プレゼンテーションで緊張する主な理由と対策法|事前にしっかり練習しよう
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初回公開日:2022年02月25日
更新日:2022年03月01日
プレゼンテーションで緊張することはよくある?
プレゼンテーションをする人が緊張することはよくあることで、緊張するのが当たり前だという意見もあります。適度に緊張感をもってプレゼンテーションに臨む方が、真剣さを表現できるという考えも見受けられます。
そのような点を踏まえて、緊張をなくすように努力するのではなく、原因を把握して緊張を活かせるようにコントロールすることが大切と言えるでしょう。
プレゼンテーションで緊張する主な理由
プレゼンテーションの際に緊張してしまう理由は、人によって様々です。中には多くの人が緊張してしまう共通の理由もいくつかあり、理由をきちんと把握しておくことで緊張をコントロールする対処法を見つけやすくなります。
ここからは、プレゼンテーションで緊張してしまう主な理由を6つ紹介します。
自分の中で構成がまとまっていない
プレゼンテーションをする場合、自分の中でどのような順番で話すのか、資料を提示するタイミングなどの構成を、ある程度まとめておかなければいけません。またプレゼンテーションの基本構成はある程度決まっているため、その点も踏まえて話す順番を考える必要があります。
この構成が自分の中で十分できていないと、プレゼンテーション中に話す順番や構成がわからなくなってしまいがちになります。結果として、緊張と混乱からうまく話せなくなってしまうでしょう。
リハーサルが不十分
準備不足が原因で見られる緊張は、自分の中で構成がまとまっていないことだけではなくリハーサルが不十分という理由も挙げられます。
リハーサルを行うことで、どの程度の声量やスピードで話せばいいのかということや、機材の使い方などの練習もできます。また、リハーサルを繰り返し行うことで自信を持ってプレゼンテーションに臨むことができると言えるでしょう。
逆にリハーサルをせず、不十分な状態でプレゼンテーションの本番に臨んだ場合、やり遂げられるという自信がないため、強い不安から緊張しやすくなる傾向があります。
過剰に失敗を恐れている
人前で失敗してしまうことに対する不安や恐怖は、誰しも多少は抱えているものではないでしょうか。過剰に失敗を恐れるのは、本来意識を向けるべき聞き手ではなく、自分自身にばかり意識が集中してしまっているためだと考えられています。
完璧なプレゼンテーションをしたいという気持ちから過剰に失敗を恐れていると、どんどん緊張や不安が強くなるでしょう。
会場の雰囲気に圧倒される
プレゼンテーションが行われる会場は、普段使い慣れている場所であっても独特の雰囲気に包まれることが多いと言われています。そのような会場の中で一斉に参加者の視線を集めるという空気に、思わず圧倒されてしまう人も少なくありません。
慣れない状況や雰囲気の息苦しさから緊張してしまうケースは多く、いわゆる「アガってしまった状態」になってうまく話ができなかったり、頭が回らなくなってしまったりするでしょう。
聞き手が退屈そうにしている
プレゼンテーションの最中は、聞き手の反応が気になるという人もいるのではないでしょうか。聞き手が退屈そうにしていると、「自分のプレゼンテーションがつまらないのではないだろうか」と不安になりがちです。
この不安から、焦りや緊張につながってしまう可能性があります。その結果、どうすれば相手の興味を引けるのだろうかと自分のペースが崩れてしまい、ますます焦りや緊張が助長されるという悪循環に陥ってしまうでしょう。
プレゼンテーションの経験が少ない
そもそもプレゼンテーションの経験が少ないと、人前に立つだけで緊張してしまう可能性があります。さらに参加者の視線が自分に集まることや、プレゼンテーション独特の雰囲気など、経験したことがない状態にさらされ、緊張からパニックになりかねません。
このように、人は経験したことがない、または経験が少ないことに対しては緊張しやすい傾向があります。
プレゼンテーションで押さえるポイント
プレゼンテーションでは、プレゼンテーションの内容が聞き手にきちんと伝わるようにポイントを押さえることが必要です。
ここからは、プレゼンテーションで押さえるポイントについて4つ解説します。
- 資料と話す内容に齟齬がないようにする
- 視覚的に伝わりやすい資料を作る
- 筋道を立てて資料の構成を決める
- 伝わりやすい話し方を意識する
資料と話す内容に齟齬がないようにする
資料と話す内容に齟齬が生じてうまくかみ合っていないと、プレゼンテーションをしても相手を説得させることは難しいでしょう。
例えば自分が話す内容をきちんとまとめていない場合、話す内容を見失ってしまう可能性があります。それにより資料と自分が話した内容がかみ合わなくなってしまい、何を伝えたいのかわからないという問題につながるため、注意が必要です。
視覚的に伝わりやすい資料を作る
プレゼンテーションの資料は、話す内容を視覚的に補足するための材料だとされています。
資料が文字ばかりで見づらい内容になっていると、話し手の説明だけでは、わかりにくい部分の補足をすることができないでしょう。
聞き手が見やすいように配慮することや、必要な情報をブラッシュアップすることも大切です。見やすい図や表、グラフを駆使して視覚的にわかりやすい資料を作った方が理解してもらいやすくなるでしょう。
筋道を立てて資料の構成を決める
