トリプルメディアとは?メリット・デメリットやPESOについても紹介
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トリプルメディアとは?メリット・デメリットやPESOについても紹介

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トリプルメディアとは?メリット・デメリットやPESOについても紹介

記載されている内容は2022年03月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年03月25日

更新日:2022年03月31日

自社から顧客に情報を伝えるトリプルメディア戦略とは、どのようなものでしょうか。本記事では、3つのメディアのメリットとデメリットや、その連携について解説しています。さらに進化したPESOも紹介しているため、自社のメディア戦略の参考にしてはいかがでしょうか。

トリプルメディアとは?

トリプルメディアとは、企業が顧客に接するメディアを3つに分類して考えるという、広告戦略の理論を表す言葉です。

コントロールしやすく情報発信がしやすい「ペイドメディア」、低予算でじっくり取り組む「オウンドメディア」、さらにSNSが持つ広告としての能力の影響力が高まってきた「アーンドメディア」の3つを、どのように連携させていくかということが、現代のマーケティングの課題とされています。

トリプルメディアの種類

トリプルメディアの種類には、ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアがありますが、これらは日本で主流となっているメディア戦略です。

ここからは、それぞれのメディアごとに、自社の製品やサービスのマーケティングを進める場合のメリットとデメリット、費用について考えていきましょう。

ペイドメディア

雑誌や新聞広告をはじめ、テレビやラジオCM、さらにはWEB広告のように、「広告掲載料」を支払って掲載してもらう広告媒体です。

お金を払ってコンテンツを掲載してもらうことから、「ペイドメディア(paid media)」と呼ばれています。

上記媒体の他、バスや電車の中吊り広告やYouTubeの動画広告、新聞の折り込み広告などがあり、不特定多数の目に触れやすいのが特徴と言えるでしょう。

メリット

ペイドメディアには、見る人の意思に関係なく表示されるという性質があります。そのため、今まで自社を知らなかった顧客にも知ってもらえる可能性が高いと言えるでしょう。

また、テレビや新聞、雑誌やWEBなど、多くの人がいつも目にしているメディアに掲載することで、自社の認知拡大や集客がしやすいという点もメリットです。

デメリット

企業の認知拡大のためにペイドメディアを活用する場合、ある程度の期間、継続的に広告を掲載する必要があります。

また、大きな効果が得られやすい媒体を利用する際には、それに見合った予算を組む必要があるため、広告費用が嵩みやすいことがペイドメディアの大きなデメリットとなるでしょう。

さらに、テレビCMやWEB広告は視聴者に「企業から一方的に送られてくるもの」と認識されることも多く、場合によっては「邪魔な広告」と受け取られるリスクもあります。

このように、双方向でのコミュニケーションが取りにくく、信頼関係を築くのが難しいという点もペイドメディアのデメリットと言えるでしょう。

費用の目安

費用がかかるとされるペイドメディアですが、媒体によって大きく費用が異なります。ここでは、テレビCM、新聞広告、雑誌広告について紹介しましょう。

テレビCMの場合、キー局の15秒スポットCM、1回あたりが約40万円~60万円です。

新聞広告の場合は、全国紙の15段(全面広告)で約2,000万円、さらにカラーの場合は約500万円の追加料金が必要です。

雑誌広告の場合は、対象となる読者や発行部数、掲載面や掲載サイズによっても異なりますが、約50万円から250万円が広告費とされています。

このように、ペイドメディアはどの媒体に出稿するかで費用が違ってくるため、自社の製品やサービスに対する効果も含めて、しっかりと検討しましょう。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社の公式ホームページやブログ、Twitter、FacebookなどのSNS、カタログ、チラシ、ECサイトなど、自社で制作する広告媒体を指します。

自社で保有し制作を行うことから、オウンドメディア(owned media)と呼ばれ、掲載する情報を自社でコントロールしながら運用します。

メリット

先述の通り、オウンドメディアは自社で作成する広告媒体のため、広告費がスタッフの人件費とサーバにかかる費用のみで抑えられる点は、大きなメリットと言えるでしょう。

また、制作したコンテンツは、自社の資産としてメールマガジンのネタにしたり、営業資料に転用したりといった応用が可能で、一度作れば長く残して活用できます。

さらには、オウンドメディアを充実させ、単なる製品案内やサービス案内だけではなく、さまざまな情報を提供できるようになれば、顧客からの信頼を勝ち取れるでしょう。

デメリット

自社でコンテンツを作成する場合、初期の記事はどうしても内容が少なくなります。そのため、新たな顧客の目に触れにくい点は、オウンドメディアのデメリットの一つと言えるでしょう。

