良いプレゼンをするための話し方6つのコツ!意識したいポイントも解説
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初回公開日:2021年11月22日
更新日:2022年03月01日
「良いプレゼン」とは
「良いプレゼン」とは伝えたいことが明確であり、分かりやすいプレゼンのことを指します。
聞き手が、話の内容を理解できるかどうかにかかっているため、話し手がうまく話せたというだけでは良いプレゼンと言えないのが、プレゼンの難しさでもあります。
良いプレゼンにするために押さえておきたい話し方のコツ6つ
分かりやすいプレゼンをするために聞き手の立場に立って、伝え方に注意しましょう。
ここからは、良いプレゼンにするために押さえておきたい話し方のコツについて紹介します。コツを意識すれば、今よりも良いプレゼンにつながるでしょう。
- いつもより大きな声でゆっくり話すことを心がける
- 重要な項目は繰り返して伝える
- ジェスチャーを交えて印象づける
- 「間」を意識する
- 質問を投げかけてプレゼンに集中させる
- 情熱や自信を持つ
1:いつもより大きな声でゆっくり話すことを心がける
聞き取りやすさにつながるのは、声の大きさや話す速度です。後ろの席の聞き手まで、こちらの声が聞き取りやすいように、いつもより大きな声で話すことを心がけましょう。
また、緊張から話すスピードが上がってしまうと聞き取りにくくなり、こちらが伝えたい大切な情報を聞き逃してしまう可能性があります。緊張しても、ゆっくり話す意識も忘れないようにしましょう。
2:重要な項目は繰り返して伝える
プレゼンの中で重要な項目は、聞き手の記憶にしっかり残るよう繰り返して伝えましょう。何度も同じフレーズを口にすることで、聞き手の頭の中に残ります。そのため、重要な項目として何を繰り返すかは、あらかじめ明確にさせておくことが大切です。
3:ジェスチャーを交えて印象づける
視覚に訴えて印象付けたいときは、ジェスチャーを交えると効果的です。話し手に動きがないとプレゼンにメリハリがつきませんが、ジェスチャーを入れることで、聞き手を飽きさせないことにもつながります。
あまりにもジェスチャーを入れすぎると、その動きが気になって話に集中できなくなってしまうため多用しすぎないようにしましょう。
4:「間」を意識する
すらすらトークし続けると、聞き手としてはだんだん単調に感じてしまい、話に飽きてしまいます。プレゼンではメリハリが大切になりますので、聞き手を飽きさせないためにも、「間」を意識して取り入れましょう。
5:質問を投げかけてプレゼンに集中させる
ただ一方的に話すプレゼンでは、聞き手の意識を話し手に長時間向けることは難しいでしょう。そこで、聞き手に質問を投げかけることでプレゼンに集中させる方法があります。
話をちゃんと聞いていないと的外れな回答になってしまうため、聞き手もしっかり話を聞くようになるでしょう。
6:情熱や自信を持つ
プレゼンを聞いた人の心を動かす大切な要素として、話し手の情熱や自信は欠かせない部分です。
「今日話したことは、あなた(あなたの会社)のためになる」という強い思いを相手に伝えるには相応の情熱や自信がないと、相手の心には響きません。ある程度自分の熱意に酔って演説することで、聞き手は引き込まれていくでしょう。
話し方以外にも意識したいプレゼンのポイント7選
良いプレゼンにするための話し方のコツを紹介しましたが、話し方以外でも気をつける部分があります。清潔感や表情、姿勢など第一印象に関わる部分は重要でしょう。
ここからは、話し方以外にも意識したいプレゼンのポイントを7つ紹介します。
- 清潔感のある服装をする
- 誰にでも理解できる言葉を選ぶ
- 冒頭でプレゼンの全体像を理解しやすくする
- 笑顔を心がける
- 姿勢を正す
- 数字や事例を取り入れて具体的な内容にする
- 原稿を意識しすぎないようにする
1:清潔感のある服装をする
プレゼンでは話し手の姿もスライドと一緒に映るため、清潔感のある服装が望ましいでしょう。身なりの印象によってプレゼンの評価まで変わることもあります。
だらしない恰好でプレゼンを行うと、「どうしてこんな格好をしているのだろう」「スーツを持っていなかったのだろうか」など、聞き手に不快感を与えてしまい、プレゼンの内容が伝わりにくくなる可能性があります。
2:誰にでも理解できる言葉を選ぶ
専門用語を多く使ってしまうと、知識がない人にとって分かりにくいプレゼンとなってしまいます。社内では当たり前に使用している言葉でも、社外の人にとっては知らない言葉というケースもあります。
誰にでも通じる言葉か探るには、家族や友人などにプレゼンを聞いてもらい、分かりにくい単語はなかったか答えてもらうと良いでしょう。
3:冒頭でプレゼンの全体像を理解しやすくする
プレゼンの冒頭で「今回は○○についてお伝えします。最初に○○のこと、中盤で○○、後半で○○にも触れていきます。」など、アウトラインを示すと、聞き手がプレゼンの全体像を理解しやすくなります。
今全体のどの辺りまで話が進んだのか把握しながら話を聞くことで、段階的なメリハリがつくでしょう。聞き手としては、淡々と話を聞いていると集中力が切れてしまうことがあるため、その防止策としても役立ちます。
