知っておきたいSEO用語37選|対策する重要性についても紹介
記載されている内容は2021年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2021年11月22日
更新日:2022年03月01日
そもそもSEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」を略した言葉で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳される言葉です。SEOは、Webサイトを検索エンジンに認識されやすいように最適化することで、特定のキーワードで検索された際の検索順位を上昇させることを指します。
自社サイトにSEO対策を行うことにより、多くのユーザーに自社の情報を伝えられるようになります。
SEO対策の重要性
多くのターゲットにアプローチし、自社のWebサイトのアクセス数を増加させるためには、適切なSEO対策を行うことが重要です。
近年では検索エンジンがWebサイトを評価する技術が向上したこともあり、高い品質のコンテンツを提供するコンテンツ重視のSEO対策によって、サイトの評価を向上させることの重要性が増しています。
SEOの基本的な28用語
SEO対策ではさまざまな専門用語が登場します。はじめて企業のマーケティング担当者としてSEO対策を実施する場合、SEO関連の用語がわからないというケースも多いでしょう。
そのため、SEO対策を実施する場合には、どのような用語が使用されるのか知っておくことも大切です。ここではSEOの基本的な28用語を紹介していきます。
- SERP
- アルゴリズム
- 検索エンジン
- インデックス
- QDF
- オーガニック検索
- ビックキーワード
- ミドルキーワード
- ロングテールキーワード
- クロール
- クローラー
- Googlewebmastercentral
- Google Search Console
- 内部対策
- 外部対策
- 内部リンク
- 外部リンク・被リンク
- ブラックハットSEO
- ホワイトハットSEO
- リダイレクト
- リンクポピュラリティ
- ページランク
- Googleペナルティ
- オーソリティー
- nofollow属性
- モバイルフレンドリー
- モバイルファーストインデックス
- サジェスト
1:SERP
SERPは「Search Engine Result Pages」を略した言葉で、ユーザーが検索を行った際、検索結果に表示される検索結果ページのことです。リスティング広告やオーガニック検索などが表示される場所で、検索エンジンの種類によって広告の掲載数は異なっています。
SEO対策によってSERPで上位表示されれば、自社サイトのアクセス数をアップすることができます。
2:アルゴリズム
アルゴリズムとは、日本語で「計算方法」などと訳すことができる用語です。IT業界やWeb業界で使用される場合、計算可能なことを計算するための手続きを指します。
SEO用語としては、検索エンジンがWebサイトを評価する際に用いられる基準とする計算式をアルゴリズムと呼びます。
3:検索エンジン
検索エンジンとは、インターネット上にあるWebサイトや画像、動画などを検索するために用いられるものです。検索エンジンにはさまざまな種類がありますが、特にGoogleが世界的に大きなシェアを獲得しているという印象が強いでしょう。
日本では、Google以外にもYahoo!やMicrosoft Bingなどが使用されています。検索エンジンで検索を行った際に、1ページ目に表示されるかどうかでユーザーのアクセス数が大きく変わります。
4:インデックス
インデックスとは日本語で「目次」と訳すことができる言葉です。SEO用語としては、Googleのクローラーがインターネット上を巡り、収集したWebページのコンテンツの内容を検索結果に反映させることです。
また、Googleのデータベースに自社サイトが登録された状態のことをインデックスと呼びます。自社サイトがインデックスされることにより、ユーザーが検索エンジンから検索することで自社サイトに辿りつけるようになります。
5:QDF
QDFは「Query Deserves Freshness」を略した言葉で、ユーザーが最新の情報を求めているかどうかを判定する際に用いられる検索アルゴリズムです。
時事性が高いと思われるトピックを優先的に上位表示させるためのアルゴリズムのことを指し、QDFによって多くのユーザーが興味のある時事性の高い記事を上位表示することで、瞬間的なアクセスアップを狙えます。
6:オーガニック検索
オーガニック検索とは、検索エンジンで検索を行った際、広告枠以外に表示される検索結果のことです。オーガニック検索は「自然検索」とも呼ばれています。
