プレゼンテーションの6つの練習方法|録画して自分を客観視しよう
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初回公開日:2022年03月25日
更新日:2024年05月31日
プレゼンテーションに練習は必要?
企画提案や業務報告をする際に、人前でプレゼンテーションを行う場合があります。
プレゼンテーションがうまい人の中には練習に力を入れ、事前準備を怠らない人もいます。何回も練習を繰り返すことで、時間配分や聞き手に分かりやすく伝える技術を養っているのです。
間違えることを恐れたり、緊張してしまったりしてプレゼンテーションを苦手に感じる人は多いでしょう。しかし人前で話すのが苦手な人ほど、練習すればプレゼンテーションのスキルは上がっていきます。
プレゼンテーションの6つの練習方法
1人で黙々と原稿を読み込むだけでは、いざ本番になった時に緊張してうまく話せない可能性があります。では、どのように練習すればプレゼンテーションはうまくなるのでしょうか。
ここでは、プレゼンテーションの事前準備として効果的な練習方法を6つ紹介します。
1:スライドで話す内容を簡潔にメモする
スライドを使ってプレゼンテーションをする場合、スライドで話す内容を簡単なメモにまとめておきましょう。ここで押さえておきたいのは、1つのスライドに対して1つのポイントを伝えるということです。
たくさんの内容を伝えようとすると聞き手には非常に分かりづらくなってしまうため、1つのスライドで説明する内容は短く簡潔にまとめましょう。
2:自分のプレゼンテーションを録画する
練習する時に、自分のプレゼンテーションの様子を録画して確認してみるのもおすすめです。録画した映像を見てみると、自分では気付かなかった話し方のクセを発見することもあります。
また、客観的にプレゼンテーションの全体像を確認することで、話す内容についても見直すことができるでしょう。
3:家族・友人にプレゼンテーションを聞いてもらう
自分以外の人にプレゼンテーションを聞いてもらう方法もあります。プレゼンテーションの本番では人前で話すことになるため、練習では家族や友人など第三者に立ち会ってもらって人前で話すことに慣れておくと良いでしょう。
プレゼンテーションを聞いて気付いたことを指摘してもらうことで、内容をさらに充実させることができます。さらに人前で緊張しやすい人にとっては、他人の前で話す経験を積むことで次第にリラックスして話すことができるようになるでしょう。
4:フィードバックの内容はこちらから具体的に尋ねる
第三者にプレゼンテーションの練習を聞いてもらった後は、フィードバックをしてもらいましょう。その際に、フィードバックの内容は具体的にこちらから尋ねるようにすると良いでしょう。
話し方や立ち居ふるまいが適切だったか、内容が分かりやすくまとまっていたかなど細かいポイントについてフィードバックしてもらうことをおすすめします。
5:質疑応答で問われそうな質問を想定する
実際のプレゼンテーションでは、終了後に質疑応答の時間が設けられている場合があります。質問されそうな点を想定して、スムーズに答えられるよう準備しておきましょう。
プレゼンテーションの中で内容が薄い箇所や、反論がありそうな部分をいくつかピックアップして回答を考えておくと、本番になっても慌てずに対応できます。
6:導入で話す内容を考える
プレゼンテーションの冒頭に話す内容は、聞き手の興味を引き付ける重要な役割があります。導入部分では、「こんなメリットがあります」といった話をしたり、「皆さんはどう考えますか」といった質問を投げかけたりすると良いでしょう。
導入でありきたりな話をしても興味を持ってもらえない可能性があるため、プレゼンテーションの最初に話す内容は工夫をこらして考えましょう。
プレゼンテーションで重要な話し方のポイント7つ
良いプレゼンテーションとは内容がまとまっていて分かりやすいだけでなく、話し方が上手で聞きやすいことも重要なポイントです。プレゼンテーションをする際は、ここから紹介する話し方のコツを理解しておきましょう。
- はじめに結論を述べる
- 分かりやすくハキハキと話す
- 抑揚をつけて話す
- 具体的な経験を交えて話す
- ジェスチャーを入れて話す
- 適切な接続詞を使う
- 専門用語を使いすぎない
1:はじめに結論を述べる