資料の構成は見やすさや読みやすさだけではなく、道筋を立てて決めることも大切です。そうすることで、どのような構成で話をすればいいのか、ある程度の道筋を立てやすくなります。
プレゼンテーションの目的や誰に何を伝えたいのかなど、定義づけをしておくと資料の道筋や構成を考えやすいでしょう。
伝わりやすい話し方を意識する
プレゼンテーションでは話し手が一方的に話すのではなく、聞き手に内容を伝えなければいけません。そのため、ただ資料を読むのではなく、伝わりやすい話し方を意識することが必要です。
具体的には、身振り手振りを加える、聞き手の目をしっかり見て話す、間を取りながら時折質問を投げかける、大きい声ではっきりと話すなどが挙げられるでしょう。
プレゼンテーションに緊張しないための対策法
プレゼンテーションで緊張してしまうことは珍しくないものの、事前に準備や対策をしておくことで、ある程度は緩和することができると言われています。またきちんと対策を講じているという安心感が、緊張を緩和してくれる可能性もあります。
ここからは、プレゼンテーションで緊張しないようにするための対策法を8つ紹介します。
聞き手に緊張を悟らせない
緊張していることをあえてカミングアウトしてリラックスするという対策もありますが、逆に聞き手に緊張を悟らせないように振舞うことも効果的な対策のひとつです。
話し手が緊張していると聞き手も緊張してしまう可能性があり、お互いに緊張していると会場の雰囲気が重くなってしまいます。そうするとさらに緊張してしまうため、悪循環になるでしょう。
聞き手がリラックスしていれば会場の空気も和らぎやすく、自然と話し手もリラックスしやすくなります。自分の緊張を悟らせないように工夫しましょう。
興味深く聞いてくれる聞き手へ向けて話す
プレゼンテーション中に、興味を持ってくれている聞き手を見つけたら、その人に向けて話しかけるというのも緊張をほぐす対策のひとつです。
興味がなさそうな態度の聞き手に話しかけても反応が薄いため、緊張が増してしまいます。しかし興味を持ってくれている聞き手であれば、話しかけることで何らかの反応をもらえる可能性があるため、「自分の話を聞いてくれている」という安心感から、緊張が緩和しやすくなります。
話しかける相手は最初は1人にして、慣れてきたら会場全体を見渡して話しかける相手を増やしてみましょう。
堂々と話す
プレゼンテーションを初めから完璧にこなせる人間はいないため、開き直って堂々と話すようにしてみるのも効果的な対策です。
胸を張って堂々と話す姿勢は、聞き手によい印象を与えることができ、聞いてもらえる環境を作りやすくなります。また堂々と話すことで失敗しても構わない、細かいことを気にしないという意識を作ることができるため、ポジティブに取り組むことができるでしょう。
時間配分をメモしておく
プレゼンテーションで緊張してしまう要因のひとつに、時間配分がわからなくなるという点があります。プレゼンテーションでは制限時間を超えてしまうことはNGとなるため、きちんと時間配分を意識することが大切です。
リハーサルをしていても本番で緊張すると時間配分がわからなくなる可能性があるため、メモしておくか必要に応じて台本を準備しておくことも有効な対策だと言えるでしょう。
資料に話したいポイントをメモしておく
どれだけ事前に練習やリハーサルをしていても、本番で話しているうちに話したいポイントがわからなくなったり、伝えられなくなったりする可能性があります。特に緊張していると、頭が真っ白になって話が飛んでしまうことはよくあるのではないでしょうか。
事前に資料に話したいポイントをメモしておくことや、話したい内容を短い文章にしてまとめて書き込んでおけば、安心感から緊張を緩和することができるでしょう。
次の話題へ移る際の文言をメモしておく
ほかにもプレゼンテーションで緊張しないための対策として挙げられているのが、次の話題に移る際の文言をメモしておくことです。
プレゼンテーションによっては複数のテーマで話を進めることがあり、その際、話題を移行するためのつなぎの言葉を用意しなければいけません。本番ではすぐに言葉が出てこないこともあるため、事前に文言をメモしておけばスムーズに対応できるでしょう。
リハーサルを録画して客観的に見直す
リハーサルをする際、ただ練習するだけではなくリハーサルの内容を録画してみましょう。これは自分のプレゼンテーションを客観的に見直すための対策で、自分の目で直接見て、思ったよりも酷い様子でなければ不安が解消される傾向があります。
また問題点を把握しやすいというメリットもあるため、自分の目で確認した後は第三者にも確認してもらってフィードバックをもらうようにしましょう。
オンライン会議の資料は全て共有できるように準備する
オンライン会議では、話しながら必要な資料を画面に提示するシーンが多くあるため、その場で共有する資料を準備していると、焦りから緊張が増してしまう可能性があります。
そのため、オンライン会議での資料は、事前に全て共有できるようにブックマークしておくなど、話しながらでも簡単に操作できるよう画面を準備しておくことが大切です。
プレゼンテーションを緊張せずに乗り切ろう
プレゼンテーションで緊張する場合、まずは理由を把握することが大切です。また緊張しないようにするための対策も理解しておくと、事前にどのような準備や練習をしておけばいいのかがわかりやすくなります。
ここまでやっても多少なりとも緊張してしまうことは誰でもあるため、緊張をうまくコントロールしつつ、自信を持ってプレゼンテーションを乗り切ってみるのはいかがでしょうか。