検索エンジンは、アルゴリズムで評価したサイトをランキング形式で表示します。SEO対策とは、このオーガニック検索でサイトを上位表示されるように対策を行うことを目的としています。
7:ビックキーワード
ビッグキーワードとは、検索エンジンで多くのユーザーが検索している、検索ボリュームが多いキーワードのことです。たとえば「SEO」などの単体キーワードは、検索ボリュームが多くなりやすいビッグキーワードだと言えます。
ただし単体キーワードは、競合が多いことからSEO対策の難易度も高く、さらに細かいニーズが顕在化されていないため、ビッグキーワードでの流入が全てコンバージョンに繋がるとは限りません。
8:ミドルキーワード
ミドルキーワードとは、検索ボリュームが少なくも多くもないキーワードです。スモールキーワードでもビッグキーワードでもない検索ボリュームのキーワードのことで、SEO対策でも比較的上位表示が狙いやすいと言われています。
ミドルキーワードはユーザーの流入数も適度に見込めるため、はじめてSEO対策でキーワードを選定する場合はミドルキーワードを狙うと良いでしょう。
9:ロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、複数のキーワードを組み合わせることで構成された検索キーワードのことです。ロングテールキーワードは、一般的に3~4つのキーワードで構成されることが多く、月間の検索ボリュームが1,000回未満であるものを指すケースが多いです。
ロングテールキーワードの検索ボリュームはそれほど多くありませんが、上位表示されやすく、コンバージョンに繋がりやすいといったメリットがあります。
10:クロール
クロールとは、検索エンジンのクローラーがWebサイト上を巡回して情報を収集することです。クローラーによるクロールが行われない限り、検索エンジンの検索結果にブログやWebサイトが表示されることはありません。
検索エンジンで評価されるためには、まずはクローラーにクロールしてもらいやすいサイト構造にする必要があります。自社サイトがクロールされているかどうか確認するには、後述するGoogle Search Consoleを使用する方法があります。
11:クローラー
クローラーとは、インターネット上にあるWebサイトを巡回することで情報を収集するプログラムのことです。検索エンジンは、クローラーを利用してWebサイトの画像やテキストなどを読み取り、データベース化しています。
たとえばGoogleでは、Googlebotと呼ばれるクローラーを利用しています。クローラーがサイトを読み取ることでデータベースにインデックスされ、検索結果に表示されるようになります。
12:Googlewebmastercentral
Googlewebmastercentralは、Googleが提供している公式ブログです。Googlewebmastercentralでは、ホームページの審査やSEO対策のノウハウなどを紹介しています。
また、Googlewebmastercentralから自社サイトのクロールをサポートしてくれるXMLサイトマップを登録できます。
13:Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供しているSEO対策やアクセス解析などに役立つWebサービスです。かつては「Googleウェブマスターツール」と呼ばれていたツールです。
Google Search Consoleを利用することで、インプレッション数やクリック数を表示することが可能です。
14:内部対策
内部対策とは、自社サイトに関する要素を検索エンジンに正確に伝えることで評価してもらうためのSEO対策です。内部対策にはさまざまな手法があり、品質の高いコンテンツを提供するだけでなく、内部リンクやページタイトルなどの要素も重要です。
現在のGoogleのSEO対策では、被リンクなどの外部対策より内部対策が重視されています。
15:外部対策
外部対策とは、Webサイトの外側で行われるSEO対策のことです。つまり、被リンクによるSEO対策のことを指します。
かつてはSEO対策と言えば被リンクを指しており、業者から不正リンクを購入するブラックハットSEOが横行していました。そのため現在のGoogleでは、サイトを評価するアルゴリズムが更新されており、不正な外部リンクによるSEO対策はペナルティの対象となります。
16:内部リンク
内部リンクとは、Webサイト内でリンクを設置することです。自社サイト内でユーザーが欲しい情報へ簡単に推移できるように内部リンクを設定し、内部リンク構造を最適化するという内部施策があります。
質の良いコンテンツを作成しても、ユーザーがそのコンテンツに辿りつきにくいようなサイトでは、ユーザーにとっての利便性が高いとは言えません。そのため、ユーザーが欲しい情報を見つけやすくするように内部リンクを設置することが大切です。
17:外部リンク・被リンク
