リスティング広告の運用に役立つおすすめのツール12選!選ぶときのコツも解説
記載されている内容は2022年04月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年04月26日
更新日:2022年04月28日
リスティング広告の運用ツールの役割
様々な企業がリスティング広告を利用していますが、現在では参入企業が多くなってきているため、よりハイパフォーマンスな広告が必要です。
運用ツールを活用することで、業務の効率化や費用対効果の改善、広告パフォーマンスの向上が見込めます。
リスティング広告の運用ツールを利用するメリット
リスティング広告を運用する際は、主にGoogleやYahoo!の管理画面から操作を行います。
定期的に機能がバージョンアップされるものの、操作は人が行うため、案件数の多さと比例して担当者の負担も増していきます。リスティング広告運用ツールは、運用の効率化やコスト低減に貢献することから、運用担当者にとって有益なツールと言えるでしょう。
ここでは、リスティング広告の運用ツールを利用するメリットを紹介します。
- 広告の一括管理が可能になる
- 初心者でも簡単に成果を分析できる
- 運用コストを節約できる
- 豊富な機能が使える
- レポート作成を早めに着手できる
広告の一括管理が可能になる
リスティング広告運用ツールは、異なる広告媒体も一括で管理できる機能が備わっています。
通常、広告の管理は媒体ごとで確認する必要があるため、その部分に労力を使いがちです。運用ツールを使用した場合、複数の広告の消化状況や成果を一覧で確認できるため、大幅な手間と時間の削減が期待できるでしょう。
浮いた時間を別の業務にあてられるため、社内全体の効率化にも繋がります。
初心者でも簡単に成果を分析できる
広告媒体の分析画面は、運用者の好みや要望に応じてカスタマイズできますが、初心者には分かりづらい仕様になっていることもあります。
一方でリスティング広告運用ツールはユーザビリティが高く、操作に不慣れな場合でも簡単に分析ができます。リスティング広告運用ツールのメリットは、人を選ばずに運用者目線での分かりやすい分析が可能であることです。
運用コストを節約できる
運用ツールを導入することで、広告を自社で運用できるようになるため、広告代理店に依頼する場合よりもコストの節約に繋がります。
その分のコストを、ほかの広告戦略や経費に使えるため、企業にとっても有益であると言えるでしょう。
豊富な機能が使える
分析の他にも、Webマーケティングのサポート機能を兼ね備えているのもリスティング広告運用ツールの魅力です。
ツールによって搭載している機能は異なりますが、SEOに強いキーワード選定やダイス機能、広告配信用のLP作成やアクセス解析などのサービスを利用できるツールがあります。
自社に合わせたツールを選ぶことで、マーケティング面での強化が図れるでしょう。
レポート作成を早めに着手できる
広告代理店に運用を任せている場合、自社のタイミングでレポート作成が行えません。取引先との規約に従うため、提出期日まで待つ必要があります。
自社でツールを運用することで月初からレポート作成に取り掛かかれるため、作業の効率化に繋がるでしょう。
リスティング広告の運用ツールを利用するデメリット
リスティング広告運用ツールはメリットだけではありません。広告運用ツールは、使い方次第で効率的に広告運用を行えるシステムですが、デメリットも同時に存在します。
ここでは、リスティング広告運用ツールを利用する際のデメリットを紹介します。
- ツールの使い方を新たに理解する必要がある
- ツールへの慣れも必要である
- 広告運用に関する前提知識を身に付けなければならない
- 月額費用を払う必要がある
ツールの使い方を新たに理解する必要がある
昨今では初心者にも使いやすいツールが増えており、以前よりもユーザビリティが高い仕様になっているものがあります。しかし、はじめてツールに触れる際には、公式サイトやインターネット上にある情報などを参考にして覚えなければなりません。
これはツールに限ったものではなく、何事においても当てはまるデメリットと言えるでしょう。
ツールへの慣れも必要である
運用ツールの使い方を把握しただけでは、ツールの良さを十二分に発揮させることはできません。初心者だけでなく、他社のリスティング広告運用ツールを使っていた場合にも、新たなツールへの慣れは必要です。
ツールが変わればシステムやバックアップサービスなども異なるため、使いこなすには時間を要するでしょう。リスティング広告運用ツールは優秀である反面、効果的な運用に至るまでに一定期間以上の慣れが求められます。
