ユーザビリティ改善のためのポイントとは?ユーザーの満足度を向上させよう
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初回公開日:2022年03月25日
更新日:2022年03月31日
ユーザビリティの意味とは?
ユーザビリティ(Usability)は、日本語では「使い勝手」や「使いやすさ」と訳される言葉です。Webサイトやアプリケーションのユーザビリティであれば、「誰にとっても使いやすい」という意味で使われます。
Web開発を行う際はリリース前に事前にユーザビリティの評価を行い、ユーザーにとって簡単に扱えるかどうか調べることが大切です。
ユーザビリティの評価分析
Webサイトを作成する際には、ユーザビリティの評価分析を行うことが大切です。ユーザビリティを測ることにより、Webサイトに問題がないかどうかを客観的に調べられます。
ここでは、ユーザビリティの評価分析について解説していきます。
ユーザビリティテスト
ユーザビリティテストは、Webサイトのユーザビリティを評価する代表的な改善手法です。ユーザビリティテストではユーザーにWebサイトを利用してもらい、その様子を探ったりヒアリングを行ったりすることで課題を発見します。
ユーザビリティテストを行う場合は、特定の処理をタスクとして設定することで問題点を見つけやすくなります。また、Webサイトの課題などを客観的に発見できるため、よりユーザーにとって使いやすいWebサイトに改善できるでしょう。
ヒューリスティック評価
ヒューリスティック評価は、専門家が経験則に基づいてWebサイトのユーザビリティを評価する改善手法です。経験則(ヒューリスティックス)に基づいて問題点を抽出し、改善案を提案することからヒューリスティック評価と呼ばれています。
ヒューリスティック評価は専門家が評価するため、柔軟な評価範囲の設定が可能です。また、少ない費用で効率よく評価できるというメリットがありますが、評価が専門家個人に依存するというデメリットもあります。
アイトラッキング調査
アイトラッキング調査は、人の視線の動きを追跡するユーザビリティ改善手法です。アイトラッカーと呼ばれる装置を使ってユーザーの視線を追跡するもので、アイトラッキング調査によってユーザーが見ていない箇所を把握できます。
そのため、Webサイトのレイアウトの検証やUI設計などに活用できるでしょう。近年では非接触型のアイトラッカーが用いられることが多いです。
ウェブユーザビリティ評価スケール
ウェブユーザビリティ評価スケールは、Webサイトのユーザビリティを評価するアンケート評価手法です。Webユーザビリティに関する21の項目を5段階評価で回答してもらうことで、Webサイトのユーザビリティを定量的に評価できます。
「内容の信頼性」「役立ち感」「操作のわかりやすさ」「構成のわかりやすさ」「見やすさ」「反応のよさ」「好感度」という7つの評価因子によってユーザビリティを評価します。
認知的ウォークスルー
認知的ウォークスルーは、専門家がターゲットユーザーになったつもりでWebサイトを操作し、問題点を見つけるユーザビリティ改善手法です。
前述のヒューリスティック評価の一種ですが、ターゲットを設定し、ターゲットがどのようなニーズを持っているのかを基準に評価することから、ユーザビリティテストにも近い評価方法であると言えるでしょう。
アクセスログ解析
アクセスログ解析は、Webサイトにアクセスログ解析ツールを導入し、サイト内でのユーザーの行動データを分析するサイト分析手法です。
ここまでに紹介した他の手法と異なり、数値によって判断できるため、PDCAを回しやすいというメリットがあります。代表的なアクセスログ解析ツールに、Googleアナリティクスがあります。
ユーザビリティ改善のためのポイント
ここまでユーザビリティの評価分析手法について紹介してきましたが、実際にユーザビリティを改善するにはどのようなことを行えばよいのでしょうか。
ここでは、ユーザビリティ改善のためのポイントについて紹介していきます。
- ファーストビューを整える
- ユーザーが分かりやすい配色にする
- シンプルなデザインを目指す
- メニューとサイト内容が矛盾しないようにする
- 使いやすい導線になるよう注意する
ファーストビューを整える
ユーザーはWebサイトを見る際に、無意識に最初に見たページの印象によってそのサイトの良し悪しを評価しています。そのため、まずはページを表示した際に最初に目に入るファーストビューを整えるようにしましょう。
具体的には、フォントの統一や内容がイメージしやすいような見た目を意識することで、ユーザーに違和感を抱かせずに続きを見たいと思わせることが大切です。
ユーザーが分かりやすい配色にする
色には人の感情に働きかける効果だけでなく、情報をわかりやすくするという効果もあります。しかし、色を乱用すれば、逆に分かりにくいデザインになってしまう可能性があるでしょう。
そのため、配色を考える際には色数を少なめにして、ユーザーに分かりやすくすることが大切です。
シンプルなデザインを目指す
ユーザビリティを高める上で、Webサイトの使いやすさは非常に重要なポイントです。基本的にデザインはシンプルであるほどユーザーは操作しやすくなるため、直感的に操作できるようなシンプルなデザインを目指しましょう。
Webサイトをはじめて利用するユーザーでも、マニュアルなどを見ずに簡単に操作できるようなデザインにすると良いでしょう。
メニューとサイト内容が矛盾しないようにする
メニューとコンテンツの内容が一致していないと、ユーザーは自分が求めている情報がどこにあるのかわからず混乱してしまいます。そのため、メニューを用意する場合はサイト内容と矛盾しないように気を付けましょう。
使いやすい導線になるよう注意する
ページを見終わったユーザーが、次のステップへ自然に進めるような構成にすることが大切です。たとえばメニューが多すぎて自分がどこにいるのかわからないようなサイトの構成になっていると、ユーザーは次に進むべきページを見つけられなくなってしまうでしょう。
ユーザーにとって使いやすい導線になるように注意しながら、サイト構成を考えましょう。
ユーザビリティ改善を外部に依頼するには?
社内でユーザビリティ改善が難しい場合は、クラウドソーシングサービスなどを活用して外注すると良いでしょう。クラウドソーシングサービスであれば、ユーザビリティ改善の経験があるクラウドワーカーも見つかるでしょう。
スキルを持った人にユーザビリティ改善を行ってもらうには、UXデザインだけでなくデジタルマーケティングのスキルを持った人を探すのがおすすめです。
ユーザビリティ改善のためのポイントを押さえよう
サイトのユーザビリティを改善するには、ユーザビリティ改善のための基本的なポイントを押さえることが大切です。
本記事で紹介したユーザビリティの評価分析やユーザビリティ改善のためのポイントなどを参考に、ユーザーにとって満足度の高いWebサイトを作成できるようにしましょう。