外部リンクや被リンクとは、外部のWebサイトから自社サイトへリンクを貼られることです。かつては外部からの被リンクが多いサイトほど良いWebサイトと評価され、検索結果で上位表示されるようになっていました。
しかし現在はGoogleのアルゴリズムが更新され、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供できるサイトを良いサイトだと評価するようになっているため、内部リンクが重要になっています。
18:ブラックハットSEO
ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに違反するSEO対策を指す言葉です。現在ではブラックハットSEOが行われるケースは少ないですが、ランキング操作のための隠しテキストや隠しリンクなどがあります。
また、かつてSEO対策として行われていた外部リンク対策に関しては、業者からリンクを購入する自演リンクなど、そのほとんどがブラックハットSEOだったと言われています。
19:ホワイトハットSEO
ホワイトハットSEOとは、Googleのガイドラインに沿ったSEO対策を指す言葉です。ホワイトハットSEOの手法にはさまざまな種類があります。
現在は検索エンジンのサイト評価技術が向上しているため、品質の高いコンテンツを提供するホワイトハットSEOが重要になっています。
20:リダイレクト
リダイレクトとは、WebサイトやWebページを新しいURLに変更した際に転送する仕組みのことを指します。サイトのリニューアルなどによってURLやドメインを変更する場合、リダイレクトできるように設定することで自動的にユーザーの離脱を防げます。
リダイレクトには恒久的に移転する「301リダイレクト」と、一時的に移転する「302リダイレクト」の2種類があるため、完全にリニューアルする場合と一時的にURLを変更する場合で適切な方法を選ぶ必要があります。
21:リンクポピュラリティ
リンクポピュラリティとは、日本語で「参照重要度」と訳される言葉です。Webページに対する外部リンクの数や質などをもとに、Webサイトの重要度などを評価するアルゴリズムです。
リンクポピュラリティの考え方を実装したものが、後述するページランクとなっています。
22:ページランク
ページランクとは、Googleがサイトを評価する際に使用しているアルゴリズムの1つです。被リンクの数によってサイトを評価するアルゴリズムとなっており、かつてはこのページランクを重要視したSEO施策が行われていました。
しかし現在では被リンクよりも内部施策が重要視されるようになっているため、ページランクを気にする必要はほとんどなくなりました。
23:Googleペナルティ
Googleペナルティとは、Googleが定めているガイドラインに違反したWebサイトに対して課せられるペナルティのことです。具体的なペナルティの内容としては、検索順位の大幅な下落や圏外への追放などがあります。
自社サイトがペナルティを受けているかどうかは、Google Search Consoleから確認できます。
24:オーソリティー
オーソリティーとは「権威」を意味する言葉で、特定のジャンルにおいて頻繁に参照・引用されるようなサイトを指します。オーソリティー度合いが高いほど、Googleからも高いサイト評価を得られます。
たとえば「オーソリティサイト」と呼ばれるサイトは、同ジャンルのサイトからの被リンクが多いサイトや、専門性が高いコンテンツを提供しているようなサイトを指します。
25:nofollow属性
nofollow属性とは、検索エンジンにクロールさせたくない場合などに検索エンジンに提示する属性のことです。WebサイトのHTMLにnofollowタグを設置することにより、Googlebotにリンク先をクロールしないよう設定できます。
nofollowタグを設置することで、低品質な外部リンクの影響を受けないようにできます。またnofollow属性は、Webサイトの被リンク全てを無効にする場合にも、特定の被リンクのみを無効にする場合にも対応できます。
26:モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーとは、Webサイトのスマートフォン表示を最適化することです。Googleでは近年、モバイルユーザーが快適にWebサイトを利用できる点を重視していることから、SEO対策においてモバイルフレンドリーなWebサイトにすることも重要になっています。
また、自社サイトがモバイルフレンドリーになっているかどうか確認したい場合は、Googleのモバイルフレンドリーテストを利用すると良いでしょう。
27:モバイルファーストインデックス
モバイルファーストインデックスとは、モバイルサイトのコンテンツを基準に検索結果の順位決定を行うという、Googleの方針のことです。頭文字をとって「MFI」とも呼ばれています。
