プレゼンテーションの7つの練習方法とは?上達させるテクニックについても紹介
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初回公開日:2022年02月25日
更新日:2022年03月01日
プレゼンテーションを成功させるためには練習が不可欠
「プレゼンテーション」という言葉に、苦手意識を持つ方も多いのではないでしょうか。できるだけ分かりやすく、相手の興味を引くプレゼンテーションをしたいと考えていても、初めから上手にできるという方は稀でしょう。
しかし、プレゼンテーションは、繰り返し練習することで上達します。ポイントを押さえた練習をすることで、時間配分の感覚をつかみ、緊張を和らげて流暢に話せるようになったり、質問事項にもスムーズに答えられたりするようになるでしょう。
プレゼンテーションを成功に導くための7つの練習方法
プレゼンテーションを練習する際には、「プレゼンテーションが上手い」と思う人などを参考にしてみましょう。
一般的に、プレゼンテーションが上手いとされる人々は、事前準備をし、練習を繰り返してブラッシュアップすることで、プレゼンテーション技術を上達させていると言われています。
ここでは、プレゼンテーションを成功させるための具体的な練習方法を紹介していきます。どのように練習を進めて行けば良いか分からないという方は、ぜひ参考にしてください。
1:プレゼンテーション全体の流れを覚え込む
練習を始める前に、プレゼンテーションの全体のストーリーを描き、流れを掴みましょう。
用意した資料のどの部分を話し、どのように説明するのかを考えます。次に、要点をまとめてシナリオを作成し、覚えるまで自分の中に落とし込みましょう。
このように、ストーリーラインを暗記しておけば、話の筋を外さずにプレゼンテーションできるでしょう。
2:スライドで伝えたいことを要約したメモの作成
聞き手にしっかりと内容を伝えるためには、「これだ」と思うものに絞り、プレゼンテーションすることが大事です。伝えたいことを要約することで、プレゼンテーションの主題を明確にすることができます。
伝えたいことを絞ったら、要約したメモを作りましょう。そのメモをスライドに映すことで、視覚的に訴えることができるため、さらに聞き手に分かりやすく説明できるでしょう。
3:練習状態を動画撮影する
実際にプレゼンテーションの模擬練習を動画撮影してみましょう。普段気づかない自分の話し方の癖、仕草、表情などを客観的な視点で見ることができます。
また、プレゼンテーションの内容も客観的に確認できるため、改善点なども見えてくるでしょう。
4:第三者からフィードバックしてもらう
プレゼンテーションの目標は、相手の気持ちを動かし行動を起こさせることです。そのため、聞き手がどう思うかなど、第三者の意見は参考になると言えるでしょう。
逆に、他人からの評価を受けることなく自己流で練習を続けてしまうと、自己満足なプレゼンテーションになってしまう危険性もあります。
第三者の前でプレゼンテーションを練習し、フィードバックしてもらうことで視野を広げましょう。
5:リハーサルを実施する
流れを覚え込み、ストーリーを暗記できたら、本番を意識したプレゼンテーションのリハーサルをすることをおすすめします。
プレゼンテーションが得意な人に改善点を指摘してもらえたり、分かりにくかった部分等を教えてもらえたりするでしょう。
本番さながらのリハーサルをすることで、本番に向けての自信をつけていきましょう。
6:効果的な演出を考える
相手の心を動かすために、聞き手を驚かせるような演出をするのも効果的です。
衝撃的な数字や事実を提示したり、今までにない新しい情報や意見を示したりするなど、意表をつく提案をすると、聞き手の興味を引くことができるでしょう。
7:想定される質問に対しての答えを準備しておく
プレゼンテーションの内容をまとめた時点で、質問内容を予想し、想定される質問に対しての回答を準備しておけば、慌てずに落ち着いて答えられるでしょう。
自分で思いつかない場合は、リハーサルをした時に聞き手に挙げてもらうのも良いでしょう。
また、本番時に質問された場合の対処法として、相手の質問内容を口に出して繰り返すことをおすすめします。
自分でも質問内容が整理でき、考える時間もできるため、落ち着いて回答できるでしょう。
プレゼンテーションを上達させるテクニックについて
プレゼンテーションを成功させるための練習方法を理解したら、次は上達させるためのコツやテクニックを覚えていきましょう。
地道な練習を活かすためにもテクニックを学び、より人の心を動かすような、成果の出るプレゼンテーションを目指してください。
結論から話す
結論を最初に話すことで、一番伝えたい重要なメッセージが伝えられるでしょう。
また、その結論に対する理由や根拠がいくつかある場合は、その数を先に伝えましょう。そうすることで聞き手が情報量を知ることができるため、頭の中で情報を整理しやすくなるでしょう。
ボリュームやトーン及び抑揚を意識する
緊張すると、どうしても早口になってしまうため、意識してゆっくりめに話しましょう。
