プレゼンテーションを成功させる話し方のコツとは?上手なスライド作成方法も紹介
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初回公開日:2022年02月25日
更新日:2024年05月31日
プレゼンテーションの話し方は難しい?
プレゼンテーションは、話したいことを話せばいいというわけではなく、きちんと聞き手に内容を伝えなければいけません。早口や小声では聞き取りにくく、単調な口調は聞き手の興味や聞く意欲をそいでしまいます。
プレゼンテーションでは話し方のスキルを身につけることが重要視されていますが、実際にどのように話せばいいのかわからない、難しいという人もいるのではないでしょうか。
このためプレゼンテーションでの話し方は正しい知識を身につけた上で、きちんと練習しておくことが大切と言えるでしょう。
プレゼンテーションを成功させる話し方のコツ10個
プレゼンテーションを成功させるためには様々なポイントがあり、話し方も重要な要素として挙げられています。
ここからは、プレゼンテーションを成功させる話し方の具体的なコツについて10個紹介します。
- 話すテーマを最初に述べる
- 大きな声で通常よりゆっくりと話す
- 堂々と自信を持って話す
- 聞き手の中で味方を見つける
- 間を取ってメリハリをつける
- 重要なポイントでジェスチャーを使う
- 聞き手に質問する
- 専門用語を多用しない
- 同じ話題を繰り返す際はポイントを付け足す
- 笑顔で話す
1:話すテーマを最初に述べる
プレゼンテーションで聞き手の興味を引く話し方として有効なのが、話すテーマや結論を最初に述べることです。最初に何に対してのプレゼンテーションを行うのかを明確にしておくことで、話の内容が頭に入りやすくなります。
最初に述べるテーマや結論は簡潔なものにして、徐々に詳細を説明していくという流れにすると効果的と言えるでしょう。
2:大きな声で通常よりゆっくりと話す
プレゼンテーションをするときは、聞き取りやすい話し方を意識することが大切です。人前で話すとなると、緊張してついつい小さい声で早口になってしまう人もいるのではないでしょうか。
小さい声で早口に話すと、話している内容が伝わりにくいため、できる限り大きな声で普段よりもゆっくり話すように意識する必要があります。
3:堂々と自信を持って話す
プレゼンテーションが得意な人は、姿勢よく堂々と話している傾向があります。
下を向いて自信なさげにプレゼンテーションをするよりも、堂々と自信を持って姿勢よく話す方が、聞き手に良い印象を与えやすくなるでしょう。
4:聞き手の中で味方を見つける
聞き手の中には、プレゼンテーション中の話にうなずくなどの反応をする人がいます。そのような人に向かって話しかけると反応してくれる可能性が高く、周囲もその人につられて話に集中しやすくなる傾向があります。
このように、聞き手の中に自分の味方を見つけると、話を聞いてもらいやすい雰囲気になるだけではなく、緊張がほぐれてリラックスできるでしょう。
5:間を取ってメリハリをつける
プレゼンテーションを成功させるためには、あえて間を取る話し方を意識することも重要です。間を取って沈黙が続いてしまうと気まずいように思われがちですが、実は重要な事柄を説明する前後に間を取ることでメリハリがつき、より内容を印象付けやすくなるとされています。
また、質問をした後に間を置くことで、聞き手に考える時間を与えるなど、話や質問の内容を理解させる効果も期待できます。
6:重要なポイントでジェスチャーを使う
広さや大きさなど、言葉では伝えにくかったり、イメージしにくかったりする重要なポイントは、ジェスチャーなどのボディーランゲージを活用することで、聞き手にうまく伝えることができるでしょう。
人間は聴覚だけではなく視覚からも情報を得た方が理解しやすいとされているため、言葉で伝えにくい重要なポイントに関しては、ジェスチャーなどのボディーランゲージを使うようにしましょう。
7:聞き手に質問する
話し手ばかりが話すプレゼンテーションは、聞き手にとって退屈になりがちです。このため、聞き手が退屈して興味がなくなってしまわないように、質問を投げかけて関心を引くようにしましょう。
ただ、この質問はあくまでも興味や関心を引くためのものであるため、答えを求めるものではありません。聞き手には、考えさせる程度にして話を進めましょう。
8:専門用語を多用しない
専門的な内容のプレゼンテーションを行う際に注意したいのが、専門用語の取扱いです。専門用語を使うことでスムーズに話を進められる反面、多用すると用語を知らない人にとっては意味がわからないプレゼンテーションになってしまいます。
