リスティング広告を成功させるためのポイント|配信するときのコツも紹介
記載されている内容は2022年03月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年03月25日
更新日:2022年04月08日
企業がリスティング広告で失敗しやすいと言われる理由
リスティング広告とは、GoogleやYahoo!の検索結果画面にユーザーが検索したワードと関連する広告を掲載する手法のことで、検索連動型広告とも呼ばれます。
リスティング広告はSEOなどと比べると、比較的簡単に効果を得られやすいことから、多くの企業やメーカーが利用しています。しかし、ポイントをきちんと理解しないまま掲載してしまうと、失敗に終わることも珍しくありません。
ここでは、企業がリスティング広告で失敗しやすいと言われる理由について紹介していきます。
丁寧な初期設定を行なっていない
リスティング広告は、始めから高い効果を得るのは難しく、何度もトライアンドエラーを繰り返すことで効果を得られるものです。
リスティング広告を成功させるためには、丁寧な初期設定を行った上で、配信後は何度も修正・改善を繰り返す必要があるでしょう。
中小・ベンチャー企業は投資資金に余裕がない
企業によってリスティング広告の運用にかけられる資金には差があり、特に中小企業やベンチャー企業などは、多額の資金をリスティング広告に費やすのは難しい可能性があります。
あまりにも予算が少ないと、広告の表示回数が少なくなり、効果を得られにくくなってしまいます。そのような場合には、予算を各月に分散せずに、初めの月にまとめて投資するのがおすすめです。最初の月にまとまった額を投資することで、多くのデータを手に入れられるでしょう。
リスティング広告を成功させるための手順
ここでは、リスティング広告を成功させるための手順について、詳しく紹介していきます。
リスティング広告の運用を成功させるためには、初動が肝心です。リスティング広告を成功させるための手順について知りたい方は参考にしてください。
戦略の策定を行う
リスティング広告を効果的に運用するためには、手段よりもどのように運用していくのか戦略を練ることの方が重要です。手段からゴールを目指すのではなく、先にゴールを想定して最適な方法やルートを導き出すようにしましょう。
そのためにまずは、ターゲットの選定や広告の目的を明確にする必要があります。
初期設定を行う
戦略や最終的なゴールが決まったら、初期設定を行います。キーワードの選定や広告文の設定は、リスティング広告の成功のカギとも言えるでしょう。
今後、運用を続けていく中で修正・改善を行うことも考慮して設定を行いましょう。
初動をチェックしながら調整する
十分に戦略を練って初期設定しても、うまくいかないことも珍しくありません。先述しているように、リスティング広告は何度も修正・改善を行うことで効果を発揮します。
また、リスティング広告は、競合企業の動向や、市場の変化などによって影響を受けやすい広告でもあります。その変化に対する柔軟性を持ち合わせておくと良いでしょう。
最初に練った戦略に固執することなく、時代のニーズに合わせて調整していくことが重要です。
リスティング広告を成功させるためのポイント
リスティング広告の運用を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、リスティング広告を成功させるためのポイントについて紹介していきます。
- 自社商材の強みを洗い出す
- 配信目的を明確にする
- 顧客の内側にある本音を読み解く
- CV・CVR・CPAの重要指標に絞り改善していく
- PDCAを回して柔軟に変更していく
自社商材の強みを洗い出す
広告を見たユーザーが、商品やサービスを「魅力的だ」と感じるような広告を出さなければなりません。そのためには、商品や商材の強みを正確に洗い出す必要があるでしょう。
競合会社との差や強みを明確にし、ユーザーへのアピールとなるように広告を打ち出します。自社商材の強みを客観的に把握することで、アプローチ方法も見えてくるでしょう。
配信目的を明確にする
リスティング広告を運用する際には、「どのような目的で広告を配信するのか」を明確にしておく必要があります。例えば、「商品の購入」「資料請求」「問い合わせ」など、どの部分の行動に対して働きかけたいのかを決めておくのがおすすめです。
配信前に目的を明確にし、途中で目的から逸れていないかチェックするようにしましょう。
顧客の内側にある本音を読み解く