小さな声で早口で話すと聞き取りにくくなるため、聞き手に内容が伝わりにくくなるでしょう。また、聞こうとする気持ちも削がれてしまう可能性があります。
重要なメッセージを伝える時は、声の大きさやトーン、抑揚に変化をつけて話すことで、聞き手の意識を惹きつけましょう。
具体例や体験談をおり混ぜる
自分の意見を主張するには、メッセージに説得力が増すため、具体例や具体的な数字を示すと良いでしょう。
また、抽象的な内容の場合は、体験談を織り交ぜると聞き手はイメージしやすく、メッセージの理解度が増すと言われています。
理解しやすい表現を心がける
プレゼンテーションの際に専門用語を使いすぎると、聞き手は理解するのに疲れ、聞く意欲をなくす可能性があります。また、社内用語など一部の人しか分からない言葉も、使用を控えた方がいいでしょう。
プレゼンテーションでは、専門用語などを理解しやすい表現に置き換えながら、誰もが分かるように話すことが大切です。
接続詞の使い方に注意する
プレゼンテーションでは、誰もが分かるように、言いたいことを的確な言葉で表現することが大事です。
文章の区切りとして接続詞は必要ですが、接続詞を多用してしまうと、だらだらと文が続き、プレゼンテーションを冗長にしてしまいます。伝えたいポイントや意図が伝わらなくなることを避けるため、不要な接続詞を削るのも一つのテクニックです。
プレゼンテーションで接続詞を使う場合は、逆説などの接続詞で聞き手の興味を惹きこみ、顔をしっかりと上げ、聞き手に視線を向け自信を持って話すことで、臨場感を高めていきましょう。
効果的に身振り手振りを使う
身振り手振りを入れることで、聞き手に視覚的に訴えられるため、メッセージをより強く印象づけられるでしょう。
ただし、ジャスチャーを多用しすぎると、聞き手がそれに意識をとられて内容が入ってこなくなる場合もあります。
ジェスチャーを使うポイントを絞り、効果的なプレゼンテーションに生かしましょう。
論理的な整合性をたもつ
「論理的整合性が保たれている」ということは、結論から主張を裏付ける根拠と意味や理由付けまで、矛盾なく繋がっているということです。
これが矛盾していると、聞き手はプレゼンテーションに対して、疑問や不信感を抱いてしまうでしょう。
最初から最後までプレゼンテーションのストーリーが矛盾なく、一貫していることが重要です。
参考になるプレゼンテーション手法について
プレゼンテーションを上達させるためのテクニックが理解できたら、いくつかの手法を身につけておくことをおすすめします。
以下に、代表的なプレゼンテーション手法を2つ紹介するため、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
ホールパート
ホールパートとは、全体(WHOLE)、部分(PART)、全体(WHOLE)の順に伝える方法です。
この方法では、まず全体像を伝えます。次に、それを構成している部分の詳細を伝え、再度、全体について話します。
この手法に向くプレゼンテーションは、結論に至るまで、複数の伝えるべきポイントがある場合です。聞き手が話を頭で整理しやすい構成になるため、伝わりやすいプレゼンテーションになるでしょう。
PREP法
PREP法とは、結論(POINT)、理由(REASON)、例(EXAMPLE)、結論(POINT)の順に伝える方法です。
結論から述べ、理由、具体例を説明し、最後にまた結論を述べるため、一番伝えたい重要なことが聞き手の頭の中に残りやすくなるでしょう。
プレゼンテーションの練習で注意したいこと
プレゼンテーションの練習を重ねるのは大事なことですが、プレゼンテーションの練習をやみくもに重ねることで、逆に妨げになることもあるため注意が必要です。
以下に、練習の際に注意したいことを紹介します。ぜひ参考にしてください。
フィードバックしてもらう人の絞り込み
プレゼンテーションの練習でフィードバックしてもらうことは、自分を客観視できるという点で重要です。
ただし、必ずしも人数が多ければよいというわけではありません。フィードバックをもらう際に、意見が多すぎて混乱してしまうこともあります。
フィードバックを求めるのであれば、参考になる意見を言ってくれる人に絞って、自分が知りたいポイントを伝えて聞くのがよいでしょう。
修正や改善ができない練習
練習をすればするほど上手くなるのは、練習を重ねることで修正や改善を重ね、プレゼンテーションがブラッシュアップされていくからです。
つまり、修正や改善のない状態でいくら練習を重ねても、下手な状態のまま固定されてしまうということです。
上達を目指すのであれば、自分を客観視し、人から意見をもらい、プレゼンテーションを改善していく心構えが重要と言えるでしょう。
プレゼンテーションの練習は周囲にも協力してもらおう
プレゼンテーションは、ステップを踏んで練習を重ねれば重ねるほど、失敗する可能性は少なくなります。想定外の出来事をなくすためにも、できるだけ本番に近い状況を作り、練習していきましょう。
そのためには、周りの協力を得ることが重要です。本番を想定したリハーサルを行い、聞き手になってもらい、後でフィードバックしてもらいましょう。
練習を重ね、自信を持ってプレゼンテーションを成功させましょう。