4:笑顔を心がける
プレゼンの間は、できるだけ笑顔を心がけると、聞き手から見て印象良く映るでしょう。話し手の明るい雰囲気を感じると、聞き手もプレゼンの内容が前向きに感じられることがあります。
5:姿勢を正す
姿勢良く、堂々と話している姿は聞き手に力強い印象を与えます。「この人の案に乗ってみよう」という気にさせることもあるでしょう。
手元の原稿に意識が行きすぎるとどうしても前かがみになったり、背筋を伸ばすことが抜けていったりすることがあります。姿勢良くプレゼンするためにも、できるだけ原稿を見ず話せるようにしておくことも大切です。
6:数字や事例を取り入れて具体的な内容にする
数字や事例を取り入れて具体的な内容にすると、話に説得力が生まれます。プレゼン後、聞き手が自分の会社で内容を報告することを考えると、数字や事例をプッシュして伝えられます。
他の人に報告しやすい内容を盛り込めるか、という視点で考えたとき、数字や事例を用いたほうが高い効果が期待できるでしょう。
7:原稿を意識しすぎないようにする
原稿をただ読み上げるプレゼンは盛り上がりに欠けてしまい、聞き手を飽きさせる要因になります。原稿を読むだけであれば、プレゼンの意味が薄れてしまいます。
聞き手を話に引き込むためにも、原稿を意識しすぎないようにすることが大切です。話の展開に合わせて身振り手振りを入れたり、会話するように話したりして、聞き手を楽しませる工夫を取り入れましょう。
プレゼンで緊張しないようにするには?
大勢の前でプレゼンする場合、緊張してしまう方も多いのではないでしょうか。しっかり資料を用意して万全に準備したつもりでも、いざ本番となると緊張から声が震えてしまったり、おぼつかない説明になってしまったりすることもあります。
そのような状況を避けるには、いかに緊張しないでプレゼンできるかも重要となるでしょう。ここでは、プレゼンで緊張しないようにする方法を紹介します。
本番と同じ状況で練習する
何度かプレゼンの練習を行ううちに話すことには慣れますが、本番当日の状況を想定していないと予想外に緊張してしまうことがあります。対策として、できる限り本番と同じ状況で練習することをおすすめします。
たとえば、本番と同じ会議室を事前に借り、リハーサルしてみましょう。どのくらいの声のボリュームで話すと良いかなど確かめながら練習をしましょう。
聞き手の中に味方を見つける
聞き手の中に味方を見つけることも、プレゼンで緊張しないようにするポイントです。自分のプレゼンに興味を持って聞いてくれる人に向けて話すと、緊張もほぐれて話しやすく感じるでしょう。
逆に「誰も自分の話を聞いてくれていない」と思ってしまうと、どんどん緊張していきます。早めに、うなずきながら話を聞いてくれる人を見つけて、「話を聞いてもらえている」という安心感を得ましょう。
聞き手が理解しやすいプレゼン資料の作り方4つ
プレゼンの成功に関わる要素として、目に入ってくる資料の出来栄えも重要です。あまり何も考えず資料を作ってしまうと、聞き手に情報が伝わりやすいかという面が欠けてしまうことがあるでしょう。
最後に、聞き手が理解しやすいプレゼン資料の作り方について紹介します。良いプレゼンにするために、資料作成にも力を入れましょう。
- ひとつのスライドに内容を盛り込みすぎないようにする
- フォントや図を見やすくする
- 聞き手の望む情報を知る
- 使用する色を3色程度に絞る
1:ひとつのスライドに内容を盛り込みすぎないようにする
ひとつのスライドに内容を盛り込みすぎてしまうと、そのスライドで一番伝えたいことが埋もれてしまいます。見やすさを重視するために、ひとつのスライドの内容はできる限り絞って記載することを心がけましょう。
2:フォントや図を見やすくする
文字がぎっしり書かれていると、聞き手は「なんて書かれているのだろう」と気になって、話し手に意識が向かなくなります。文字を入れる際は、文章ではなく箇条書きや体言止めを活用しましょう。
図に関しても、あまりにも多くの情報を入れると見づらくなってしまうため、できるだけシンプルな見た目になるよう心がけてください。
3:聞き手の望む情報を知る
シンプルなスライドにするために文字数を減らすことは良いのですが、必要な情報まで省いてしまうと本末転倒です。
重要な個所を消さないためには、あらかじめ聞き手の望む情報を理解しておけるかがポイントになります。プレゼン資料を作成するまえに、相手の情報を調べておくと良いでしょう。
4:使用する色を3色程度に絞る
ひとつのスライドの中で使用する色は3色程度に絞ると、色が多くバラバラした印象にならずに済みます。
たとえば背景色を白にした場合、メインの文字色を黒、アクセントを赤にするなどです。全体的にすっきりまとまるようにしましょう。
話し方や内容に気をつけて良いプレゼンをしよう
良いプレゼンをするためには話し方のコツや、当日緊張しないための対策、資料作成のデザインなど気をつける点がいくつかあります。今回紹介した要点を押さえていけば、プレゼンの成功につながるでしょう。
聞き取りやすい話し方ができているか、分かりやすい内容で構成されているかなどに気をつけて良いプレゼンにしましょう。