サイト上位表示のためのSEOテクニック22個|おすすめのツール6選も紹介
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初回公開日:2022年02月25日
更新日:2022年03月01日
そもそもSEOとは?
SEOとは「Search Engine Optimization」を略した言葉で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。SEOは検索エンジンを使用したマーケティング手法の1つで、自然検索結果で自サイトを上位表示されるようにする対策のことです。
SEO対策を行うことで自社サイトの検索順位をアップできれば、自社サイトが多くのユーザーの目に留まり、自社の製品やサービスの利用機会を生み出せるでしょう。
SEO対策を行うメリット
SEO対策という言葉は知っていても具体的なメリットについてよくわからないという方もいるのではないでしょうか。SEO対策を実施することにさまざまなメリットがあります。
ここでは、まずはSEO対策を行うメリットについて解説していきます。
自然検索で上位表示させた方がCTRが高い
CTRとはクリック率のことです。検索結果の画面では自然検索結果の上位にリスティング広告が表示されるようになっていますが、広告よりも自然検索結果の上位ページの方がCTRが高いとされています。
リスティング広告は表示されるエリアが決まっており、広告とわかるようになっているため、ユーザーの中には広告をクリックするのを避ける層が存在しています。そのため、広告を出すよりもSEOによって検索順位1位を目指した方が高いCTRが期待できるでしょう。
長期的に見て費用対効果が高い
リスティング広告などのWeb広告を出す場合、クリック数に応じた費用の支払いが必要になりますが、SEOは自社で対策ができれば費用は不要です。また、クリックされた場合でもリスティング広告のような費用は発生しません。
SEO作業を外注する場合には費用が必要になりますが、長期的に見ればSEOの効果の方が外注費用を上回るでしょう。
自社サービスに興味の高いユーザーを獲得できる
SEO対策は検索エンジンで検索を行うユーザーを対象にしています。検索結果の上位に自社サイトを表示できれば、自分から検索している自社サービスへの興味関心の高いユーザーを集客できるでしょう。
実際にサービスや商品の購入を検討しているユーザーの多くは購入前に検索を行っているため、SEO対策によって集客ができればコンバージョンにも繋がりやすくなります。
コンテンツは自社のブランディングおよび資産になる
ブランディングとは、顧客に対して自社のサービスや自社そのものを価値のあるものと認識させ、信頼を高めることです。SEO対策によって検索結果に上位表示されるようになれば、顧客に対して良いイメージを持たせる結果になるため、自社のブランディングに繋がります。
また、SEO対策によって作成したコンテンツは作成すればそれで終わりではなく、蓄積されていくことで自社サイトの資産になります。また、質の良いコンテンツが増えるほどSEO効果も期待できるでしょう。
SEO対策を行うデメリット
ここまでSEO対策のメリットについて紹介してきましたが、一方でSEO対策にはいくつかデメリットも存在しています。SEO対策を実施する場合は、メリットだけでなくデメリットについても把握しておきましょう。
ここでは、まずはSEO対策を行うデメリットについて紹介していきます。
効果が出るまでに時間がかかる
SEO対策は実施したからといってすぐに効果が出るものではありません。コンテンツの作成やサイト構造の改修などを行うのにも時間がかかりますが、検索エンジンがサイトの情報を収集して検索結果に反映するまでには3ヵ月~6ヵ月程度の時間がかかると言われています。
そのため、一過性のキャンペーンなどを行う際の施策には不向きです。SEO対策を実施する場合は、中長期的な目線で行う必要があるでしょう。
Googleアップデートによってアルゴリズム改修が行われる
Googleは定期的にアルゴリズムのアップデートを行っているため、アルゴリズムの変更によって突然検索順位が下がる可能性もあります。これまでにもパンダアップデートやペンギンアップデートによって、それまで検索上位となっていたサイトが圏外になった事例があります。
また、そもそもアルゴリズムはブラックボックスとなっているため、SEO対策を実施したからといって必ずしも効果が出せるかどうかはわかりません。
SEO対策の基本的考え方
SEO対策を実施する場合は、Googleの考え方を理解しておくことが大切です。Googleがサイトの検索順位を決定しているアルゴリズムの内容は公開されていませんが、Googleの理念を理解していれば、自然にGoogleのガイドラインに沿った効果的なSEO施策が実施できるでしょう。
ここでは、SEO対策の基本的考え方について解説していきます。
ユーザーファーストの理念に沿うこと
