検索エンジンのスパムの種類13個|SEO対策のメリットとデメリットも紹介
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検索エンジンのスパムの種類13個|SEO対策のメリットとデメリットも紹介

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検索エンジンのスパムの種類13個|SEO対策のメリットとデメリットも紹介

記載されている内容は2021年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年12月27日

更新日:2022年03月01日

検索エンジンのスパムにはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では、検索エンジンやスパムの概要、具体的なスパムの手口、SEO対策のメリットやデメリットを紹介します。自社のWebサイトにSEO対策を施したいと考えている方は、ぜひご一読ください。

検索エンジンとは?

検索エンジンのスパムの種類13個|SEO対策のメリットとデメリットも紹介
※画像はイメージです

検索エンジンとは、Web上で公開されているWebページや画像、動画などのコンテンツを検索できるインターネット上のサービスのことです。

検索エンジンは、Webクローラーやロボットと呼ばれる巡回ソフトで、日夜Web上で公開されているさまざまな情報を自動的に収集しています。

検索エンジンのサイト上のフォームに検索したい語句を入力すると、収集した情報から関連度が高いと判断されたページから順番に、ページのURLやタイトル、内容の一部などの一覧が表示されます。

スパムとは?

検索エンジンのスパムの種類13個|SEO対策のメリットとデメリットも紹介
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検索エンジンにおけるスパムとは、検索エンジンのシステムを欺くことで、ほとんどの人にとって価値のないWebサイトを、検索結果の上位に表示させようとする方法のことです。

検索エンジンは、収集したWebページの内容を解析し、独自の評価基準によって自動的にランク付けをします。検索結果のページには、そのランクに基づいた順番でWebページが表示されます。

しかし、Webページにスパムを施すことで、広告まみれのページなど実際には価値が低いページを検索エンジンに高ランクであると判断させ、検索結果のページに上位表示できてしまうことがあるのです。

検索結果のページの上位がこのようなサイトで占められてしまうと、検索エンジンの有用性や信頼性に傷がつくことになってしまいます。

検索エンジンのスパムの種類13個

検索エンジンのスパムの種類13個|SEO対策のメリットとデメリットも紹介
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ここからは、検索エンジンにスパムと判断される行為を、13の項目に分けて紹介していきます。

故意であるかないかに関わらず検索順位のダウンなどのペナルティを受ける可能性があるため、サイトやページの作成の際には十分に注意しましょう。

  • Webサイトやコンテンツをコピーして使う
  • コンテンツを複製する
  • 自動生成コンテンツを提供する
  • キーワードを詰め込む
  • 購入した被リンクを使用する
  • 質の低い被リンクを張る
  • クローキングをする
  • 隠しリンクを設置する
  • 内容が薄いアフィリエイトサイトを作成する
  • 不正なリダイレクトを設置する
  • リッチスニペットを悪用する
  • 悪質な動きをするページを作成する
  • 自動化されたクエリを送信する

1:Webサイトやコンテンツをコピーして使う

Webサイトのページ数を増やすことは、検索エンジンから高い評価を受けるためには有効な手段です。しかし、その目的でサイトそのものやサイト内のコンテンツをコピーして使うことは、検索エンジンにスパムと見なされることがあります。

これは、コンテンツをそっくりそのままコピー&ペーストするだけでなく、語尾やキーワードなど一部分だけを変更して、似たようなコンテンツを複数作る行為も含まれます。

2:コンテンツを複製する

他のWebサイトのコンテンツを、無断でそのまま、または少しだけ変えて自分のWebサイトに掲載することは、スパムと見なされるだけでなく、著作権の侵害となりうる行為です。このようなサイトの作成は、絶対にしてはいけません。

他のWebサイトの内容を紹介するなどの目的で、その内容の一部を利用することは「引用」として容認されますが、引用した部分を他の部分とは明確に区別する必要がある点に注意しましょう。

出典:著作物が自由に使える場合|文化庁
参照:https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/chosakubutsu_jiyu.html

