないか?」とバランスを見ながら判断できると、完成度の高い設計につながります。
細かさと俯瞰力、その両方の感覚を持っている人は、UI/UXの現場でも重宝されやすいでしょう。
論理的に考えながらクリエイティブに表現できる人
見た目が美しいだけではなく、「なぜそのデザインにしたのか」を言語化できることもUI/UXデザイナーに必要なスキルです。
「ユーザーの課題をこう読み取り、こう解決するためにこの配置にした」といった論理的な思考があってこそ、説得力のあるデザインが生まれます。
そのうえで、色や形、動きなどを使って、心地よく・使いやすく表現するセンスも求められます。
論理と感性のバランスをうまく使い分けられる人は、ユーザーにもチームにも信頼される存在になれるでしょう。
人の反応や行動から課題を見つけるのが好きな人
ユーザーの行動や反応を観察して、「なぜこの人はここで止まったんだろう?」と考えることが楽しいと感じる人には、UI/UXデザインの素質があります。
たとえば、ボタンを押さなかった理由や、説明を読まずに迷った背景には、設計側が気づけていない課題が潜んでいます。
そんな小さな違和感を拾い上げ、改善につなげていくのがUI/UXデザイナーの役割です。
人の行動を深掘りすることにワクワクできる探究心が、この仕事では強みになります。
新しいツールや技術の習得に前向きな人
UI/UXの世界では、ツールや技術が日々進化しており、数年前の知識だけでは通用しなくなることもあります。
そのため、新しい情報を積極的に取り入れ、変化に対して柔軟に対応できる人が向いています。
「今話題のツールを触ってみたい」「知らない機能があればすぐ試す」といった好奇心がある人ほど、継続的なスキルアップにつながりやすいでしょう。
常に学び続ける意欲があれば、キャリアの選択肢も自然と広がっていきます。
UI/UXデザイナーに向いていない人の特徴|在宅に憧れている人はチェック!
UI/UXデザイナーは自由な働き方ができるイメージが強い一方で、地道な作業や柔軟な思考、変化への対応が求められる職種でもあります。
ここでは、向いていない可能性がある人の特徴を五つ紹介します。
- 自分のこだわりを優先しすぎて他人の意見を聞けない人
- 変化を嫌い、新しいことを学ぶのが苦手な人
- 相手の立場に立って考えるのが苦手な人
- 細かい作業や検証を面倒くさがってしまう人
- 抽象的な課題に対して考え続けるのがストレスになる人
自分のこだわりを優先しすぎて他人の意見を聞けない人
UI/UXデザインでは、自分のアイデアだけでなく、ユーザーやチームの意見を取り入れる姿勢が求められます。
「これが正しい」と自分の考えに固執してしまうと、実際のユーザーの使いにくさに気づけず、成果につながらなくなることもあります。
実務では、エンジニアやディレクターなどと連携しながらプロジェクトを進めるため、他人の視点を受け入れる柔軟性が必要です。
自分のこだわりを活かしつつも、「誰のためのデザインなのか」を常に意識できる人が、UI/UXデザイナーに向いています。
変化を嫌い、新しいことを学ぶのが苦手な人
UI/UX業界は進化のスピードが速く、新しいツールやトレンドが日々生まれています。
たとえば、Figmaの機能更新やUXリサーチ手法の変化など、学び続ける姿勢がなければ、すぐに取り残されてしまいます。
「今のやり方で十分」と考え、変化を避けてしまうタイプの人にとっては、ストレスを感じやすい環境かもしれません。
新しいことに興味を持ち、柔軟に取り入れていく姿勢がないと、キャリアを継続するのが難しくなる可能性があります。
相手の立場に立って考えるのが苦手な人
UI/UXデザインの基本は、ユーザーの気持ちを理解し、共感するところから始まります。
「自分ならこうする」といった感覚だけでは、多様なユーザーに対応したデザインはつくれません。
たとえば、高齢者や初心者、非ネイティブの方など、それぞれ異なる背景を持つ人々がサービスを使う可能性があります。
そのすべてに対して思いやりを持ち、「どうすれば迷わず使えるか?」を考える力が不可欠です。
相手の視点に立って考えることに苦手意識がある人には、設計段階で重要な判断が難しくなるかもしれません。
細かい作業や検証を面倒くさがってしまう人
UI/UXデザイナーの仕事には、ボタンの数ピクセルの調整や文字サイズの見直し、使い勝手のテストなど、地道で繰り返しの作業がつきものです。
最終的な成果はこのような細部の積み重ねで決まるため、細かな作業に真摯に向き合える姿勢が重要になります。
「だいたい合っていればいい」「細かいチェックは面倒」と感じる人にとっては、継続的に取り組むのが難しくなることもあります。
丁寧な検証を怠らず、改善を繰り返すことを楽しめるかどうかが、活躍できるかどうかの分かれ目になります。
抽象的な課題に対して考え続けるのがストレスになる人
UI/UXデザインの現場では、「なんとなく使いづらい」「なんとなく不安になる」といった、明確な答えがない課題に向き合うことが多くあります。
そうした課題に対して、仮説を立てて検証し、何度も改善を重ねながら形にしていくプロセスが必要です。
正解がひとつではないため、粘り強く思考し続ける力が求められます。
