Google検索エンジンで上位表示されるための方法とは?仕組みも理解しよう
記載されている内容は2021年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2021年11月22日
更新日:2022年03月01日
検索エンジンにおけるシェア率
日本において、Googleは検索エンジンのシェア上位にあると言えるでしょう。自分のホームページをWEB検索で上位に表示させるためには、Googleで検索されたとき上位に表示されることが大切です。
ここからは、検索エンジンで上位表示されるためにはどうしたら良いか紹介します。
検索エンジンのSEO対策にかかる平均費用とは
SEO対策にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。SEO対策には多様な施策があり、ホームページ制作、コンテンツ制作のように、初期費用として支払うものと、コンサルティング費のように継続的にかかる費用などが挙げられます。
平均的には初期費用が5〜20万円、月額費用が月20〜40万円と言われています。また、月ごとの固定報酬ではなく、上位表示された日数によって支払う成功報酬型の契約もあります。
検索エンジンの役割とは?
検索エンジンの役割は、情報を探したいユーザーが検索サイトへ入力した語句に対して、近いと思われるWEBサイトをインターネット上にある膨大な情報の中から選択して表示することです。
検索エンジンに上位表示されたWEBサイトはユーザーが訪れる可能性が高くなるため、顧客を自分のサイトに導きたいサイトのオーナーは、検索エンジンの上位表示を目指しているでしょう。
検索エンジンの基本的な仕組み3つ
検索エンジンはどのように各サイトの情報を集め、検索結果の表示順を決めているのでしょうか。
検索エンジンはデータを収集する「クロール」と、そのデータを整理して各サイトのコンテンツを検索しやすい形に集約する「インデックス」の二つの働きにより、集められた情報から「ランキング」を決定し、表示順を決めています。
ここでは「インデックス」「クロール」「ランキング」についてそれぞれ説明します。
1:インデックス
インデックスとは、検索エンジンが保有している各WEBサイトの情報のことです。
インデックスには、それぞれのWEBサイトがどのような内容を扱っていて、どんな情報を持っているか記録されています。インデックスは次に述べるクロールの働きにより更新されます。
2:クロール
クロールは、各WEBサイトを訪問して、どのようなコンテンツや情報があるか、いつ更新されたかを収集してデータ化します。クロールは不定期にWEBサイトを訪問し、過去に収集した情報を更新、もしくは追記して、より最適な評価をします。
クロールは自分以外のWEBサイトに貼られた被リンクを伝って訪問するため、リンクが多く貼られているサイトは訪問回数が多くなり、情報の更新が頻繁に行われるでしょう。新しく作られて被リンクのないサイトには訪問しないため、訪問の依頼が必要と言えます。
3:ランキング
検索エンジンが入力された検索ワード、検索クエリに対して、関連性が高く優位な結果を表示するアルゴリズムを、Googleではランキングシステムと呼んでいます。
検索アルゴリズムは、その検索ワードによって複数の要因を検討し、検索クエリに対して有用となる検索結果を選定し表示します。
出典:検索アルゴリズムの仕組み|Google
参照:https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/
検索エンジン画面(SERPs)の見方とは?
