Googleで上位表示を目指すためのコツとは?仕組みや順位の確認方法も紹介
記載されている内容は2022年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
Googleの検索エンジンとは?
検索エンジンとは、Web上で調べたい記事や画像、動画などを探すためのシステムです。
検索エンジンにはいくつかの種類がありますが、Googleはそのなかでも日本で使用されている率が高いもので、全体の8割近くを占めています。
Googleの検索エンジンの役割
Googleの検索エンジンの役割は、入力されたキーワードに対して、最適解となる結果を提示することです。
ユーザーが求める情報を最短で示すために、Googleの検索エンジンはコンテンツのインデックスや内容の理解、評価、検索意図の理解など、アルゴリズムの改善を日々行っています。
Googleの検索エンジンの国内シェア
検索エンジンの国内シェアは、Googleが約75%、次いでYahoo!が約20%と言われています。
しかし、現在のYahoo!はGoogleの検索エンジンを利用しているため、Googleの国内シェアは90%を超えているということになります。
Googleの上位表示が企業へもたらすメリット
Googleで上位表示されると多くのメリットを享受できます。
自社のサイトが上位表示されると、ホームページへのアクセスが増え、企業の認知度が高まります。アクセス数が増えることで、広告費をかけないで集客することも可能となるでしょう。
CMやダイレクトメール、広告などは、効果が一時的であることが多いですが、Googleに上位表示されると、24時間365日宣伝しているのと同じ効果が期待できます。
Googleで上位表示が決まる3つの仕組み
Googleで上位表示されるためには、検索エンジンの仕組みを知る必要があります。その上で正しい対策をとれば、上位表示の可能性が高まるでしょう。
ここでは、上位表示のために重要な3つの仕組みをご紹介します。
- クローリング
- インデックス
- ランキング
1:クローリング
検索エンジンは、クローラーとよばれるコンピュータープログラミングをWeb上に走らせています。クローラーが各サイトを回ることをクローリングと言い、このクローリングによってサイト上の内容や情報が収集されているのです。
2:インデックス
インデックスとは、上述のクローラーが見つけたサイトやコンテンツを検索エンジンに登録することです。Googleの検索エンジンは、インデックスされた情報をもとに検索のランクづけを行います。
3:ランキング
インデックスされた情報は、200以上もの指標をもとにランキングが決められています。
ランキングを決める要素は、タイトルタグやコンテンツの内容、文字数、被リンク数など多岐にわたります。さまざまな要素で高い評価を受けたサイトが上位表示されるのです。
上位表示されるために押さえておきたいGoogleが提供する3つの指針
Googleはより良いコンテンツを求めています。そして、そのための指標となる指針を提供しています。よって、Googleで上位表示させるためには、これらの指標をもとに対策を行うことが重要です。
Googleの指針に沿っていないサイトは、基本的に評価されず、上位表示されることが難しくなります。
ここではGoogleの代表的な3つの指針を紹介しますので、しっかり理解した上で実践しましょう。
1:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」は、Googleで上位表示させたい企業、経営者、サイト運営者に向けてSEOの基礎知識を説明したものです。どのように対策すればクローラーが循環しやすく、インデックスされやすいサイトになるかなど、多くのヒントが紹介されています。
適切な画像や有効なリンク、さらにコンテンツの内容にいたるまで細かくアドバイスされています。このガイドラインに沿ってサイトを構築すれば、高い確率で上位表示されるようになるでしょう。
2:E-A-T(品質評価の基準)
Googleがサイトを評価する際、重要な基準となっているのがE-A-Tです。E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字です。
先ほどの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」でも、「専門性」と「権威性」の必要性に触れられていますが、その2つに「信頼性」を加え、現在ではE-A-Tが評価基準となっています。
専門的な詳しい知識、その道で知られる専門家がコンテンツを作成していること、信頼できる運営者であることなどをサイトに表示させます。
3:ウェブマスター向けガイドライン
「ウェブマスター向けガイドライン」は、上記の2つの指標と基本的には同じです。Googleの検索エンジンにサイトを正しく評価させ、さらに上位表示させるための重要なルールが書かれています。
具体的には、クローリングさせやすくするための対策、画像の処理、リンクの適切な設置方法などです。また、ペナルティを受ける可能性がある「具体的なガイドライン」も提示されています。
ここに書かれていることに沿って対策をすれば、Googleから高い評価を得やすくなるでしょう。
