オウンドメディアの7つのポイント|サイトの作り方のコツなどを具体的に説明
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オウンドメディアの7つのポイント|サイトの作り方のコツなどを具体的に説明

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オウンドメディアの7つのポイント|サイトの作り方のコツなどを具体的に説明

記載されている内容は2022年03月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年03月25日

更新日:2022年04月07日

効果的なオウンドメディアの構築に悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、オウンドメディアの基礎知識に加え、構築までの7つのステップやサイト作成のコツを紹介しています。オウンドメディアに興味のある方は、この記事を参考にしてください。

オウンドメディアって何?

オウンドメディアの7つのポイント|サイトの作り方のコツなどを具体的に説明
※画像はイメージです

オウンドメディア(Owned Media)とは、自社で保有・運用するメディアの総称で、パンフレットやホームページSNSアカウントなどが含まれます。近年では、自社サイトが運営するWebマガジンやブログを、オウンドメディアと呼ぶ傾向にあります。

オンライン上でマーケティングを行う際には、欠かせないメディア形態と言えるでしょう。

コンテンツマーケティングとの違い

オウンドメディアが媒体(メディア)であることに対し、コンテンツマーケティングは施策(手法)を意味します。

コンテンツマーケティングは、見込みユーザーに有益な情報の共有を行い、購買意欲を高めつつファン化を目指すマーケティングの方法です。主に企業ブログやメールマガジン、動画配信やセミナーなどがあります。

コンテンツマーケティングの1つとして、オウンドメディアを展開する位置づけです。

その他のトリプルメディアとは

トリプルメディアとは、自社のブランディングや販売促進などを効果的に展開していくための考え方です。

「オウンドメディア」「ペイドメディア」「アーンドメディア」の3つのメディアを連携させることで、単一で運用するより効果が期待できるでしょう。ここからは「ペイドメディア」「アーンドメディア」の2つを紹介します。

ペイドメディア

ペイドメディア(Paid Media)は、企業が費用を支払い、広告を出稿するためのスペースを確保して広告を行うメディアを指します。

オウンドメディアと違い、ペイドメディアは規模が大きければ幅広いユーザーにアプローチでき、短期間で多くの集客が期待できます。新規ユーザーの獲得にも向いていると言えるでしょう。

しかし、出稿時にコストがかかることから、長期運用には向いていません。

アーンドメディア

アーンドメディア(earned media)とは、自社が直接介入せず、第三者であるSNSのユーザーや消費者が情報発信するメディアを指します。

たとえば、支持を集めているインフルエンサーが自社商品を発信したとします。この場合、何万人ものフォロワーがいることから、自社で行うよりも効率的に認知してもらうことが可能です。

オウンドメディアの7つのポイント

オウンドメディアの7つのポイント|サイトの作り方のコツなどを具体的に説明
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オウンドメディアは、広告を主体としたマーケティングとは異なり、じっくり運用することで成果が表れるため短期的な戦略には向いていません。しかし、粘り強く続けていくことで確実な成果を上げていくことから、ユーザーのロイヤリティに効果的です。

ここでは、オウンドメディアのポイントを紹介していきます。

  • 潜在顧客にアプローチする
  • 潜在顧客をリピーターへ育てる
  • ターゲット地域を広げやすい
  • SNS・キュレーションに対応しやすい
  • 広告費を抑えやすい
  • 顧客からの信頼を得やすい
  • コンバージョンまで時間がかかる

1:潜在顧客にアプローチする

潜在顧客とは、まだ商品やサービスを認知していない、あるいは必要としていないユーザーを指します。

オウンドメディアでは、SNSや紙媒体などを使うことから、潜在顧客へのアプローチが可能です。特にオンライン上での展開は行いやすく、潜在顧客の目に入る機会は多いと言えるでしょう。

アプローチの質を向上させたり露出するタイミングを図ったりすることで、効果的な宣伝活動ができます。

2:潜在顧客をリピーターへ育てる

オウンドメディアには、さまざまなコンテンツによってあらゆるユーザーへとアプローチできる強みがあります。例えば、潜在顧客には認知してもらうコンテンツ、購入・利用する可能性がある見込み顧客には訴求性が高いコンテンツを提供する、という具合です。

ユーザーへのアプローチを段階的に変えていくことで、リピーターへと育てることが可能になります。

3:ターゲット地域を広げやすい

オウンドメディアは、オンライン上で行えるため、場所を選ばす顧客獲得が可能です。

例えば、地域に即した商品やサービスを展開する場合、その地域に合わせたマーケティングを構築します。地域住民の共感を得やすいコンテンツを作ることで、スムーズなプロモーションができるでしょう。

