SEO対策におけるキーワード選定のポイントを解説|選定に使えるツールも紹介
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初回公開日:2021年10月28日
更新日:2022年03月01日
SEO対策にキーワード設定が重要な理由
SEO対策を行う上でキーワードを選定することは非常に重要です。SEO対策に選んだキーワードがそもそもユーザーニーズとマッチしていなければ、選定したキーワードでの検索順位があがったとしても、実際のコンバージョンに繋がらないといった事態になってしまいます。
そのため、キーワードを設定する際には十分注意して選定することが大切です。
SEO対策におけるキーワード選定の3つの方法
SEO対策においてキーワードの選定は非常に重要なポイントになりますが、キーワードを設定する際には具体的にどのような方法で選べば良いのでしょうか。
ここではSEO対策におけるキーワード選定の方法を3つ紹介していきますので、参考にしてみてください。
1:サイトテーマから決める
SEO対策のキーワードは、サイトテーマを基準に選ぶと良いでしょう。一般的に、情報を知りたいユーザーがどのようなワードを使用して検索するのかを想定してキーワードを選びます。
サイトのテーマとマッチするキーワードで検索を行ったユーザーであれば、コンバージョンにも結びつきやすくなります。そのため、自社のサイトにすぐに辿りつけるようにキーワードを選んでSEO対策を行うことがポイントです。
2:ペルソナを設定する
ユーザーがGoogle検索を行う際の動機は、情報を知りたいとき以外にもサービスを契約したいときなどさまざまなパターンがあります。
そのため、ユーザーのペルソナを設定して、ペルソナが検索すると予想されるキーワードと自社の提供するコンテンツの方向性を合わせていくことが大切です。
ペルソナが使用するキーワードとコンテンツの方向性が合っていれば、コンバージョンにも繋がりやすいでしょう。
3:調査ツールを使って抽出する
ここまでの方法でいくつかのキーワードを選出したら、調査ツールを使用して効率的にキーワードの抽出を行いましょう。調査ツールには「Googleキーワードプランナー」や「ラッコキーワード」など、さまざまな種類があります。
これらのツールを活用することで、思いつかなかったようなキーワードを抽出したり、複数のキーワードの中から効率的にキーワードを選定したりできます。
SEO対策におけるキーワード選定の7つのポイント
SEO対策のためにキーワードを選定する場合、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
ここではSEO対策におけるキーワード選定のポイントを7つ紹介していきますので、参考にしてみてください。
1:1ページにつき1キーワードを基本にする
SEO対策では1つのWebページに対して1つのキーワードが基本となります。1ページに複数のキーワードを詰め込んでしまうと、メインテーマが判別できなくなり、そのページ自体の評価を落としてしまう原因になりかねません。
また、サイト内でキーワード自体は異なっていても同じ内容のキーワードが重複している状態になると、似たようなコンテンツが増えてしまいます。どちらにしてもサイトの評価が下がる原因になるため、キーワードは1ページにつき1つにまとめるようにしましょう。
2:競合の状況を分析する
SEO対策は競合よりも検索結果が上位に表示されることを目指す施策のため、競合の状況も分析しましょう。競合サイトが自然検索でユーザーを獲得できているキーワードがわかれば、自社サイトに足りないキーワードも判明します。
また、他にも競合サイトのドメインパワーやインデックス数、ディレクトリ構造といった要素を分析することにより、検索結果上に表示するポイントが見えてくるでしょう。
3:検索意図の分類から考える
キーワードを選定する場合は、ユーザーがなぜそのキーワードで検索を行ったのかという検索意図を考える必要があるでしょう。
Googleでは検索意図の分類は「情報型(Informational)」「取引型(Transactional)」「案内型(Navigational)」の3種類となっており、それぞれ異なった特徴を持っています。
ここでは検索意図の分類について解説していきます。
情報型の特徴
情報型の検索ワードは、ユーザーが疑問や悩みを解決するために知識や方法などの情報を集める目的で使用されるワードです。たとえば、「○○(地名) 天気」などのワードで検索されている場合、その場所の天気が知りたいということになるため、情報型の検索ワードだと言えます。
