マーケティング理論のフレームワーク18選|最大限に活かす方法
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マーケティング理論のフレームワーク18選|最大限に活かす方法

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マーケティング理論のフレームワーク18選|最大限に活かす方法

記載されている内容は2021年08月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年08月25日

更新日:2024年05月31日

マーケティング理論にはどのようなものがあるのでしょうか。本記事ではマーケティング理論のフレームワーク18選やマーケティング理論を最大限に活かす方法などを紹介していきますので、ぜひマーケティングの参考にしてみてはいかがでしょうか。

マーケティングとは?

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マーケティングとは、企業が行う市場活動全般を指す言葉です。マーケティングでは自社の商品やサービスの利益を拡大するために、市場調査や消費者の動向調査、消費者が求める商品開発やプロモーションなどさまざまな活動を行います。

近年ではニーズや消費者の多様化などにより、昔のように物が売れなくなってきています。そのため、マーケティングの重要性も増してきています。

マーケティング理論とは?

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マーケティング理論とは市場調査や製品計画、販売促進などの各分野で活用できるマーケティングのフレームワークです。フレームワークとは、すでに手法が確立している枠組みを指す言葉です。

マーケティング理論はアメリカのドラッカーやコトラーなどが提唱しており、日本には1950年代に導入されました。現在では日本でもマーケティングを行う上で必須の理論として、さまざまなフレームワークが活用されています。

マーケティング理論のフレームワーク18選

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マーケティングを行う上で必要なマーケティング理論には、さまざまなフレームワークが存在しています。

ここではマーケティング理論のフレームワーク18選を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:SWOT分析

SWOT分析とは、経営戦略を立案するのに際して「自社の強み」「自社の弱み」「機会」「脅威」という4つの軸について分析するフレームワークです。

SWOT分析は内部環境である強みと弱み、外部環境である機会と脅威をそれぞれ区分けして分析するという特徴があります。また、これらの要素を書き出すことによって、事業分析を行ったり、新しいビジネスチャンスを発見したりすることができます。

2:PEST分析

PEST分析とは、マクロの外部環境要因である「政治(Politics)」「経済(Economy)」「社会(Society)」「技術(Technology)」という4つの軸ごとに分析を行うフレームワークです。

ビジネスを行う場合、マクロの外部環境要因に大きな影響を受けます。そのため、PEST分析では外交や景気、経済成長率、世論や流行、イノベーションなどを分析することにより、事業戦略の立案に活かします。

3:STP分析

STP分析とは、マーケティングプロセスにおける「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字を取ったフレームワークです。

STP分析では市場を属性ごとにセグメント化し、さらにどこをターゲットに施策を実施するのか検討し、自社の強みが発揮できる場所にポジショニングを行います。このようにSTP分析を行うことで、競合との無駄な競争を回避することができるようになります。

4:PPM分析

PPM分析とは、各事業を「花形」「金のなる木」「負け犬」「問題児」という4つに大別するフレームワークです。PPM分析では市場成長率とシェアの2軸で構成されたマトリクスを使用し、市場成長率の高低とシェアの大小で自社の各事業を当てはめます。

このマトリクスで事業の中でも現状維持もしくは拡大を目指す「花形」や、撤退対象である「負け犬」などが判別できるようになるため、効率的な資源配分ができるようになります。

5:ファイブフォース分析

ファイブフォース分析とは、外部環境である「新規参入の脅威」「競合他社」「代替品の脅威」「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」という5つの脅威について分析を行うフレームワークです。

これらの脅威は収益に影響を与えるものです。ファイブフォース分析はこれらを分析することで、自社の競争戦略を立案する際にどの要因がもっとも影響を与えるか検討するのに効果的です。

6:バリューチェーン分析

バリューチェーン分析とは、製品が消費者に届く過程で価値が付加される工程において、強みや弱みなどを分析するフレームワークです。

バリューチェーン分析では企業活動を製造や物流、販売などの主活動と調達や技術開発などの支援活動に分け、それぞれの役割やコストなどを分析することで競争優位性の判断基準を明確にします。

7:カスタマージャーニー分析

カスタマージャーニー分析とは、顧客が商品やサービスを利用する一連の行動を旅に見立てて、顧客の経験価値を分析するフレームワークです。

カスタマージャーニー分析ではカスタマージャーニーマップを作成し、顧客と企業の接点を抽出し、購買行動などを細分化して各段階での商品との接点を可視化します。

8:ロジックツリー分析

ロジックツリー分析とは、問題や課題を解決するための構造の洗い出しを行う際に、重要なポイントを見落とさずに整理するためのフレームワークです。

ロジックツリー分析は分析すべき課題や問題をルーツにして、解決策を枝葉にして展開していくロジカンルシンキングのフレームワークです。ロジックツリー分析により、問題解決に必要な原因分解や解決策などの樹形図が作成できます。