また、海外でビジネスを行う場合も、多言語化することで世界中をマーケットとすることができます。

4:SNS・キュレーションに対応しやすい

SNSやキュレーションメディアに対応しやすいことも、オウンドメディアの特徴です。

質の高いオウンドメディアのコンテンツは、FacebookなどのSNSで拡散されやすくなるため、シェア数が多い記事をまとめるキュレーションメディアにも選ばれやすくなります。

オウンドメディアは、トレンド要素が強い媒体にも対応しやすいメディア形態と言えるでしょう。

5:広告費を抑えやすい

オウンドメディアは、オーガニック検索での流入を目指しているため、広告費を抑えやすくなります。ほかのコンテンツマーケティングでは、リスティング広告やバナー広告、検索エンジン広告などを用いることが一般的です。

オウンドメディアの場合には、それ自体が広告としての役割を果たすため、広告費の低減が可能になります。

6:顧客からの信頼を得やすい

オウンドメディアは、ブランディングが構築しやすいため顧客の信頼を得ることに優れています。

カスタマージャーニーに沿った有益な情報を提供することで、あらゆる顧客を満足させやすくなります。企業の価値を顧客と共有しやすいことから、信頼感を得る手段として適している方法でしょう。

7:コンバージョンまで時間がかかる

オウンドメディアの性質上、成約や購入といったコンバージョンまでに時間を要します。

従来の広告を活用した方法はコストがかかりますが、短期間で効果を実感しやすい特徴を持っています。オウンドメディアでは、オーガニック検索による流入を主体としているため、高品質なコンテンツを継続して作る必要があります。

優れたメディアを育てていくため、成果が出るまでに時間を要することは必然と言えるでしょう。

オウンドメディアを始める7つのステップ

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オウンドメディアは確実に事前準備を行い、マーケットの動向に合わせた戦略を練ることで顧客獲得・ロイヤリティの向上が期待できます。しかし、杜撰な設計では望んでいる成果に結びつきにくいでしょう。

ここでは、オウンドメディアを始めるための工程を紹介していきます。

1:達成目標を決める

始めにオウンドメディアを用いて何をしたいのか、ということを決めましょう。

企業によって達成目標は異なりますが、コンバージョンを増やす・会員数を増やす・自社の商品やサービスを知ってもらう・優れた人材を募集するなど、多岐に渡ります。

プロジェクトの根幹となることから、達成目標がブレているとその後のマーケティング活動にも悪い影響を及ぼすため、入念に決める必要があるでしょう。

2:ペルソナを決めていく

オウンドメディアを運用するにあたり、どのような人物像に向けたものなのかということを明確にしましょう。例えば、名前・年齢・性別・住所・家族構成・趣味・就業しているのか、などが挙げられます。

自社商品やサービスに合った層を浮き彫りにしていくことで明瞭なイメージを描きやすくなるでしょう。ペルソナ設定はコンセプトの一貫性に深く関わってくるため、より具体的な人物像を描くことが求められます。

3:方向性を決めていく

達成目標とペルソナ設定が完了したら、オウンドメディアのコンセプトを決めていきましょう。

ペルソナに何を提供するかを具体的にすることで、求められるサービスや機能、コンテンツの方向性が明確になっていきます。ペルソナ設定とズレたコンテンツの提供を行った場合、需要と供給のミスマッチから意図した運用が難しくなります。

設定したペルソナの行動や心理に沿ったコンセプトを定めることが肝要です。

4:ユーザーの導線を定める

コンバージョン率を向上させるには、カスタマージャーニーマップを用いたユーザーの導線が必要になります。

カスタマージャーニーマップとは、ユーザーが商品やサービスと接するあらゆるポイントを想定し、ポイントごとのユーザー心理や行動を可視化したものです。ユーザーの思考が明瞭になれば、コンバージョンまでの導線設計が行いやすくなるでしょう。

5:コンテンツ・サイトを作成する

事前準備が終わった段階から、コンテンツやサイトを作成していきます。作成のコツとして、1つのコンテンツには1つのテーマで執筆すると良いでしょう。テーマを盛り込みすぎると、ユーザー意図が曖昧になりGoogleからも評価されにくくなります。