Googleで上位表示を目指すための9つのコツ
Googleで上位表示させるためには、Googleが提示している指標を参考にサイト構築することが重要だということをご紹介してきました。
続いて、Googleで上位表示させるための具体的な方法を9つご紹介します。1つ1つ対策を行っていきましょう。
1:ユーザーの検索意図を汲み取る
検索意図とは、検索ユーザーが「真に求めている情報」のことです。人が検索を行う場合、検索バーにワードを入力しますが、そこにはワードだけでは表すことができない裏の気持ちがあるといえます。
例えば「渋谷 ランチ」と検索した場合、渋谷のランチ店を探していると同時に、その背景には「デートでおしゃれな店を探したい」や、「女性がひとりで入っても大丈夫な店を探したい」など隠れた目的があるでしょう。
上位表示を目指すには、このような検索ワードの裏に隠れているユーザーの意図を汲み取ることが重要です。
2:検索クエリとコンテンツの関連性を高める
検索クエリとは、ユーザーが検索するために検索エンジンの窓に入力する語句のことです。その語句の背景には、ユーザーが本当に知りたいことが隠れています。
Googleは、検索を行うユーザーの満足度を高めるために、ユーザーの背景にある真の検索目的に合致するコンテンツを上位表示させようとします。つまり、自社のサイトを上位表示させるためには、特定の検索クエリ(キーワード)を押さえるだけでは不十分といえるでしょう。
検索クエリの背景にあるユーザーのニーズを把握すること、そしてユーザーの検索意図に応える十分なコンテンツを用意することが重要です。
具体的な方法としては、サジェストキーワードやGoogleアナリティクスなどを使用して、検索クエリに関連するキーワードを集めます。そして、そのキーワードを盛り込みながらコンテンツを充実させていきましょう。
3:サイト内の記事のクオリティを高める
上位表示のためにはコンテンツの充実、つまり記事のクオリティを高めることが重要です。
クオリティを高めるためには、記事内でのユーザーの動きを正確に把握する必要があります。ここでは、そのために有効な2つの方法をご紹介します。
ヒートマップツールで熟読率を確認する
サイト内でユーザーがどこで何をしたかを色で可視化したものがヒートマップツールです。サイト内でクリックされたところや読み飛ばしたところなどが色分けされ一目で分かるようになっており、実際にユーザーがサイト内をどの程度熟読しているか測ることができます。
このデータを参考に、離脱されやすいところの改善などをしていけば、記事のクオリティを効率良く上げていくことができるでしょう。
Googleアナリティクスで記事のデータを確認する
Googleアナリティクスでは「検索クエリ」が確認できます。それ以外にも、ユーザーの属性や流入経路、サイトのトラフィックなどを測ることができます。
ユーザーがどんなキーワードで流入しているかを知ることで、ユーザーの求めている情報を記事に反映させることができるでしょう。
4:クローリングしやすいようにサイトを整備する
Google検索エンジンのクローラーがスムーズにサイト内を巡回できるようにサイトを整備することも、上位表示に繋がります。
そのためには、記事同士を内部リンクさせたりサイトマップを活用したりしましょう。また、URLを簡素化したり、リンク切れを修正したりすることも有効です。
公開予定がないページやテスト中のページ、SEO的に効果がないと思われるものは、クローラーが巡回しないよう「no follow」などのタグをつけておくと良いでしょう。
5:被リンクを獲得する
被リンクとは、他のサイトに運営サイトへのリンクを貼られることです。被リンクされると、当然そこからの流入も見込まれ、サイト訪問者が増加します。
Googleは被リンクを記事の評価基準の1つにしており、上位表示のために重要な要素です。
ただし、被リンクに関する注意点もあります。購入したリンクや関連性の低いサイトからのリンク、さらに自作自演などいわゆる「質の悪いリンク」の場合は、ペナルティを受ける可能性がある点を留意しておきましょう。
自然で良質のリンクとは、純粋にサイトの紹介や内容の引用などによるものです。そのため、思わずリンクしたくなるような良質なコンテンツを作ることを目指しましょう。
6:ユーザーの状況によって検索結果が変動することを理解する
Googleは、ユーザーの状況によって検索結果を変えています。
例えば、渋谷にいる人が「ランチ」と検索すれば、渋谷周辺のランチができる店が優先的に表示されます。また、札幌にいる人が「整体」と検索すれば、札幌での現在位置に近い整体店が表示されるでしょう。
このように、ユーザーの位置情報や過去の検索履歴や設定によって、検索結果が変わることを理解しておきましょう。
7:ユーザーが使いやすいサイトを作る
Googleは、ユーザーの利便性を重要視していると言われています。「ユーザーの利便性」は「ユーザビリティ」とも表現されますが、これは広い意味でユーザーがストレスなく使えることを意味します。
具体的には、サイトの表示速度が速い、スマホでもパソコンでも見やすいデザインなどが挙げられるでしょう。
ユーザビリティが高いサイトは、ユーザーが何度も訪問し長く滞在する傾向があります。その結果、Googleに高く評価され、上位表示されることになるでしょう。
