検索エンジン対策でスマホ向けに切り替える必要性|世界で使われているサイト11選
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検索エンジン対策でスマホ向けに切り替える必要性|世界で使われているサイト11選

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検索エンジン対策でスマホ向けに切り替える必要性|世界で使われているサイト11選

記載されている内容は2022年03月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年03月25日

更新日:2022年04月07日

検索エンジン対策でスマホを考慮する必要性はあるのでしょうか。この記事では、検索エンジンの概要や、スマホ向けに検索エンジン対策する必要性について解説します。世界で使われる主要な検索エンジン11選も確認した上で、検索エンジンについて考えていきましょう。

検索エンジンの種類

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検索窓にユーザーの検索したいワードを入力することで、世界中のあらゆる情報を閲覧できる「検索エンジン」とは、一体どのようなものなのでしょうか。ここでは改めて検索エンジンの定義について確認してみましょう。

広義の検索エンジンとは

広義の検索エンジンとは、ユーザーが与えた文字情報から情報システムに保管されたデータを読み込み、その文字情報内のキーワードに合致するデータを探し出して提示していくシステムのことです。必ずしもインターネットを介しての情報検索を指すわけではありません。

広義の検索エンジンは、個人用途目的のスタンドアローン環境で用いられる「デスクトップ検索」、企業のファイルサーバーやポータルを対象とする「エンタープライズサーチ」と呼ばれる検索システムに分類できます。

狭義の検索エンジンとは

狭義の検索エンジンには、「ロボット型検索エンジン」「ディレクトリ型検索エンジン」「分散型検索エンジン」「メタ検索エンジン」に分類できます。

これらは検索窓にユーザーの検索したいワードを入力することで、世界中のあらゆるWebサイトからインターネットを介して検索ワードと関連性のあるWebページ、画像ファイル、動画ファイルなどを検索できます。

多くの人がイメージするインターネットのブラウジングは、狭義の検索エンジンを活用して行います。

検索エンジンが行う一連の流れ

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検索エンジンの内部ではどのようなことが行われているのか把握しておくことで、今後のSEO対策がより体型的に理解でき、スムーズな施策実施につながるでしょう。ここからは、検索エンジンが行う一連の流れを紹介します。

クローリングを行う

検索エンジンは「クローラー」と呼ばれる巡回ロボットを用いて、インターネット上にあるさまざまな情報の認識を試みます。クローラーが玄関口ともいえるWebサイトのトップページに訪問すると、ページ内のリンクを辿りながら情報を読み取っていく仕組みです。

インデックスされる

「インデックス」とは、クローラーが集めたWebサイトの情報をデータベースに登録する作業です。ユーザーが検索エンジンを使って情報を探す際、このデータベースを読み込んで検索結果を表示させています。

言い換えるならば、データベースにインデックスされないページはどれほど有益なコンテンツだとしても、論理上はユーザーに対して検索結果の表示は行われません。

ランキングでの順位付け

クローラーが情報を集め、データベースへ無事にインデックスされると、最後にランキングでの順位付けを行います。

これは、「ページランキング」というアルゴリズムの評価により順位付けされ、一度決まった検索順位は永久にそのままではなく、ユーザーの利便性向上のために常時更新されていきます。

Googleがスマホ向けに比重を置いた理由

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検索エンジンといえば、Googleを思い浮かべる方も多くいるでしょう。現在、Googleはパソコン向けではなく、スマートフォン(スマホ)向けコンテンツを重視しています。

このような施策を「モバイルファースト」呼び、今後Web制作においてスマホを意識した対策が求められます。

ここでは、Googleがスマホ向けに比重を置いた理由について紹介します。

スマホ検索の利便性を考慮したため

スマホはポータビリティ性が高く、屋外でも屋内でも利用できます。友達と待ち合わせをして道に迷った際に集合場所を確認したり、お昼をどこで食べるか調べられたり、パソコンとは異なり利用のシチュエーションは限定されにくいでしょう。

このようなスマホ検索の利便性が、Googleがスマホに比重を置いた理由の1つに挙げられます。

顧客満足度を考慮したため

現在、スマホ検索が増加傾向にあるといわれているなか、従来のようにパソコン向けの情報をサポートしていれば、ユーザーの顧客満足度にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

スマホ検索優勢の状況はさらに加速していくと予測され、このような状況に鑑みても、Googleがスマホを重視することは、ユーザーの需要にも即した戦略といえます。

スマホやタブレットからの検索が多くなったため

パソコン検索が一般的だったインターネット利用において、スマホやタブレットからの検索の割合がパソコン検索を上回りました。

ユーザーの快適なブラウジングを特に重視するGoogleが、このような流れを汲んでスマホ向けに比重を置くのは当然の結果だといえるでしょう。

スマホ向けに検索エンジン対策をする必要性

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Googleがスマホ向けに比重を置いた理由については前述しましたが、自社サイトをスマホ向けに実装する必要性は本当にあるのでしょうか。ここでは、スマホ向けに検索エンジン対策をする必要性について解説していきます。