GoogleはGoogle検索を利用するユーザーの利便性を一番に考えているため、SEO対策はユーザーファーストを念頭において実施しましょう。
ユーザーがどのような検索意図を持ってサイトに訪れたのかをユーザー目線で考えれば、ユーザーニーズにマッチした有益なコンテンツを提供できるようになります。さらにユーザーにとって利便性が高いサイト作りが行えれば、結果的にSEO対策の効果も期待できるでしょう。
E-A-Tを意識したコンテンツを作成すること
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉です。GoogleはこのE-A-Tと呼ばれる評価基準を最重要視しているため、この3つのポイントを押さえたコンテンツ作りを行うことが大切になります。
E-A-Tを意識したコンテンツを作成することで、Googleからも高く評価されるようになるでしょう。
SEO対策の22個のテクニック
SEO対策を行う場合、SEOの効果を出すために押さえておきたいいくつかのテクニックが存在しています。
ここではSEO対策のテクニックについて紹介していきます。これから自社サイトのSEO対策を実施する場合は、参考にしてみてください。
1:市場のニーズと規模を把握する
SEO対策として有効なのは、ユーザーに有益な情報を提供するコンテンツを作成することです。
コンテンツのターゲットはどのようなユーザーなのか、ユーザーはどのようなキーワードを使って検索しているのかといったポイントから、対策キーワードを選定していきましょう。
2:検索で上位表示されるサイト傾向を分析する
実際に検索上位になっているサイトを分析することにより、上位表示のサイトの共通点などを明らかにできます。共通要素がわかれば自社サイトに足りないものも明らかになるため、効果的な改善に繋げていけるでしょう。
3:競合サイトのコンテンツを分析する
検索エンジンでの評価は相対評価となるため、競合よりも優れたコンテンツを提供することが重要です。
競合サイトを調べる場合は、実際にそのキーワードで検索を行い、1ページ目に表示されるサイトを確認しましょう。さらに、特に自社とターゲットが近いと思われるサイトのコンテンツと自社のコンテンツとを比較してみましょう。
4:読みやすさや見やすさを意識する
Googleではサイトの情報を収集するためにクローラーと呼ばれるボットを使用しています。
このクローラーはコンテンツのデザインや文章の読みやすさも評価しているため、ユーザーにとって読みやすく見やすいコンテンツを提供することは重要と言えるでしょう。
5:キーワードに求められている情報を網羅する
検索エンジンから流入したユーザーは、そのキーワードに関連した疑問や悩みを抱えています。競合サイトよりも多くの情報量を提供すれば、そのサイトよりも上位に表示することが可能になるでしょう。
6:コンテンツに関連キーワードを入れる
コンテンツで情報が網羅されていたとしても、対策キーワードそのものがコンテンツ内に含まれていなければ検索エンジンに認識してもらうことはできません。
特にコンテンツのタイトルと見出しはGoogleも重要視しているため、タイトルと見出しには対策キーワードを含めておきましょう。
7:アクセス数・順位やユーザーの動きを追跡する
コンテンツは一度作成すればそれで終了というわけではありません。
まずはコンテンツやサイトにいつ、どのくらいのアクセスがあり、順位はどのようになっているのか把握しましょう。さらに、サイト内でユーザーがどのような動きをしているのかも追跡することが大切です。
8:検索エンジン向けにXMLサイトマップを作る
XMLサイトマップはサイトの構造を記載した検索エンジン向けのサイトマップです。検索エンジンがサイトのページを把握できていないと検索結果に表示されないため、XMLサイトマップを作成してGoogleに送信しておくことが大切です。
XMLサイトマップを送信することで、検索エンジンにサイト内のページをアピールすることができます。
9:ページのインデックス化を行う
検索エンジンがインターネット上を巡回し、収集した情報をデータベースに登録することをインデックス化と呼びます。
基本的にはページを公開しているだけでインデックス化されますが、情報を更新した場合にはGoogle Search Console上からインデックスをリクエストしましょう。
10:サイトや記事の構造をマークアップする
サイトや記事の構造をマークアップすることにより、どのような内容が書いてあるのか検索エンジンに伝えやすくなります。サイトや記事を構造化するには、HTMLやJavaScriptを利用して構造化マークアップを行い、テキストに意味を持たせる必要があります。
11:類似する内容のページは統合する
類似するコンテンツがあるとトラフィックの取り合いが発生してしまうため、類似ページがあった場合はパフォーマンスが低いページを高いページにリダイレクトさせると良いでしょう。
また、同一ページが複数ある場合は、重複ページからメインのページへのcanonicalタグを追加するのがおすすめです。
12:結果に応じてコンテンツ修正を行う
