UI/UXデザイナーの平均年収は?フリーランスの年収や年収の高め方も解説します

UI/UXデザイナーの平均年収は?フリーランスの年収や年収の高め方も解説します

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Webデザイナーとして働いていても、「今の年収が低くて不満」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
UI/UXデザイナーの年収は、経験や働き方によって大きく変わりますが、確実に収入を増やしていきたいと考えるなら、業界の平均年収や効果的な年収アップの方法を知ることが重要です。

この記事では、

  • 会社員とフリーランスのUI/UXデザイナーの平均年収や案件単価
  • 年収を高めるための具体的な方法
  • 年収を高めるために取得するべき資格

について解説します。
読み終えた後には、次に取るべき行動が明確になるでしょう。

目次

そもそもUI/UXデザイナーの仕事内容とは?他のクリエイター職種との違いは?

そもそもUI/UXデザイナーの仕事内容とは?他のクリエイター職種との違いは?

UI/UXデザイナーの仕事は、ユーザーが製品やサービスを使いやすいと感じ、さらに使っていて楽しいと感じられるデザインを設計することです。
具体的には、UI(ユーザーインターフェース)を設計して視覚的な使いやすさを追求し、UX(ユーザーエクスペリエンス)を通じて使用時の満足感を提供します。
これにより、UI/UXデザイナーは単なる見た目だけでなく、ユーザー体験全体をデザインする重要な職種です。

他のクリエイタ職種(Webデザイナー、グラフィックデザイナー、CGデザイナー)と比較すると、それぞれの仕事内容には明確な違いがあります。

スクロールできます
UIUXデザイナーWebデザイナーグラフィックデザイナーCGデザイナー
ユーザーにとって使いやすい、使っていて楽しい製品やサービスのデザインを作るお客様が求めるWebページのデザインを作る雑誌の表紙やポスターなど、印刷物のデザインを作るゲームやアニメなどに用いる2次元、3次元のデザインを作る

UI/UXデザイナーの年収はいくら?

UI/UXデザイナーの年収はいくら?

UI/UXデザイナーの年収は、経験やスキル、企業の規模などによって異なります。
また会社員かフリーランスでも大きく異なるため、以下で詳しく解説します。

会社員のUI/UXデザイナーの平均年収

会社員として働くUI/UXデザイナーの平均年収は全国平均で約557.6万円です。
この数字は平均年齢が38.6歳のデザイナーに基づいたものであり、キャリアが進むにつれて年収も上昇する傾向にあります。

また、年齢別に見ると、最も高い平均年収は55歳から59歳の732.17万円です。
月給ベースでの平均は34.5万円とされており、経験を積むことでさらなる年収アップを狙える職種といえます。

参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/552

フリーランスのUI/UXデザイナーの平均年収は?案件単価は?

フリーランスのUI/UXデザイナーの平均年収はどれくらいなのでしょうか?
フリーランス向けのIT求人サイト「フリーランススタート」によると、UI/UXデザインに関するフリーランス案件の平均単価は約65.7万円です。
この単価を年収に換算すると約780万円となります。

しかし、案件の単価は個人のスキルや発注企業の規模、業界の需要によっても大きく変動するため、この数値はあくまで参考とするべきです。
経験と実力を積むことで、さらなる高収入も期待できるでしょう。

UI/UXデザイナーとして年収をアップする方法

UI/UXデザイナーとして年収をアップする方法

UIUXデザイナーとして年収を高めていくために必要なことを説明します。
UIUXデザインのスキルを高めていくことは必須ですが、下記方法でも年収を高められます。

  • デザイン以外のWebスキルを学ぶ
  • 副業をする
  • 昇格を目指す
  • 転職する
  • フリーランスになる

デザイン以外で関連性の高いスキルを身につけよう

UI/UXデザイナーは主にWebサービスやアプリのUI/UXを改善することが多いです。(中には電子機器のインターフェースデザインを手がけることもあります。)
そのため、デザインスキルに加えて、Web系やアプリ開発に関連するスキルを習得することで市場価値を高めることが可能です。

Web系のスキルとしては、Webマーケティングや動画編集を学ぶことをおすすめします。
Webマーケティングスキルは企業での経験が必要な場合もありますが、独学でも十分に学べる部分もあります。
例えば、広告運用には大きな資金が必要ですが、SNSマーケティングやSEOであれば比較的少ない資金で学習を開始でき、個人での運用を通じてスキルを高めることが可能です。
動画編集も同様で、CGや高度なグラフィック制作は難しいかもしれませんが、ショート動画やVLOGなどの軽い動画コンテンツであれば初心者でも始めやすいです。

