リスティング広告を活用するメリットと注意点|広告代理店を選ぶポイントも解説
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リスティング広告を活用するメリットと注意点|広告代理店を選ぶポイントも解説

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リスティング広告を活用するメリットと注意点|広告代理店を選ぶポイントも解説

記載されている内容は2022年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年02月25日

更新日:2022年03月01日

リスティング広告を活用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。本記事ではリスティング広告を活用するメリットや注意点、パターン別のリスティング広告を管理する手順などを紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

リスティング広告とはどのような広告?

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リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果にキーワードと連動して表示されるWeb広告です。ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載されることから、検索連動型広告やPPC(Pay Per Click)などとも呼ばれています。

ここでは、リスティング広告について詳しく紹介していきます。

掲載フォーマット

リスティング広告の掲載フォーマットは、「表示URL」「広告見出し」「説明文」の3つで構成され、それぞれ使用可能文字や文字制限などがあります。

また、広告表示オプションを使用することで、広告文の下にリンクや店舗の住所、電話番号といった広告見出しや説明文だけではカバーできない情報を追加することも可能です。

掲載される場所

リスティング広告が掲載される場所は検索結果画面の上位エリアです。広告が掲載されるエリアは自然検索(オーガニックサーチ)よりも上の部分となっており、リスティング広告の下に自然検索の1位から順に表示されます。

また、日本では代表的なリスティング広告としてGoogle広告とYahoo!広告がありますが、どちらもほぼ同じ場所に掲載されます。

掲載される際の仕組み

リスティング広告は検索結果画面にキーワードに連動した広告を表示するようになっていますが、掲載される広告はオークション形式で決まる仕組みです。

広告主は「広告を出稿したいキーワード」と「広告1クリックあたりの上限金額」を設定して入札を行います。さらに同じキーワードで入札している他の広告主とのオークションが実施され、掲載される広告やその順位が決定します。

なお、このオークションはユーザーが検索を行うたびに発生するため、掲載順位は一定ではありません。

リスティング広告と自然検索との相違点

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自然検索とは、検索エンジンで検索を行った場合に検索エンジンのアルゴリズムによってランキング形式で表示されている検索結果のことで、リスティング広告以外の部分が自然検索です。

リスティング広告はクリックされることで費用が発生する有料検索となっていますが、自然検索はクリックされても費用は発生しません。

また、リスティング広告の場合は広告主で表示内容や検索語句、掲載テキストなどをコントロールできますが、自然検索はコントロールすることが難しいと言えるでしょう。

リスティング広告を活用する7つのメリット

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リスティング広告にはさまざまなメリットがあります。リスティング広告の運用を検討している方の中には、具体的にどのようなメリットがあるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。

ここではリスティング広告を活用するメリットを紹介します。

  • 少額の宣伝費で始められる
  • スピーディーに広告が出せる
  • 知識があれば誰でも広告が出せる
  • 広告文の自由度が高い
  • 改善点を見つけやすい
  • 商品の購入や問い合わせにつながりやすい
  • 細かい調整を適宜することができる

1:少額の宣伝費で始められる

一般的なマス広告の場合、広告を出すための宣伝費が必要になります。しかしリスティング広告であれば最低出稿金額がないため、数百円程度の少額の費用から始めることが可能です。

また、リスティング広告はクリックされることで料金が発生する仕組みになっているため、広告が表示されてもクリックされなければ費用は発生しません。予算に余裕がないような中小企業でも始めやすいでしょう。

2:スピーディーに広告が出せる

マス広告の場合、実際に広告を出すまでに数か月単位で時間が掛かります。しかしリスティング広告の場合は、アカウント、キーワード、広告文、リンク先、入札単価さえ用意できていれば、後は審査に通すだけで出稿することが可能です。

バナー広告などの場合は画像を用意する手間もありますが、リスティング広告はテキスト広告となっているため手間も少なく済むでしょう。

3:知識があれば誰でも広告が出せる

リスティング広告を出すために必要な許可や資格などはありません。リスティング広告を出すのに必要な知識さえあれば、誰でも広告を配信することが可能です。

最低限、インターネット環境とパソコン、広告費が用意できれば、個人でも簡単にリスティング広告を配信することができるでしょう。

4:広告文の自由度が高い

リスティング広告は広告主が広告文を用意するため、広告文の自由度も高いです。自社の商品やサービスをPRするためにオリジナリティのあるキャッチコピーを盛り込めるため、ターゲットに伝えたい商品やサービスの魅力をアピールしやすいでしょう。

また、自社サービスの世界観やこだわりなども伝えやすいです。ただし、効果のある広告文を作成するにはA/Bテストなどを実施して改善する必要があります。

5:改善点を見つけやすい

リスティング広告であれば、出稿している広告の表示回数や流入したユーザー数、コンバージョン率などを管理画面から確認することができます。そのため、実際に広告の効果を確認しながら広告を改善していくことも可能です。

