プレゼンテーションで緊張しないための対策|よくある失敗も紹介
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また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月25日
更新日:2022年03月01日
プレゼンテーションとは何か
プレゼンテーション(presentation)とは、計画・企画・意見の提示や発表のことで、自分が提示する意見を聞き手に理解、納得してもらうことが目的です。
チームで時間をかけて考え抜いた企画をチームリーダーとして、役員にプレゼンテーションするなど、ビジネスにおいてプレゼンテーションの機会は多くあるでしょう。
プレゼンテーションに必要な能力
ここからは、プレゼンテーションに必要な能力について紹介します。ここで紹介する3つの能力は、プレゼンテーションの出来を左右する大切な要素であるため、しっかりと把握しておきましょう。
内容をわかりやすく構成する力
プレゼンテーションでは聞き手が何を知りたいのか、自分は何を言いたいのかを把握して、話す内容を組み立てていきます。
序論で疑問をなげかけて興味をひき、本論で提案をします。結論では、聞き手が納得できるように説得力を高める内容をわかりやすくシンプルな言葉で構成することが大切です。
一番の売りが何かをわかりやすい言葉で、印象深く伝えられるように構成しましょう。
重要なポイントが伝わるように表現する力
プレゼンテーションには資料作りが欠かせませんが、「読む資料」ではなく「見て簡単に理解できる資料」をベースにして作成しましょう。自分が話すことに沿ってわかりやすく視覚的に表現することが大切です。
相手を説得する力
相手を説得するためには、聞き取りやすいように大きな声で話すことや、抑揚、話すスピード、間の取り方などのテクニックがあります。
ただし、こなれたプレゼンテーションが必ずしも受け入れられるわけではありません。つたなくても懸命にセールスポイントを伝える方が聞き手にささる場合もあります。
どちらにせよ相手を説得するには、熱量を込めることが大切と言えるでしょう。
プレゼンテーションで緊張してしまう理由
プレゼンテーションで緊張するのは特別なことではありません。
ここからは、プレゼンテーションで緊張してしまう主な原因を紹介しますので、自分と照らし合わせてみましょう。原因がわかることで、対処法を考えることができます。
プレゼンテーションの準備が不十分
プレゼンテーションの準備が不十分なままで本番にのぞんでいる場合は、不安材料が多くなり緊張してしまいます。早めに資料作りやリハーサルに取りかかり、入念に準備をすることで緊張を和らげることができるでしょう。
人前で話すことに苦手意識がある
人前で話すことに苦手意識がある場合は、人前に出ると恐怖心が生まれてしまいます。
緊張すると意識が自分に向いてしまうため、聞き手を説得するようなスピーチができません。プレゼンテーションする時は、聞き手に伝えることだけを意識するようにしましょう。
間違いや失敗をするのが怖い
間違いや失敗をして、恥をかきたくないという恐れが緊張を生みます。
失敗をしてもその場で機転を利かせて乗り切れば自信につながり、たとえ失敗を乗り切れなかったとしても、次に活かせる学びがあるため失敗や間違いは悪いことではありません。
間違いや失敗があったとしても、すべてが台無しだと思わないことが大切だと言えるでしょう。
普段とは違う雰囲気でプレッシャーを感じてしまう
慣れない場所や初対面の人達、大人数からの視線など、普段と違う雰囲気にプレッシャーを感じて緊張してしまうことがあります。
慣れない状況でプレゼンテーションをする場合は、事前に場所の下見をする、聞き手について調べる、当日は早めに会場入りするなどの工夫をすることで緊張を和らげることができるでしょう。
プレゼンテーションで緊張しないための対策
ここからはプレゼンテーションで緊張しないための対策を紹介します。緊張のあまり良いパフォーマンスができないという事態にならないよう、気になるものがあれば、ぜひ取り入れてみてください。
必要な書類や原稿をしっかり作りこんでおく
資料はデザイン・コンセプト・分析など、重視する点を考えて、しっかり作りこんでおきます。
丁寧に仕上げた資料や原稿は自信になり、安心感につながるでしょう。資料作成が間に合わず、やっつけ仕事にならないためにも余裕をもって取り組むことが大切です。
事前に何度もリハーサルしておく
事前のリハーサルは原稿を声に出して読むだけでなく、会場の確認や機器の扱い、質疑応答、時間配分なども細かく具体的に確認し、心配な場合は何度も練習をしましょう。
飽きるぐらいに練習をすれば、本番は落ち着いて臨めるでしょう。
完璧なプレゼンテーションが必須だと気負わない
