Googleページランクとは?評価の仕組みや確認できるツールも解説
記載されている内容は2021年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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初回公開日:2021年11月22日
更新日:2022年03月01日
Googleページランクはなぜ誕生した?
Googleがまだ世の中に広く浸透していないころ、インターネット検索で目的のページを開くことは皆無であったと言います。
それは個人のブログやサイトページに、ページ内容とは関係のないキーワードを取り入れ、アクセス数を増やすサイトがあったからです。通常のお店のページではそのようなことはできませんし、できたとしても評価は落ちてしまうでしょう。
そこでGoogleはWebページに評価基準のランクをつけて、ユーザーが本当に欲しいサイトを閲覧できるようにしました。これが、Googleページランクが始まったきっかけだと言われてます。
現在は公開停止中
現在はGoogleページランクの仕組みを廃止しています。廃止前までは『Googleツールバー』というシステムでランクを確認できてました。
廃止の理由としては、『ユーザーはページランクの仕組みに縛られており、実際の欲しい情報を受け取れなくなってしまっている。』『ツールバーの廃止もすることでWebサイトの仕組みから起きる混乱を防ぐことができる。』という理由でした。
しかし、ページランクの確認が廃止されただけで、グーグルでは今でもページランクのアルゴリズムを内部的に採用していると言われています。
Googleページランクで評価される主なポイント4つ
Googleページランクは、サイトやWebの情報の信憑性や有益性を重視して評価されてきた経緯がありました。SEOを実施する上で知っておかなければならない基礎にもなります。
ページランクの仕組みは、サイトやWebを検索順位の上位にするうえで重要な情報とも言えます。ここからは、評価における4つのポイントについて紹介します。
- 高品質なリンクの有無
- リンク元ページランクの質
- スパム行為の有無
- リンク切れの多発
1:高品質なリンクの有無
高品質なリンクとは、以下のようなポイントが重要とされます。
・オリジナル性:自身のサイトがコピペなどではなく、しっかりつくられた文章で独自性がある点。
・専門性:専門家による統計や数字、公式サイトなどの質の高い情報が含まれる点。
・関連性:自身のページと同じような情報で発信されている点。
サイトのリンクや紐付けは情報を発信する上で避けては通れない操作の一つと言えます。このような情報に信頼性が欠けてしまうと、自身のサービスもそれと同等の評価を受けてしまうでしょう。
よって、高品質なリンクの有無により、天と地ほどの評価の差が生まれてしまうと言えます。
2:リンク元ページランクの質
ユーザーは情報を得るために数あるキーワードから言葉をチョイスし、自分の知り得たい情報の答えを探すために検索を行います。しかし、一度の検索で全ての答えが見つかるのは0に等しいと言えるでしょう。
問題は、その時にユーザーが取る行動です。他のサイトやWebにまだ知らない情報がないかを探します。
リンク元が自身のサイトを紹介していると重要性が増し、多くのユーザーからのアクセスを獲得できますし、質の高いサイトとして評価を得ることもできます。
リンク元のページランクの質が高ければ高いほど、自身のページランク評価を上げることも期待できるでしょう。
3:スパム行為の有無
スパムにはさまざまな行為があります。例えば、コメント欄からサイトへ誘導する『コメントスパム』、SNSなどを利用して個人情報の獲得を狙う『SNSスパム』、最近ではスマホの中に情報として共有を求める『スマホスパム』などがあります。
このような行為に該当するリンクがサイト内にあると良くありません。相互リンクを目的とした行為もスパム行為と判断され、自身のページランクを大きく損ねてしまう恐れがあります。
Googleからペナルティを受けてしまうと、Googleの規約違反として自身のインデックス、サイトを削除されてしまう恐れもありますので注意しましょう。
4:リンク切れの多発
ページランクは、被リンクの数や質によって評価基準が変化することを説明しました。リンク切れ(=質が落ちる)とページリンクの評価も落ちてしまうのではないかと考えられています。
ユーザーはリンク切れがあるサイトを見ると、信用性に欠けると判断するでしょう。SEOを意識しすぎるのではなく、定期的にサイトのリンクを確認するよう心がけることもポイントです。
Googleページランクを確認できるツール4選
現在では、Googleのページランクのツールが廃止になっており、Googleはページランクの正確な計算方法を公表していません。
Googleでは、サイトをスコア化していましたが、外部的ツールを使用することで固有値を活用し、Webサイトやドメイン、URLといったリンクのスコア化を確認することができます。
ここでは、4つのツールについて解説します。
1:Moz
Moz(モズ)は、調べたいWebサイトのURLを検索すると、DA(ドメインオーソリティ)という独自の数値を利用しスコアが表示されます。
DAとは、サイトのドメインに対して評価される固有値です。数値で指標化されるようになっていて、Googleのアルゴリズムが基準と言われています。指標の内容としては、『被リンク数』や『リンクの専門性』などが含まれています。
Mozのサービスには、SEOの対策につながるキーワードのランク追跡やバックリンク分析などの機能があります。3つの有料プランがありますが、30日の無料トライアルを試して決められますので、参考にするとよいでしょう。
2:Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は、UR(URLレーティング)とDR(ドメインレーティング)の2つの指標数値を使用し、ページリンクの優位性を確認します。AmazonやNetflixなど大手企業からの利用も手厚いことから全世界で支持を受けているツールです。
URとは、nofollow属性や被リンクの数、質を基準として数値化します。数値が高ければ、サイトは優良であると判断できます。
DRとは、ドメインの権威性を指標化した数値を意味します。Webサイトの質にも関わりますが、専門性=権威性が高いと考えられています。例えば、大手企業の公式サイトの場合、そのサービス独自のサイトのため、権威性は優位になります。
Ahrefsでは、利用には有料になりますが、そのほかのサービスとして『サイトの監査』や『他者競合との分析』、『キーワードの顧客分析』などSEOに特化したサービスもあります。利用する前にチュートリアルの動画がありますので是非視聴してみてはいかがでしょうか。
3:Majestic
Majestic(マジェスティク)は、TF(トラストフロー)とCF(サイテーションフロー)の二つの指標の固有値を使用し、ページランクのスコアを決めます。数値が高ければページリンクの優位性が高いことを意味します。
TFとは、URLやWebサイトを指す被リンクの質に対する指標化された数値です。CFとは、特定のWebサイトを指す被リンクの量に対する指標化された数値です。リンクの品質は問われないため、注意して判断しなければなりません。
また、他社とは異なり、無料で利用した場合の画面を確認できるので、イメージを掴みやすいでしょう。有料プランへの加入が必要なため、検討してみてはいかがでしょうか。
4:Semrush
Semrushは、ツール独自の固有値はありません。しかし、こちらもSEOのサービスを目的とされているため、被リンクの質や権威性を上げることに適しています。
Semrushには、バックリンク分析という機能があります。これは、競合サイトとのドメイン、URLをメインに細かく絞り込んだ調査ができたり、被リンクの質や数によってリンクの権威性のチェックができたりする機能です。
Toxic Scoreでは、有害性のあるリンクやスパムに対して数値化されています。こちらの基準もGoogleの基準が参考にされているため、より検索エンジンに適したページリンクの調整ができると言えます。
他にも様々なSEO向けのサービスがあります。上級者向けのツールにはなりますが有益なサイト作りにはうってつけでしょう。
Googleページランクに関する注意点3つ
ページランクの仕組みから外部ツールでも分析し判断することを説明しました。ページリンクを意識したサイト作りをしたからといって評価が高くなり、より多くのユーザーにサイトを見てもらえるとは限りません。
ここでは、ページランクに関する注意点を3つ説明していきます。
- ページランクが高くても検索順位も高いとは限らない
- 過度な対策はペナルティの可能性がある
- 使用ツールは統一する
1:ページランクが高くても検索順位も高いとは限らない
外部ツールを使うことでサイト作りの質が向上する可能性がありますが、検索エンジンの検索結果が高くなるとは限りません。あくまでも検索順位を上げるための指標に過ぎないのです。
過去の『ブラックハットSEO』が流用していた時代とは違い、Googleもシステムのアップデートを繰り返しています。今では、公式となるサイトは権威性があり個人のサイトは評価基準がかないません。
しかし、オリジナル性+専門性(権威性)+関連性のように、より良い情報を作り上げることや更新することはできます。特にオリジナル性はそのサイトの個性を作り上げる意味でも重要な部分を担います。定期的なSEOの実施がページリンクの向上にもつながります。
2:過度な対策はペナルティの可能性がある
ページランクの量と質の向上を求めすぎるあまり、相互リンクに引っ掛かるようなパートナーリンクや不自然なリンクの作成が多いと、Googleの規約に反する恐れがあります。
例えば、SEOを意識したキーワードやリンクの作成、ページリンクを意識したテキスト広告です。
Googleの規約を違反してしまうとページランクの評価が下げられてしまったり、インデックスが削除されたりしますので、注意しましょう。
3:使用ツールは統一する
ページランク向上のために複数の外部ツールを使用することは避けましょう。『ページランクが高くても検索順位も高いとは限らない』の項目で説明したように、スコアを向上させるためにはオリジナル性が求められます。
外部ツールは、その会社独自のSEOに適したサービスがそれぞれにありますので、活用する際はあくまでも数値基準の確認で利用することをおすすめします。
そして、ページリンクの向上にはインターネットコミュニティで自然な人気を得られるようなコンテンツ作りをすることが必要です。
他ページのページランクをあげたくないときは?
サイトを作る中でユーザーからコメントをもらうような設定があると、より良いコンテンツづくりをすることができます。また、有料コンテンツを販売するサービスを行うのも良いでしょう。
その場合、リンクがページリンクの対象となると、ページランクのスコアが下がる可能性があります。このようなトラブルを避けるため、HTMLのリソースなどを使ったメタタグを設定することができます。「nofollow属性をつける」と言われる設定です。
この設定をすることで、ページリンクの対象から避けることができます。
Googleページランクについて理解しよう
SEOに関わる内容も含めて、Googleのページリンクについて説明しました。ページリンクとは一つの指標であり、参考ツールに過ぎません。
外部ツールを利用する際は、それぞれのツールの用途や強みを理解した上でご自身のサイトの特徴、コストと照らし合わせて参考にしてみてください。
そして、Webサイトやホームページよりをより良いコンテンツとして作るという意味でも、このシステムを覚えておきましょう。