マス広告の場合は効果をチェックしながら改善していくことは難しいですが、リスティング広告であればデータを分析しながら改善策を検討することもできるでしょう。

6:商品の購入や問い合わせにつながりやすい

リスティング広告は、自分から検索エンジンで検索を行っているユーザーに対して関連した広告を表示する仕組みです。

そのため、広告を見るユーザーは最初からその商品やサービスに対する興味を持っていることから、リスティング広告は商品の購入や問い合わせなどにもつながりやすいというメリットがあります。

7:細かい調整を適宜することができる

リスティング広告の管理画面にはさまざまな設定が用意されているため、効果を見ながら細かく調整していくことも可能です。

たとえば、特定のキーワードで検索したユーザーに対しては広告を表示しないという「除外設定」があります。除外設定を追加することでコンバージョンに繋がりにくいようなユーザーを除外できるため、クリックによる費用だけが発生することを回避できます。

リスティング広告を活用する際の3つの注意点

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ここまで解説したように、リスティング広告にはさまざまなメリットがあります。しかしリスティング広告にはいくつかのデメリットもあるため、リスティング広告の運用を検討する場合はメリットとデメリットの両方を把握しておくことが大切です。

ここではリスティング広告を活用する際の注意点について解説していきます。

1:検索されないキーワードに広告をつけることはできない

リスティング広告はユーザーが検索を行うことではじめて表示される広告となっているため、そもそも誰にも検索されないようなキーワードで広告を出稿することはできません。

たとえば新しいキーワードを狙ってマーケティングを行う場合であれば、リスティング広告以外の方法を選択する必要があるでしょう。

2:成果を得るためにはノウハウがいる

リスティング広告は出稿するだけであれば簡単ですが、成果につなげようと思うと知識やノウハウが必要になります。

リスティング広告にはさまざまな設定があるため、自社で配信するには各設定の使い方や希望の設定にするにはどうすればよいのかなどを把握しておく必要があるでしょう。

3:場合によっては膨大な予算が必要になる

リスティング広告は、基本的には少額な宣伝費でスタートすることができます。しかし金額が高いキーワードの場合は1回のクリックあたりの費用も高額になるため、場合によっては膨大な予算が必要になることがあります。

業種によっては1クリック5,000円前後の費用が掛かるケースもあるため、予算が少ないと全く成果に繋がらなくなってしまうでしょう。クリック単価によってはリスティング広告よりも他の方法で宣伝を行った方が良いケースもあります。

リスティング広告を活用すべき3つの例

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リスティング広告にはいくつかの注意点も存在しますが、基本的にはWeb上で集客を行いたいケース全般で活用できる広告だと言えるでしょう。

また、リスティング広告のメリットを活かせるケースであれば、リスティング広告の効果を最大化することも可能です。ここではリスティング広告を活用すべき例について紹介していきます。

1:予算は少ないながらも広告を出したい場合

前述のとおり、リスティング広告は少ない予算からでも始めることができるため、広告にかけられる予算が少ない場合にもリスティング広告を活用できるでしょう。

実際にリスティング広告を運用している広告主の中には、月々の予算を数万円程度からスタートするケースも存在しています。できるだけ少ない予算で費用対効果の高い広告を出したいのであれば、リスティング広告を試してみると良いでしょう。

2:購入や問い合わせのアクションが早くほしい場合

リスティング広告は自社の商品やサービスに関心のあるユーザーをターゲットにできる広告であるため、できるだけ早く商品の購入や問い合わせなどのアクションがほしい場合に適しています。

たとえばセールを開催する場合などはリスティング広告を出すことで多くのユーザーを呼び込める可能性があるでしょう。

3:キーワードと結び付けて効果の出やすい商品である場合

リスティング広告は設定したキーワードで検索されることではじめて表示される広告であるため、キーワードと結び付けて効果が出やすいような商品やサービスに向いています。

たとえば美容系の消耗品などリピート購入が前提の商品であれば、購入するために検索するユーザーが多いことから、より効果が出やすいと言えるでしょう。

リスティング広告を広告代理店に依頼して管理してもらう場合の手順

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リスティング広告で成果を出すには知識やノウハウが必要になるため、自社での運用が難しい場合は広告代理店に依頼するという方法もあります。広告代理店に依頼することで、運用戦略から配信後の改善まで一貫してサポートしてもらえるでしょう。

ここでは、リスティング広告を広告代理店に依頼して管理してもらう場合の手順について解説していきます。

広告代理店を選定する

広告代理店にリスティング広告の運用を依頼する場合、どのような広告代理店を選ぶのかによっても結果が変わってきます。広告代理店によって特徴が異なるため、自社の目的に合った広告代理店を選ぶ必要があります。

自社と相性の良い広告代理店を選ぶには、いくつかのポイントに注目しましょう。

完全に外注ではなくインハウス支援型か

広告代理店には完全な外注とインハウス支援型の広告代理店があります。

インハウス支援型は、基本的には自社の担当者が広告運用を行いますが、広告代理店にコンサルティングやサポートを行ってもらえる仕組みです。そのため、最終的には自社での運用に切り替えられます。

