プレゼン構成方法を基本から応用まで紹介|スライド作成方法や成功のコツも紹介
記載されている内容は2021年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2021年12月27日
更新日:2022年03月01日
「良いプレゼン」に含まれている要素
ビジネスマンとして相手に何か伝えようとした場合、高いプレゼンスキルを持っていると相手に伝わりやすくなります。
良いプレゼンに含まれる要素としては、「資料がシンプルでわかりやすい」「伝えたい内容がはっきりしておりきちんと伝わってくる」「聞き手の目線での伝え方ができている」などが挙げられます。
これらの要素を押さえることで、わかりやすく伝わりやすいプレゼンを行えるでしょう。
基本的なプレゼンの構成3ステップ
プレゼンを作成する場合、「序論」「本論」「結論」の順番に構成するのが一般的です。良いプレゼンを行う場合も、まずはこの構成を念頭に置きストーリーを構成してうまく情報を伝えることが大切です。
ここでは、基本的なプレゼンの構成である3ステップと、それぞれの段階ごとのコツを紹介していきます。
1:導入部分の「序論」
導入部分の序論は、これからはじめるプレゼンのテーマや目的、プレゼンを行う理由などを伝える場所です。これからはじめるプレゼンに対する関心を持ってもらうためにも重要な部分となります。
序論で聞き手に興味を持ってもらえれば、最後まで話を聞いてもらいやすくなります。また、プレゼンの時間が長い場合は、序論部分でプレゼンのアジェンダをあらかじめ紹介しておくことにより、聞き手も集中力を持続しやすくなるでしょう。
2:最も重要な「本論」
本論はプレゼンの中で、最も聞き手に伝えたい要点の部分です。プレゼンのメインとなる場所で、序論で説明した論点についてデータなどを使用しながら具体的に展開していくことになります。
たとえば自社製品のプレゼンを行う場合は、データやグラフを使用しながら競合他社の製品との比較を行なったり、自社製品の優れた点について具体的に説明したりします。本論ではストーリーに矛盾がなく、論理的にも一貫していることが重要です。
3:まとめである「結論」
結論はプレゼンの最後の締めくくりの部分です。結論では、最初に序論で説明したプレゼンのテーマや目的などをもう一度振り返りましょう。
また、本論での重要部分を簡単にまとめて、もう一度このプレゼンで伝えたかった内容を伝え、根拠と結論をセットにして締めくくると良いでしょう。
覚えておくと便利なプレゼン構成方法4つ
基本的なプレゼンの構成は「序論」「本論」「結論」となりますが、他にもさまざまなプレゼン構成方法があります。どのような構成方法があるのか覚えておけば、目的に合わせて使い分けることもできるでしょう。
ここでは、覚えておくと便利なプレゼン構成方法について解説していきます。プレゼンを行う際の参考にしてみましょう。
1:はじめに結論を述べる「PREP法」
「PREP法」は「Point(結論・要点)」「Rason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論・要点)」の頭文字を取ったプレゼン構成方法です。特に説得力のあるプレゼンを行いたい場合におすすめの方法です。
PREP法でははじめに結論を述べることで、聞き手にプレゼンの意図を大まかに理解してもらうことができます。また、結論を述べた後でその根拠を展開していくことにより、聞き手も話の展開をスムーズに理解できるようになります。
2:要約から伝える「SDS法」
「SDS法」は「Summary(要約)」「Details(説明)」「Summary(要約)」の頭文字を取ったプレゼン構成方法です。SDS法では、最初に要点を伝え、詳細な説明を行い、最後に全体のまとめを行うという流れになります。
結論をわかりやすく端的に伝える際に役立つ方法なので、プレゼンだけでなく普段の上司への報告などにも活用できます。
3:客観的な事実から入る「DESC法」
「DESC法」は「Describe(描写)」「Express(表現)」「Suggest(提案)」「Choose(選択)」の頭文字を取ったプレゼン構成方法です。DESC法は相手の気持ちを尊重しつつ、さらに自分の主張も行いたい場合におすすめの方法です。
DESC法では、まずは解決すべき問題などの客観的な状況を伝え、主観的な気持ちを主張します。続けて具体的な解決策の提案を行い、最後に提案が受け入れられた場合と受け入れられなかった場合とで行動を選択するという流れになります。
4:マーケティングで馴染みのある「AIDMAの法則」