また、どのユーザーに対しても読みやすく分かりやすいコンテンツを心がけると、ユーザビリティの向上に繋がります。

6:継続的にコンテンツを公開していく

オウンドメディアは、継続的にコンテンツを公開していくことでコンバージョンに繋がります。

オウンドメディアの集客方法は、オーガニック検索からのユーザー流入を狙うため、サイト全体の評価を高めることが重要であるため、定期的な記事の投稿や更新が欠かせません。

検索エンジンから評価されるためには、最低でも数ヶ月を必要とし、長期的な運用が不可欠でしょう。

7:KPIを設定する

KPI(Key Performance Indicators)とは、重要業績評価指数を指します。オウンドメディアの達成目標に対してどのくらいのコンバージョンが得られているか、という観点からの判断基準がKPIです。

KPIを正しく設定することで自社のオウンドメディアが機能しているか、という点を客観的に判断できます。それぞれのオウンドメディアの目的に合わせたKPIを設定しましょう。

オウンドメディアのサイト作成のコツ

スタートさせたオウンドメディアをより効果的に機能させるためには、いくつかのコツを押さえる必要があります。

良質なコンテンツを増やしていくことに加え、スマートフォンでも閲覧しやすいページ設計やユーザーに分かりやすいサイト構造などを心がけると、ユーザビリティの向上に寄与するでしょう。

ここでは、オウンドメディのサイト作成のコツを紹介していきます。

  • おすすめは2カラム・3カラム構成
  • サイト内を回遊しやすくする
  • SNSに対応する
  • CTAを設置する
  • 既存サイトにオウンドメディアを設ける
  • 外注する場合はCMSで構築してもらうよう依頼する

おすすめは2カラム・3カラム構成

オウンドメディアのコンテンツは、2カラムまたは3カラムで構成すると良いでしょう。検索エンジンの評価を上げるには、サイト内のユーザー滞在時間も影響します。1カラムのコンテンツの場合、記事のみの表示であるためサイト全体の回遊率が高まりません。

カラム数を増やし、サイドバーに関連ページのリンクを設置することでサイトから離脱しにくくなります。

サイト内を回遊しやすくする

サイト設計を分かりやすくしておくと、ユーザビリティに良い影響をもたらします。

ユーザーに優しいサイト設計として、グローバルマップやパンくずリストなどのサイト構造の可視化があります。適切な内部リンクの設置やサイトのレスポンシブ化も、ユーザーの使いやすさに直結するでしょう。

高品質なコンテンツを揃えていても、ユーザーにとって使いにくいサイトである場合、ストレスから離脱率が上がってしまいます。

SNSに対応する

現在、SNSからのサイト流入が多くなっており、ユーザーと企業の接点としても有効に使われています。良質な記事であれば、ユーザーがSNSを使って拡散してくれる可能性が高まります。

SNSに対応するコンテンツを織り交ぜることで、広告費をかけずとも認知してもらえるでしょう。

CTAを設置する

CTAとは「Call To Action」の略称であり、「行動喚起」といった意味合いを指します。

「お申し込みはコチラ」や「SNSでシェア」などがCTAにあたり、見込み顧客の獲得に効果を発揮します。CTAの文言は、KPIや目標達成に合わせて設定することが重要です。設置する場所は、コンテンツの直後が望ましいでしょう。

既存サイトにオウンドメディアを設ける

既存サイトにオウンドメディア用のサブディレクトリを設けることで、既存ドメインの評価を引き継ぐことができます。

新規ドメインを取得した場合、ゼロからのスタートになるため検索上位に表示されるまで長期間を必要とします。SEO対策に欠かせないサイト評価を継承できるため、ユーザーの流入が見込める点がメリットです。

外注する場合はCMSで構築してもらうよう依頼する

外部業者に依頼する場合は、オウンドメディアをCMSで構築してもらうようにしましょう。

CMSはサイト内の権限を設定することが可能です。たとえば、記事の執筆から入稿までを外注し記事の校閲を自社で行う、といった割り振りができます。また、CMSで構築することでデータ共有が容易になることから、トラブルに迅速に対応できるようになります。

CMSを用いて分業することで、効率的にコンテンツを増やせるでしょう。

オウンドメディアについて理解を深めよう

オウンドメディアを使ったマーケティングは多くの企業で用いられており、あらゆるユーザーを想定した高品質なコンテンツを構築することで、安定した集客・コンバージョンが期待できます。

この記事を参考にオウンドメディアを深く理解し、自社のマーケティングに活かしていきましょう。

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