リスティング広告における予算の決め方とは?広告費を抑える方法も参考にしよう
Web広告
リスティング広告における予算の決め方とは?広告費を抑える方法も参考にしよう

Share

Facebook
Twitter
はてな

リスティング広告における予算の決め方とは?広告費を抑える方法も参考にしよう

記載されている内容は2022年04月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年04月26日

更新日:2022年04月28日

リスティング広告を運用する際に重要なのが、予算の決め方だというのはご存じでしょうか。本記事では、リスティング広告の予算の決め方や運用を始める手順、予算の調整方法などについて詳しく紹介しています。是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

リスティング広告の予算を適切に決める必要性とは

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンにおいて、ユーザーが検索したキーワードに連動し、表示される広告のことです。購買意欲の高いユーザーに対して、関連性のある広告を配信できるため、効果を出しやすいという特徴があります。

リスティング広告を出稿する際には、まず予算を決める必要があり、この予算の決め方がとても重要です。リスティング広告は、設定した予算によって広告の配信量が変動するため、予算の設定が成果に大きく影響します。

配信を開始する前に、明確な目標を立て、そこから予算を設定する必要があるでしょう。

リスティング広告における予算の9つの決め方

リスティング広告の配信を成功させるためには、明確な目標を定めてから予算を決めることが重要だと先述しました。

ここでは、リスティング広告における予算の決め方について紹介していきます。予算の決め方は、ワンパターンではなく、様々な方法があります。是非チェックしてみてはいかがでしょうか。

1:クリック単価の相場を参考にする

リスティング広告は、1クリックされるたびに課金される仕組みになっています。この1クリックあたりの単価のことを「クリック単価」と呼びます。

クリック単価は、設定するキーワードによって相場が異なり、決まった金額はありません。目標とする成果を元に、大体のクリック単価を設定して、必要な予算を割り出すことができます。

しかし、クリック単価はあくまでも目安であり、実際に運用を開始すると、単価が想定と異なることもあるでしょう。

2:成果報酬から逆算して決める

獲得したい成果から、逆算して予算を設定する決め方もあります。

目標とするCPAから、必要な予算を割り出すことができるでしょう。CPAとは、1件の顧客獲得や成果を得るために、どれくらいの費用がかかったのかを表す値のことです。

目標のCPAは、販売価格から「原価」と「得たい利益」を引くと算出できます。

3:代理店の意見を参考にする

リスティング広告の運用は、自身で行うだけでなく、代理店に依頼することもできます。運用を代理店に依頼する場合には、予算について相談してみるのも良いでしょう。

大まかな予算すら、自身で決めることが難しい場合には、売り出したい商材の獲得単価がどれくらいになるかを聞いてみるのがおすすめです。その獲得単価を把握した上で、何件の成果を得たいかを代理店に伝えると、さらに具体的な戦略を聞くことができます。

なお、運用を代理店に依頼する場合には、手数料が発生することを理解しておきましょう。

4:ツールを使って予算に応じたキーワードを選ぶ

リスティング広告は、広告を出稿した後も成果を分析し、必要があれば修正や改善を行わなければなりません。継続的に成果を得ていくためには、高度な知識や膨大な時間を必要とするでしょう。

そこで、活用されるのがリスティング広告ツールです。これらのツールを使うことで、運用にかかる手間や時間を省きつつ、広告パフォーマンスの向上が見込めます。

予算に応じたキーワードを把握したい時に特に便利なのが、キーワードツールです。キーワードツールを活用すると、競合他社の入札状況や、キーワードの傾向を追跡することができます。キーワードの選定にかかる時間や手間を大きくカットできるでしょう。

5:クリック数を達成できるような検索ボリュームを考える

検索ボリュームとは、特定のキーワードが、ユーザーによってWeb上で検索された回数のことを指します。

検索ボリュームを正確に分析することで、そのキーワードの需要の高さやトレンドを把握するのに役立つでしょう。トレンドの動向をチェックし、ユーザーの関心が高まっているキーワードを設定することが重要です。

6:初月の予算は中長期的な計画を意識する

リスティング広告の予算を決める際に重要なのは、長い目で見た時に余裕がある計画を立てることです。

初月から予算を確保し過ぎてしまうと、思うような効果が得られなかった時に、リスティング広告に悪いイメージを抱いてしまいがちです。そのまま初月で広告の掲載を辞めてしまうケースもあります。

