アンカーテキストを記述する際の6つのポイント|SEO対策の注意点も紹介
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また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日:2022年02月25日
更新日:2022年03月01日
SEO対策に使えるアンカーテキストとは
「アンカーテキスト」とは、Webページに設置するリンクに表示される文章を指します。
リンクの内容が簡潔に記されているため、ユーザーが一目でリンク先の内容を把握しやすく、表示される文章によってはクリック率の向上も期待できるでしょう。
SEO対策におけるアンカーテキストの効果
検索エンジンのクローラーは、アンカータグをたどりながら毎日膨大なWebサイトを巡回し、Webサイト評価のためにさまざまな情報を読み取っています。
アンカーテキストの情報もクローラーの読み取り対象であり、リンク先の情報と適切な関連性が認識されると、SEOの評価が高くなるといわれています。
また、アンカーテキストそのものもページの重要キーワードと認識されやすく、検索順位へのよい影響が期待できるでしょう。
アンカーテキストを記述する際の6つのポイント
ここでは、アンカーテキストを記述する際のポイントを6つ紹介します。これまでアンカーテキストを意識していなかった方は、これから紹介するポイントをふまえた上で自社のWebサイトに活用してみましょう。
- SEOで狙いたいキーワードを使う
- リンク先の内容を簡潔に分かりやすく記述する
- alt属性を使って画像リンクさせる
- 適切な箇所であれば同じアンカーテキストでも良い
- 動画リンクの場合はHTMLにアンカーテキストを入れる
- 長すぎる文章にしない
1:SEOで狙いたいキーワードを使う
アンカーテキストの情報はクローラーに重要であると認識されやすいため、SEOで狙いたいキーワードを盛り込んだテキストを作成しましょう。
たとえば、SEOで狙っているキーワードが「エンジニア」「年収」だとします。この場合、「エンジニアの平均年収とは?年齢別に徹底検証」というコンテンツに対して「エンジニアの年収について」「エンジニアの年収を確認」といったアンカーテキストが考えられます。
2:リンク先の内容を簡潔に分かりやすく記述する
アンカーテキストを使う際は、「こちらからどうぞ」「ここをクリック」といった曖昧な表現は控え、リンク先の内容が一目で分かるテキストを作成しましょう。
たとえば、リンク先が「SEO対策のコツ10選」についての内容であれば、「SEO対策のコツ10選はこちら」「SEO対策のコツ10選をチェック」のように、何について書かれたリンクなのかを明確にするのがポイントです。
3:alt属性を使って画像リンクさせる
アンカータグはテキストだけでなく、画像にも適用できます。しかし、クローラーは画像に貼られたリンクを見つけても、そこに何が写されているのか、被写体がどのような状態なのか画像だけでは判断できません。
このような場合には、alt(オルト)属性をアンカーテキストの代わりに活用しましょう。alt属性とは、画像に付与する代替テキストのことで、alt属性にリンク先の情報を加えることで、クローラーにリンク先の内容を適切に伝えることができます。
alt属性はアンカーテキストと同じように、SEOに効果のある要素とされているため、画像にリンクを貼る際には積極的に活用するとよいでしょう。
4:適切な箇所であれば同じアンカーテキストでも良い
コンテンツを作成していると、同一ページ内で複数のアンカーテキストが重複してしまう場合があります。これは、ユーザーに重きを置いた適切な使用箇所であれば、特に問題ないとされています。
ただし、これは内部リンクの場合であり、外部リンクで同じアンカーテキストを過度に多用するのはクローラーに不自然であるとみなされる可能性があるため、注意が必要です。
5:動画リンクの場合はHTMLにアンカーテキストを入れる
動画にリンクが貼ってある場合には、動画編集ソフトの「代替テキストの入力」といった編集機能を利用して、動画のHTMLにアンカーテキストを入れましょう。
こうすることで、HTMLタグを通してクローラーが動画を簡単に識別できるようになるとされています。
6:長すぎる文章にしない
キーワードを盛り込んだり十分に説明しようとしたりすると、長いアンカーテキストになりがちです。2、3行にまたがるような長すぎるアンカーテキストは、簡潔にまとめるようにしましょう。
