検索エンジン対策に使いたいメタタグ8選!役割とその効果とは?
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初回公開日:2022年02月25日
更新日:2022年03月01日
メタタグの役割とは
「メタタグ」とは、HTMLファイル内のheadタグ内に記述し、検索エンジンやブラウザにコンテンツに関する情報を適切に伝えるHTML要素です。
ブラウザ上で確認できる情報というよりは、ユーザーの目には見えないシステム上の情報を主に扱います。
メタタグの基本的な記述方法
ここからは、メタタグの基本的な記述方法を2つ紹介します。記述方法については、ルールを覚えてしまえばそれほど難しくないため、一度しっかり基本を確認しておきましょう。
head内への記述方法
もともとheadタグ自体が、Webサイトの目に見えない情報を構築する部分であるため、ユーザーの目にふれにくいシステム情報を扱うメタタグも同様にこの部分に書き込みます。
headタグの始まりと終わりに注意して、メタタグを間に挟み込むように記述しましょう。誤ってbodyタグ内に記述しないように気をつけてください。
headタグ内にメタタグを追加する記述方法
headタグ内には、原則「meta 属性名="属性値"」というパターンで記述していきます。この際、一般的なコーディングに見られる「閉じタグ」は必要ありません。「meta」と「属値名」の間の半角スペースは忘れないようにしましょう。
また、属性値を囲む引用符は、'(シングルクオート)で記述する方もいますが、"(ダブルクオート)で記述するのが一般的とされています。
メタタグを設定することによる検索エンジンへの効果
メタタグの役割と記述方法について紹介しましたが、このメタタグがどうして重要だとされるのでしょうか。
ここでは、メタタグを設定することによる検索エンジンへの効果について紹介します。メタタグでSEO対策をしようと考えている方は参考にしてください。
- 検索結果の表示に影響する
- 情報を正確に検索エンジンに伝えられる
検索結果の表示に影響する
headタグ内に「meta name="description" content="文字列"」を記述することで、コンテンツの概要情報を検索エンジンに伝えることができ、この「"文字列"」の部分は、ユーザーが検索した際に表示されるタイトル下の説明文に反映されます。
分かりやすい概要説明があることで、ユーザーがコンテンツの内容を前もって把握しやすくなり、クリック率アップにつながるポイントになるでしょう。
このように、メタタグは検索結果の表示に影響を与える要素でもあるため、ユーザーを意識した記述を心がけてください。
情報を正確に検索エンジンに伝えられる
HTMLファイル内のメタタグには、Webサイトのさまざまな基本情報がつまっています。
メタタグの種類にもよりますが、「タイトル」「文字タイプ」「画面の表示領域」「SNSでシェアされた際の表示形式」といった情報がパッケージになっていると考えればイメージしやすいでしょう。
メタタグを用いたパッケージを正確に検索エンジンに伝えることで、日々巡回しているクローラーがWebサイトの種類や状態などを把握しやすくなり、検索順位の上位表示に間接的に貢献するとされています。
検索エンジンの評価が高まれば各ページのみならず、Webサイト全体のドメインパワーにも影響するため、長期的なSEO対策としても効果が期待できるでしょう。
メタタグに直接的なSEO効果はない?
メタタグは、SEO対策において重要ではあるものの、直接的なSEO効果があるわけではないという点は留意しておきましょう。つまり、メタタグを使用したからすぐに検索エンジンからの評価が高くなるというわけではありません。
「titleタグ」や「meta descriptionタグ」の情報は、検索時にユーザーの目に最初に入る情報であり、クリック率やユーザビリティの面に影響が大きいといわれています。
また、そのほかのメタタグも、SEOへ直接的にかかわることは少なく、ユーザーエクスペリエンスの質を高めるという要素が強いでしょう。
したがって、メタタグを使ったからSEO効果が飛躍的に高まるというよりは、メタタグの適切な使用の積み重ねにより、SEOに間接的な効果をもたらすと理解しておくことが重要です。
クリック率・ユーザビリティ・ユーザエクスペリエンスなどを総合的に鑑み、メタタグを適切に設定するようにしましょう。
検索エンジン対策に使いたいメタタグ8選
ここからは、検索エンジン対策に使いたいおすすめのメタタグを8つ紹介します。各タグの使い方を知ることで、効果的にSEO対策が行えるようになるでしょう。
SEO対策において、どのようなタグを使うとよいのか知りたい方は参考にしてください。
1:h1タグ
「h1タグ」の「h」はheadingの頭文字からとったもので、ページ内のテーマとなる「見出し」を指定するタグです。ページ内の構成における上位にくる見出しを指定することで、何について書かれているコンテンツなのかを検索エンジンに分かりやすく伝えます。
2:titleタグ
「titleタグ」とは文字通り、ページのタイトルを指定するタグです。titleタグ内に記述された文字列がそのままページのタイトルになり、ブラウザ上部にあるタブや検索結果に表示されます。
ユーザーに大きく表示される部分でもあるため、一目で何が書かれているのか分かるようなタイトルが望ましいでしょう。
3:meta descriptionタグ
「meta descriptionタグ」には、ページの内容を120文字程度にまとめた文章を記述します。検索時のタイトル下に概要説明として表示され、ユーザーはこれを見てページの内容を把握します。