このような抽象的な問題に対してすぐに答えを求めすぎたり、長く考えることにストレスを感じる人にとっては、適性を感じにくい場面が出てくるかもしれません。
柔軟な思考と、答えのない課題に向き合う姿勢が問われます。
UI/UXデザイナーの多様な働き方とキャリアプラン
UI/UXデザイナーは、専門スキルを活かして多様な働き方を選べるのが魅力です。
副業からフリーランス、そして組織の一員として活躍する道など、幅広い選択肢が存在します。
ここでは、それぞれの働き方の特徴と、実現するためのポイントを解説するので参考にしてください。
- 正社員として事業会社で働くには
- 副業として週末UI/UXデザイナーになるには
- フリーランスとして独立するには
正社員として事業会社で働くには
安定した環境でUI/UXデザイナーとしての専門性を深めたい場合、事業会社や制作会社、コンサルティング会社などで正社員として働く選択肢があります。
自社でWebサービスやアプリを開発・運営している事業会社では、特定のプロダクトに深く関与し、ユーザーからのフィードバックや利用データを分析しながら、長期的な視点でUXの改善に取り組むことができます。
一方、クライアントワークが中心の制作会社やコンサルティング会社では、多種多様な業界のプロジェクトに携わる機会があり、幅広い経験とスキルを短期間で習得できるでしょう。
いずれの環境でも、エンジニアやマーケターといった他職種のメンバーとチームを組んでプロジェクトを進めることが多く、コミュニケーション能力も重要になります。
キャリアパスとしては、チームをまとめるリードデザイナーや、より上流の戦略に関わるプロダクトマネージャーなどを目指すことも可能です。
副業として週末UI/UXデザイナーになるには
平日の本業で安定した収入を確保しつつ、週末や余暇を利用してUI/UXデザインの仕事に挑戦する働き方があります。
このスタイルで成功するためには、まずUI/UXデザインの基本的なスキルを習得し、自身の能力を示す質の高いポートフォリオを準備することが不可欠です。
案件の獲得は、クラウドソーシングサイトやスキルシェアサービス、知人からの紹介、あるいはSNSを通じた自己PRなどが主な手段となるでしょう。
本業との両立には、厳密な時間管理と納期遵守の意識が求められます。
最初は実績作りと割り切り、小規模な案件から経験を積むことで、将来的なステップアップに繋がる貴重な実績を築くことができるはずです。
フリーランスとして独立するには
組織に縛られず、自身の裁量で案件を選び、時間や場所にとらわれない自由な働き方を求めるなら、フリーランスのUI/UXデザイナーとして独立する道があります。
フリーランスとして独立するには、企業で数年以上の実務経験を積み重ね、多様なプロジェクトを通じて高い専門性と豊富な実績を築いていることが望ましいでしょう。
クライアントに実力を示すための説得力のあるポートフォリオは、独立に際して最も重要な武器となります。
また、自身で仕事を見つけ出すための営業力や業界内の人脈、日々のスケジュールやモチベーションを管理する自己管理能力も不可欠です。
契約関連の知識や報酬交渉のスキルも磨き、ビジネスパーソンとしての側面も強化していく必要があります。
迷ったらプロに相談!無料カウンセリングでキャリアの不安を解消しよう
ここまでUI/UXデザイナーになるための情報をお伝えしてきましたが、以下のような不安を抱えている方も多いことでしょう。
- 「自分にはどの学習方法が合っているんだろう?」
- 「本当に未経験からでもなれるのか、まだ不安が大きい…」
- 「具体的なキャリアプランについて、もっと詳しく相談したい」
もし、あなたがUI/UXデザイナーへの道に一歩踏み出したいけれど、具体的な行動やプランニングに迷っているのであれば、ぜひ一度プロに相談してみることをおすすめします。
WEBCOACHでは、Web業界のプロコンサルタントによる無料カウンセリングを実施しています。
カウンセリングは、あなたのキャリアに関する悩みや疑問をじっくりヒアリングし、個別の状況に合わせた具体的なアドバイスやキャリアプランの提案を行います。
実際にWEBCOACHのサービス説明も行いますが、無理な勧誘は一切ありません。
カウンセリングの満足度は95%を超えており、WEBCOACHに入会された方はもちろん、入会されなかった方からも高い評価をいただいています。
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よくある質問に回答
UI/UXデザイナーとWebデザイナーの違いは?
UI/UXデザイナーは「ユーザー視点」を重視するのに対し、Webデザイナーは主に「クライアントの要望」に応じたデザインを優先するといった違いがあります。
FigmaとAdobeXDはどちらを学べばいい?
近年はFigmaが主流であり求人も多いため、迷ったらFigmaから学ぶのがおすすめです。
在宅やリモートでも仕事はできる?
はい。UI/UXデザイナーの仕事は在宅やリモートワークが可能です。
転職市場で求められているスキルとは?
転職市場では、デザインツール操作に加え、UXデザインプロセス全体の実践スキルと、それを証明するポートフォリオが求められます。