先述しているように、リスティング広告の運用にはターゲットを明確に設定することが大切です。また、そのターゲットとなる顧客のことを深く理解し、本音を読み解くことも重要でしょう。
顧客の本音をきちんと理解することで、「顧客は今どのような情報を欲しているのか」を判断できます。
CV・CVR・CPAの重要指標に絞り改善していく
リスティング広告を運用していく上で、重要な指標がいくつかあります。
CVとは、コンバージョンのことで、最終的な成果を指します。例えば、商品購入や資料請求などがCVに含まれるでしょう。CVRはコンバージョン率のことです。広告を介してwebサイトを訪れた人が、どのくらい購入や資料請求などの購買行動へ発展したかを評価できます。
CPAは費用対効果を指します。これは1件のCVに対して、どのくらいの費用がかかったかの割合です。
PDCAを回して柔軟に変更していく
PDCAとは、マーケティングの世界でよく使われる言葉のことで、以下の頭文字を取った略語です。
・P=Plan(計画)
・D=Do(実行)
・C=Check(効果検証)
・A=Action(改善行動)
上記のステップを繰り返すことで、効果的な運用ができるようになります。広告配信を成功させるためにも、それぞれの行動に柔軟に対応することが重要と言えるでしょう。
リスティング広告を配信するときの6つのコツ
リスティング広告で十分な効果を得るためには、コツを押さえた広告の配信が重要です。
ここでは、リスティング広告を配信するときのコツについて紹介していきます。配信を開始する前にチェックしてみましょう。
- ユーザーが興味を持つ広告文を作成する
- アカウント設計を適切に行う
- コンバージョンタグは必ず設定する
- ユーザーに合わせてランディングページを作成する
- 目的に合わせて入札額を適切に設定する
- キーワードのマッチタイプを設定する
ユーザーが興味を持つ広告文を作成する
ユーザーが興味を持つ広告文を作成できるかどうかで、広告のクリック率は大きく変わります。
見出しタイトルに、キーワードや数字を用いたインパクトのある言葉を入れることで、ユーザーを引きつけられるでしょう。
アカウント設計を適切に行う
アカウント設計を適切に行うかどうかによって、運用の成果が得られるかどうかも変わってきます。アカウント設計を適切に行えば、日々の運用・改善が行いやすくなるでしょう。
また、ユーザーが求める情報と広告がマッチしやすくなるというメリットもあります。
コンバージョンタグは必ず設定する
コンバージョンタグとは、配信した広告がどれくらいの成果をもたらしたかを測定できるタグのことです。このタグをつけておくことで、広告効果の分析がしやすくなるというメリットがあります。
ユーザーに合わせてランディングページを作成する
ランディングページとは、ユーザーが広告をクリックした際に最初に開くページのことです。ユーザーにとって最初の着地点となるため、集客のためのページとして使われることも多いでしょう。
ランディングページを作成することによって、コンバージョンに直結しやすくなるというメリットがあります。さらに、ユーザーに伝えたい情報を集約できる上、ページからの離脱者を減らす効果もあるでしょう。
目的に合わせて入札額を適切に設定する
リスティング広告では、キーワード単価を基準に1クリック当たりの単価が決定します。このクリック単価は、最高いくらまで支払えるのか上限を設定できます。
入札額は、目的に合わせて設定しましょう。例えば、平均クリック単価を基準にしたり、月の売り上げ目標を基準にしたりと広告主が自由に決められます。
キーワードのマッチタイプを設定する
マッチタイプとは、広告を配信する範囲を設定することです。ユーザーがどのようなキーワードで検索をかけたときに広告を配信するかを、自由に決められます。
マッチタイプは完全一致、フレーズ一致、部分一致の3つに分けられ、マッチタイプを適切に設定することで、効果的に広告を配信できるでしょう。そのためには、それぞれのタイプのメリット・デメリットを把握し、運用に活かすことが大切です。
リスティング広告を成功させよう
購買意欲の高いユーザーに直接訴求できるリスティング広告は、自社サイトに誘導しやすい便利な広告ツールです。しかし、闇雲に広告を出稿しても、思ったような効果が得られないこともあります。
まずは的確にターゲットやキーワードを定め、分析と改善を繰り返すことが重要でしょう。この記事で紹介したポイントを押さえて、効率的な広告配信を始めてみましょう。