以前のGoogleでは、パソコンサイトのコンテンツによって検索順位を決定していましたが、現在のGoogleではモバイルファーストインデックスが適用されています。そのためSEO対策を行う場合は、モバイルサイトのコンテンツへの対策が重要になっています。
28:サジェスト
サジェストとは、ユーザーが検索エンジンで検索を行う際、入力欄に自動的に表示される検索キーワード候補のことです。実際にGoogleで検索を行った場合、自身で入力したキーワードとは別に、ユーザーの検索頻度や関連性などに沿ったサジェストが表示されます。
このようなサジェストは、Googleでは「オートコンプリート」、Yahoo!では「入力補助」と呼ばれています。
知っておくと便利な9つのSEO用語
ここまで、多くの基本的なSEO用語について紹介しましたが、知っておくことでよりSEO対策が効率的になるような専門性の高いSEO用語も存在します。
企業のマーケティング担当者としてSEO対策を実施する場合は、さまざまなSEO用語について把握しておくことが大切です。ここでは最後に、知っておくと便利なSEO用語を紹介していきます。
- IP分散
- サテライトサイト
- メタタグ
- アンカーテキスト
- リンクビルディング
- リンクジュース
- クローキング
- ディレクトリサービス
- ファインダビリティ
1:IP分散
IPアドレスとは、インターネット上のコンピューターの住所のようなものです。同一のIPアドレスからの被リンクが集中すると、Googleからスパムリンクと判断される可能性があるため、被リンクのIPアドレスは分散する必要があります。
IP分散はこの考え方により、被リンクのIPを分散させることで自然な被リンクに見せるという手段です。
2:サテライトサイト
サテライトサイトとは、SEO対策用に、メインのサイトとは別に立ち上げるサイトのことです。複数のサテライトサイトを立ち上げ、サテライトサイトから本サイトへの被リンクを増やすことで、本サイトの検索エンジンからの評価を上げることが可能になります。
ただし、低品質なサイトからの被リンクと判断された場合、逆にサイト評価を下げる原因になる可能性もあります。
3:メタタグ
メタタグとは、検索エンジンやブラウザなどに対して、Webサイトの情報を伝えるためのHTMLタグです。メタタグはHTMLに記述して利用するため、ユーザーが目にすることは想定していません。
またメタタグには、「titleタグ」や「meta descriptionタグ」などのさまざまな種類があります。
4:アンカーテキスト
アンカーテキストとは、リンクに表示するテキストのことです。アンカーテキストはユーザーの利便性を向上させるだけでなく、内部リンクに関する重要なSEO対策の1つでもあります。
アンカーテキストとリンク先の内容が一致していれば、クローラーもリンク先の情報を把握できるようになるなどの効果が期待できます。
5:リンクビルディング
リンクビルディングとは、外部サイトからの被リンクを獲得することです。
SEO対策において多くの被リンクを獲得することは重要ですが、現在ではリンクファームなどの無作為なリンクビルディングはペナルティの対象になる可能性があります。
6:リンクジュース
リンクジュースとは、WebページからWebページへリンクが張られる際に受け渡される評価のことです。評価の高いWebページからリンクが張られた場合、リンクジュースの受け渡しがされることによって、評価が高まるという効果があります。
7:クローキング
クローキングとは、検索エンジンのクローラーとユーザーとで、それぞれで異なるページを用意する行為のことです。
異なるページを出し分けることで検索順位を操作するという目的がありますが、現在ではGoogleガイドラインに反する違反行為となるため、ペナルティの対象となります。
8:ディレクトリサービス
ディレクトリサービスとは、カテゴリ別にサービスを掲載しているポータルサイトに自社サービスを表示することです。
Yahoo!などのポータルサイトが提供しているもので、かつてはSEO対策の一環としてディレクトリサービスに登録を行うケースがありました。現在は、Yahoo!のディレクトリサービスは終了しているため気を付けましょう。
9:ファインダビリティ
ファインダビリティとは、ユーザーやクローラーからの見つけやすさの指標です。Webサイトがどれだけユーザーやクローラーから見つけやすい状態にあるのかを測定するために用いられます。
サイトを構築する際には、ユーザーが見つけやすいようなファインダビリティと、ユーザーの使いやすさを意識したユーザビリティの両方を考慮する必要があります。
まずは基本的なSEO用語を習得しよう
自社サイトのSEO対策を行う場合は、さまざまなSEO関連の専門用語について把握しておくことが大切です。
ぜひ本記事で紹介したSEO対策の重要性やSEOの基本的な用語、知っておくと便利なSEO用語などを参考に、自社でのSEO対策に役立ててみてはいかがでしょうか。