短期間で大きな成果を求めるのではなく、中長期的な目標を立てて予算を決定していきましょう。

7:テスト予算を通して広告の一時停止基準を決めておく

広告を配信していても、費用対効果が悪ければ、設定した予算を全て使い切る必要はありません。そこで費用対効果の良し悪しを把握するために、テスト予算を予め設定しておくと良いでしょう。

テスト予算の決め方は2パターンあります。1つはテストの日数で上限を決める方法です。もう1つは、月の予算の何パーセントをテストとして利用するかを決めておく方法です。

自社の商材や、使い勝手の良さに合わせてどちらを採用するか決めると良いでしょう。

8:テスト予算を通して広告費の増額基準も決めておく

テスト予算を設定することで、広告費の増額基準も決めることができます。

想定していたよりも効果があった場合には、増額を検討しましょう。計算していた以上の結果が得られたということは、商材そのものに需要があったと考えることができます。

しかし、商材によっては季節柄需要が高まることや、一時的に検索数が増えることもあるため、増額基準は厳しく設定しておくと良いでしょう。

9:予算以外のルールを遵守する

予算以外のルールや取り決めをきちんと遵守することも重要です。

例えば、限度額を設定した上で広告配信を開始したとします。その際、広告の効果が思わしくない場合の「撤退ライン」と、広告の効果が好調な場合の「増額基準」を定めておきましょう。そして、その定めたルールをきちんと守ることが大切です。

撤退ラインに立った時に、一度広告の配信を停止し、修正を行うことで一気に効果を得られるようになることもあります。

リスティング広告運用を始める手順

リスティング広告を配信すると決めても、何から始めれば良いのか分からないという方も多いでしょう。比較的簡単に配信を開始できると言われるリスティング広告ですが、手順が分からないと手を付けることができません。

ここでは、リスティング広告運用を始める手順について紹介していきます。

売上目標を立てる

まずは、売り上げ目標を立てましょう。

売り上げ目標は、「広告配信開始前と比べて売上を○パーセントアップさせる」などと現状をベースにして考えるのがおすすめです。この時、広告費を差し引いてもきちんと利益が出るように設定することが重要でしょう。

キーワードを選定する

次に、目標をクリアするためのキーワードを選定しましょう。

キーワードは、様々なポイントを考慮し、売上目標を達成することができそうかを確認した上で選定することが重要です。

PDCAをまわしながら運用を始める

プランの計画が済んだら、実際にアカウントを作成し運用を開始します。この時、運用状況をきちんと把握し、PDCAサイクルをまわすことを意識しましょう。PDCAとは、以下の頭文字を取ったものです。

・Plan(計画)
・Do(実行)
・Check(評価)
・Action(改善)

広告を配信して終わりにするのではなく、効果を評価し、改善の必要があれば修正を行いましょう。ただし、どれだけ継続しても効果が見込めない場合には、撤退を検討する必要もあります。

リスティング広告費を抑えて予算に余裕を持たせる5つの方法

リスティング広告は様々な微調整をすることができるため、きちんと使いこなせれば広告費を抑えることができます。調整機能を理解し、無駄な出費を防ぎましょう。

ここでは、リスティング広告費を抑えて予算に余裕を持たせる方法について紹介していきます。

1:マッチタイプを設定する

リスティング広告には、完全一致、フレーズ一致、部分一致の3つのマッチタイプがあります。どのマッチタイプでキーワードを設定するかによって、広告を配信する範囲を変えることができます。

登録したキーワードと、ユーザーが検索するキーワードが完全に一致した場合にのみ広告を表示させる「完全一致」を選択することで、広告費のコストダウンが狙えるでしょう。

2:除外キーワードの設定を行う

広告を出稿する前に、除外キーワードとして想定されるものは事前に除外設定しておくのがおすすめです。

例えば、サングラスに関しての広告を出稿する場合、「ワイングラス」や「レモングラス」などは関連性が低いキーワードでしょう。ワードの一部が同じであるため、部分一致で検索したユーザーの元には広告が表示される可能性がありますが、広告流入はあまり期待できません。

