アクセス解析でデータを分析する方法とは?ポイントやおすすめツールも紹介
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アクセス解析でデータを分析する方法とは?ポイントやおすすめツールも紹介

記載されている内容は2022年03月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年03月25日

更新日:2022年03月31日

アクセス解析でデータを分析する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。本記事では、アクセス解析をするときのポイントや、アクセス解析でデータを分析する手順と方法などを紹介しています。サイト運営に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

アクセス解析ってなに?

アクセス解析とは、自社サイトに訪れたユーザーの行動やユーザーの属性などを分析することです。アクセス解析は、ユーザーがどのような検索ワードでWebサイトへ流入してきたのかをはじめ、サイト内でどのような行動を取りどのページで離脱したのかなどを詳しく把握できます。

さらに、アクセス解析で得たデータを活用しながら問題点を見つけることで、Webサイトの改善がしやすくなるでしょう。

アクセス解析でわかる主なデータ

アクセス解析では、「流入経路」「アクセス環境」「ランディングページ」「離脱ページ」「コンバージョン率」といったデータの把握が可能です。

さらに、これらのデータを分析することにより、ユーザーの潜在的なニーズも見えてくるでしょう。

アクセス解析をする理由

単にデータを調べるだけでは効果がないため、アクセス解析を行う場合は、目的を明確にしておくことが大切です。

ここからは、アクセス解析をする理由について解説していきます。自社サイトの改善などを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

サイトが抱える課題を見つけられる

サイトを改善して集客を増やす場合、まずは現状の把握を行うことが大切です。たとえば、「特定のページでの離脱が多い」といった問題点が把握できれば、そのページの改善に注力できるでしょう。

このように、解析したデータから詳しい原因を分析し、問題点の改善へ繋げることがアクセス分析の目的と言えます。

施策による効果を測定できる

広告やキャンペーンなどの施策を実施した場合、どのくらいの効果があったのかを分析することが大切です。

自社サイトへのアクセスを詳しく解析することによって、その施策の効果が測定でき、また、効果が見られなかった場合でも、原因が何かを分析することでよりよい施策の実施に繋げられるでしょう。

さらに、PDCAサイクルを回すことで、サイトの集客力のアップも期待できるでしょう。

ユーザーの行動を把握できる

アクセス解析によってターゲットが絞れれば、どのようなコンテンツが有効なのかなど、詳しい分析もしやすくなります。

そして、アクセス解析で得られたデータをもとに、サイトを訪れるユーザーに対して効果的なコンテンツを増やしていけば集客力アップへ繋げられるようになるでしょう。

目標に対する達成度を把握できる

アクセス解析を導入することでWebサイトをモニタリングできるようになるため、目標にした値に対する中間地点での達成度も把握しやすくなります。

そのため、仮に施策などの効果が見られず、目標への達成度が低い場合でも、手遅れになる前に方向修正を行えるでしょう。

アクセス解析をするときのポイント

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アクセス解析を実施する場合は、事前に解析結果を判断するための基準を設けておくことが大切です。

また、他にもいくつかのポイントがあるため、どのような項目があるのか把握しておきましょう。ここでは、アクセス解析をするときのポイントについて解説していきます。

  • KGI・KPIを設定する
  • 過去と現在のデータを比較する
  • 外的要因を考慮する
  • 施策内容と実行時期を記録しておく
  • 分析結果は周囲にも共有する
  • 正しくデータを集められる環境を整えておく
  • アクセス解析に関する用語を理解しておく

KGI・KPIを設定する

アクセス解析を行う場合は、最終的にどのような成果を得たいのかを明確にすることが重要になります。これは、アクセス解析を行う上で重要になるデータは、サイトの目的によって異なるためです。

アクセス解析を行う際は、最終的な目標としてのKGI(重要目標達成指標)と、中間目標としてのKPI(重要業績評価指標)を設定しましょう。

過去と現在のデータを比較する

週や月ごとなど、過去のデータと現在のデータを比較することで、分析結果にも説得力が出ます。さらに、前月との比較だけでなく、施策の実施前後や長期間のデータなどとも比較することをおすすめします。

過去のデータと比較することで問題点が明確になるため、具体的なサイトの改善にもつながりやすくなるでしょう。

外的要因を考慮する

アクセス解析は、サイト内部でのユーザーの行動などを把握するツールであるため、どうしても内部要因に目が向きがちです。

しかし、分析データが影響を受けるのは内部要因とは限らないため、市場に影響を与えるような外部要因も考慮することが大切になるでしょう。

たとえば、サイトへの流入が急に増加した場合、サイトの改善の効果が出たのではなく、風評被害などによってアクセスする人が増えた可能性もあります。さまざまな影響を考慮し、要因を特定しましょう。