「AIDMAの法則」とは、「Attention(注意)」「Interest(興味・関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字を取った消費者の購買心理プロセスを表すフレームワークです。
営業プレゼンなどの場合は、基本の構成のプレゼンにAIDMAの法則を取り入れることで、より説得力のあるプレゼンが行えるでしょう。
プレゼン構成の使い分け方
ここまで、PREP法やSDS法などの異なる特徴を持つプレゼン構成方法について紹介してきましたが、実際にプレゼンを行う場合には、目的やシーンに合わせて最適なプレゼン構成を選ぶようにしましょう。
最適なプレゼン構成を使い分けることによって、よりプレゼンの効果も高まります。ここではプレゼン構成の使い分け方について紹介していきます。
クライアントへ提案するプレゼンの場合
クライアントへ自社の新商品やサービスを提案する場合には、「序論」「本論」「結論」の基本のプレゼン構成を用いるのがおすすめです。また、前述したAIDMAを取り入れるとより効果が増すでしょう。
実際にプレゼンを実施する場合には、具体的な導入例を提案することで、聞き手側に「ぜひ導入したい」という欲求を引き出せるでしょう。
社内で行うプレゼンの場合
社内でのプレゼンの場合は、目的などに合わせて「SDS法」や「PREP法」を用いるのがおすすめです。どちらを利用するのが最適なのかは、プレゼンの長さや、相手が結論だけ知りたいのか、あるいは詳細を知りたいのかなどの条件で異なります。
プレゼンに十分な時間がなく、結論を述べることを優先したい場合は「SDS法」、時間的な余裕があり詳細な背景まで話したい場合は「PREP法」を利用すると良いでしょう。
基本的なプレゼンのスライド構成
プレゼンのスライドには、「タイトルスライド」と「コンテンツスライド」という2種類のスライドがあります。一般的に、タイトルスライドにはタイトルや氏名などを記載し、その他の内容はコンテンツスライドに記載します。
また、コンテンツスライド1枚につき1トピックの内容に絞り、簡潔に話せるようにしましょう。
プレゼンを成功させるコツ5選
プレゼンを成功させるには、資料作りを含めた十分な準備を行うことが大切です。しかし特にプレゼン初心者の場合、いくつか失敗しがちなポイントがあります。
ここでは、プレゼンを成功させるコツを紹介していきますので、参考にしてみてください。
- プレゼンの流れを頭に入れておく
- スライドの動きは最小限にする
- スライドの色を絞る
- 事前に動作確認をしておく
- プレゼンの後にフィードバックをもらう
1:プレゼンの流れを頭に入れておく
プレゼンに慣れていないと、本番ではどうしても緊張してしまいます。頭が真っ白になってしまうということもあるため、プレゼンの流れをしっかりと頭に入れておくようにしましょう。
自信がない場合はメモなどを用意し、いざというときに確認できるようにしておくことも大切です。
2:スライドの動きは最小限にする
プレゼンのスライドには、アニメーションをつけられる機能があります。ただし、アニメーション機能はプレゼンの一部だけに使用するのは問題ありませんが、多用してしまうとかえって目立たせたかった部分が埋もれてしまう可能性があることに注意が必要です。
アニメーションなどのスライドの動きは必要最低限に抑えるようにしましょう。
3:スライドの色を絞る
プレゼン資料にさまざまな色を使用してしまうと、重要な部分の判別がつきづらくなります。
見てほしい場所とそうでない場所がはっきり区別できるように、スライドに使用する色はできるだけ絞るようにしましょう。
4:事前に動作確認をしておく
せっかく準備をしたスライドが、プレゼン本番できちんと動作しないというケースもあるため、事前にスライドの動作確認を十分行っておくようにしましょう。
本番で思ったように動作しないと、慌ててしまって余計に失敗してしまう可能性もあります。特に、グラフなどを別資料からそのまま貼り付けると表示されない場合があるため、事前にチェックしておきましょう。
5:プレゼンの後にフィードバックをもらう
プレゼンの資料のクオリティや話し方などによっては、聞き手にうまく内容が伝わっていないこともあります。プレゼン終了後には聞き手から内容に関するフィードバックを貰うと良いでしょう。
フィードバックを貰うことで、次のプレゼンではクオリティをアップしていくことができるでしょう。
プレゼンの構成を意識してみよう
プレゼンはいくつかのポイントを押さえることで、より相手に伝わりやすくなります。そのため、プレゼン初心者はプレゼンの構成やプレゼンのコツなどを知っておくことが大切です。
本記事で紹介した基本的なプレゼンの構成3ステップや便利なプレゼン構成方法、プレゼンを成功させるコツなどを参考に、聞き手に伝わる効果的なプレゼンができるようスキルを磨きましょう。