コンテンツのアクセス数が伸びていないようであれば、全体的に修正を行う必要があるでしょう。具体的には、情報は網羅できているかどうか、情報が古くなっていないかどうかといったポイントで確認し、修正を行いましょう。
13:コンスタントに投稿を行いオーソリティを確立する
特定のトピックについてコンスタントに投稿を続けることでページオーソリティを確立できれば、新しいサイトの新しいページと比較してもランクが高くなります。
SEO対策では自社が得意とする分野でコンテンツを継続的に投稿し、オーソリティを高めることが大切だと言えるでしょう。
14:過去の記事の最適化を行う
サイトへの流入は新しいコンテンツに限りません。過去の記事から流入するユーザーも存在するため、過去の記事のリニューアルや再発行といった最適化を行うことも有効なSEOテクニックです。
古い記事にSEO対策を行って再発行することにより、記事への評価はそのまま引き継がれた状態でトラフィックを増加させることが可能になります。
15:内部リンクの最適化を行う
内部リンクを最適化させることにより、クローラーにどのページが上層ページなのか認識させやすくなります。内部リンクを最適化するには、サイト構造に合わせてリンクを設計する必要があります。
また、コンテンツから関連するページへのリンクを設定しておくことにより、ユーザーにとっての利便性も高まるでしょう。
16:すべての画像に代替テキストを入れる
サイトに訪れたクローラーは画像を見ることができないため、画像ファイルの名前や代替テキストなどを見て内容を把握しています。
すべての画像に説明文の一種である代替テキストがあれば、検索エンジンに適切に画像の内容を伝えることができ、サイト評価の上昇にも役立ちます。
17:サテライトサイトを作成し被リンク数を稼ぐ
サテライトサイトとはメインのサイトとは別に、メインサイトのPRなどを目的として作成された自社サイトのことです。
サテライトサイトを活用することで、外部の第三者からの被リンクを獲得しなくてもサイトの評価を上げられる可能性があります。
18:被リンク数とリンク元のページ評価を見る
被リンクの評価にはリンク元の評価が関係しているため、被リンク数が多ければ評価に繋がるというわけではありません。リンク元が悪質なサイトである場合は自社サイトまでペナルティを受ける可能性もあるため、Google Search Consoleからリンクの否認を行いましょう。
19:OGP設定によるSNSによるリンクビルディングを行う
OGP設定とは投稿内容をプログラムが読めるようにするものです。OGP設定を行うことで、SNSからコンテンツがシェアされた際にコンテンツのタイトルや画像、内容などが表示できるようになります。
OGP設定を行っておけば、SNSを活用して外部評価を得られる可能性があるでしょう。
20:サイトの表示速度を高める
サイトの読み込みに時間がかかると、ユーザーはそれだけでサイトから離脱してしまいます。表示速度が遅いサイトはユーザーの利便性も低くなるため、サイトへの評価も下がってしまうでしょう。
画像や動画などを軽くしてデータ容量を減らしたり、サーバーを高性能なものに変えて処理速度を上げたりすると良いでしょう。
21:URLの正規化を行う
URLはどのような文字列でも問題ありませんが、検索エンジンはURLをサイトの目印にしています。
サイト自体は同一のものでも、「http://」や「https://」など異なるURLが存在しているとそれぞれ異なるサイトだと認識され評価も分散してしまうため、URLを1つに統一して正規化することが大切です。
22:モバイルフレンドリーにする
検索エンジンを利用するユーザーの多くがモバイルからの利用であることを踏まえて、現在Googleではモバイルからの閲覧がしやすいサイトを高く評価するようになっています。
サイトをモバイルフレンドリーにするには、レスポンシブデザインを導入するのがおすすめです。レスポンシブデザインであれば、サイトのHTML自体は同一のままパソコン、タブレット、スマホそれぞれの画面サイズに合ったデザインに合わせられます。
SEO対策のテクニックを実施する時の注意点
ここまでさまざまなSEO対策のテクニックを紹介しましたが、いくつかの注意点もあります。ここでは、SEO対策のテクニックを実施する時の注意点について解説していきます。
効果が出るまでの時間を考慮する
デメリットでも紹介しましたが、SEO対策は実際に効果が出るまでに3ヵ月~6ヵ月程度の時間がかかります。効果が出るまでの時間を考慮して中長期的な目線で実施することが大切です。
過度にキーワードを加えない
コンテンツを作成する際にはタイトルや見出し、テキスト内にキーワードを盛り込むことが大切です。しかし過度にキーワードを詰め込んでしまうと、検索エンジンから質の低いコンテンツだと判断されるリスクがあります。
キーワードは自然な流れで内容が読める程度の数を加えるようにしましょう。
オリジナルコンテンツを作成する
他のサイトコンテンツをコピーしたコピーコンテンツは、検索エンジンにペナルティを課される理由になります。