SERPsとはSearch Engine Result Pagesの略で、検索結果を表示するページのことを指します。
Googleの検索結果を表示するページは、まずリスティング広告が表示され、次に検索結果が上位から表示されます。SERPsは、どのように検索結果が表示されるのか、ユーザーからどう見えるのかを表す言葉です。
検索結果ページにリスティング広告が多く表示されていれば、たとえ検索で上位にランク付けされても、ページの下部、もしくは次ページに表示されることになります。
検索エンジンで上位表示を狙う6つのメリット
検索エンジンで検索結果に上位表示されると、どんなメリットがあるのでしょうか。
新たなホームページをアップロードしただけでは、ホームページを訪問してくれるユーザーは、リンクを知っているごく少数の人たちだけです。検索エンジンによってホームページが紹介されて初めて、多くのユーザーに認知され、訪れてもらえるようになります。
検索エンジンにホームページが上位表示されることのメリットについて、この章では6つの例を挙げて紹介します。
1:集客効果が見込める
検索エンジンで上位表示されると、自らのホームページを知らない不特定多数のユーザーの目に留まる機会が増えて、集客効果が見込めます。
ユーザーは、興味がある、または必要とする検索ワードや情報を検索エンジンで検索します。その検索結果に自社のホームページが上位表示されれば、多くのユーザーの目に留まる機会が増え、それに伴いホームページへの訪問者も増えます。
2:広告費が削減できる
SERPs(検索結果表示ページ)では、ページの上位にリスティング広告が表示されるため、集客に優位と思われます。しかし広告は、検索結果からの選択肢から除外する人たちも一定数以上おり、必ずしもリスティング広告が検索結果より優位とは言えません。
検索エンジンでコンスタントに上位表示されることは、広告費をかけずに潜在顧客を自社のホームページに誘うことになります。
3:コンバージョン向上に繋がる
コンバージョンとは、検索エンジンからホームページを訪れた顧客が、製品を購入する、問い合わせをする、リンクを貼るなど優良なアクションを行うことです。上位表示により訪れた顧客はコンバージョンが良く、効果の増加が見込まれます。
4:表示回数が増える
Googleでは、SERPs(検索結果表示ページ)に各ホームページのリンクが見える状態で掲載される回数を、表示回数と呼んでいます。
通常1ページにリスティング広告を含めて10件程度のリンクが表示され、そのページに表示されたリンクが表示回数にカウントされます。表示されたページは、閲覧されたリンクとして各ホームページのインデックス情報のひとつとして記録されます。
出典:表示回数、掲載順位、クリック数とは|Google
参照:https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja#impressions
5:認知度の向上が見込める
SEO対策は、対象となるホームページの認知度を向上させることにあります。検索ページに上位表示されるとリンクの閲覧機会が増え、そのクリックにより訪問されることも増えて、ホームページの認知度が向上するでしょう。
6:時間を削減できる
検索エンジンは、リンクをクリックしてからページが表示されるまでの時間を計測していて、表示に時間がかかるサイトは評価が下がるでしょう。
ページが表示されるまでの時間が長いと、ユーザーはページから離脱する確率が高くなると言えます。そのため各ホームページの管理者は、SEO対策としてページ表示時間を短くなるように作成します。
結果として、ユーザーの時間を削減することに繋がります。
出典:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します|Googleウェブマスター向け公式ブログ
参照:https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html
検索エンジンで上位表示を狙う3つのデメリット
検索エンジンで上位表示を狙うメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。上位表示を狙うSEO対策には費用と時間がかかり、必ず効果があるとは言い切れないでしょう。ここからは、デメリットを3つ紹介します。
1:検索エンジンのアップデートによる影響
検索エンジンは、年に数回、検索アルゴリズムをアップデートします。アップデートにより、検索結果の順位が上下に変動することがあり、もし下がってしまった場合には、SEO対策を練り直さなければなりません。
アップデートによる変更点は公開されていないため、どのような変更があったのかを推測して、対策を施します。それは試行錯誤を繰り返し行うため、時間と費用がかかり、アップデートのたびに見直しや新たな対策が必要と言えます。
2:即効性の問題
SEO対策は即効性がなく、すぐに顧客のアクセス数を増やすこと、売上アップを狙うことは難しいでしょう。
検索エンジンで上位を狙うSEO対策は、対策による結果が現れるまで時間がかかります。早くても数か月、通常は半年から1年程度、経過観察が必要と言えます。
3:上位表示の不確実性
検索エンジンが表示順位を決めるアルゴリズムは公開されていないため、上位表示させるための施策は確実なものではありません。
上位表示を目指して選択したワードや施した変更は、それぞれ個別に順位上昇に機能しているか、もしくは評価を下げる要因になっているのか、判断ができません。上位表示はSEO対策にかけた費用と時間に比例するものではなく、不確実なものと言えます。