施策内容と実行時期を記録しておく

アクセス解析を実施する際は、要因を調査できるように、施策の内容や実行したタイミングを記録しておきましょう。たとえば、新しいコンテンツを公開した直後は、アクセス解析の数値も大きく変化する可能性があります。

あらかじめ施策の内容と実行時期を記録しておけば、後でアクセス解析のデータを見る際にも、変化があった要因などを簡単に特定できるようになるでしょう。

分析結果は周囲にも共有する

アクセス解析による分析レポートは、周囲にも共有しておきましょう。

サイトのデータ分析までであれば、担当者1人でもできるでしょう。しかし、その結果を活かして、具体的にどのような施策に繋げていけば良いかというアイデアまでは、1人で出すのは難しいのではないでしょうか。

そのため、周りの人にも分析結果を周知して、定例会などの機会を設けることをおすすめします。会議の中で、サイトに関わるメンバー同士で改善策などを議論すると良いでしょう。

正しくデータを集められる環境を整えておく

アクセス解析ツールを導入して計測を行う場合、正しくデータを計測できるように環境を整えておきましょう。設定は事前に行い、正確なデータを集められる準備をしておきましょう。

アクセス解析に関する用語を理解しておく

アクセス解析に関する用語にはさまざまな種類があり、普段耳にしないような単語も頻出します。

アクセス解析ツールを利用する場合も、用語の意味を理解していないと正しく分析できないため、どのような用語があるのか、事前に把握しておきましょう。

覚えておきたいアクセス解析に関する用語

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サイトの目的によって見るべき指標も変わってくるため、まずは代表的な用語を覚えておくと良いでしょう。

ここからは、アクセス解析に関する用語を紹介していくため、どのような用語があるのか参考にしてみてください。

PV(ページビュー)

PV(ページビュー)とは、期間内にWebページが閲覧された回数を意味する用語です。PVはアクセス解析の基本となる数値で、ユーザーが1回アクセスするごとに1PVとして数えられます。

たとえば、1人のユーザーであっても期間内に5回同じページにアクセスした場合、該当ページのPV数は5となります。なお、1セッション内に同じページに5回アクセスした場合も、PV数は5です。

UU(ユニークユーザー)

UU(ユニークユーザー)とは、期間内にサイトを訪問したユーザーの数を意味する用語です。ただし、同じユーザーが何度も訪れている場合、重複分は除外されます。

そのため、たとえば同じユーザーが1日に3回サイトを訪れていたとしても、UU数は1とカウントされます。

先述のPVの場合、同じユーザーでもページを閲覧した数だけカウントされるため、サイトを訪れているユーザー数を確認したい場合は、UU数を参考にすると良いでしょう。

CVR(コンバージョン率)

CVR(コンバージョン率)とは、サイトを訪れたユーザーの中で、コンバージョンに至ったユーザーの割合を意味する用語です。

コンバージョンは「成果」を意味する用語ですが、具体的なコンバージョンの内容は商品購入や資料請求、会員登録、問い合わせなど、サイトによって異なることに注意しましょう。

CVRは「CV数(コンバージョン数)÷セッション数」によって計算できます。

LP(ランディングページ)

LP(ランディングページ)とは、サイトを訪れたユーザーがセッションの中で最初にアクセスしたページを意味する用語です。

なお、「LP」という用語は、Web広告をクリックした後に推移するページを指すこともありますが、アクセス解析の場合は意味が異なります。混同しないように、正しい意味を覚えておきましょう。

セッション数

セッション数とは、ユーザーがサイトを訪れた数を意味する用語です。1セッションあたりのPV数が少ない場合は、ユーザーがサイト内を回遊していないと言えるでしょう。

なお、セッション数の数え方には以下のようなルールがあるため、覚えておきましょう。

・参照元URLが異なる訪問は、新規セッションとしてカウント
・サイトに訪問後、30分以上経過した場合は新規セッションとしてカウント
・同一訪問であっても、午前0時をまたいで別のページへ移動した場合は新規セッションとしてカウント

