Webデザイナーになりたいけれど、「学歴がない自分には無理かもしれない」と不安を感じている方も多いはずです。
そのまま不安を抱えながら学び続けても、ネガティブな気持ちが残ったまま進むことになり、目標にたどり着くのが難しくなります。
しかし、この記事では実際に学歴にとらわれずにWebデザイナーになった方々の実体験を紹介し、あなたが同じ道を歩むことができると確信を持っていただける内容をお届けします。
【結論】学歴がなくてもWebデザイナーになれるのか
学歴がなくてもWebデザイナーになることは十分可能です。
実際、厚生労働省が運営する「jobtag」が発表している、Webデザイナーとして働く人に多いと感じる学歴では高卒未満は1.8%、高卒は10.9%、高専卒は3.6%となっています。
※引用：厚生労働省「jobtag」
つまり、Webデザイナー全体の約15%は大学や専門学校に通っていない可能性があります。
大手企業に就職する場合は学歴が求められることもありますが、Webデザイナーに必要なものは学歴ではなく、スキルや実力です。
中卒や高卒であっても、実務経験やスキルがあれば採用される可能性は十分にあります。
ただし注意点として、昇格や昇進の機会において学歴が影響する場合があることを理解しておく必要があります。
特に一部の企業では、学歴に基づく差別がまだ存在することも事実です。
Web制作会社ではそのようなカルチャーがないことが多いですが、日本全体としてはまだそういったカルチャーが残っている点には注意が必要です。
学歴がなくてもWebデザイナーとして就職できる理由
実力があれば、学歴がなくてもWebデザイナーとして就職できます。
ただし、それ以外にも活躍できる理由があり、今回は３つの理由を紹介します。
高卒でも求人は多く年収も高い
高卒でもWebデザイナーとしての求人は多く、年収も期待できます。
求人ボックスによると、高卒で未経験でもWebデザイナーの求人の平均給与は月25.8万円です。
仮に年に2ヶ月分のボーナスがある場合、年収は約361.2万円となります。
さらに、日本労働組合総連合会の発表によると、2024年の昇給率は5.17%です。
この昇給率を考慮すると、30歳でWebデザイナーに転職した場合、34歳には日本の平均年収を超える可能性が十分にあります。
Webデザインを求める人は決して高学歴とは限らない
Webデザインを求めるお客様は、大企業の方々に限らず、さまざまな層からの需要があります。
個人事業主や中小企業、零細企業など、様々な事業者がWebサイトのデザインやサービスのデザインを依頼してくることが多いのです。
こういった事業を展開する方々全員が高学歴というわけではなく、学歴がないからといって仕事を発注しないという差別もありません。
日本政策金融公庫が発表した「2023年度新規開業実態調査」によると、開業者の29.2％が高卒、3.5%は中卒というデータがあります。
このように、学歴に関係なくWebデザインを必要とする方々が存在するのです。
もちろん、社長や担当者によっては受託者の学歴を気にすることもあるかもしれませんが、基本的に求められるのは実績とスキルです。
そのため、学歴がなくてもWebデザインの仕事を依頼されるチャンスは多く、学歴に左右されることなく成功できる可能性があります。
学歴が求められない分、適性検査がある場合もある
Webデザイナーの求人に応募する際、学歴が求められない分、別の判断基準が設けられる場合があります。
Webデザイナーを含むIT業界では、学歴ではなく地頭の良さを確かめるために適性検査が必要となることがあります。
具体的には、SPIや玉手箱、企業独自の筆記テストなどが行われることがあります。
学歴と地頭の良さは必ずしも比例するものではないため、このようなテストで個々の能力を評価することが重要とされています。
【実体験】学歴がなくてもWebデザイナーになった人たちを紹介
Xやnote、YoutubeからWebデザイナーになった人達の実体験をご紹介します。
未経験から挑戦した方々のストーリは非常に学びとなるはずです。
高校中退からWebデザイナーになったSakiさん
最終学歴は短大卒ではありますが、高校を中退という、異色な経歴を持つSakiさん。
ご自身でも「単なる高卒よりも難ありの学歴」とおっしゃっていますが、独学やWebデザインスクールを通じてスキルを磨き、Webデザイナーになることができたそうです。
現在ではフリーランスのWebデザイナーとして活躍し、学歴にとらわれず実力で道を切り開いた成功例です。
高卒未経験から挑戦した主婦のリエさん
正確には大学中退ではありますが、最終学歴は高卒であるリエさんをご紹介します。
元々は化粧品会社で美容部員として働いていましたが、退職後に結婚し、育児に集中。