上位表示されるサイトのコンテンツを参考に自社サイトのコンテンツを作成することはありますが、コピーにならないように気を付けましょう。
必要以上に被リンクを設置しない
あからさまに被リンクが多く設置されていると、検索エンジンからスパム行為であると認識される可能性があります。
また、現在はまだスパム行為と認定されていない手法であっても、アルゴリズムのアップデートによってスパム認定されるリスクもあるでしょう。
量より質にこだわる
コンテンツは継続的に発信することが大切ですが、低品質なコンテンツを投稿するのは良くありません。検索エンジンから評価されるにはコンテンツの質と量の両方が重要になるため、低品質なコンテンツばかり投稿していると逆に評価を下げる原因になります。
ペナルティとみなされる行為はしない
業者からリンクを購入したり、隠しリンクや隠しテキストでキーワードを仕込んだりする行為はブラックハットSEOと呼ばれています。
かつてはブラックハットSEOでも効果がありましたが、現在ではペナルティ対象となっているため、このような行為はしないようにしましょう。
常に最新の情報をキャッチアップする
検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートされているため、急に新しい対策を行わなければいけなくなることもあります。常に最新の情報をキャッチアップして対策が行えるようにしておきましょう。
SEO対策に有用なツール6つ
SEO対策を実施する場合は、ツールを活用するのが有効です。SEOの効果測定やページの表示スピードのチェックなどSEO対策に役立つツールにもさまざまな種類があるため、目的に合わせて使い分けると良いでしょう。
最後にSEO対策に有用なツールを紹介していくため、参考にしてみてください。
1:Google アナリティクス
Google アナリティクスは無料のWebサイト解析ツールです。Googleが提供しているツールの1つで、サイトのページビューやユーザー数、コンバージョンなどを確認できる高機能なツールです。
Google アナリティクスを導入することで、サイトに流入したユーザーがどこからやってきたのか、サイト内でどのような行動を取ったのかなどを分析できます。
2:PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、無料で利用できるWebページの読み込み時間測定ツールです。入力欄にWebページのURLを入力するだけで、指定したページの読み込み速度を数値化できます。
また、デスクトップだけでなく携帯電話で表示した場合の速度も評価できます。ページの表示速度を高速化することはSEO対策としても重要になるため、サイトのパフォーマンス改善に活用すると良いでしょう。
3:ahrefs
ahrefsは自社サイトはもちろん、競合サイトの被リンクもチェックできるツールです。サイトのURLやドメインを指定することで、サイトがどのようなサイトの被リンクを獲得しているのかチェックできます。
また、上位表示コンテンツや想定流入ワード、SNSで話題のコンテンツなども確認可能です。有料のツールであるため、「ライト」「スタンダード」「アドバンスド」「エージェンシー」の4種類から目的に合った料金プランを選びましょう。
4:Google Search Console
Google Search ConsoleはGoogleが提供している無料の検索結果分析ツールです。サイトの検索順位の管理に役立つツールで、ユーザーが流入したキーワードやページごとの順位、クリック率などを確認できます。
また、Google Search Console上でサイトがクロールされているかどうか確認したり、スパムなどの問題を検出した際のアラートを受信したりすることもできます。Googleからペナルティを受けた場合には通知を受け取ることもできるため、SEO対策やサイト改善に活用できるでしょう。
5:All in One SEO for WordPress
All in One SEO for WordPressはWordPress SEOプラグインです。「AIOSEO」とも呼ばれています。
AIOSEOはユーザーエクスペリエンスを重要視したSEOプラグインで、導入することでXMLサイトマップや外観の最適化など、優れたWordPressSEO機能を簡単にセットアップできます。
6:SEMTUSH
SEMTUSHは無料で利用できるオールインワンの競合分析ツールです。これまでに構築した被リンクデータベースを活用して、SEO対策を後押しします。
被リンクの監査やサイトのリンク構築ツール、複数ドメインでの被リンクの相違点比較などさまざまな追加ツールも無料で利用できます。競合分析にも活用できるでしょう。
SEO対策のテクニックを使ってサイトを上位表示させよう
SEO対策にはいくつかの効果的なテクニックが存在しています。本記事で紹介したSEO対策のテクニックやSEO対策に有用なツールなどを参考に、効果的なSEO対策を実施してみてはいかがでしょうか。