Googleに評価されるコンテンツの設定方法13個|設定するうえでの注意点
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初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
コンテンツを評価するGoogleの検索アルゴリズムとは
Googleの検索アルゴリズムとは、検索時エンジンにおいて上位表示されるサイトの順位を決定する基準を指します。
Google社は、検索順位を決定する要因として、以下の5つのポイントを挙げています。
・検索意図の把握
・ウェブページの関連性
・コンテンツの品質
・ユーザビリティ
・文脈の考慮
これらのポイントから、Google検索において評価され、上位表示を得るためにはユーザーが必要な情報にアクセスしやすいサイト設計や、検索ニーズを満たす高品質なコンテンツの充実が不可欠といえるでしょう。
そもそもGoogleが求める良質なコンテンツとは
Googleを含めた検索エンジンのユーザーは、何らかの悩みや疑問を抱いて検索エンジンにアクセスします。そして検索エンジンの価値は、検索ユーザーの問題や疑問の解消につながる回答を提供できる「良質なコンテンツ」によって提供されます。
そのため、ユーザーの検索意図を適切に汲み取ることが、良質なコンテンツ作成のための第一歩でしょう。ユーザーの直接的な検索動機である顕在ニーズのみならず、ユーザー自身が自覚できていない潜在ニーズまで深く掘り下げ、コンテンツを提供しましょう。
コンテンツ作成に影響を与えるGoogleが行ったアップデート4つ
以前の検索エンジンは、コンテンツよりも外部サイトから自サイトに貼られる「被リンク」の獲得に上位表示の基準が置かれていました。
しかし近年、SEO業者による「被リンク売買」による検索順位の偽装が問題となり、Googleは「被リンク」中心の検索順位決定を見直し、コンテンツ重視の方針を打ち出しています。
ここでは、Googleが行ってきた検索アルゴリズムのアップデートについて解説します。
- ペンギンアップデート
- 日本語アップデート
- パンダアップデート
- 健康アップデート
1:ペンギンアップデート
ペンギンアップデートは2012年に実施され、本アップデートでは「被リンク」のチェックを厳格化し、コンテンツ重視の方向性が打ち出されました。
上位表示だけを目的とした無内容な「被リンク」に対しては、検索圏外へ一掃する厳しい処置がとられたとされています。
2:日本語アップデート
日本のキュレーションメディアにおいて、低品質なコピーコンテンツの大量生成が問題視されていました。
このことから日本語検索の質を高めるため、日本のコンテンツ管理者向けに日本語アップデートがアナウンスされました。
アップデート後、コピーコンテンツの流用防止へ低品質サイトの検索順が下げられ、オリジナリティの高いコンテンツを持つ高品質なサイトの検索順位が上げられています。
3:パンダアップデート
パンダアップデートは、白黒はっきりさせるという意味からこの名前が付いたと言われています。
本アップデートは、ツールで自動作成された無意味なコンテンツやコピーページ、アフィリエイト目的でオリジナリティのないサイトの検索順位を大きく下げ、さらにコンテンツの質重視の方向性を強化しました。
4:健康アップデート
健康アップデートは、医療、健康に関する検索順位を決めるアルゴリズムの大規模アップデートです。
生活とお金に関わるYMYL(Your Money or Your Life)分野では、公的機関(政府、銀行、病院など)のサイトが優先的に上位表示され、個人サイトは下位表示に追いやられることとなりました。
また、このアップデートから、E-A-T概念と言う方針も打ち出されました。
E-A-Tは専門性(Expertise)権威性(Authoritativensess)信頼性(Trustworthiness)の頭文字から名づけられた用語です。
本アップデート以降、E-A-TはYMYL分野のみならず、あらゆる分野においてコンテンツの質を評価する判断基準として、検索順位に大きな影響を及ぼしています。
Googleに評価されるコンテンツの設定方法13個
Googleはコンテンツの質に加えて、ユーザーの利便性を重視しています。
そのため、ユーザーがコンテンツキーワードを探しやすいサイト設計やコンテンツの設定が求められます。
ここからは、Googleに評価されるコンテンツの設定方法について解説します。
- ユーザーニーズの把握とEAT指標を意識する
- 専門性が高いコンテンツを目指す
- 検索クエリを調査する
- 記事構成は簡単にする
- 共起語を抽出する
- 良質な被リンクを増やす
- テキストはバランスや数字を含ませる
- 分かりやすい表現でテキストを入れる
- 動画やインフォグラフィックスを入れる
- 画像を入れる
- 見出しタグは適切に使用する
- metaタグの最適化を行う
- 記事のリライトを行う
1:ユーザーニーズの把握とEAT指標を意識する