記事の量を増やしていくことで効果は上がってきますが、ペイドメディアのような即効性はないことを理解しておきましょう。

また、自社のスタッフでコンテンツを制作する場合、プロ並みの技術があるとは限らないため、良質なコンテンツを作成するのが難しいという点もデメリットとなります。

費用の目安

コンテンツを簡単に管理できるCMS(コンテンツ管理システム)を使った場合、ツール利用料としてかかるのが月額5万円程度です。

よりサイトを自由に構築したい場合は、WordPressを利用する方法があります。ただし、WEBの知識がない場合は、制作会社に外注することも検討しておきましょう。

サイト構築を制作会社に外注する場合は、デザインやボリュームにもよりますが、30万円から100万円程度の予算を目安と考えてください。

アーンドメディア

アーンドメディアとは、費用を支払わずに得られたメディア露出のことです。

例えば、レビューサイトの口コミやプレスリリースからのメディア記事掲載の他、メディアの取材を受けて掲載されたものなどがアーンドメディアに区分されます。

「口コミマーケティング」とも言われており、オンラインの口コミが拡散したり、レビューサイトでおすすめされたりすることで広がるのが特徴と言えるでしょう。

メリット

アーンドメディアのメリットは、自社の製品やサービスを第三者の手で取り上げてもらうことで、潜在的な顧客からの信頼を得られることです。

SNSやレビューサイト、ブログなどでの肯定的な口コミにより、顧客の商品購入につながる可能性が高いでしょう。

さらに、アーンドメディアでは、自社と顧客で双方向のコミュニケーションが行われるのも特徴で、その情報をきっかけに製品やサービスの改良を行えます。

デメリット

アーンドメディアは第三者が発信するため、自社でのコントロールが難しいというデメリットがあります。また、アーンドメディアには常に新しいものが表示されるため、自社でストックできない点もデメリットと言えるでしょう。

プレスレリースからの取材やメディア掲載についても、費用はかかりませんが、自社からは内容の変更ができないため、必ずしも伝えたい内容を掲載してもらえるとは限りません。

また、SNSやレビューサイトでは、自社に都合が悪い情報が発信、拡散される場合もあります。

この現象は、顧客の期待と製品やサービスが大きく異なる場合に起こることが多いため、製品やサービスの質の向上に努める必要があると言えるでしょう。

費用の目安

アーンドメディアは、プレスリリースの作成や自社のソーシャルメディアのアカウント作成などで立ち上げできるため、簡単に低コストでの運営が可能です。

例えば、配信サービスを使わずに郵送やFAXでプレスリリースを届けるのであれば、かかる費用は郵送料や通信料のみで抑えられます。

トリプルメディアを活用するポイント

ここまで、ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアという3つのメディアを見てきましたが、それぞれに異なる役割を担っていることはご理解いただけたでしょうか。

ペイドメディアは広告による誘導、オウンドメディアは自社からの発信、そしてアーンドメディアはSNSによる拡散という役割がありました。

ここからは、トリプルメディアを効果的に活用するためのポイントを具体的に紹介します。コンテンツマーケティングに興味のある方や、実際に業務に携わっている方など、ぜひ参考にしてください。

  • 3種類を連携させる
  • オウンドメディアをベースに進める
  • リスティング・SNS広告を活用する

3種類を連携させる

トリプルメディアのメリットとデメリットをしっかり把握し、それぞれの特性を活かして連携させると良いでしょう。

例えば、ペイドメディアである広告で顧客の認知を得たら、オウンドメディアやアーンドメディアでさらなるアプローチを行う、というのがトリプルメディア戦略での連携の手法です。

オウンドメディアをベースに進める

自社で作成したコンテンツをベースに、トリプルメディアを連携させて運営することで、顧客とのコミュニケーションがスムーズになります。

例えば、ペイドメディアやソーシャルメディアで情報を拡散し、より詳しい情報を知りたいという顧客がいれば、オウンドメディアに誘い込むといった手法が考えられるでしょう。

大きな予算を必要とするテレビCMや新聞、雑誌などの広告から、オウンドメディアへと移行させることで、より低予算でのメディア戦略が実現できます。

リスティング・SNS広告を活用する

リスティング広告やSNS広告では、オウンドメディアである自社サイトを訪問した顧客に対し、広告表示を行う「リマ―ケティング広告」が実施できます。

自社サイトを訪問した顧客は、自社の製品やサービスに関心が高いと考えられるため、そこにペイドメディアを表示することで、より有効に広告を活用できるでしょう。

トリプルメディアよりも新しいPESOとは?

「PESO」とは、ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアのそれぞれの頭文字であるP、O、Eに、シェアードメディアの頭文字「S」を加えた4つのメディアの総称です。

顧客同士がSNSで情報をシェア・拡散するため、より多くの顧客に情報を届けられるというメリットが加わります。

トリプルメディアについて理解を深めよう

本記事では、マーケティング戦略の一つである「トリプルメディア」について詳しく見てきました。

ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディアという3種類のメディアには、それぞれ異なった特性があります。

それぞれの特性を理解したうえで、自社の情報発信を行い、より多くの顧客による製品やサービスの購入を促していきましょう。

トリプルメディアや「PESO」を、自社のマーケティング戦略に有効活用してください。

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