9:3C分析

3C分析とは外部環境として「市場・顧客(Customer)」と「競合(Competitor)」、内部環境として「自社(Company)」の3つのCによって現状分析を行うためのフレームワークです。3C分析により、成功のキーファクターを抽出することができます。

また、3C分析では客観的な事実を集め、第三者視点で分析することが重要です。客観的に分析を行うことで、自社を取り巻く環境を整理できます。

10:4C分析

4C分析とは、「顧客価値(Customer Value)」「顧客のコスト(Cost)」「顧客にとっての利便性(Convenience)」「顧客とのコミュニケーション(Communication)」の4つの要素によって顧客目線でニーズを分析するレームワークです。

これらの要素は顧客が実際に商品を購入するまでに大きな影響を与えるものです。4C分析を行うことで、顧客への最適なアプローチを検討します。

11:4P分析

4P分析とは、「Product(商品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(販促)」の4つの要素を分析するフレームワークです。

4P分析は4C分析と違い、企業側の目線であるプロダクトアウトの視点で行われるものです。そのため、マーケティングプロセスでは4P分析と4C分析の両方を行うことで、プロダクトアウトとマーケットインの双方の視点で分析を行うことができます。

12:PDCA

PDCAとは、「計画(Plan)」「実行(Do)」「チェック・調整(Check)」「改善(Action)」という管理機能のフレームワークです。一般的にPDCAサイクルと呼ばれています。

マーケティングプロセスを行う上では、計画を立て、実行し、評価を行い、改善するというPDCAサイクルを繰り返す必要があります。PDCAサイクルを高速で回すことにより、より早くブラッシュアップしていくことができます。

13:MECE

MECEとは、「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」を略した言葉で、ロジカルシンキングのためのフレームワークです。

漏れなくダブリなくすべてのものを網羅することで、問題点の洗い出しを行う際に重要な点の見落としを行わずに整理することができるというものです。

ビジネスでは解決すべき課題が大きいほど、論理的に小さな形に場合分けする必要があります。この際に漏れを発生させないためにMECEが必要になります。

14:イノベーター理論

イノベーター理論とは、消費者を「革新者」「初期採用者」「前期追随者」「後期追随者」「遅滞者」の5つの区分に分け、市場占有率などを分析するレームワークです。

イノベーター理論は新商品や新しいサービスを提供する際に用いられるもので、それぞれ分類分けした消費者ごとに、新商品やサービスがどのように受け入れられていくのかを分析します。

15:キャズム理論

キャズム理論とは、イノベーター理論における「革新者」と「初期採用者」を初期市場、「前期追随者」「後期追随者」「遅滞者」をメインストリーム市場とし、この両者の間には超えるべき深い溝があると提唱するフレームワークです。

「キャズム」は日本語では「溝」になりますが、マーケティング用語では「市場に製品やサービスを普及させる際に発生する超えるべき障害」を指します。

16:ハフ理論

ハフ理論とは、ある特定の店舗に消費者が買い物に行く確率を、他の店舗との競合状況を考慮しつつ予測するフレームワークです。ハフ理論では消費者は近隣の大きな店舗に行くということを前提にしています。

また、消費者が店舗を選択する確率は売り場面積に比例し、店舗までの距離に反比例するとしています。ハフ理論を用いることで、自社の店舗の規模や利便性などによって消費者が店舗を利用する確率や、大規模店舗が近隣店舗に与える影響などを分析できます。

17:サイバネティクス理論

サイバネティクス理論とは、目標に達成するためにルートを修正しながら進めていくというフレームワークです。

サイバネティクスとは「操舵」という意味の言葉で、進んだり戻ったりを繰り返しながらも目標へ向かって進むことを意味します。つまり、結果をフィートバックしながら軌道修正をおこなうことで、目標へ到達できるという理論になります。

18:ゲーム理論

ゲーム理論とは、複数の意思決定を行う存在の利得が、それぞれの戦略の相互依存によって定まるというフレームワークです。ゲーム理論を用いることで、利害が一致しない状況での複数人の行動の最適戦略を分析することができます。

マーケティング理論を最大限に活かす方法

マーケティング理論のフレームワーク18選|最大限に活かす方法
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マーケティング理論を活かすには、まずは市場や顧客を分析して自社の内部環境について理解を深めましょう。また、ターゲットとする顧客をセグメント化して施策を集中するポイントを絞り、自社の価値を創出することでマーケティング理論を最大限に活用することができるでしょう。

マーケティング理論についての理解を深めよう!

マーケティング理論のフレームワーク18選|最大限に活かす方法
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マーケティング理論にはさまざまな種類のフレームワークが存在しています。

ぜひ本記事で紹介したマーケティング理論のフレームワークやマーケティング理論を最大限に活かす方法などを参考に、マーケティング理論について理解を深めて自社のマーケティングに活用してみてはいかがでしょうか。

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