広告運用に関する前提知識を身に付けなければならない
ツールは、あくまでも広告運用をサポートする役割であるため、運用者に知識が備わっていることが前提となります。広告運用の知識不足や付け焼刃でツールを導入したとしても、改善点の把握に時間がかかり、ツールを活かしきれない可能性があります。
広告を運用する際は、知識を身に付けてからツールの導入を検討しましょう。
月額費用を払う必要がある
ツールの料金形態は、定額制であるものや、クリック数で料金が変動するクリック数従量制などがあり、ツール以外のサービスを利用することで利用料金が増えるタイプもあります。
毎月一定額を支払うことになるため、広告運用に関わる費用を少しでも抑えたい場合にはデメリットとなるでしょう。
リスティング広告の運用に役立つおすすめのツール12選
リスティング広告運用ツールは、自社の利用目的と規模に合わせたツールを選ぶことが重要です。ここでは、リスティング広告運用に役立つツールを12個ピックアップしていきますので、ツール選びの参考にしてください。
1:ATOM
ATOMは、自社でカスタマイズ可能なレポートに加え、即運用できる157種類以上のテンプレートを搭載しています。
また、複数のクライアントや広告アカウントを1つの画面で一元管理が行え、Web広告代理店勤務者の手厚いサポートも充実しているのが特徴です。
利用料金は月5万円からとなっており契約期間は6ヶ月、プランによって2週間のお試し期間が設けられています。
2:Shirofune
Shirofuneの魅力は、新規配信設定から改善施策までの自動化です。運用に至る作業を自動化することで、作業工数の大幅な削減に繋がるでしょう。
ツール利用料は月額広告費の5%となっているため、規模によっては安く利用できるでしょう。無料期間は2ヶ月、契約期間は任意です。
3:Lisket
Lisketは、Excel形式による自動レポート生成機能が搭載されており、広告配信の知識が浅い場合にも適切なデータ比較が可能になります。主要な配信媒体のデータを1画面で行えるため、わずらわしい作業が必要ありません。
20アカウント10,000円から利用でき、2週間のトライアルを試すことも可能です。
4:Web Antenna
Web Antennaは、アトリビューション分析に優れたツールです。
提供元である株式会社ビービットはコンサル業務も請け負っているため、広告の導入から運用までトータルにカバーできる強みがあります。
ツールの初期費用は無料で、月額料金はクリック数に応じて料金が変わるクリック数従量制です。
5:glu
gluは、柔軟性に富んだレポーティング自動生成ツールです。
マーケティングに必要な広告・外部ツールデータを取り込んで加工ができるため、データ収集としての活用が期待できます。取り込んだデータは、様々な角度から分析・モニタリングを行ったり、Excelレポートの出力を可能にしたりします。
料金はアカウント数と利用オプションによって変動し、半年契約から利用可能です。トライアル期間は設けられていません。
6:ミエルカヒートマップ
SEOパフォーマンスの計測に強いミエルカヒートマップに、広告競合分析機能が追加されました。これは、自社の広告文の作成や改善だけでなく、競合他社サイトの出稿状況の把握や発見に活用できます。
また、Googleショッピング広告の分析にも対応し、ECやモールサイトに出稿されている価格や商品の確認を行えます。複数の料金プランが用意されており、契約期間は半年または年間から選ぶことが可能です。
7:Googleオプティマイズ
Googleオプティマイズは、Googleアナリティクスのデータに基づいた分析を行うツールです。
アナリティクスとの連携によるABテストや多変量テスト、リダイレクトテストやサーバーサイドテストなどの機能が利用できます。レスポンシブサイトに対応するためのエディター機能も充実しているため、幅広い分析と改善に役立つでしょう。
Googleオプティマイズのコードを追加するだけで導入できる容易さも魅力です。
8:アドレポ
アドレポは、広告レポートを自動化してくれるツールです。残業による退職リスクや膨大な工数、手作業によるミスなど、広告代理店に欠かせない機能を搭載しているため、法人からの支持が根強いツールです。
初期費用はかからず月額30,000円から利用でき、2週間の無料トライアルも設けられています。
9:Databeat
アジト株式会社によるDatabeatは、BIツールを駆使した広告分析が魅力のツールです。広告データはGoogleデータポータルに出力されるため、工数が増えやすいクライアントとの情報共有がスムーズになるでしょう。