これらのスキルを組み合わせることで、Web全般に対応できるスペシャリストとなり、デザインだけに限らず幅広い領域を任せられる人材になれば、自然と給与の向上が期待できます。
特に、デザインとWebマーケティングを両立できる人材は重宝されるため、年収アップにつながるでしょう。

さらに、JSやRubyなどのプログラミング言語を学び、エンジニアとしてのスキルを開発すれば、アプリ開発にも対応可能となり、UI/UXデザインの視点からエンジニアリング全体を見渡せる希少な存在となることができます。
このようにデザイン以外で関連性の高いスキルを積極的に身につけることで、自身の市場価値と収入を大きくアップさせることができるでしょう。

副業をする

年収をアップさせたいのであれば、本業の昇給を待つよりも副業で稼ぐことが賢明です。
現在の日本の平均昇給率は5.17%で、仮に年収が400万円の場合、年間の昇給額は約20万円、月給換算では1万円程度に過ぎません。
それに対して、副業で月に5万円を稼げば、年間で60万円を手に入れることができ、より効率的に収入を増やすことが可能です。

月5万円程度の収入であれば、UI/UXデザインのスキルを活かしてバナー制作やランディングページ(LP)制作などで十分に稼げます。
この程度の案件は、クラウドソーシングサイトを利用することで比較的簡単に獲得することが可能です。
既にデザイナーとしてのスキルを持っているなら、副業を始めることで収入アップの大きなチャンスが広がるでしょう。

昇格を目指す

同じ企業内で年収アップを目指す場合、昇格を狙うことが効果的です。
昇格により、希少価値の高い職種や組織にとって重要な役割を担うことで、年収を増やすことができます。
例えば、UI/UXデザイナーからスペシャリストの立場を目指したり、マネジメント能力を高めてUI/UXチームのゼネラルマネージャーになるといったキャリアパスが考えられます。
また、チーフデザインオフィサー(CDO)など、企業のデザイン全体をリードするポジションを目指すことも可能です。

特に中規模以上の企業(社員数300名以上)では、技術力の向上だけでなく、マネジメント職への昇格が年収アップに直結しやすいため、管理職への移行を検討するのも良い選択肢です。

転職する

年収は必ずしも個人のスキルや能力と比例するわけではなく、会社の規模や取引先などによっても大きく左右されます。
同じ仕事内容であっても、上流工程で顧客と直接関わるような立場に転職することで年収が上がるケースはIT業界ではよくあります。
例えば、発注企業から一次受けで案件を受ける「エンド直案件」を担当することができれば、報酬が増える可能性があります。

また、スタートアップ企業に転職し、デザインチームのエースとして組織を牽引する役割を担うことで、同じ能力でも給与が上がることもあります。
特に、大企業から優秀な人材を引き抜くために年収を上乗せするケースは珍しくありません。
そのため、現在のスキルや経歴で満足のいく職務内容や企業に出会えたなら、転職を考えるのは合理的な選択肢の一つです。
新たな環境で自分の能力を最大限に活かし、キャリアと年収の両方を高めることが可能です。

フリーランスになる

転職ではなく、個人事業主として独立することも年収を高める一つの選択肢です。
会社員として働く場合、一定の年収ラインを超えることは難しい場合がありますが、フリーランスならそれを突破することも可能です。
例えば、会社員のUI/UXデザイナーの平均年収が約557.6万円であるのに対し、フリーランスのUI/UXデザイナーの平均年収は約780万円です。

フリーランスとして働く場合、デザイン業務だけでなく、契約や税金に関する手続きなど、さまざまな業務を自分で行う必要がありますが、その分年収を高めるチャンスも広がります。
独立することで自分のスキルを最大限に活かし、自由度の高い働き方を実現しながら収入を増やすことが期待できるでしょう。

UIUXデザイナーとして年収を高めるために取得するべき資格を紹介

UIUXデザイナーとして年収を高めるために取得するべき資格を紹介

UI/UXデザイナーの世界は、基本的には実力次第です。
過去の経験や制作物のクオリティが年収に直結するため、スキルを磨くことが最も重要です。

しかし、資格を取得することで実力を証明し、クライアントや企業に信頼性を示すこともできるます。
年収を高めるための有効な手段ともなることでしょう。

ここでは、UI/UXデザイナーにとって年収アップにつながりやすい資格を紹介します。
これらの資格を取得することで、スキルの幅を広げ、キャリアの成長を促進させることができるでしょう。