プレゼンテーション本番で多少の抜けや、用意した内容を一字一句再現できなくても趣旨が伝われば問題ありません。抜けた部分や間違いは、あとから追加や訂正ができる場合がほとんどであるため、あまり気負い過ぎないようにしましょう。
あえて失敗した時の状況を思い浮かべる
プレゼンテーションが失敗した場合のリスクを客観的に思い浮かべてみましょう。様々なパターンの失敗がありますが、極端に考えてみると生死にかかわるほど追い詰められたり、給料がなくなったりなど取返しがつかないような事態が起きることは稀でしょう。
たとえ失敗があったとしても、次回の成功への道のりだと割り切る気持ちが必要だと言えます。
緊張した時のクセを知り意識する
緊張してしまうと猫背で前傾姿勢になる・呼吸が浅くなる・声が小さくなるというクセが挙げられます。
猫背になってしまうから姿勢を良くする、声が小さくなってしまうから一番後ろの人に語りかけるようにお腹から大きな声を出すなど、自分が緊張してしまった時のクセを知りコントロールできるようにしましょう。
今日のことを振り返っている未来の自分を想像する
緊張すると目の前のことに必死で考え方にゆとりがなくなってしまうため、緊張してきたらあえて自分を俯瞰的に眺めてみましょう。
緊張で不安な気持ちを抱えてプレゼンテーションにのぞむ今の自分を、話のネタにしているところを想像します。緊張してしまうと、そればかりに意識が集中してしまうという方は、試してみるのも1つの手です。
聞き手の反応を過剰に気にしない
聞き手の反応を気にすることは必要ですが、過剰に気にすると余計に緊張が高まってしまいます。自分のプレゼンテーションに興味がない人がいたとしても、準備したプレゼンテーションをやりきることが大切です。
聞き手も同じ人間だと意識する
プレゼンテーションは上司や重役といった役職者や取引先の相手など、いつも以上に緊張するメンバーに発表する場合もあります。
上司や重役、取引先の相手も、娘や息子あるいは父親や母親としての顔を持ち、自分とかわらない日常を送っている同じ人間です。どんな肩書をもっている人でも同じ人間だと意識して、親しみを持ってパフォーマンスしましょう。
誰しもが緊張する場であると心を落ち着かせる
大事な場面で緊張するのは誰でも経験することで、正常な反応です。緊張は、力を発揮するために必要な原動力であるため、過度に恐れたり恥ずかしがったりすることはありません。
緊張してきたら、呼吸を整え心を落ち着かせて集中力を高めましょう。
堂々として見えるパフォーマンスをする
緊張を回避するためには、人前に立ってからひと呼吸おいて話し始めましょう。緊張していたとしても他人から堂々としたパフォーマンスに見えれば、緊張は次第にとけていきます。
大きく息を吸い、一番遠い人に声が届くようにゆっくり話をはじめると自分も聞き手も準備が整って、上手く滑り出せるでしょう。
緊張だけではないプレゼンテーションでよくある失敗
プレゼンテーションでの失敗は緊張によるものだけではありません。ここからは、プレゼンテーションでのよくある失敗をいくつか紹介します。
緊張対策や資料作りに追われて、全体を見渡す気配りを忘れないようにしましょう。
話をする相手の顔を見ていない
自分の説明でいっぱいいっぱいになり手元の資料から目を離せず、聞き手の顔を見て話をしていないという失敗例です。これでは、聞き手を置きざりにしてしまい共感を呼べない可能性があります。
全てを暗記する必要はありませんが、聞き手の反応を見ながらプレゼンテーションをすることで意思の疎通がはかりやすくなるでしょう。
服装や髪形など身なりが整っていない
人前で話をする場合は、TPOに合わせた服装と清潔感を心がけましょう。 プレゼンテーションを成功させるためには服装や髪型などの身だしなみを含め、聞き手への心配りが大切です。
プレゼンテーションの段取りがよくない
プレゼンテーションの段取りが悪いと、聞き手の気が削がれてしまいます。
段取りよく進めるためには、当日に近い環境でリハーサルをして全体像を把握しておきましょう。不備をチェックして準備をしっかりしておけば、当日慌てることはありません。
時間の配分を誤ってしまう
持ち時間を確認してシナリオを作ることや、時間を意識してパフォーマンスの練習をすることが必要です。
緊張して早口になったり、わかりやすく説明するために、ゆっくり話しすぎたりとそれぞれのクセがあります。原稿の読み方はストップウォッチを使うなどして、ペースをつかんでおきましょう。
また、時間があまってしまった場合のつなぎ方や、逆に時間が足りなくなった時に抜かせないポイントなどもシミュレーションしておくと安心でしょう。
プレゼンテーションに向けて対策をしてから挑もう
この記事では、プレゼンテーションで緊張しないための対策とよくある失敗例について紹介しました。この記事を参考に緊張してしまう理由を理解し、自分に合う緊張緩和の対策を実施して、プレゼンテーションに挑みましょう。