Googleによる方針が立てられたため

2018年、Googleは従来のパソコン版サイトに準拠したコンテンツ評価から、モバイル版サイトに準拠したコンテンツ評価への移行方針を発表しました。

この移行方針は「モバイルファーストインデックス」といい、モバイル版のWebページをインデックスやランキングなどに積極的に取り込み、モバイルユーザーのニーズを優先することを意味しています。

この大転換は今後も継続・拡大され、SEO対策に大きく影響していくことが予想されています。

出典:モバイル ファースト インデックスを開始します|Google検索セントラル
参照:https://developers.google.com/search/blog/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing?hl=ja

モバイルフレンドリーテストがあるため

「モバイルフレンドリー」とは、Googleが実装したアルゴリズムの1つで、スマホでの閲覧に適さないページ評価を引き下げる仕組みです。

自社サイトをモバイルフレンドリーに対応させることで、ユーザーによるスマホでの閲覧を快適にし、モバイル検索の利便性向上が期待できます。

Googleは「モバイルフレンドリーテスト」を開発・提供しており、該当URLを入力するだけで自社サイトがモバイルフレンドリーに対応しているかを確認できるほか、使いやすさがスコアで把握できます。

ビジネスの現場でもスマホが使われるため

近年、ビジネスの現場でもスマホの活用が広がっており、打ち合わせや商談などの前にスマホを使って企業ホームページで情報収集を行う場合があります。

特に、中小企業でスマホを利用する割合が高いといわれ、自社サイトをスマホ向けに実装するメリットは少なくないでしょう。

人材獲得面にも影響があるため

現在、求職者は企業ホームページをスマホでチェックする傾向にあることから、スマホ向け検索エンジン対策の有効性は人材獲得面にも影響を及ぼします。

モバイルファーストに対応していないWebサイトの場合、肝心な情報やデザインがスマホで崩れてしまい読み取りにくいことや、指でリンクが押しにくくページ移動もスムーズに行えない可能性もあるでしょう。

このような些細な面倒臭さのなかでは、求人情報ページまで辿り着かずにそのまま離脱してしまうことや、求職者の企業に対する印象も悪くなってしまう恐れもあるでしょう。

スマホ向けに検索エンジン対策する際のポイント

それでは、どのような点に気を付けてスマホ向けサイトに実装していけば良いのでしょうか。ここでは、スマホ向けに検索エンジン対策する際のポイントを4つピックアップして紹介していきます。

  • ユーザーにとって有益な情報を見やすく提供する
  • スマホサイトを作っていない場合は作成する
  • 全ページをスマホ対応へ切り替える
  • パソコン版サイトと同じコンテンツの量にする

ユーザーにとって有益な情報を見やすく提供する

ユーザーにとって有益な情報をパソコン・スマホの両方で見やすく快適に閲覧できるよう、レスポンシブデザインを検討しましょう。

レスポンシブデザインでモバイルフレンドリー対応のWebサイトを構築することで、ユーザーに快適なブラウジング体験を提供できます。そして、この施策は検索エンジンからのSEO評価向上にもつながるでしょう。

スマホサイトを作っていない場合は作成する

現在、Webサイトの閲覧はスマホやタブレットといったモバイル端末からが多くを占めているといわれています。そのため、特にスマホ向けのサイトを作っていない場合は、できるだけ早い段階で作成を検討するようにしましょう。

ユーザーが「見づらい」と感じてしまうと、「使えないサイト」と認識されてしまう恐れもあるため、社会の変化に順応していくことが大切です。

全ページをスマホ対応へ切り替える

これまでパソコンのみに対応したWebサイトをスマホ対応へ切り替える際は、さまざまな工程を経る必要がありますが、リニューアルするつもりで全ページをスマホ対応にすることをおすすめします。

全ページをスマホ対応にすることで、検索エンジンからの評価も高まりやすく、検索順位も改善していくでしょう。アクセス数で伸び悩んでいたWebサイトも、これを機にアクセス数が改善する可能性もあります。

パソコン版サイトと同じコンテンツの量にする

コスト削減のために主要なコンテンツのみを表示させる企業もありますが、スマホ版サイトには、パソコン版サイトと同じコンテンツ量を盛り込むようにしましょう。

主要ページのみ中途半端にスマホ対応しているWebサイトの場合、評価対象となるコンテンツ量が減少する恐れがあります。

これは、SEO評価が低迷し検索順位の低下や、これまでパソコン版サイトで集客していたランディングページの効果が薄れるなど悪影響が想定されます。

世界で使われる主要な検索エンジン11選

ここでは、世界で使われる主要な検索エンジンを11個紹介します。

検索エンジンによっては特徴も大きく異なるため、自社のビジネスマーケットに合わせて検索エンジンを絞って対策していくと効率的でしょう。

1:Google

日本国内シェア率が高いGoogle(グーグル)は、広く普及している検索エンジンです。パソコン版もモバイル版も使用人口が多いため、自然検索や有料検索による大規模な流入を目指す場合には、Googleを視野に入れた対策を行うと良いでしょう。

ただし、Googleは機能のアップデートやアルゴリズムの改変を定期的に行うため、最新の情報には常にアンテナを張っておき、動向を確認しておく必要があります。

2:Yahoo!