3:自動生成コンテンツを提供する

テキスト自動生成ツールなどで作成された文章や、翻訳プログラムなどで機械的に翻訳された文章をWebサイトに掲載することも検索エンジンにスパムと見なされることがあります。

テキスト自動生成ツールを使えば短時間で大量の記事を作成することができますが、このようなツールで作成した記事は「ワードサラダ」という支離滅裂な文章になることも多く、検索エンジンからユーザーの役に立たないコンテンツと判定されがちです。

機械的に翻訳された文章も、人によるチェックや手直しが入らないままでは意味を捉えづらい文章であることが多いため、同様にペナルティを受けることがあります。

4:キーワードを詰め込む

検索結果で上位に表示されることを狙ってWebページの本文や画像のalt属性、metaタグのmeta keywords内などにキーワードを過剰に羅列することは、「キーワードスタッフィング」と呼ばれるスパム行為です。

特に、本文中に大量のキーワードを無理やり詰め込もうとすると、どうしても特定の言葉や似たような文章が繰り返される不自然な文章になり、検索エンジンの評価を落とす結果となります。

5:購入した被リンクを使用する

多くの外部サイトからリンクされているサイト、つまり被リンクが多いサイトは検索エンジンから高く評価されやすいサイトです。しかし、検索結果の順位操作の目的で、有料で外部サイトにリンクしてもらう行為は、逆効果になることがあります。

リンク業者などから購入できる被リンクの中には、同じIPアドレスを持つサイトや、テンプレートを使いまわして量産されたサイトからのリンクの場合があります。

そのようなサイトからの被リンクが大量にあると、被リンクを増やすために自作自演していると検索エンジンに判断され、評価を落とすことにつながりかねません。

6:質の低い被リンクを張る

被リンクは、量だけでなく質も重要です。この記事で挙げている検索エンジンスパムを施しているサイトや、自社のWebサイトとは関連性のないサイト、内容が薄い低品質のサイトからの被リンクは、かえってサイトの評価を下げる要因になります。

検索エンジンからの評価を高めるために有効な被リンクとは、誰もが知る人気のサイトや自治体のサイトなど、信頼性の高いサイトからの被リンクです。

そのようなサイトからの被リンクを得るには、他のサイトから紹介したいと思われるような良質なサイト作りが不可欠と言えます。

7:クローキングをする

検索エンジンに認識させるためのコンテンツを、ユーザーが見るものとは別に用意しておくことをクローキング(ステルス・ファントム)と言います。

例えば、画像や動画で構成されたWebページを作成しつつ、検索エンジンにはテキストベースのページを認識させる仕掛けを施すことは、クローキングにあたる行為です。

このクローキングも、ユーザーの利便性を低下させる行為として検索エンジンにスパムと判断される可能性があります。

アクセスした国や地域によって表示される言語を自動的に変えるなどの仕掛けも、クローキングとして認識されてしまうことがあるため注意が必要です。

8:隠しリンクを設置する

Webサイトのユーザーからは見えない形でリンクを設置する隠しリンクも、検索エンジンスパムの一種です。

リンクの隠し方はさまざまで、フォントサイズを0にしたり、背景と同色の文字にするなどして物理的に見えなくする方法や、CSSを使って通常の文字と見分けがつかなくしたり、画面上に表示させなくする方法などがあります。

検索エンジンが把握する情報と、ユーザーが閲覧できる情報に大きなずれがあると、故意でなくてもスパムと判断されることもあるため、注意が必要です。

9:内容が薄いアフィリエイトサイトを作成する

検索エンジンは、ユーザーにとって価値のあるオリジナルのコンテンツを持つWebサイトを高く評価します。

逆に言うと、広告収入を得るためだけに、アフィリエイトリンクを張っただけのような内容の薄いアフィリエイトサイトを作成しても、検索エンジンは価値のあるサイトとして評価してくれません。