このため、聞き手が専門用語をどの程度理解できるのかを把握しておくとともに、専門用語を多用せずに、わかりやすい言葉でまとめるようにすることが望ましいと言えるでしょう。
9:同じ話題を繰り返す際はポイントを付け足す
話をする中で、同じ話題を繰り返す場合は、「ここが大事なのですが」「もう一度繰り返すのですが」など、強調する言葉を足して繰り返します。このようにポイントを付け足すことで聞き手は興味をひかれやすく、重要なポイントなのだと理解しやすくなるでしょう。
何気ない言葉やポイントの付け足しですが、これによって聞き手の興味や関心が大きく左右されるため、重要なコツと言えるでしょう。
10:笑顔で話す
プレゼンテーションは真面目に行う必要はありますが、硬い表情のままだと、どうしても事務的な印象を与えやすく、お互いに緊張してしまいます。このため、挨拶や話は笑顔でするように心掛けることが重要です。
笑顔で聞き手側の気持ちを和らげることができれば、その後のプレゼンテーションも和やかな雰囲気で行うことができます。そうしてお互いに話しやすい、聞きやすい雰囲気づくりのきっかけとして、笑顔をうまく活用することが必要と言えるでしょう。
プレゼンテーションのスライドを作成する際の4つのポイント
プレゼンテーションを成功させるためには、話し手の話し方だけではなく、表示するスライドにも意識を向けることが必要です。
プレゼンテーションでのスライドは、話の内容を聞き手がより理解しやすくするために用いられており、資料の見やすさやわかりやすさがポイントとなっています。
ここからは、プレゼンテーションのスライドを作成する際に意識しておきたいポイントを4つ紹介します。
- 聞き手が求める情報をまとめる
- 1枚のスライドに複数の情報を盛り込まない
- 使う色と文字の大きさは見やすさを意識する
- グラフや図を活用する
1:聞き手が求める情報をまとめる
プレゼンテーションは自分たちが伝えたいことばかりを話すのではなく、聞き手との利害が一致するような情報を提供するための場です。聞き手が求める情報をまとめていなければ、そもそも話を聞いてもらえません。
このため、聞き手が何を求めているのか、どのような情報に価値を見出してくれるのかという点をはっきりさせ、内容をまとめることが必要です。
2:1枚のスライドに複数の情報を盛り込まない
1枚のスライドに複数の情報を盛り込んでしまうと、伝えたいメッセージがぼやけてしまいがちになります。また、スライド内の情報がごちゃごちゃしてしまったり、文字や図が小さくなってしまったりして、見づらいなどのデメリットもあります。
このため、1枚のスライドに盛り込むのは1つの情報とメッセージに留め、情報やメッセージの数に合わせてスライドを調整しましょう。
3:使う色と文字の大きさは見やすさを意識する
スライド作成で注意しておきたいのが、使う色の数と文字の大きさです。例えば色に関しては、何色も使われていると見づらく、画面内がごちゃごちゃしてしまうため重要なポイントが見づらくなってしまいます。
また文字の大きさも小さすぎると読みづらく、見るだけで疲れてしまいます。使う色は3色程度で統一感を持たせ、文字も大きめにするなど、見やすさを意識して作成することが大切です。
4:グラフや図を活用する
情報をすべて文章で伝えようとするとわかりにくく、文字数が増えて画面が見づらくなってしまうため、数字などのデータを説明する場合はグラフや図を活用することが効果的です。
グラフや図は聞き手に対して根拠あるデータを提示する際に有効ですが、多用すると逆にわかりにくくなってしまうため、活用する場合は、重要なデータや文章で説明しにくいデータに限定しましょう。
プレゼンテーションで緊張しないためには?
プレゼンテーションは人前で話をすることになるため、どうしても緊張してうまく話せなくなってしまうという人もいるのではないでしょうか。
緊張せずにプレゼンテーションに臨むためには、資料や原稿を作りこむ・完璧を求めすぎない・聞き手の反応を過剰に気にしないなどいくつかあります。その中でも、具体的に実践しやすい方法として挙げられているのが事前の練習です。
プレゼンテーション当日に近い環境、または同じ状況で練習を繰り返すことで、自信を持つことができるでしょう。自信を持って臨むことができれば、緊張を和らげることにも繋がるでしょう。
話し方のコツを知ってプレゼンテーションに活かそう
プレゼンテーションでは聞き手が聞き取りやすく、わかりやすい話し方を意識することがコツとして挙げられています。また聞き手を味方につける、ジェスチャーや笑顔を活用するなど、場の雰囲気をうまく活用することも大切です。
また、話し方だけではなくスライド作成のポイントも意識することで、より聞き手に情報を伝えやすく、理解や納得を得やすいプレゼンテーションを提供できるため、活用してみてはいかがでしょうか。