アクセス解析の基本的な用語集16選|正しい意味を知って施策の効率を上げよう
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初回公開日:2022年03月25日
更新日:2022年03月31日
アクセス解析とは?
アクセス解析とは、自社で運営しているWebサイトのユーザー属性やユーザーの行動を分析することです。アクセス解析を行うことにより、サイトの課題などを発見して改善に役立てられます。
アクセス解析にはさなざまな指標がありますが、サイトの目的によって見るべき指標は異なります。
アクセス解析の基本的な用語集16選
アクセス解析ではさまざまな専門用語が用いられるため、アクセス解析を実施する場合は、それぞれの用語の意味について正しく把握しておくことが大切です。
ここではアクセス解析の基本的な用語集を紹介していくため、参考にしてみてください。
1:Cookie(クッキー)
Cookie(クッキー)とは、Web上で用いられる端末ごとの識別子です。
Cookieにはサイトを訪問した日時や訪問回数などさまざまな情報が記録されており、WebサイトはCookieをもとに新規ユーザーであるかどうかを判断しています。つまり、端末が変わればCookieも変わるため、同じサイトを訪れたとしても新規ユーザーと判断されます。
2:IPアドレス
IPアドレスとはインターネット上の住所と言えるものです。インターネット上では、スマホやパソコンなどネットワークに繋がるデバイスそれぞれにIPアドレスが割り振られています。
メールの送受信やインターネットでサイトを閲覧する場合には、データの送信元や送信先を識別するためにIPアドレスが用いられているため、IPアドレスから個人を特定することも可能です。
3:ユーザー数
ユーザー数とは、そのWebサイトを訪問したユーザーの人数のことです。ユーザー数をチェックすることにより、自社サイトにどれくらいのユーザーが訪問しているのかが把握できます。
4:UU(ユニークユーザー)
UU(ユニークユーザー)とは、期間内に特定のWebサイトを訪問したユーザー数のことです。ただし、UUでは同一ユーザーによる重複は除外されます。
たとえば、期間内にAが1回、Bが2回、Cが3回同じサイトを訪問した場合、UUは3人となります。
後述するページビュー数の場合は同一ユーザーでもページが閲覧された数だけカウントされてしまうため、純粋に何人のユーザーがサイトを閲覧しているのか知りたい場合はUUを確認すると良いでしょう。
5:インプレッション
インプレッションとは、広告やコンテンツなどが表示された回数を指します。アクセス解析関連でインプレッションという用語を用いる場合は、サイト内に設置した広告が表示された回数を指すケースが多いでしょう。
サイト内のすべてのページに広告を設置している場合、インプレッションとページビュー数は同じ値になります。しかし、1ページに複数の広告を設置している場合は、インプレッションの方が値が多くなることもあります。
6:セッション数
セッション数とは、Webサイトを訪れたユーザー数を指す言葉です。前述のユニークユーザーの場合、同一ユーザーが一度サイトを離れて戻ってきた場合は新しくカウントされることはありません。
しかし、セッション数の場合はサイトを訪れたユーザーが離脱するタイミングで1セッションとカウントされるため、再度同じユーザーが訪れた場合は同じように離脱するタイミングで新たにカウントされます。
7:ページビュー数(PV数)
ページビュー数(PV数)とは、期間内に該当のWebページが何回閲覧されたのかを表す数字です。ページビュー数はユーザーが1回アクセスするごとに1PVとして数えます。
前述のユニークユーザーの場合は同一ユーザーの重複分はカウントしませんが、ページビュー数の場合はアクセスされた数だけカウントするという違いがあります。
8:参照元(リファラー・メディア)
参照元(リファラー・メディア)とは、Webサイトを訪れたユーザーが直前に閲覧していたページを指す言葉です。アクセス解析で参照元を分析することにより、自社サイトのリンク元を把握できます。
また、複数のサイトからの被リンクがある場合、どの参照元からの流入が多いかといった点も把握できるでしょう。
9:パラメーター