プレゼンテーションではまず結論を述べて、その後に説明を加えていきます。結論にたどり着くまでにダラダラと話してしまうと、聞き手の集中力が途切れてしまうからです。
結論を簡潔に伝えたうえで、補足することがあれば詳しく話しましょう。
2:分かりやすくハキハキと話す
プレゼンテーション中は分かりやすくハキハキと話すことを心掛けましょう。下を向いて小さい声で話すと、いかにも自信がなさそうな印象を与えてしまいます。
背筋をピンと伸ばして話すと自然に声が伝わりやすくなります。自信がなくてもしっかり前を向いて、聞き取りやすい話し方をしましょう。
3:抑揚をつけて話す
話し方に抑揚がなく単調だと、聞き手が途中で飽きてしまう場合もあります。強調したい部分は声のボリュームを上げる、発音をしっかり意識するなどして、メリハリのある話し方をするのがおすすめです。
また、話すテンポが早すぎる場合も聞き手が内容を理解できない可能性があるため、緊張して早口にならないよう気を付けましょう。
4:具体的な経験を交えて話す
プレゼンテーションの内容は簡潔にまとめられているのが理想的ですが、時には具体的な体験談などが入っていると聞き手の興味を引きやすくなります。
自分の経験や例え話など、聞き手が具体的なシーンをイメージできるような話を盛り込むと、質がさらに上がるでしょう。
5:ジェスチャーを入れて話す
人前で話すのがうまい人は、ジェスチャーを交えて話していることが多いです。ただ立って話しているよりも、適度に体の動きがあった方が熱意を表現しやすく、聞き手に良い印象を与えるでしょう。
人前に出ると緊張して体が固まってしまうという人は、意識的に目線を会場全体に動かす、手振りをつけるなどして動きをつけてみましょう。
6:適切な接続詞を使う
間が持たない時に「えーと」や「あのー」といった言葉を挟んでしまいがちですが、間伸びした印象になるため多用は避けましょう。
話と話の間には、「したがって~」「とはいえ~」などの適切な接続詞を使うとスムーズです。
7:専門用語を使いすぎない
プレゼンテーションでは専門用語を使いすぎないように注意しましょう。分かりにくい表現が多いと、聞き手の理解度が下がってしまいます。
内容を考える時は、聞き手のレベルに応じた言葉を選ぶように工夫しましょう。
プレゼンテーションの練習をする際の注意点
プレゼンテーションは、練習時間を長く取ったり練習回数を多くしたりするだけでは上達は見込めません。プレゼンテーションの練習にはいくつかの注意点があります。
ここからは、プレゼンテーションの練習をする際の注意点を紹介します。
原稿を丸暗記しない
人前で話すのを苦手とする人は詳細な資料を作っておいた方が安心材料になりますが、書いてあることを一字一句そのまま話そうとすると不自然になる可能性もあります。
セリフを暗記するように覚えるのではなく、要点だけをまとめておいて話した方が自然な流れになるでしょう。
1人で練習を繰り返さない
プレゼンテーションに自信がないと、誰にも練習を見せたくなくて1人で練習をしがちです。しかし客観的な視点が不足していると、いくら1人でトレーニングを繰り返しても自己満足で終わってしまう可能性があります。
自分ではうまく話しているつもりでも、言葉足らずな部分や同じ言葉ばかり使ってしまうクセなどは気付きにくいものです。第三者に練習に立ち会ってもらいアドバイスを求めることが重要です。
他人に聞いてもらうのは気恥ずかしくても、勇気を出して人前で練習してみましょう。
フィードバックをもらう人を限定する
プレゼンテーションの練習をするにあたって誰かにアドバイスをしてもらうのは非常に効果的ですが、フィードバックをもらう人はある程度絞った方が良いでしょう。
複数の人にフィードバックをしてもらうと様々な意見が出てきますが、あまり多すぎても人によって意見が食い違い、かえって混乱を招く恐れがあります。
最終的に誰のアドバイスを参考にしたら良いのか分からなくなってしまう可能性もあるため、フィードバックをしてもらう相手は少人数に限定することをおすすめします。
プレゼンテーションはしっかりと練習して臨もう
プレゼンテーションはポイントを押さえて練習すれば上達していきます。自分の話す様子を録画したり、第三者に助言をもらったりして客観的な視点で改善点を見つけることが重要です。
この記事で紹介した練習法を参考に、プレゼンテーションのスキルを向上させましょう。