Googleのペンギンアップデートはどんなサイトが対象か?対処法も解説
記載されている内容は2022年02月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
Googleのペンギンアップデートとは
Googleのペンギンアップデートとは、検索結果の掲載順位に影響を与えるアルゴリズムPenguinの影響を受けるサイトリストの更新です。ペンギンアップデートは、悪質なWebコンテンツの掲載順位を下げることで検索エンジンの品質を向上させます。
検索アルゴリズムPenguinは、2012年に初めて導入されました。ブラックハットSEOやWebスパムは、本来の掲載順位以上の掲載順位獲得を目的として行われるため、検索エンジンの品質を下げてしまいます。
Googleの品質に関するガイドラインに違反していないSEOはホワイトハットSEOと呼ばれ、Googleのウェブマスターガイドラインによって推奨されています。
出典:Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました |Google検索セントラル
参照:https://developers.google.com/search/blog/2016/09/penguin-is-now-part-of-our-core?hl=ja
ブラックハットSEOを行っているサイトの順位を下げる
ペンギンアップデートが行われると、検索アルゴリズムがブラックハットSEOを行っていると判断したWebコンテンツの掲載順位が下げられます。
ブラックハットSEOには不正なリダイレクト、相互リンク、質の低いコンテンツ、有料リンク、隠しテキストと隠しリンク、無関係なキーワードの乱用など様々なものがあります。
ホワイトハットSEOを行う有益なサイトを上位に表示させる
Googleの品質に関するガイドラインに沿って適切なSEOが行われている場合、ペンギンアップデートによってそのWebコンテンツの掲載順位が上げられます。
ホワイトハットSEOが試されたWebコンテンツは、検索結果表示の高速化など検索ユーザーと検索エンジンの両者に良い結果をもたらします。
Googleがペンギンアップデートを行う理由
Googleがペンギンアップデートを行う理由は、良質なサイトを高く評価するためです。良質なサイトを検索結果の上位に表示することによって、検索エンジンの使いやすさが向上します。
検索アルゴリズムによって掲載順位を適切に保つことで、検索ユーザーは快適な環境で情報を得ることができます。そして、最適化されたサイトを作っているWebコンテンツ制作者の努力が報われるのです。
GoogleはWebスパムを阻止し、公平な環境でWebコンテンツが競争できる環境を作ろうとしています。
過去に行われたペンギンアップデート
2012年に初めて導入されてから複数回のアップデートが行われました。
2016年のGoogle Penguin 4.0以降はGoogleのコアアルゴリズムの1つとなり、ペンギンアップデートがリアルタイムで行われるようになりました。
このため、リアルタイム更新になる以前は、ペンギンアップデートで受けたペナルティを抜け出すためには次のアップデートを待つ必要がありましたが、現在では即時対応が可能となっています。
出典:Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました |Google検索セントラル
参照:https://developers.google.com/search/blog/2016/09/penguin-is-now-part-of-our-core?hl=ja
ペンギンアップデートによって注意が促されたこと7つ
ペンギンアップデートによって、Googleの品質に関するガイドラインに違反しているWebサイトの掲載順位が下がります。
その原因は、いずれも検索結果の掲載順位を操作することを目的に行われるもので、検索ユーザーの使い勝手を大きく低下させてしまいます。
原因となる7つそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
- クローキングをしない
- 関係のないキーワードを多用しすぎない
- スパム行為は行わない
- テキストやリンクを見えない状態にしない
- 自動生成されたコンテンツからリンクを貼らない
- リッチスニペットに虚偽の文言を載せない
- 自作自演の被リンクを行わない
1:クローキングをしない
クローキングとは、検索エンジンと検索ユーザーそれぞれに異なるWebコンテンツを表示することです。
検索エンジンに対してはテキストを表示し、検索ユーザーには画像ページを表示するなどの行為がこれに該当します。
2:関係のないキーワードを多用しすぎない
同じキーワードを不自然なほど繰り返すなどの行為は、Googleの品質に関するガイドラインに違反します。
例えば、特定の地域において検索結果の上位になるように地名や住所を羅列したりなどの行為もこれに該当します。
3:スパム行為は行わない