回遊率

回遊率とは、ユーザーが同一訪問内でサイト内をどのくらい見て回ったのかを意味する用語です。回遊率は「PV数÷セッション」で算出できます。

回遊率が低い場合は、「ユーザーがサイト内を見て回るためのリンクの設置に問題がある」などの可能性が考えられるでしょう。

離脱率

離脱率とは、サイトから離れたユーザーがどれくらいいるのかを意味する用語です。

アクセス解析における離脱とは、ユーザーの「画面を閉じる」「別のサイトへ移動する」といった動作を指し、離脱率は「離脱したセッション数÷PV数」で算出できます。

離脱率の高いページがコンバージョン直前のページである場合、改善することによってコンバージョンの増加も期待できるでしょう。

直帰率

直帰率とは、サイトを訪れたユーザーが、最初のページだけを見て離脱した割合を意味する用語です。つまり、最初の1ページしか閲覧していないセッションの割合となります。

直帰率は、「直帰したセッション数÷セッション数」で算出できます。直帰率が高い場合は、コンテンツに問題がある場合も多いため、コンテンツのリライトなどを検討する必要があるでしょう。

アクセス解析でデータを分析する3つの手順と方法

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アクセス解析の結果を活かしてサイト改善を行うためには、適切にデータを分析する必要があります。そのため、はじめてアクセス解析でデータ分析を行う場合は、正しいデータ分析の手順や方法について把握しておきましょう。

ここでは、アクセス解析でデータを分析する手順と方法について解説していきます。

1:ボリュームゾーンを把握する

ユーザーの訪問数が多い「ボリュームゾーン」のデータには、サイト改善に役立つヒントが多く含まれているため、アクセス解析でのデータ分析に適しています。

ボリュームゾーンを把握した後は、どのようなユーザーが多いのか分析するためにユーザーが閲覧しているデバイスや流入経路、ランディングページを確認しましょう。

2:ページのCVRを確認する

サイトのCVR(コンバージョン率)を上げる方法としては、各ページのCVRを確認する必要があります。

ページによってCVRの高低差があるため、それらの要因がわかればサイトの課題と具体的な改善策の両方を把握できるでしょう。

たとえば、CVRが高いにもかかわらずPV数が少ないページの場合、そのページをより多くのユーザーに見られるようにすることで、サイト全体のCVRも上げられるでしょう。

3:ユーザー目線で課題を解決する

アクセス解析のデータ分析を用いてサイト改善を行う場合、ユーザー目線での課題解決が必須です。サイトを運営していると、どうしても主観で見てしまうことが多く、客観的な視点が欠けてしまう場合もあるでしょう。

ユーザー目線で見てみることでサイトの改善点が見つかる可能性もあるため、客観的な立場を意識しながら分析を行いましょう。

アクセス解析のおすすめツール5選

自社サイトのアクセス解析を行う上で、どのようなアクセス解析ツールが適しているのかわからないという方も多いでしょう。

ここでは、アクセス解析のおすすめツールを紹介していくため、参考にしてみてください。

1:Google アナリティクス

Googleアナリティクスは、Googleが提供しているアクセス解析ツールです。

無料でありながら非常に多くの便利な機能を提供しているため、アクセス解析を行うのであれば導入しておきましょう。

Googleアナリティクスを導入することで、ユーザー属性や流入経路、ユーザーの行動、CVを把握できます。

2:Google Search Console

Google Search Consoleは、Googleが提供している検索結果分析ツールです。

サイト内でのユーザーの行動を解析するのに役立つGoogleアナリティクスに対して、Google Search Consoleは、ユーザーが流入したキーワードやサイトの検索順位の分析に役立ちます。

また、サイトがGoogleにクロールされているかどうか確認したり、サイトの問題を検出したりすることも可能です。

3:User Heat

User Heatは、無料で利用できるヒートマップ解析ツールです。入力フォームにサイトのURLを入力して登録するだけで、簡単にヒートマップ分析ができます。

また、パソコン用サイトはもちろん、スマートフォンのサイトにも対応しているため、使い勝手の良いツールと言えるでしょう。

4:TACT SEO

TACT SEOは、キーワード選定や内部対策など、さまざまなSEO対策に利用できるSEOツールです。

自社サイトと上位サイトを比較した課題発見やキーワードのグルーピング、流入キーワード調査、検索順位の計測といった機能を提供しています。TACT SEOを導入することで自社サイトのSEO課題を抽出し、改善に役立てられるでしょう。

5:Similarweb

Similarwebは、サイト分析に活用できるオンラインマーケティングツールです。デジタルリサーチや、デジタルマーケティングに役立つさまざまな機能を提供しており、一部は無料で利用できます。

ただし、モニターから収集したデータをもとにしているため、「必ずしも正確なデータを表示しているとは限らない」という点は押さえておきましょう。

アクセス解析でデータを分析してみよう

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本記事では、サイトのアクセス解析を行うことで、自社サイトの改善や施策の効果測定などに役立てられることを紹介してきました。

アクセス解析をするときのポイントや、アクセス解析に関する用語、アクセス解析でデータを分析する手順と方法を参考に、アクセス解析のデータをサイト改善に活用してみましょう。

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