「ワイングラス」「レモングラス」を除外キーワードに設定しておけば、関連性の低いユーザーに対しては広告が表示されなくなるため、費用対効果を上げることができます。

3:配信対象を絞る

リスティング広告は、地域や時間、年代、性別などで配信対象を絞ることができます。

広告を配信する時間帯や地域などが、自社のターゲットのスタイルときちんと合っているかをチェックして、効率が悪い場合には、配信する対象を変更・限定しましょう。

4:広告の品質を上げる

リスティング広告が掲載される順番は、「広告ランク」によって決定されます。広告ランクが高ければ高いほど、広告が上位に掲載される可能性も高まり、広告費の削減に繋がるでしょう。

出稿している広告が、ユーザーの興味や関心を集められるものであるかを適宜チェックし、改善を行うことが重要です。

5:広告の出稿時期を変える

一度広告を配信して、思うような効果が得られなかった場合、広告の出稿時期を変えるのも良い方法でしょう。

同じスペースに同じ広告を掲載するとしても、出稿するタイミングによって効果は大きく変化する傾向があります。配信する時間帯の設定は、効率的なマーケティングを行う上で欠かせません。

リスティング広告配信後における予算の調整方法

実際に広告を配信してみると、想像していた結果とは全く異なる状況になることもあるでしょう。最初に設定した予算の決め方よりも、もっと良い方法が後から出てきたということも珍しくありません。

ここでは、リスティング広告配信後における予算の調整方法について紹介していきます。是非チェックしてみて下さい。

キーワード数を増やす

想定していたよりも予算が余りそうな場合には、思い切ってキーワード数を増やしてみるのがおすすめです。キーワードを増やすことで、確実に予算を伸ばすことができます。

GoogleとYahoo!では、出稿を検討しているサイトのURLを打ち込むと、新たなキーワードを提案してくれるツールを提供しています。

マッチタイプを変える

予算が余りそうな時には、マッチタイプを変えるのも良いでしょう。

完全一致よりもフレーズ一致、フレーズ一致よりも部分一致の方がより網羅性のある広告配信ができます。予算を伸ばしたい場合には、マッチタイプを部分一致に近づけていくと良いでしょう。

上限クリック単価を高くする

予算を伸ばしたい場合には、上限クリック単価を高く設定するのもおすすめです。

上限クリック単価を高くすることで、広告の表示機会が増えます。とは言え、一気に単価を引き上げるのはリスクがあるでしょう。様子を見ながら徐々に単価を引き上げて行き、ツールを使って再度試算してみましょう。

代理店の導入費にまわす

余った費用を、代理店に運用を委託する費用に利用するのも良いでしょう。代理店に運用を委託する方法にも、自社で運用する方法にも、メリットとデメリットがどちらもあります。

代理店に委託する場合、初期設定から運用管理までをプロに頼めるのがメリットです。また、最新の情報を共有してもらうこともできます。

一方、委託には手数料がかかるのがデメリットです。さらに、担当者が複数の案件を抱えていることもあり、施策に時間がかかることがあるでしょう。

個人で運用する場合には、手数料をかけることなく、スピード感のある運用ができるのがメリットですが、最新の情報が集まりにくかったり、業務の引き継ぎが複雑であったりするというデメリットがあります。

社内全ての施策を比較して予算移行が可能なものを決める

想定していたよりも予算が厳しい状況になった場合には、社内の他の施策から予算を移行できないか検討しても良いでしょう。しかし、これは会社全体を巻き込むことになるため、少々難易度が高い方法です。

キーワードの優先順位付けを行う

結果が得られる可能性のあるキーワードを全て出稿してしまうと、思ったよりも予算が高くなることがあります。そうなってしまった場合には、一度リスティング広告の本来の目的を思い出しましょう。最も成果が得られそうなキーワードに注力することが重要です。

リスティング広告における予算の決め方を考えよう

リスティング広告の予算の決め方には、様々な方法があります。その中でも、とてもポピュラーなのは、目標とする成果やクリック単価などを基準として、そこから逆算していくという決め方でしょう。

また、リスティング広告の運用に、分析や修正は欠かせないものですが、運用を開始する前に明確な目標を定めておくことが重要です。そして目標が定まったら、実際に運営に携わってみるのが成功への近道となります。始めてみないと、机上の空論になってしまう部分が多いからです。

是非、本記事で紹介した予算の決め方を参考にして、リスティング広告の運用を始めてみてはいかがでしょうか。

Share

Facebook
Twitter
はてな

RELATED