また、情報型の検索ワードは「Knowクエリ」や「インフォメーショナルクエリ」と呼ばれるケースもあります。
取引型の特徴
取引型の検索ワードは、商品やサービスの購入、ダウンロードといった特定のアクションを起こしたい場合に使用されるワードです。たとえば、「パソコン おすすめ」などのワードで検索されている場合、パソコンの購入を検討していることがわかります。
また、このような取引型の検索ワードは「Doクエリ」や「トランザクショナルクエリ」と呼ばれることもあります。
案内型の特徴
案内型の検索ワードは、特定のブランドやWebサイトなどにアクセスしたい場合に使用されるワードです。たとえば、「Facebook ログイン」などのワードで検索されている場合が案内型の例になります。
このような案内型の検索ワードは「Goクエリ」や「ナビゲーショナルクエリ」とも呼ばれています。
4:周辺ワードと組み合わせて調べる
SEO対策として選定したいキーワードが人気のキーワードだった場合、すでに大手サイトによって独占されているでしょう。
しかし、周辺ワードと組み合わせることでキーワードの幅を広げれば、人気のあるキーワードでも検索結果上位に表示できるケースもあります。
周辺ワードは検索結果で表示される関連ワードやサジェストに表示されるワードなので、一度確認してみると良いでしょう。
5:検索ボリュームを参考にする
検索ボリュームとは、特定のキーワードの1カ月あたりの平均検索数のことです。検索ボリュームを確認することで、そのキーワードが含まれているサイトが上位表示された場合に、どのくらいのアクセスがあるかを予測する基準になります。
一般的に、検索ボリュームは約1,000以上が目安となります。また、検索ボリュームが約1万までのワードは「テールワード」、1万〜5万程度のワードは「ミドルワード」、約5万以上であれば「ビッグワード」と呼ばれています。
6:キーワードの見直しをする
選定したキーワードで期待したようなコンバージョンに繋がらなかった場合は、キーワードの見直しも検討しましょう。検索エンジンの特性だけでなく、ユーザーのニーズもきちんと理解した上で適切なキーワード選定を行うことが重要です。
ここで、具体的なキーワードの見直し方法について解説していきます。
流入頻度が高く見込めるキーワードを見落としていないか確認する
キーワードの見直しをする際には、流入頻度が高く見込めるようなキーワードを見落としていないかどうかを確認しましょう。
このようなキーワードの見直しを行う際には、「Google Search Console」の「検索パフォーマンス」を利用することで抽出することができます。
キーワードの細分化を確認する
ビッグワードと呼ばれるキーワードは単体ワードであるケースが多いですが、ビッグワードを細分化していくことで、よりコンバージョンを狙いやすいミドルワードやテールワードになっていきます。
そのためキーワードの細分化を確認し、できていない場合は適度に細分化しましょう。細分化することでユーザーの目的により明確にマッチしたロングテールキーワードになります。
その結果、自社コンテンツともマッチすることから、コンバージョンにも繋がりやすくなるでしょう。
ユーザーの意図・目的を確認する
ユーザーがどのような意図や目的で検索しているワードなのか、また、どのようなタイミングで検索しているのかを確認しましょう。
ユーザーの意図や目的を改めて調査することでよりユーザーニーズを深く理解し、ニーズに合ったキーワードを選定できるようになるでしょう。
自社コンテンツと表示しているクエリタイプが合っているか確認する
先に紹介したとおり、クエリタイプには情報型の「Knowクエリ」、取引型の「Doクエリ」、案内型の「Goクエリ」の3種類があります。検索エンジンを多く表示しているクエリタイプであれば、それだけ流入も見込めるでしょう。
そのため、自社コンテンツが検索エンジンで多く表示されているクエリタイプに合っているかどうかを確認しましょう。
検索ボリュームが少なすぎないか確認する
先に紹介したとおり、キーワードの検索ボリュームは1カ月の間にそのキーワードがどのくらい検索されているかを測る指標となります。
検索ボリュームが少なすぎると検索しているユーザーがそもそも少ないということになるため、Webサイトへの流入も期待できないでしょう。
ただし、検索ボリュームが大きすぎるとそれだけ競合サイトが存在することになります。キーワードは検索ボリュームが少なすぎず、競合サイトも少なめなものを狙うのがポイントです。