ウェブデザイン技能検定 1級

ウェブデザイン技能検定とは、国家検定の一つでWebデザインに必要な知識や技能が問われる試験です。
この資格には3, 2, 1級の3段階があり、1級が最も難易度が高いです。
1級は合格率が10~20%と言われており、これは「宅建」や「行政書士」などと同レベルの合格率であり、非常に難関です。
そのため、取得には相当な努力と知識の積み重ねが求められますが、それがキャリアにおける大きな信頼性となります。

3級などは取る意味がないと言われがちですが、1級は違います。
1級はWebデザインに関する知識と技能の最高水準を示すものであり、取得すれば業界内での評価が格段に上がる可能性があります。
1級を取ることで、クライアントや企業からの信頼も大きく高まり、キャリアアップに大きくつながるでしょう。

認定制度「人間中心設計専門家」

「人間中心設計専門家」とは、NPO法人である人間中心設計推進機構が実施している認定制度の一つです。
この認定は、システムの使い方に焦点を当て、人間工学やユーザビリティの知識と技術を適用し、インタラクティブシステムをより使いやすくすることを目的とした設計および開発へのアプローチを評価します。
具体的には、ユーザーリサーチやユーザビリティテストの実施、プロトタイピングの手法を活用して、使いやすいシステムを作り上げることが求められます。
このように、単なるデザインの知識だけでなく、ユーザーの行動分析や心理学的な理解も必要となるため、非常に高度な専門性が求められます。

この認定には「スペシャリスト」と「専門家」の2つのレベルがあり、「専門家」の方が難易度が高く、実務経験も5年以上が求められます。
「専門家」の資格を取得するには、実際のプロジェクトにおいて人間中心設計の手法を実践し、その結果を評価される必要があります。
まだ新しい資格ではありますが、取得することでクライアントや社内での信頼性が高まり、任せられる仕事の幅も広がります。

これにより、プロジェクトの責任者としての役割を担う機会が増え、結果として年収アップにもつながる可能性が高いです。
また、専門家資格を持つことで、人間中心設計の知識を社内教育に活用することもでき、組織全体のデザイン品質向上にも貢献することができます。

【次の一歩】自分にあったスキルを見つけましょう!

【次の一歩】自分にあったスキルを見つけましょう!

年収を高めていく上で、スキルの掛け合わせに挑戦してみませんか?
副業や昇格、転職、フリーランス化には懸念するべき点が多いものの、まずはUI/UXデザインと相性の良いスキルを学ぶことで可能性が広がります。
例えば、会社が副業を禁止していたり、上が詰まっていて昇格の機会が少ない場合もあります。
そのような場合、今の業務と相性が良いスキルを身につけてWebやアプリ開発のスペシャリストを目指すことが効果的です。

スキルを選ぶ際には、自分の適性や現在行っている業務との関係性を考慮するのも一つの方法です。
また、先輩やメンターに相談することで、新たな視点からスキルの選択ができるかもしれません。
自身のキャリアを広げ、収入を高めるために、まずは最適なスキルを見つけて一歩を踏み出してみましょう。

UIUXデザイナーに関するよくある質問

UI/UXデザイナーはなくなるのか?やめとくべきなのか?

UI/UXデザイナーの将来性は決して低くありません。
近年、様々な業界でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでおり、DXの成功には優れたUI/UXが不可欠です。

そのため、UI/UXの重要性はますます増しており、需要も高まる一方です。
求人ボックスの情報によると、UI/UXデザイナーの求人件数も年々増加しているため、将来性に対して大きな懸念は不要でしょう。

UI/UXデザイナーに向いている人の特徴は?

UI/UXデザイナーに向いている人の特徴として、好奇心旺盛な人、創作が好きな人、自由な働き方を求める人、他人の考えに興味がある人、そして自分の実力を評価されたいと考える人が挙げられます。
これらの特徴を持つ方は、UI/UXデザインの仕事にやりがいを感じることが多いでしょう。

未経験からUI/UXデザイナーになるには?

未経験からUIUXデザイナーになる方法をこちらの記事でまとめています。
ぜひご覧ください。

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この記事を書いた人

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