隠しテキスト、誘導ページや不正なリダイレクトなどはスパム行為と呼ばれ、Googleの品質に関するガイドラインに違反します。先に述べたクローキングもこのスパム行為に該当します。
Googleではこういったスパム行為を見つけた場合の報告先が用意されているため、行わないだけではなく、見つけ次第報告するようにしましょう。
4:テキストやリンクを見えない状態にしない
白背景上に白テキストを載せるなどの行為は、Googleの品質に関するガイドラインに違反します。
他にも、テキストに画像を被せて隠す、画面の外側にテキストを配置する、文字サイズを極端に小さくして見えなくした隠しテキストおよび隠しリンクを使用するなどの行為も同様に違反行為となります。
5:自動生成されたコンテンツからリンクを貼らない
プログラムによってダミーのWebページを数多く生成し、そこにメインとなるWebページのリンクを貼るといった行為は、Googleの品質に関するガイドラインに違反します。
これらの行為はリンクプログラムの1つでありペナルティの対象となっています。
6:リッチスニペットに虚偽の文言を載せない
検索結果一覧に表示されるのがスニペットで、検索ユーザーが知りたい内容とコンテンツの関連性を判断するために使用するため、虚偽の内容を表示することはGoogleの品質に関するガイドラインに違反します。
スニペットには記事の表題や概要がテキストで表示されます。スニペットに表示される情報に加えて、リッチスニペットにはアイコン画像、店名、住所、評価の値なども表示され、より内容について関連性を判断しやすくなります。リッチリザルトとも呼ばれます。
リッチスニペットは構造化データを元に生成されます。構造化データを追加するためにはWordPressのプラグインを利用することもでき、構造化データの実装を確認するためにはGoogle Search Consoleの機能を利用します。
7:自作自演の被リンクを行わない
無意味なWebページを作成してそこにリンクを貼り付ける行為や、過剰な相互リンクなどは不自然なリンクだと判断されます。この様にリンクを操作する行為は、Googleの品質に関するガイドラインに違反するので止めましょう。
Googleは自然に人気を得られるような独自のWebコンテンツを作成するのが、良質な被リンクを得るための方法だと説いています。良質な被リンクの獲得は、検索順位の上昇に大きく貢献します。
ペンギンアップデートのペナルティを受けた際の対処法
ペンギンアップデートによってペナルティを受ける原因には外的な要因と内的な要因の2種類があり、それぞれで必要な対策が異なります。
品質に関するガイドラインに対する違反の有無を、Googleウェブマスター ツールのメッセージで確認した上で対策を行いましょう。
- 他者から意図的に悪質なリンクを貼られていないか確認する
- ウェブマスター向けガイドラインを確認し修正する
他者から意図的に悪質なリンクを貼られていないか確認する
Google Search Consoleの管理画面から、外部サイトに貼られた自分のサイトのリンクを確認しましょう。悪質なリンクを貼られていて、自分でリンクを削除できない場合はリンクを否認するという方法があります。
自動生成された低品質なサイトなど、URLが複雑で明らかなWebスパムからのリンクを否認したい場合は、domain演算子を使ってドメイン全体を拒否することが推奨されています。
ウェブマスター向けガイドラインを確認し修正する
Google検索セントラルには、ウェブマスター向けガイドラインがオンラインマニュアルとして用意されており、SEOとして行ってはいけないことが具体的なガイドラインとして掲載されています。
ガイドラインに沿ってサイトを修正し、ページのクロールをリクエストすることで、検索エンジンがランク付けを再実行するように誘導できます。
ペンギンアップデートとパンダアップデートの違い
検索アルゴリズムPenguinとPandaそれぞれにおいてアップデートによる掲載順位低下の要因や取るべき対策も異なります。
ここでは、ペンギンアップデートとパンダアップデートの違いについて紹介します。
- ペンギンアップデートはブラックハットSEOを行っているサイトを除外する
- パンダアップデートは低品質のコンテンツを含むサイトを除外する
ペンギンアップデートはブラックハットSEOを行っているサイトを除外する
ペンギンアップデートはWebスパムに対応することを目的として行われます。
ブラックSEOによって掲載順位を上げようとしているWebコンテンツは、掲載順位が下げられます。
パンダアップデートは低品質のコンテンツを含むサイトを除外する
パンダアップデートは検索ユーザーがより高品質なサイトから情報を探しだす支援を目的として行われます。
PandaアルゴリズムによってWebサイトの品質が評価され、低品質なWebコンテンツの掲載順位が下げられます。
Googleのペンギンアップデートの対象にならないクリーンなサイトを作ろう
Google検索セントラルには、クリーンで良質なサイトを作るためのガイドラインが用意されています。ウェブマスター向けガイドラインに違反しないSEOに従い、ペンギンアップデートの対象にならない息の長いサイトを作りましょう。