Google検索エンジンが上位表示を判断する7つのポイント
Googleは膨大なWEBサイトの中から、ユーザーが入力した検索ワードに対応するコンテンツをどのように見つけ出し、順位を決めて検索結果に表示しているのでしょうか。Googleが公開している情報があるため、その中から7つのポイントを紹介します。
1:コンテンツ自体が高品質のものであるか
Google検索で上位表示を目指すときに大切なことは、コンテンツに上質な情報を豊富に記載し、関連性の高い適切なキーワードを含めることです。
語彙数が多くてもオリジナリティがない、または無断複製された文面や、ユーザーにとって見るに値しないページが多いサイトは、品質の悪いコンテンツと判断し、表示順位が下がります。
出典:質の低いコンテンツ|Google
参照:https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/thin-content?hl=ja
2:コンテンツに専門性があるか
GoogleガイドラインではE-A-Tを重視すると記されています。E-A-TとはGoogleの造語で、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字です。
専門性とは、コンテンツが事象に精通して、ユーザーの役に立つものであることです。これらをGoogleのアルゴリズムが判断します。
出典:Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと|Google
参照:https://developers.google.com/search/blog/2019/08/core-updates?hl=ja
3:コンテンツと検索クエリの関連性の高さ
検索クエリとは、ユーザーが検索ウィンドウに入力した単語・語句のことです。検索エンジンはクエリの検索意図を想定して、関連しているコンテンツを表示します。
コンテンツは内容の品質が高く、クエリとの関連性が高いことが求められます。
出典:検索アルゴリズムの仕組み|Google
参照:https://www.google.com/intl/ja/search/howsearchworks/algorithms/
4:検索の意図を把握しているか
検索エンジンは、検索クエリを各コンテンツから収集したデータと照合して有用性の高い順に検索結果を表示します。内容を的確に表すキーワードが適切に配置されているコンテンツが、ユーザーの検索意図に沿った検索結果となり、質の良いコンテンツであるとみなされるでしょう。
5:サイトの全体的な使いやすさ
サイトの使いやすさはユーザビリティと呼ばれ、ユーザーがサイトを見たときの配色や文字のサイズ、余白の割合などの見やすさ、コンテンツの見やすさ、クリックから表示されるまでの時間の速さなど複数の要素を考慮します。
Googleでは、スマートフォンで見るサイトのモバイルユーザビリティを重視しており、直感的に目的の情報にたどり着けるかどうかを評価しています。その評価の指針として、モバイルフレンドリーテストツール、モバイルユーザビリティレポートを公開しています。
出典:モバイル ユーザビリティ関連のツールとレポート|Google
参照:https://support.google.com/webmasters/topic/9384213?hl=ja&ref_topic=9456557
6:異なるブラウザやデバイスに最適化されているか
上述したように、Googleはモバイル端末での表示を重視しています。スマホやタブレット、PCのように異なるデバイスや、それぞれのOS、ブラウザに適切に対応することが大切と言えます。
スマホで閲覧しているのにPCサイトが表示される、またはその逆などが不適切な表示とされるでしょう。
出典:モバイル ユーザビリティ レポート|Google
参照:https://support.google.com/webmasters/answer/9063469?hl=ja&ref_topic=9384213
7:ユーザーのおかれている状況との整合性はどうか
検索クエリは、ユーザーの現在地(位置情報)、アクティビティ、季節や天気、過去の検索履歴などによって変わり、検索エンジンはユーザーの検索時の状況下において関心の高い結果を表示しようとします。
様々な状況に対応できるコンテンツが有効です。
Google検索エンジンで上位表示されるための6つの方法
Googleが、WEB上にある膨大なサイトからどのようにコンテンツを収集して、必要な情報としてデータに蓄積して検索を行い、良質な結果表示をするかというプロセスを紹介してきました。Googleが努めているのは、ユーザーにとって役に立つ情報を提供することです。
ここでは、品質が良くユーザーに役立ち、検索上位に表示されるコンテンツを紹介します。
1:品質評価基準「E-A-T」を確認する
E-A-Tとは、E(Expertise・専門性)A(Authoritativeness・権威性)T(Trustworthiness・信頼性)の頭文字で、Googleがコンテンツの品質評価をする基準要素のひとつです。
コンテンツのE-A-Tを確認する方法はないため、コンテンツの品質を上げることで高ポイントを目指します。具体的には、Eは他にはない独特のコンテンツであり、AやTは専門家や公的な裏付けのあることが求められるでしょう。