7:表示回数が多いキーワードからクリック数が少ないキーワードを探る
表示回数の多いキーワードの中から、クリック数が少ないキーワードを探しましょう。表示回数が多いキーワードということは、検索されるニーズの多いワードということになります。
しかし、クリック数が少なくWebサイトへの流入が少ないのであれば、ユーザーニーズの高さに対して十分な対策ができていないキーワードと言えます。
ここでは、クリック数が少ない要因を探るポイントについて2点ご紹介します。
検索結果ページ上でのタイトルや説明文を確認する
検索結果としては上位に表示されているにもかかわらず、他のサイトと比較してクリック率が低い場合は、検索結果ページ上でのタイトルや説明文が良くないというケースがあります。
そのため、Webサイトのタイトルとディスクリプションを確認し、ユーザーにとって魅力的な内容に修正する必要があるでしょう。
対象となるコンテンツがマッチしているか確認する
キーワードの対象となるコンテンツがマッチしていないことが原因となり、検索順位が伸び悩むケースがあります。キーワードとコンテンツがミスマッチな状態になっていると、Googleからも質の低いWebサイトと判断されてしまい、検索順位も低くなってしまいます。
検索順位が上位でなければユーザーにクリックされる回数も下がるため、サイト流入に結びつかないでしょう。
SEO対策におけるキーワード選定に使えるツール5選
SEO対策のためのキーワード選定を行う際には、キーワード選定に役立つ調査ツールを活用するのがおすすめです。前述のとおり、調査ツールを利用することで効率的にキーワードを抽出することができます。
ここでは、SEO対策におけるキーワード選定に使えるツール5選をご紹介します。ぜひ、キーワード選定の際に活用してみてはいかがでしょうか。
1:キーワードツール
キーワードツールとは、複数の候補の単語を組み合わせることで簡単に複合検索キーワードを作成できるツールです。組み合わせたくない単語の組み合わせ数を限定したり、指定した単語を含む組み合わせのみを生成したりする操作も可能です。
また、Yahoo!やGoogleでの検索ヒット数の調査やGoogleのキーワードツールを利用した月間検索ボリューム調査も簡単に行えます。
2:Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーとは、Googleが提供しているキーワード選択ツールです。Google広告を出稿する場合、購入見込みの高いユーザーに広告を表示するためには、適切なキーワード選定を行う必要があります。
Googleキーワードプランナーは、Google広告出稿のキーワード選びのために無料で提供されているツールです。そのため、利用する場合はGoogle広告のアカウントが必要になります。
3:ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、検索エンジンのサジェストキーワードを調べられる無料のキーワードリサーチツールです。Google、Bing、YouTubeなどで検索されているサジェストキーワードや、関連Q&A、トレンド情報などをまとめて取得できます。
入力欄にメインのキーワードを入力すると、メインワードとそのサジェストが一覧で表示されます。また、キーワードをまとめてコピーしたり、CSV形式でダウンロードすることも可能です。
4:グーグルサジェストキーワード一括DLツール
グーグルサジェストキーワード一括DLツールとは、Googleのサジェスト機能で表示されるキーワード候補を検索できるツールです。グーグルサジェストキーワード一括DLツールを使用することで、検索数の多い最新のキーワードを調べることもできます。
また、検索結果のキーワード候補はCSVでまとめてダウンロードすることが可能です。
5:AIアナリストSEO
AIアナリストSEOとは、SEO記事を提供しているサービスです。
CVを意識したKW選定や競合に負けない記事構成を売りにしているサービスで、キーワードの選定だけでなく、記事の構成や執筆、納品までトータルで依頼することができます。
SEO対策に適したキーワードを選んでマーケティングに活用しよう
SEO対策では、どのようなキーワードを選定するかが非常に重要なポイントになります。
SEO対策にキーワード設定が重要な理由やSEO対策におけるキーワード選定のポイント、キーワード選定に使えるツールなどを参考に、SEO対策に適切なキーワード選定を行って自社サイトへの流入増加を目指してみてはいかがでしょうか。