アフィリエイトサイトを作成する場合は、商品情報を充実させたり、自分で集めた口コミやレビューを掲載したりなど、独自性の高い情報を提供できるようにしましょう。

10:不正なリダイレクトを設置する

リダイレクトとは、あるWebサイトやページにアクセスしたユーザーを、別のサイトへ自動的に移動させる仕組みのことです。主に、サイトのURLを変更した時、ユーザーを新サイトに誘導するなどの目的で使われます。

このリダイレクトを、検索エンジンが認識した内容とは違う、ユーザーが意図していないサイトに移動させる目的で使うことは、検索エンジンにスパムと判断される行為です。

11:リッチスニペットを悪用する

検索結果の下部にはそのサイトの要約や、文章の一部を抜粋したものが表示されます。これをスニペットと言います。

リッチスニペットは、通常のスニペットに加え、画像や動画、商品の価格や評価などそのサイトの内容がある程度わかる情報を表示するものです。

リッチスニペットを利用すると、検索結果画面で自分のWebサイトを目立たせ、ユーザーの注意を引けるため、クリック率の向上などに効果があるとされています。

しかし、レビュー数や評価などを偽装したり、実際のサイト内にない情報を表示したりなど、リッチスニペットを悪用する行為はスパムと見なされてしまうため注意が必要です。

12:悪質な動きをするページを作成する

実際にクリックした場所とは異なる場所をクリックしたことにする、ポップアップ広告を表示させる、データのダウンロードの際に別のデータも一緒にダウンロードさせるなど、ユーザーの意思を無視した悪質な動きをするWebページの作成も、スパムと判断される行為です。

ユーザーが求めていない情報を無理やりにでも表示させようという試みは、検索エンジンが高く評価する、ユーザーにとって有益なサイト作りとは真逆の行為にあたります。

13:自動化されたクエリを送信する

クエリとはデータベースに対する質問や問い合わせのことで、検索エンジンにおいては、検索する時に入力するキーワードや検索演算子などのことを言います。

ソフトなどを使用し、クエリを自動的に検索エンジンに送信することは、その種類に関わらず検索エンジンの負担になるため禁止されている行為です。

検索結果に表示される「関連する検索キーワード」の内容を操作する目的で大量のクエリを送信する行為のほか、サイトのランキングを調べる目的でのキーワード自動チェックツールなども禁止行為となります。

検索エンジンにおけるSEO対策のメリット4つ

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自社のWebサイトを、検索結果の上位に表示されやすくする手法をSEO対策と言います。SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の頭文字を取った言葉です。

サイトにSEO対策を施すことで、どのような効果が期待できるのでしょうか。ここでは、SEO対策を実施するメリットを4つ紹介します。

  • 広告より費用対効果が高い
  • 購買意欲が高いユーザーを集客できる
  • ブランディング効果を得られる
  • 中長期的な流入が見込める

1:広告より費用対効果が高い

SEO対策は広告に比べて費用対効果が高いと言えます。

広告によって上位表示させた場合、ユーザーにクリックされる度に、広告料として一定の費用が発生します。一方、SEO対策による上位表示では、何度クリックされても費用がかかることはありません。

検索エンジンに評価されるサイトを作るために、良質の記事を外部ライターに書いてもらうなどある程度の初期費用はかかります。しかし、一度検索上位に表示されれば、広告を出し続けるよりも高い費用対効果でユーザーを集められるでしょう。

2:購買意欲が高いユーザーを集客できる

マーケティングリサーチ業界において、インターネット上での消費者の購買行動を説明するモデルとして「アイサス(AISAS)」という言葉があります。

Attention(注意)・Interest(関心)・Search(検索)・Action(購買)・Share(情報共有) の頭文字を取ったもので、消費者はこの順番で行動しやすいということを表す言葉です。