料金プランは、アカウント数または広告費のどちらかによる従量課金プランがあります。
10:Vasta
Vastaは、運用型広告のレポート管理に特化したツールです。広告のフォーマットごとに年齢別やキャンペーン別のレポートを自動生成できる機能や、Webレポートを活用したクライアントの情報共有機能などを備えています。
また、ルールに則った監視・制御を24時間自動で行うアラーム機能も完備しています。2週間のトライアル期間中も、フル機能・アカウント無制限で利用できる点がメリットです。
11:CRALY
CRALYは、クリエイティブレポートを自動化し分析も行うWeb広告ツールです。特にSNS広告やディスプレイ広告運用に強く、FacebookやTwitterなどの主要媒体で得られたデータの分析に優れています。
また、独自のタグ分析機能により、クリエイティブ実績に繋がったパターンの把握も容易にできるでしょう。CRALYでは、利用人数に制限がないプランを永久無料で用意しており、利用しやすい料金が特徴です。
12:Marketia
Marketiaは、デジタルマーケティングにおける各データを管理する統合プラットフォームです。リスティング広告だけではなく各チャネルのデータを一元管理するダッシュボードや、あらゆるデバイスからのサイト流入を分析するトラッキング機能などを搭載しています。
ハイレベルに広告運用を可能にする高度なレポート分析も魅力的でしょう。なお、詳細な料金プランに関しては問い合わせが必要となっています。
リスティング広告運用ツールを選ぶときのコツ
リスティング広告運用ツールは、用途や目的、規模によって選ぶツールが変わってきます。利用するツールが、他社にとって効果的でも自社運用には適さない場合があるでしょう。
運用ツールの選定は闇雲に行わず、いくつかの判断基準を設けた上で導入することが重要です。ここでは、リスティング広告運用ツールを選ぶときのコツを紹介します。
- 無料お試し期間で操作感を確認する
- 利用目的をはっきりさせる
- 費用対効果を見極める
- API連携が可能か確認する
- サポート体制を確認する
無料お試し期間で操作感を確認する
大半の運用ツールには、トライアルと呼ばれる無料で利用できる期間が設けられています。
はじめて運用ツールに触れる場合はもちろん、ほかのツールを利用していた場合にも導入前には操作感を確認しておきましょう。ツールによっては、使用感がフィットしなかったり会社のシステムと相性が悪かったりします。
トライアル期間を設けていないツールに関しては、ツール名を動画検索することで使い方を確認できる場合があります。
利用目的をはっきりさせる
リスティング広告運用ツールを導入する場合は、利用目的を明確化させてから行いましょう。
運用ツールは効果測定やレポーティングに特化したツール、自動入稿やフルタイムで対応してくれるツールなど、得意分野がそれぞれ異なります。意図と違うツールを導入してしまうと、期待する効果は得にくくなってしまうでしょう。
導入する利用目的をはっきりさせることで、導入後のミスマッチを防ぐことに繋がります。
費用対効果を見極める
いくつかのリスティング広告運用ツールを選定し、各ツールの費用対効果を比較しましょう。
支出となる導入コストや月額費用などを算出し、収益に繋がるコンバージョン数や削減可能な人件費の比較を行います。この作業をツールごとに試算して、効果が高いツールを利用するようにしましょう。
一見して優れたツールでも、費用対効果が低ければ利益が発生しにくいため念入りに行うことが肝要です。
API連携が可能か確認する
自社で多くの広告媒体を取り扱っている場合は、導入するツールがAPI連携できるか確認する必要があります。
リスティング広告運用ツールは、ツールによってAPI連携に対応する種類や数が異なるため、事前に確認を行いましょう。またプランによって変動する場合もあることから、細かく調べることが大切です。
サポート体制を確認する
提供元の会社によって異なりますが、導入から運用に至るトータルサポートやコンバージョンアップを目指すコンサルなどがあります。
ツール導入の目安として、サポート体制の度合いも含めた比較・検討を行いましょう。
リスティング広告の運用ツールを活用して効果的なマーケティングを!
リスティング広告運用ツールを効果的に活用することで、コンバージョンの向上に繋がります。
運用ツールをはじめて導入する場合は、操作やシステムに慣れるまでに時間がかかり、期待したような成果が得られないこともあるでしょう。しかし大半のツールにはサポートサービスが付随されているため、未経験であっても対応できます。
この記事を参考にリスティング広告運用ツールを使い、収益の向上に役立てましょう。