ユーザーやクローラーが内容を理解しやすいように、一目で把握できる程度の長さを心がけてください。
アンカーテキストを記述してSEO対策するときの注意点
アンカーテキストを記述する際、誤った使い方をしてしまうと検索エンジンからの評価が下がってしまうことがあります。ここでは、SEO対策におけるアンカーテキストを記述する際の注意点をいくつか紹介します。
- キーワードを入れすぎない
- 隠しリンクを配置しない
- リンクを貼りすぎない
- リンク先ページの品質に気を付ける
- 低品質な被リンクに気を付ける
- 記述により検索順位が大幅に上がることはない
キーワードを入れすぎない
過度なキーワードの入れ込みはSEO対策で逆効果になる恐れがあり、結果的に検索結果の順位が下がってしまうこともあります。キーワードを使用する目安は、1、2つ程度にとどめておき、できるだけ簡潔で違和感のない文章を意識しましょう。
隠しリンクを配置しない
ユーザーに見えないようなアンカーテキスト、いわゆる「隠しリンク」の配置はSEOの評価を低下させる可能性があるため注意しましょう。
Googleの「品質に関するガイドライン」によると、「隠しリンク」に該当するケースは以下の通りです。
・font-sizeを0に指定する
・白背景に白のテキストを使用する
・画像のうしろにテキストを配置する
・CSSを使ってテキストが画面外になるように配置する
・ハイフンやアンダーバーなどの1文字のみをリンクにする
これらのすべてが隠しリンクとして判断されるわけではありませんが、ユーザーにとって見えづらい箇所がないか、検索エンジンのみを想定したアンカーテキストになっていないかなど、十分に確認するようにしましょう。
リンクを貼りすぎない
ユーザーを適切にナビゲートするようなアンカーテキストの設置は問題ありませんが、必要以上のリンクを意味なく貼りすぎることがないようにしましょう。貼りすぎたリンクは、ユーザーにとって有益ではないと判断される可能性があります。
また、該当コンテンツと極端に関連性の低いテーマのリンク設置も適切とはいえません。ユーザーにとって役立つリンクかどうか、リンク数は適当であるかに十分注意してください。
リンク先ページの品質に気を付ける
リンク先のページが外部サイトだった場合、自社サイトのSEO評価の一部を渡してしまい相手側の評価も上げてしまう恐れがあります。
これを回避するためには、「nofollow属性」の活用を検討してみましょう。通常のアンカータグに「rel=”nofollow”」を追加記述することで、クローラーがその先の巡回を避けて処理してくれます。
低品質な被リンクに気を付ける
Webサイトを運営していくなかで被リンクをもらうことがありますが、低品質とされるサイトからの被リンクには気を付けましょう。
特に「不明な海外サイト」「青少年に不健全なサイト」「コンテンツと関連性の薄いサイト」からの被リンクには注意してください。低品質の被リンクが多いと、こちらが意図していなくてもSEO評価に悪影響をもたらす恐れがあります。
好ましくない被リンクをもらった場合は、Google Search Consoleでリンク否認ができます。公式サイトを参考に、一度やり方を確認しておくとよいでしょう。
記述により検索順位が大幅に上がることはない
最後に注意しておきたいのは、アンカーテキストの記述によって検索順位が大幅に上がることはないということです。確かにアンカーテキストでユーザビリティが高まり、クローラーにも適切な情報伝達が行えるため、SEO対策としては重要です。
しかし、記述自体が検索順位に影響を与えるのではなく、アンカーテキストの適切な使用が間接的かつ長期的にSEOに効果を与えるため、アンカーテキストのみに頼った対策は望ましくないでしょう。
検索順位に意識を向けるのではなく、まずはユーザーやクローラーにとってアンカーテキストが適切に使用できているかを意識するようにしてください。
アンカーテキストの記述でSEO対策をしよう
この記事では、アンカーテキストを記述する際のポイントや注意点を中心に紹介してきました。アンカーテキストは、SEO対策のなかでも比較的簡単に作業しやすいため、扱い方をきちんと理解した上で使いこなしましょう。
ユーザーやクローラーを意識したSEO対策を目指し、紹介した内容をもとに自社サイトの見直しを検討してみてください。