アイサスに従えば、消費者はある商品に関心を持つと、その商品を購入する前に、それについての情報を検索することが多いということになります。

つまり、検索エンジンの検索結果からWebサイトに集まってくるユーザーには、購買意欲の高いユーザーが多いと期待できると言えます。

3:ブランディング効果を得られる

ブランディングとは、企業や商品、サービスなどのブランドの認知度を高めて、ブランドイメージを消費者に印象付けることで、自社のブランドの製品を選んでもらいやすくするマーケティング手法のことです。

また、検索結果画面の上位に表示されるWebサイトには、ユーザーは良い印象や信頼感を持ちやすいと言われています。

つまり、SEO対策で自社のサイトを上位表示させることは、そのサイトで扱うコンテンツをブランドとして認知させる可能性があります。

ブランドが確立されれば成約率が向上するだけでなく、そのブランドについて口コミや評判を残すユーザーが現れ、さらに認知度が高まり、ブランドが成長し続けることでしょう。

4:中長期的な流入が見込める

SEO対策によってサイトが一度上位表示されるようになれば、多くのユーザーによる中長期的なサイトへのアクセスが期待できます。

検索結果画面でのサイトの表示順位は、それほど頻繁に変わるわけではありません。自社のサイトに問題がなければ、より優良なサイトが現れるか、検索エンジンの評価基準が変わるかしない限りは、順位が大きく変動する可能性は低いでしょう。

また、あるキーワードで表示順位が下がったとしても、別のキーワードでは上位表示されているというケースも多々あります。

したがって、全てのキーワードで順位が下がったり、ユーザーのニーズに大きな変化が起きたりしない限りは、継続的なサイトへの流入が見込めるでしょう。

検索エンジンにおけるSEO対策のデメリット3つ

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先述したとおり多くのメリットがあるSEO対策ですが、欠点もあります。ここからは、SEO対策のデメリットを3つ紹介していきます。

これからSEO対策を実施するにあたり、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておきましょう。

  • キーワードによっては上位に表示されにくい
  • アルゴリズムの変更により順位が下がる
  • 時間や人的コストがかかる

1:キーワードによっては上位に表示されにくい

SEO対策では、まず上位表示させたいキーワードを選定しますが、選んだキーワードによっては上位表示させることが難しくなることがあります。

検索件数が多いキーワードをビッグキーワードと言います。ビックキーワードは、すでに多くの企業やメディア、国や公的機関などのサイトが上位を占めており、ここに自社のサイトを割り込ませるには、相当なコストや時間が必要です。

上位表示させたいキーワードが決まったら、まずは実際に検索してみて、1ページ目にどのようなサイトが表示されるかを確認しておくことをおすすめします。

また、キーワードを選定する際は、検索件数が少なめのキーワードや、2つ以上のキーワードを組み合わせた複合キーワードを選ぶと良いでしょう。

2:アルゴリズムの変更により順位が下がる

検索エンジンの評価アルゴリズムは、スパムを防ぐために予告なくアップデートされることがあります。

評価の基準が変わるため、それまで上位表示されていたサイトの順位が突然下がる、という可能性も十分に考えられます。

アルゴリズムの変更による影響を受けにくくするためには、SEO対策の基本である、ユーザーにとって有益なサイト作りを心がけるのが有効な対策です。

3:時間や人的コストがかかる

Webサイトのコンテンツを作りこんだり効果的なSEO対策を施すには、ある程度の時間が必要です。また、そのサイトが検索エンジンに認識、評価され、さらにユーザーに評価され、それが拡散されるまでにもそれなりの時間を要します。

SEO対策を始めてから効果が出るまでは、長ければ半年や1年ほどかかることもあります。そのため、短期的なキャンペーンなどの認知度向上としては不向きな手法です。

検索エンジンのスパムについて知ろう

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Webサイトにスパムがあると判断されると、検索エンジンからペナルティを課されます。検索順位を下げられるだけでなく、場合によっては検索結果に表示されなくなってしまうこともあります。

Webサイトを作成する際には、無意識のうちにスパムにあたる行為を働いてしまうことのないよう、どんな行為がスパムにあたるのかをしっかり確認しておきましょう。

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