検索エンジンを利用するユーザーの検索意図を満たす記事が増えることは、Googleの広告収入が増えることを意味するため、高品質なコンテンツはGoogle評価されるでしょう。
逆に、根拠の乏しい不正確な情報が検索上位表示され、ユーザーが不利益を被る事態に陥ると、Googleの検索エンジンとしてのビジネスモデルが破綻する可能性があります。
そのため、ページ品質評価で重要な基準の1つがページのE-A-Tであるなどと公表し、問題となったYMYL分野のみならず、あらゆる分野にEAT指標を意識したコンテンツ作成を求めています。
2:専門性が高いコンテンツを目指す
Googleは、コンテンツ作成者に高い専門性を求めています。
しかし、Googleが求めているのは、必ずしも「専門家」ではなく、コンテンツ自体の「専門性」です。コンテンツ作成者は、ユーザーのニーズを満たす情報を、ユーザーがアクセスしやすいサイト構造で提供することによって、「専門家」評価につながります。
また、他にはない独自の内容なども取り入れて差別化を図ることで、より有利になるでしょう。
3:検索クエリを調査する
検索クエリとは、検索エンジンを訪れたユーザーが検索窓に打ち込むキーワード群のことです。
ラッコキーワードなどのサジェストキーワード取得ツールは、コンテンツターゲティングに利用できます。得られたコンテンツサジェストからユーザーの「検索意図」を的確に把握し、クエリとコンテンツの関連性を高めることでコンテンツの質が向上するでしょう。
4:記事構成は簡単にする
サイトを訪れたユーザーが検索意図を素早く把握できるよう、記事構成を簡単にしましょう。
具体的には、読みやすいテキストやサイト内の関連記事の内部リンク構造化、ページスピードの最適化、スマートフォンでの表示などのモバイル対応も重要です。
5:共起語を抽出する
共起語とは、1つのキーワードから連想され、かつ頻繁に表れるキーワードのことです。
サイトに上位キーワードの共起語を含めると、ロングテールキーワードでのサイト検索流入の増加が期待されます。そのため、専門性が高く情報が網羅されているなどと良い評価につながるでしょう。
ただし、多用するだけではユーザーが読みにくくなってしまうため、文脈を考えてうまくまとめる必要があるでしょう。
6:良質な被リンクを増やす
被リンクとは、他のサイトをリンク付きで自分のサイトに紹介することを言います。この被リンクもGoodに評価されるうえで重要になります。
良質な被リンクを増やすためには、SNSを活用したりサテライトサイトを作成したりすると良いでしょう。人為的に操作した不自然なリンク増やすと、Googleからペナルティを受けることがあるため避けましょう。
7:テキストはバランスや数字を含ませる
漢字、ひらがな、カタカナや数字のバランスをととのえ、ユーザーに読みやすいコンテンツを提供することも大切です。
ひらがなと漢字は「7:3」で書かれた文章が読みやすいと言われています。数字はコンテンツの具体性が増し、ユーザーに定量的なイメージを与えられるでしょう。
8:分かりやすい表現でテキストを入れる
検索エンジンのクローラーを意識しすぎず、ユーザーに分かりやすい表現を心がけましょう。
検索上位を意識するあまり、SEOに適したライティングに特化しすぎて、不自然なキーワードを盛り込みすぎたり、ユーザーにとって分かりづらい文章になったり、ユーザーの理解が妨げられるコンテンツとなるのは本末転倒です。
重視すべきは、クローラーよりも検索ユーザーであることを肝に銘じましょう。
9:動画やインフォグラフィックスを入れる
動画やインフォグラフィックスは、ユーザーがコンテンツの理解を深める助けになります。
動画やインフォグラフィックスを入れることでユーザーの滞在時間が長くなる可能性はありますが、SEO対策として、無関係な映像コンテンツを盛り込むことはお勧めできません。
あくまで、ペルソナ設定に基づく想定ユーザーの検索ニーズを満たす助けになる場合のみ、これらを活用すべきでしょう。
10:画像を入れる
画像コンテンツを使用することで、サイトのトラフィックを増やすことができます。
画像のalt(オルト)タグを使用することで、Googleクローラーが画像の内容を理解できるようになり、検索結果に画像が表示されるようになります。画像が検索結果に表示されることで、記憶に残りやすく、文字では伝わりづらいイメージなども伝えられるでしょう。
11:見出しタグは適切に使用する
見出しタグを適切に使用することで、サイトをクローラーが発見しやすくなります。
h1タグはページあたり1つ、メインコンテンツの見出しはh2から始め、h3、h4と構造的に配置します。クローラーに文章構造が伝わることで、検索結果にサイトが上位表示されやすくなるでしょう。
12:metaタグの最適化を行う
ユーザーが検索した際、結果画面に表示されるタイトルとメタディスクリプションはSEO上、きわめて重要です。
ユーザーは検索結果画面において、タイトルとメタディスクリプションを比較検討して、サイトを閲覧するかどうか決めます。
titleタグ(タイトル)とdescriptionタグ、どちらにも必ず検索意図の関連キーワードを入れておきましょう。