転勤族という環境で在宅ワークが必要だったこと、そして子育てと両立できる仕事を求めてWebデザイナーに惹かれたそうです。
未経験からWebデザインスクールに1年間通い、卒業後に開業し、現在ではフリーランスのWebデザイナーとして活躍されています。
育児と仕事を両立させながら、自分のキャリアを築いたリエさんの成功例は、多くの人が勇気をもらえるのではないでしょうか。
高卒パート主婦からWebデザイナーに転身したユイさん
ユイさんは商業高校を卒業後、アパレル販売員としてキャリアをスタートさせ、その後は受付事務をしていました。
結婚や出産を経て、ライフスタイルの変化に伴い、育児とパートの仕事に奮闘していたそうです。
そんな中、様々な問題から独学でWebデザインの学習を始め、10ヶ月目には30万円の案件を受注するまでになりました。
現在は愛知県でフリーランスのWebデザイナーとして活躍しており、自分の力で新たなキャリアを切り開いた成功例となっています。
高卒未経験からWebデザイナーを目指すために必要なこと
ここまでご覧いただき、学歴に関係なくWebデザイナーになれることをご理解いただけたと思います。
それでは、高卒未経験からWebデザイナーを目指すために具体的に何が必要なのかを解説します。
スキルや知識
未経験OKの求人を目にすることがあると思いますが、未経験と未学習は異なります。
未経験OKとは実務経験がなくても構わないという意味であり、Webデザインに関する知識が全くなくても良いというわけではありません。
そのため、正しいスキルと知識を身につけることが必要です。
学ぶ手段としては独学でもWebスクールでも構いません。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自分のライフスタイルや状況に合わせて選択することが大切です。
具体的な学習方法については、以下の2つの記事も参考にしてください。
ポートフォリオ
ポートフォリオは初対面の相手に自分の実力を示す唯一の方法です。
魅力的なポートフォリオを作成することで、採用担当者に良い印象を与え、案件獲得や採用のチャンスが広がります。
Webデザイナーにとっては、履歴書や職務経歴書よりもポートフォリオが重視されることが多いです。
そのため、充実したポートフォリオを持つことが非常に重要です。
逆に、ポートフォリオを求められない場合は、就職後にWebデザイン以外の業務をさせられる可能性があるため、注意が必要です。
Webデザイナーとしてのスキルを証明するためには、ポートフォリオが不可欠ですので、ぜひしっかりと準備しておきましょう。
詳しいポートフォリオの作り方については、下記の記事も参考にしてください。
仕事の実務経験
未経験OKの求人も存在しますが、できれば実務経験があるとより有利です。
しかし、実務経験といっても必ずしも企業に就職する必要はありません。
クラウドソーシングサイトを活用することで、企業に属さずとも実務経験を積むことが可能です。
この際、収入のことは一旦考えず、安価でも案件をこなして経験を積んでいくことが重要です（もちろん本業がある前提での話ですが）。
また、周囲の人々に「Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせようと考えている」と伝えることも大切です。
そうすることで、予期せぬ形で仕事を依頼される可能性が広がります。
「経営者やフリーランスの友達なんていないから無理」と思う必要はありません。
身近な人でも、意外とデザインスキルを必要とする場面があるものです。
例えば、アルバイト先の飲食店がメニュー表のデザインを刷新したいと考えている場合や、友達の結婚式の招待状のデザイン、あるいは子供が参加している野球チームのチラシなど、デザインが求められるシーンは非常に多くあります。
こうした小さな仕事の経験を積むことが、実務経験として大きな価値を持つのです。
早くWebデザイナーになりたいならWebデザインスクールがおすすめ
上記で説明した必要なことは独学でも問題なく学ぶことができます。
しかし、スケジュールや効率性を考慮すると、断然Webデザインスクールに入校するのがおすすめです。
信頼できるプロの講師陣から直接学べるだけでなく、困ったときのサポートや就職支援も受けられるなど、スクールには多くのメリットがあります。
そのため、学習効率や勉強期間においても独学とは比較にならないほどの差があります。
ただし、スクール選びにはいくつかの観点があります。
以下の記事では、WEBCOACHの受講生がおすすめするWebデザインスクールを15校紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