パラメーターとは、参照元の情報を詳しく把握するために用いられる仕組みです。たとえばURLに「?△△△=○○○」のような文字列が付いていることがあります。これがパタメーターです。
パラメーターを付与することにより、どのサイトを経由してサイトを訪れたのかという情報を渡せるようになります。
10:LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、Webサイトを訪れたユーザーが最初に閲覧したページを指す言葉です。自然検索によってサイトを訪問して閲覧したページを指す場合もあれば、Web広告をクリックした際に推移する商品のPRのためのページを指す場合もあります。
アクセス解析に関連して用いられる場合は前者の意味となるため、Web広告で用いられるランディングページとは意味が異なる点に注意しましょう。
11:チャネル
チャネルとは、ユーザーがWebサイトに流入してきた経路を指す言葉です。チャネルには自然検索やリファラル、ダイレクト、SNS、Web広告などさまざまな種類があります。
チャネルによってユーザーの行動にも違いがあることから、チャネルに合わせた施策を実施することが大切です。たとえばSNSから流入したユーザーの場合、SNSを見ていた際にサイトの情報を見かけて何気なく流入してきたというケースが多いため、直帰率も高いです。
そのため、コンバージョン率を上げるためにはよりコンバージョン率の高いチャネルを強化するといった施策が必要になるでしょう。
12:直帰率
直帰率とは、Webサイトを訪れたユーザーが1ページだけ見て離脱した割合を指す言葉です。最初のページだけを見て別のサイトに移動、もしくはブラウザを閉じた場合にカウントされます。
直帰率が高い場合はユーザーニーズが満たせていない可能性があります。しかし最初に見た1ページだけでユーザーニーズが満たされ離脱するというケースもあるため、一概には言えません。
13:離脱率
離脱率とは、ユーザーがWebサイトから離脱した割合を意味する言葉です。アクセス解析における離脱は、ユーザーがブラウザを閉じたり、他のサイトに移動したりしたことを指します。
そのため、サイト全体で見れば離脱率は100%になりますが、離脱率で注目するべき点は「どのページで離脱したのか」です。離脱率が他のページに比べて高いページの場合、ユーザーが離脱しやすい作りになっている可能性があります。
また、離脱率の高いページがコンバージョン直前のページである場合、コンバージョン率を下げている原因になっているため、改善する必要があるでしょう。
14:滞在時間
滞在時間とは、ユーザーがWebサイトやページに滞在した時間を指す言葉です。アクセス解析での滞在時間はサイト内のログから計測することになるため、ユーザーがサイト内でさまざまなページを回遊した場合、最後に訪れたページの滞在時間は計測できません。
そのため、サイト全体での滞在時間などを算出する場合、最後に閲覧したページ以外の滞在時間が用いられます。
15:CVR(コンバージョン率)
CVR(コンバージョン率)とは、コンバージョンを達成したユーザーの割合を指す言葉です。コンバージョンはサイトに設定された目的を指すため、コンバージョンの内容はサイトによって異なります。
たとえば、商品購入率や資料請求率、会員登録率や問い合わせ率などがコンバージョンとして設定されています。コンバージョン率が高いほど、サイトの運営がうまくできていると判断できるでしょう。
16:CTR(クリック率)
CTR(クリック率)とは、広告などが表示された回数に対してクリックされた割合を指す言葉です。たとえばサイト内に設置した広告が100回表示され、そのうち5回クリックされた場合、クリック率は5%となります。
クリック率が高い場合は、適切に広告を設置できていると判断できるでしょう。
アクセス解析の用語を学ぶべき理由
自社サイトをうまく運用してサイトのコンバージョン率を上げるためには、アクセス解析を行うことが大切です。
アクセス解析では普段聞きなれないような用語が多く存在するため、まずは基本的な用語集を押さえておくことで、アクセス解析がスムーズに行えるでしょう。
アクセス解析の用語集を参考にしよう
アクセス解析を実施するには、アクセス解析に関するさまざまな用語を押さえておく必要があります。本記事で紹介したアクセス解析の基本的な用語集を参考に、アクセス解析を学んでみてはいかがでしょうか。