ユーザーの求める内容と合致していた場合、クリック率も高くなりやすいため、ユーザーの検索意図を想定して記述するとよいでしょう。
パソコンでは120文字程度が表示されますが、モバイルでは画面の制約もあり70文字程度が表示範囲とされています。meta descriptionタグを入れる際は、ユーザーの閲覧環境も考慮するようにしましょう。
4:文字エンコーディング指定タグ
「文字エンコーディング」とは、一定のルールにならって文字情報を変換することです。Webサイト制作において重要なタグの1つであり、適切な文字エンコーディング処理を行わないと、「文字化け」と呼ばれる現象が発生してしまう可能性があります。
文字エンコーディングの指定には、さまざまな言語の文字を表示できるよう開発されたUnicode方式の「UTF-8」 や「UTF-16」といった文字コードを指定するのが一般的でしょう。
5:ビューポートタグ
「ビューポートタグ」はレスポンシブ対応のWebサイトで用いられ、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末での快適に閲覧できるようにするためのタグです。
このタグでは、Webページの横幅、縦幅、倍率といった表示サイズを指定することができ、ユーザーの各端末の画面幅に合わせた柔軟な表示指定も行うことができます。
近年、モバイルファーストの重要性が増してきているため、モバイル端末での表示にも配慮したWebページ制作には欠かせないタグと言えるでしょう。
6:noindex・nofollowタグ
「noindex・nofollowタグ」はどちらもクローラーに向けたメタタグの一種であり、適切に設定することでクローラーの動作を制御することができます。
「noindexタグ」は、指定ページの検索結果へのインデックス表示を拒否したい場合に使用し、コンテンツの質が低いページ、重複するページなどを指定することで、検索エンジンからの低評価を戦略的に回避しやすくします。
「nofollowタグ」は、ページ内にあるリンク先までたどらないようクローラーに促す場合に使用します。信頼できないリンクや悪質なリンクを含むページに設定されることが多く、それらのリンク先サイトとの紐づけを防ぐのが目的です。
こうすることで、質の悪いコンテンツの影響を受けづらくし、検索エンジンからの評価を維持しやすくなります。
7:robots・googlebotタグ
「robots・googlebotタグ」は、指示を受けとるブラウザのクローラーを指定するタグです。前述の「noindex・nofollowタグ」と組み合わせて用いられます。
「robotsタグ」を記述した場合、noindex・nofollowタグなどの指示をすべてのブラウザのクローラーに向けて行うことができ、「googlebotタグ」では、Googleのクローラーにのみに指示を限定して行うことができます。
使用頻度としては、robotsタグの使用が多くなるでしょう。しかし、クローラーのアルゴリズム処理が大幅に変更されるGoogleの「パンダ・アップデート」が行われた際、コンテンツの低評価を回避するため、googlebotタグを使用することがあります。
8:OGPタグ
OGPタグ(Open Graph Protocol)は、TwitterやFacebook、InstagramといったSNSでユーザーにページがシェアされた際、設定した画像やタイトル、概要文などを詳細に設定できるタグです。
適切な設定を行うことで、ユーザーへの訴求力に効果をもたらすとされ、SNSが普及している現在では、記述の有無がSEOにも影響を与えるといわれています。
以前まで検索エンジン対策に使えたメタタグ
「meta keywordsタグ」は、以前までは検索エンジン対策で重要視されていましたが、現在ではほとんど使われなくなりつつあるタグです。
meta keywordsタグにコンテンツのキーワードを記述することで、クローラーにコンテンツ情報を適切に伝えていましたが、検索エンジンの読み取り精度の向上により、meta keywordsタグを参考にする必要性がなくなってしまいました。
また、当時は質の低いコンテンツであっても「meta keywordsタグ」にキーワードを大量に盛り込んでページ評価を高める悪質な行為も横行しており、その対策としても現在は重要性が低いタグであると認識されています。
メタタグの記述を確認する方法
メタタグの記述を確認する方法は複数ありますが、ここではGoogle Chromeを用いた方法を紹介します。PC環境によっては方法が異なる場合もあるため、その点を留意の上参考にしてください。
まず、Google Chromeのブラウザを開きます。そして、メニューにある「開発/管理」をクリックし、「ソースを表示」を選択します。
ソースコードが表示されたら、headタグで囲われた部分に注目してメタタグを探してください。「meta」の記述があれば、その周辺にメタタグがまとめられている可能性があります。
ほかにも、アドレスバーに「view-source:メタタグを確認したいURL」を入力することでメタタグを確認することもできます。
メタタグを設定して検索エンジン対策をしよう
Webサイト運営でSEOを意識する場合は、まずはHTMLファイルの上部にあるメタタグを確認しましょう。もし、記述に不足がある場合には、目的にあわせたタグの追加も検討してみてください。
本記事で紹介した内容を参考にして、ユーザーを意識したメタタグの活用を意識しましょう。