13:記事のリライトを行う
リライトとは、書き直しという意味があります。すでに公開しているコンテンツに最新情報を加え、不足情報を追加することで、ユーザーの検索意図を満たしたコンテンツの質を高められるでしょう。
リライトによって最新のSEO対策へのアップデートを継続することで、常に読まれるコンテンツを目指しましょう。
コンテンツを設定するうえでの7つの注意点
検索エンジンの順位を上げるための、不正とみなされかねない行動は避けた方が良いでしょう。ユーザーの利便性を第一に考えたコンテンツの作成を心がけてください。
独自性が高く、ユーザーの役に立つ情報を提供できれば、自サイトの魅力が高まり、他のサイトとの差別化が実現できるでしょう。
ここからは、コンテンツを設定するうえでの注意点を7つ紹介します。
- テキスト数を多すぎたり少なすぎたりしないこと
- 他サイトからのコピーをしないこと
- 検索キーワードを盛り込みすぎないこと
- ペナルティを受けるような被リンクを集めないこと
- 内容がないアフィリエイト記事にしないこと
- 自動生成されたコンテンツを含めないこと
- 根拠がない情報を参考にしないこと
1:テキスト数を多すぎたり少なすぎたりしないこと
テキストはユーザーのニーズを最優先に考慮し、必要な情報を適切な分量でコンパクトにまとめましょう。
また、ユーザーがすんなりと内容が理解できるように、構造化された見出しやテキストの強調など、工夫しましょう。
2:他サイトからのコピーをしないこと
他のサイトからのコンテンツの無断コピーは著作権侵害となる可能性があります。
記事執筆の段階で他のサイトを参考にする際は、コピーコンテンツとみなされないよう、細心の注意を払いましょう。
3:検索キーワードを盛り込みすぎないこと
脈絡なく不自然にキーワードを詰め込んだコンテンツは、ペナルティの対象になります。
ユーザーの検索意図を無視したキーワードの羅列は、むしろ検索ユーザーのコンテンツへの理解を妨げます。キーワードは検索上位に表示されている競合サイトの分量も調査し、その範囲内に収めることが現実的な対応といえるでしょう。
4:ペナルティを受けるような被リンクを集めないこと
不正な手段で被リンクを集めることも、ペナルティを課せられる恐れがあります。
被リンク数は、外部サイトから評価された自サイトの価値を測る重要な指標です。
とはいえ、ユーザーの利便性を無視した被リンク獲得のみを目指す外部施策や、不正なリンク購入などはリスクが高く、避けた方が賢明です。被リンクは、高品質コンテンツを増やすことによって自然に獲得しましょう。
5:内容がないアフィリエイト記事にしないこと
広告のみで、ユーザーにとって有益なコンテンツが乏しいサイトは、Googleからの評価が低くなる可能性があります。
しかし、アフィリエイトそのものが悪いわけではなく、ユーザーの満足度を高める情報や体験など、付加価値を提供できれば問題ないでしょう。
6:自動生成されたコンテンツを含めないこと
これは、自動ツールなどによって作成された無意味なテキストを指します。
近年では、自動生成されたコンテンツが検索結果に表示されることは珍しくなっており、Googleのインデックスから排除されている可能性があります。
7:根拠がない情報を参考にしないこと
コンテンツの信頼性を担保するためには、公的機関や上場企業の運営しているサイトやメディアからの情報を引用しましょう。
実験結果や学術論文など科学的根拠(エビデンス)に基づく情報の引用も、サイトの信頼性を高めるうえで重要です。
Googleに評価されやすいコンテンツ事例
ユーザーにとって有用なオリジナルコンテンツから成り立つ高品質サイトの実例として、地域メディアの運営サイトについてご紹介します。
おしゃれなショップが立ち並ぶ大阪の堀江に関する地域メディアです。本サイト独自のオリジナルコンテンツとして、実際の取材に基づいて町の魅力を発見する体験型の記事を多く発信しています。
地域情報を発信するメディアとして、有益な情報をユーザーへ価値提供できている点が、Googleに高く評価されているのでしょう。
近年のGoogle検索アルゴリズム動向
近年では、健康アップデートで求められている専門性・権威性・信頼性がYMYL分野にも拡大しつつあります。
以前と比べ、コンテンツターゲティングの競合は激しくなっており、小手先のSEO対策のみで検索上位表示を狙うことは困難です。ユーザーの検索意図を満たす高品質コンテンツの作成が求められる傾向は、より強まりつつあります。
さらに金融・人生・生命に関わるジャンルにおいては、EAT指標を意識してコンテンツを作成することが重要と言えるでしょう。
Googleに評価されるコンテンツをつくろう
Googleの検索アルゴリズムは、近年人工知能を用いて進化し続けています。低品質なコンテンツを排除し、ユーザーの検索意図を満足させる高品質なコンテンツが選ばれる方向性は、今後も益々強くなっていくでしょう。
Googleに評価されるコンテンツを作成するためにも、ユーザーに評価されることを第一の目標としましょう。