8:専門性を高める
Googleのガイドラインで言及されているE-A-Tの最初の部分、E(Expertise=専門性)は、上位表示のために重要な要素です。
そのため、サイトの目的やターゲットを明確にし、専門性の高いコンテンツを十分確保しましょう。Googleが1つのジャンルに特化した専門性の高いサイトだと認めれば、上位表示の可能性が高まります。
9:定期的にGoogleのアルゴリズムがアップデートされることを理解する
Googleの検索順位は、アルゴリズムによって決定されています。これは、Googleが集めた各サイトの情報を200項目以上ある基準によって評価するプログラムです。
このGoogleのアルゴリズムは、アップデートによって頻繁に変更されています。Googleがアップデートを行うたびに順位が変動するので、そのたびに一喜一憂するSEO担当も少なくありません。
アップデートは定期的に行われるので、どんなサイトもその影響を避けることはできません。そのことを理解した上で、ユーザーの利便性に注目し、役に立つサイトを構築しましょう。
Googleの検索順位を確認する4つの方法
サイトを上位表示させるためには、検索順位を把握しておく必要があります。この場合、一つ一つ手作業で確認するのではなく、検索順位チェックツールを使用することがおすすめです。
チェックツールを使用すれば、現在の順位だけでなく、順位の推移や検索されたキーワードなども分かります。
ここでは、おすすめのチェックツールや方法を4つご紹介します。
1:GRCを利用する
「GRC」は、3つまでの登録なら無料で利用できる検索順位チェックツールです。Google、Yahoo!、Bingの検索エンジンでの順位をチェックできます。
利用にはパソコンにソフトをインストールする必要がありますが、起動するだけで自動でデータが表示されます。直近の順位変動だけでなく、過去の順位変化もグラフで視覚的に分かるのでサイト分析の役に立つでしょう。
2:SEOチェキ!を利用する
「SEOチェキ!」は、GoogleとYahoo!を対象にした順位チェックツールです。Googleは100位まで、Yahoo!は10位までチェックできます。
一度にチェックできるURLは1つ、一度にチェックできるキーワード数は3つまでです。1IPアドレスにつき1日200回までの利用制限がありますが、ほとんどの場合はこれで十分でしょう。
また、発リンク数やキーワード出現頻度が簡単に分かります。ただし、取得できるのはパソコンのブラウザで閲覧した結果のみです。
出典:SEOチェキ!について|ヤフー株式会社
参照:https://seocheki.net/about.php
3:Google Search Consoleを利用する
「Google Search Console」は、Googleが無料で提供する順位チェックツールです。
登録したサイトの検索クエリ(キーワード)や順位を、日別、期間別にチェックできます。それ以外にCRT(クリック率)やサイトの問題点も分かり、利便性の高いツールです。
4:シークレットモードでキーワード検索する
キーワードを検索する場合は、「シークレットモードで検索する」ことが大切です。
普通に検索した場合、今までの検索履歴や閲覧サイト、自分の所在地などが残っており、純粋な検索結果を得ることが難しいでしょう。あるキーワードを検索した時に自社サイトが上位に表示されたとしても、それが正確な検索順位とは限らないといえます。
シークレットモードは、こういったパーソナライズド検索を無効化した状態で検索でき、純粋な検索結果を得ることが可能です。Google Chromeの場合は、「Ctrlキー+Shiftキー+nキー」を同時に押すことで別ウィンドウが開き、シークレットモードが使えます。
上位表示されないコンテンツをリライトする時期の目安は?
順位が低いからと言って、むやみにリライトする必要はありません。記事をアップしたばかりは順位が変動しやすいので、しばらく待つ必要があります。
また、記事数が少ないうちは、リライトよりも新規記事を作成することに注力しましょう。上位表示するためには、ドメインパワーも必要なので、サイト全体の底上げが重要です。
記事数が約50~100を超え、サイト全体の順位が落ち着いてきた時にリライトにとりかかりましょう。リライトする記事としては、検索順位は高いがCTR(クリック率)が低いコンテンツや、検索順位は低いがCTR(クリック率)が高いコンテンツなどがおすすめです。
新規のコンテンツが上位表示される時期の目安は?
はっきりした目安を示すことは難しいですが、一般的に新規ドメインなら半年から1年以上、既存の公式サイトの新規コンテンツであれば3ヶ月から半年が目安です。
新規ドメインでサイトを立ち上げたばかりのときは、Googleがドメインの評価を十分にし終えていないので、順位は上がりにくいでしょう。
また、サイトの専門性や権威性によっても差が出ます。より専門性が高く権威性があれば、上位表示されやすいことも覚えておきましょう。
Googleで上位表示を目指すためのコツを知ろう
Googleで上位表示させるためには、Googleが示す指針や検索エンジンが順位を決める仕組みをしっかり理解することが大切です。
今回ご紹介したコツやさまざまな便利ツールを利用して、効率的にコンテンツを作っていきましょう。