プレゼンテーションにインパクトを与える10の手法|スライド資料も工夫しよう
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初回公開日:2022年03月25日
更新日:2022年03月31日
プレゼンテーションにインパクトは必要?
聞き手が思わず話を聞きたくなる秘訣は、その人々の感情を動かすことです。話にインパクトを与えることで人の感情は動き、惹きつけられるでしょう。逆にインパクトのない話は、人々を退屈させてしまいます。
さらに、プレゼンテーションにインパクトを与えるためには、資料作りや話し方にも工夫が必要になるでしょう。
プレゼンテーションにインパクトを与える10の手法
プレゼンテーションの聴衆は、多少なりとも期待を持ってその場に臨んでいます。その期待に応えるには、披露する話の中に驚き・共感・納得などの感情が沸き上がるようなインパクトが必要です。
ここからは、プレゼンテーションにインパクトを与える方法を紹介します。
- 導入で聞き手の関心を引く
- 強い単語に言い換える
- 一般的な常識を覆す内容を述べる
- 聞き手に想像させる
- 具体的な数字やデータを述べる
- 偉人や著名人の名言を使う
- 体験談を語る
- 聞き手が得られるメリットを伝える
- イマジナリーエネミーを作る
- ボディランゲージなどを使って情熱的に話す
1:導入で聞き手の関心を引く
プレゼンテーションの成否は、導入部分でほぼ決まると言われています。冒頭部分を工夫することで、プレゼンテーションに対する聞き手の期待感を高めておくことが重要です。
聞き手に向けた質問から入る、この話を聞くと得られる成果を最初に告げる、衝撃的なデータを見せる、など「つかみ」を工夫することで、聞き手の関心を引きましょう。
2:強い単語に言い換える
プレゼンテーションでは導入部分や強調したい結論部分などで、より強い言葉(パワーワード)を選ぶと良いでしょう。
たとえば、「見た」を「目撃した」、「大きな変化」を「劇的な変化」、「成功する」を「歴史を作る」などに言い換えると、聞き手の印象に残りやすくなります。
3:一般的な常識を覆す内容を述べる
一般論や常識だと思われていることを覆す内容を述べることで、聞き手の注意を惹きつけることができます。また、新たな定説を提示するのも効果があるでしょう。
まず、冒頭部分でこれまでの定説を一度否定し、十分に聴衆の興味をひいてから、自分の述べたいことを話し始めるのがおすすめです。自分が信じて疑わなかった定説が、どういう理由でどのようにひっくり返されるのか期待を込めて話を聞くでしょう。
4:聞き手に想像させる
聴衆を飽きさせないプレゼンテーションのテクニックとして、「聞き手に想像させる」という方法があります。
たとえば、明るいイメージ持たせる手法は、自社の製品を使って課題が解決したり快適になったりすることを想像させ、そのまま製品のイメージにつなげることができます。逆に、衝撃的な場面を想像させても、インパクトを与えることはできるでしょう。
5:具体的な数字やデータを述べる
人は根拠を提示されると、その説明に納得しやすい傾向にあります。そのため、数字やデータなどの具体的な根拠を示し、より説得力を持ったプレゼンテーションにしましょう。
また、ショッキングな数字やデータは、聴き手にインパクトを与えることもできます。特に、比較データや推移グラフなどがあると意図が明確になるでしょう。
6:偉人や著名人の名言を使う
これまで人々の心を動かしてきた偉人や著名人の名言は、数字やデータと同様、話の説得力を高めるでしょう。それらの名言を自分のコアメッセージと重ねることで、信頼感が増すだけでなく、聞き手の記憶にも残りやすくなります。
冗長に語るより、短いセンテンスで大きなインパクトを与えることができるでしょう。
7:体験談を語る