Yahoo!のポータルページでは、1画面中にメールやニュース、オンラインショッピング、スポーツナビ、ゲームなどさまざまなサービスを提供しています。Yahoo!知恵袋やYahoo!ファイナンスとも連携しており、情報量の多さが特徴です。

3:Bing

日替わりで変化するきれいな背景写真が特徴のBing(ビング)では、動画検索結果が大きなサムネイルで表示されます。カーソルを合わせると音声付きプレビューに対応しているため、動画検索時に使いやすさを実感できる検索エンジンといえるでしょう。

通貨換算や翻訳、フライト追跡などの機能も備わっており、幅広いグローバルユースなツールの1つでもあります。

4:Baidu

Baidu(百度/バイドゥ)は中国の検索エンジンです。表示言語が中国語である以外はGoogleに類似したデザインですが、検索結果のページには豊富な機能を充実させています。

Baiduのシェア率は中国では高いため、中国市場にてビジネス展開を検討している企業はBaidu対策も重要になるでしょう。しかし、Baiduでは特定画像や動画などが検閲され、削除対象になる可能性もあるため、留意しておく必要があります。

5:Naver

韓国の検索エンジンNaver(ネイバー)は、検索結果をブログやQ&Aサービス、ショッピングなど、関連分野ごとに表示してくれる検索エンジンです。

また、韓国国内シェアを維持するために、インターネット規制や韓国語サービスも意識して開発が行われています。

6:DuckDuckGo

可愛いアヒルのロゴが目を引くDuckDuckGo(ダックダックゴー) は、プライバシー保護を重視した検索エンジンです。検索内容がトラッキングされていないか、あるいは知らないうちにデータが保存されていないか気になる方におすすめです。

DuckDuckGoのプライバシーポリシーはシンプルで、ユーザーの追跡や情報の収集は一切行いません。

7:Seznam

Seznam(セズナム)はチェコの検索エンジンで、同国初のWebポータルとして注目を集めました。チェコ国内においては、Googleと同程度のシェア率とされ、ユーザーに使いやすい独自機能を搭載しています。

特にWebポータルにはYahoo!のように、検索入力窓だけでなく、国内外のニュースや天気予報、占い、メールサービスなどの機能が備わっています。

8:Ecosia

Ecosia(エコシア/エコジア)はドイツの企業が開発した検索エンジンで、検索するたびに世界に木を増やすという取り組みを行っています。

Ecosiaを用いてユーザーが何かを検索することで、その広告収入の80%程度が植樹活動を行う非営利団体「WWF」に寄付され、手軽に環境保全活動に貢献できます。

環境に対する考え方に賛同できる方、環境のために何かしたいという方は、使ってみると良いでしょう。

9:Ask.com

Ask.com(アスクドットコム)は、インターネットが流行する頃から存在する検索エンジンで、アメリカの企業によって開発されました。2010年頃に新機能の開発は停止しましたが、現在でも検索エンジン機能は利用可能です。

日本語だけでなくさまざまな言語での検索も可能であるため、一定の需要を獲得しています。

10:Cốc Cốc

ベトナム語で「ノックすること」を意味するCốc Cốc(コック・コック)は、ベトナム発の検索エンジンです。そのため、ベトナム人のニーズを意識したさまざまな仕様が特徴です。

特に、英語・ベトナム語翻訳、自動スペルチェック、予測変換機能、動画ダウンロード、地図サービスなどは、言語的・文化的背景や不安定なインターネット環境に鑑みたCốc Cốc独自のベトナム仕様になっています。

Cốc Cốcを使ってみるとほかの検索エンジンとは異なる、ベトナムに特化した仕様を感じられるでしょう。

11:YANDEX

Yandex(ヤンデックス)はロシア版Googleと呼ばれ、ロシアでのシェア率が高い傾向にある検索エンジンです。GoogleよりもすっきりしたUIで、ウェブサイトや画像・動画、ニュースが見やすいレイアウトで閲覧できます。

また、モバイルアプリ、翻訳、マップ、クラウドストレージなど、Googleでお馴染みの機能にも対応しています。

スマホ向けの検索エンジン対策は重要!

ユーザーがパソコン検索からスマホ・タブレット検索に移行している状況のなか、スマホ向けの検索エンジン対策は十分に考慮しておきたい施策でしょう。

Googleもさらなるユーザーの利便性向上を目指して「モバイルファースト」を掲げており、さまざまなプロジェクトが進んでいます。これまでパソコン検索のみを意識していた方は、本記事をきっかけにスマホ検索も意識してみてはいかがでしょうか。

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