自社で広告運用の担当者を育成したい場合は、完全な外注ではなくインハウス支援型の広告代理店を選ぶと良いでしょう。

規模はどれくらいか

広告代理店の規模によってどのような担当者が付いてくれるのか傾向が変わってきます。予算が少ないのに大規模な広告代理店を選んでしまうと、練習として経験の浅い人が担当者になる可能性も高いです。

そのため、広告予算の規模に合った広告代理店を選ぶようにしましょう。

専任型か分業型か

広告代理店によって一人の担当者がすべて担当する専任型と、作業によって分業する分業型があります。専任型の場合は実際の運用や改善案の提案、普段の連絡などもすべて同じ担当者が行うため、深い運用が期待できるでしょう。

分業型は営業担当者や運用担当者などが分かれており、サービスやターゲットが幅広く作業が多いようなケースに適しています。

打ち合わせで要望を伝える

選んだ広告代理店と打ち合わせを行う際には、こちらの要望をしっかりと伝えましょう。ヒアリングされる内容は基本的に決まっているため、広告の目的や開始予定日、予算、ターゲット層、訴求内容、配信地域、広告費用対効果などをあらかじめ決めておくと良いでしょう。

なお、打ち合わせの段階でこれらがすべて決まっている必要はありません。

提案されたプランを確認する

打ち合わせの内容を元に広告代理店がプランを提案してくれるため、内容を確認しましょう。広告媒体、予算比率、運用方針といった内容について提案されるため、問題がないようであれば契約を行います。

広告作成後に配信される

広告代理店が提案内容に合わせて広告クリエイティブを作成し、広告の配信を開始します。広告アカウントの解説や入稿といった作業も広告代理店が行ってくれますが、確認事項がある場合は広告代理店から連絡があるでしょう。

改善のためのレポートを受け取る

広告代理店から広告の運用実績や改善案などのレポートが提出されるため、内容を確認しましょう。事前にコンバージョン単価や広告費用対効果、申し込み数のKPIなどを決めているため、どの程度達成しているのかをチェックします。

また、それらの実績についての改善案の内容に注意して確認すると良いでしょう。

リスティング広告を自社で管理する場合の手順

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リスティング広告は広告代理店に任せず、自社ですべて管理する方法もあります。自社で広告の出稿から運用、改善までできるようであれば、自社で運用することで外注のためのコストを掛ける必要がなくなります。

ここではリスティング広告を自社で管理する場合の手順について解説します。

アカウントの全体的な設計を行う

実際に管理画面でアカウントを作成する前に、アカウントの全体的な設計を行っておくのがおすすめです。リスティング広告では、アカウントの下に予算や地域などを設定できるキャンペーンを複数用意することができます。

また、さらにその下にキーワードやオーディエンスを設定した各広告グループを設定し、その下に実際に配信する広告を設定することになります。管理画面でこれらの構成を考えながら設定していくことは難しいため、事前にある程度考えておくと良いでしょう。

キャンペーンを作成していく

アカウントの全体的な設計ができたら、リスティング広告のページからキャンペーンを作成していきましょう。Google広告の場合は「今すぐ開始」をクリックすると設定画面に入れます。

また、メニューにある「キャンペーン」をクリックし、その中にある「+」ボタンをクリックすると新しいキャンペーンが作成できる画面に遷移します。

予算を決める

次にキャンペーンの日予算や入札戦略を決定します。入札戦略は「重視している要素は何ですか?」にある「コンバージョン」や「コンバージョン値」、「クリック」などから選択していきます。

集客によってサイト内での商品購入や申し込みにつなげたい場合は「コンバージョン」を選択すると良いでしょう。

キャンペーンや広告グループの設定をする

キャンペーン設定では「ネットワーク」「地域」「言語」「オーディエンスセグメント」を設定します。

また、広告グループ設定では「キーワードの入力」のボックスに広告を出稿するキーワードを入力し、広告テキストの設定を行いましょう。「最終ページURL」「広告見出し」「説明文」などを全て設定します。

広告表示オプションを自社に合うように設定する

広告表示オプションとは、リスティング広告の広告文の下にサイトリンクや店舗の住所、電話番号などの情報を追加するためのオプションです。

広告表示オプションの設定は必須ではありませんが、設定しておくことによって多くの詳しい情報を表示できるようになります。

広告を改善点を探しながら運用していく

広告の設定ができたら実際に運用を開始していきましょう。広告運用を行う際には、設定した広告費が上手く消費できているかどうか、広告が表示できていないキーワードがないかどうか、品質スコアはどうなっているかといったポイントに注目しましょう。

また、これらのポイントに注意しながら随時改善を行っていきます。

運用の成果を振り返る

コンバージョン単価から広告の運用成果を振り返りましょう。コンバージョン単価が低くなるほど費用対効果が上がるため、コンバージョン単価をできるだけ下げるということが目標になります。

リスティング広告と自社商品の相性を考えてから導入しよう

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リスティング広告は少ない予算でも集客に繋げやすい広告ですが、商品やサービスによっては向いていないケースもあります。

本記事で紹介したリスティング広告を活用するメリットやリスティング広告を活用すべき例などを参考に、リスティング広告を運用してみてはいかがでしょうか。

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