聞き手の共感や納得を得るためには、体験談を語ると良いでしょう。特に、同じ悩みや問題を抱えた人の体験談は、聞き手の心を掴むだけでなく、そのエピソードを追体験することになります。
また、話し手自身の失敗談を披露することで、会場の雰囲気を和ませられるなどの効果もあります。
8:聞き手が得られるメリットを伝える
プレゼンテーションの大きな目的は、「聞き手が得られるメリットを伝えること」です。聞き手にとってのメリットが大きくなるほど、関心の度合いも増していきます。
プレゼンテーションの主旨が商品説明の場合は、製品の特徴や性能の説明に加えて、ユーザーにどんなベネフィットがあるかを伝えましょう。
また、「ここだけの話」を盛り込むことで、聞き手は「話を聞いてよかった」と満足感や優越感が増し、プレゼンテーションの評価も上がるでしょう。
9:イマジナリーエネミーを作る
イマジナリーエネミー(仮想敵)を作ることで、話し手と聞き手の間に連帯感が生まれ、聞き手はより集中して話を聞くようになるでしょう。この手法は、政治家の演説などでも頻繁に使われます。
「○○(イマジナリーエネミー)と戦うために、一丸となりましょう」と語りかければ、聴衆は自分のこととして考え始め、気持ちが高揚するとともにそのプレゼンテーションに惹きつけられます。
10:ボディランゲージなどを使って情熱的に話す
プレゼンテーションの成否に関わる大きな要素は「情熱」です。プレゼンテーションにかける話し手の熱量を感じ取り、共鳴・共感することで、聞き手は感情を突き動かされます。
特に、強調したい部分や思いを語るパートでは、声のトーンやボリュームを上げ、メリハリをつけて話しましょう。
プレゼンテーションのスライドにインパクトを与える手法
聞き手を惹きつけるプレゼンテーションの重要な武器が、資料・スライドです。聞き手のことを考え、見やすくかつインパクトを与えられるスライドを作りましょう。
ここからは、プレゼンテーションのスライドにインパクトを与える方法を紹介します。
フォントはゴシック体を選ぶ
スライドを作る際、フォントはなるべくゴシック体を選びましょう。ゴシック体は他の字体に比べて可読性が高く、プレゼンテーションの資料に適しています。
特にスライドに適している「游ゴシック」「メイリオ」「MS Pゴシック」などを選ぶと良いでしょう。また、後ろの席からも確実に読めるように、文字サイズは20pt以上にしましょう。
見出しは文字サイズを大きくする
見出しは文字サイズを大きくして(30pt以上)、目立たせましょう。特に、文字数が多いと見出しと本文の境が不明瞭になったり、見出しが強調されていなかったりします。
見出しと本文の文字サイズの差が大きいと、メリハリが効いたスライドになるでしょう。また、見出しを太文字にする、装飾を加えるなどの効果で、より見出し部分を強調させましょう。
重要な箇所は装飾で目立たせる
重要な部分には、装飾で目立たせましょう。たとえば、強調したい部分のみアクセントカラーにする、太字にする、下線を引く、囲み線を使う、などの効果によって、参加者の目を引きます。
ただし、過度な装飾はスライドが見づらくなったり、強調部分が強調されなくなったりするため、注意が必要です。
文字を太く・鍵かっこは細くする
文字が読みにくいと感じたら、すべての文字を太字にしましょう。また、「HG創英角ゴシックUB」や「HGS創英角ゴシックUB」など、太字のフォントを使用することも可能です。
ただしすべての文字を太字にすると見にくくなってしまうため、鍵かっこなどの記号は細くするなど工夫しましょう。
インパクトのあるプレゼンテーションを目指そう
プレゼンテーションでは、いかにインパクトを与えて聴衆の感情を揺り動かすかが重要です。プレゼンテーションの構成やスライド作りに関するさまざまな工夫をして、インパクトのあるプレゼンテーションを目指しましょう。
ただし、最終的に重要なのは、プレゼンテーションに対する情熱や思いです。成功させたいという強い気持ちを持って、聞き手の心をしっかりと掴みましょう。