2:Googleガイドラインを確認する
Googleは公式なガイドラインをいくつか発表しており、それに沿ったコンテンツ制作を求めています。コンテンツの内容を確認し、ガイドラインに記載された確認事項をチェックして、ユーザーと親和性が良くないと判断したら、コンテンツを改善しましょう。
出典:ウェブマスター向けガイドライン|Google
参照:https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/webmaster-guidelines?visit_id=637697044207909267-1195289216&rd=1
3:検索エンジン最適化SEOスターターガイドを参考にする
Googleは、SEO対策の指針となる「検索エンジン最適化スターターガイド」を発表しています。
Googleが求める具体的なサイトの構築、配置、記事の書き方などの方法を項目として挙げているため、ホームページをWEBにアップするときにはチェックしてみましょう。
参照:検索エンジン最適化スターターガイド|Google
出典:https://static.googleusercontent.com/media/www.google.co.jp/ja/jp/intl/ja/webmasters/docs/search-engine-optimization-starter-guide-ja.pdf
4:クロールを促進する施策を行う
Googleは常に今より新しい情報を求めて、クロールを巡回させています。クロールは不定期に行われていますが、Search Consoleを利用してクロール方法を細かく指定できて、コンテンツを更新したときにはクロールの巡回を待たず再クロールを依頼できます。
出典:URL の再クロールを Google にリクエストする|Google
参照:https://developers.google.com/search/docs/advanced/crawling/ask-google-to-recrawl?hl=ja
5:内部対策を行う
SEO対策には、大きく分けて外部対策と内部対策があり、内部対策は検索エンジンにコンテンツ内容をわかりやすく伝えるために行います。内部対策によりクローラの巡回を促し、ページタイトルやタグによりコンテンツの内容をクローラに伝えます。
ページタイトルの入れ方
ページタイトルとは、検索結果ページに表示され、そのコンテンツをユーザーに説明する見出しです。ページタイトルは閲覧ページには表示されません。
冒頭にコンテンツの対策キーワードとなる文字を入れ、コンテンツ内容全体を30文字程度でシンプルに説明する文にします。
metaタグの使い方
metaタグはコンテンツの概要を登録するタグで、120文字程度まで入力できます。
metaタグのついた文字列は、コンテンツの内容を検索エンジンに知らせる役目を持ち、また検索結果ページのタイトルの下に表示されることもあるため、ユーザーがコンテンツの中身を知るガイドとなります。
h1タグの使い方
h1タグは見出しタグと呼ばれ、コンテンツのひとつのブロックごとに設定し、ブロックの内容を要約して伝えます。見出しタグはh1からh6まで設定できますが、h1タグは1ページにひとつだけ設定して、一番重要な見出しとします。
6:被リンク対策を行う
被リンクとは、他のサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのことで、外部リンクと呼ぶこともあります。
良質なサイトからの被リンクが多くあると、検索エンジンの評価が高くなります。逆に悪質とされているサイトからのリンクは評価を下げ、ペナルティを課されることもあります。
上位表示させるためのSEO対策に役立つ本4選
検索エンジンで上位表示を得るための概要と対策を説明してきました。しかし、SEO対策にはもっとたくさんの方策があり、少し踏み込んだ手法や体系的にSEO対策を学ぶには対策本を購入することをおすすめします。
ここでは、SEO対策におすすめな本を4冊紹介します。
1:いちばんやさしい新しいSEOの教本 第2版
表題通り、SEO対策をこれから始める人におすすめの本です。SEOコンサルタントが初心者向けに、SEO対策をする理由や説明、業種別のSEO対策のレクチャーなどを丁寧に説明しています。
2:沈黙のWebライティング
WEBサイトの記事作成やブログ記事、企業サイトへの寄稿など色々なWEBライティングの手法を学べます。SEOライティングの手法を、ストーリー形式で読みやすく理解できるでしょう。
3:スピードマスター 1時間でわかる SEO対策
SEO対策初心者に向けて必要な項目を、図解や実際の画面などを交えて説明しています。各項目の要点をコンパクトにまとめてあり、表題通り1時間でSEO対策の基礎が学べる本です。
SEO対策の概要を短時間で学ぶのに適した本と言えるでしょう。
4:10年つかえるSEOの基本
検索エンジンが存在する理由や、SEO対策が重要とされる理由など、初心者にとって初歩の部分をわかりやすく解説する本です。登場人物である初心者の「すずちゃん」がSEO対策の専門家と会話する形式でレクチャーが進む、フルカラーで読みやすい本です。
検索エンジンの上位表示を目指そう
検索エンジンで上位表示させる意義、目的、方法、施策について説明してきました。結論として小手先のSEO対策を行うのではなく、検索エンジンの品質を評価するシステムを理解し、良質なコンテンツを作り続けていくことが大切と言えるでしょう。