用語・フレームワーク
マーケティングで使われるチャネルの意味とは？種類についても紹介！
Share
マーケティングで使われるチャネルの意味とは？種類についても紹介！
記載されている内容は2021年08月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。
初回公開日：2021年08月25日
更新日：2024年05月31日
チャネルの意味とは？
チャネルとは集客を行うための経路、媒体を指す言葉です。具体的には、ブログやWebサイト、広告などがチャネルとして挙げられます。
チャネルが多いほど顧客を集めることができ、チャネルごとの集客力を見極めることによってより効果的な施策を実施することも可能です。また、標的市場に到達するためのチャネルとして、「販売チャネル」「流通チャネル」「コミュニケーションチャネル」との3種類があります。
「チャネル」と「チャンネル」の違いとは？
チャネルとチャンネルは発音が異なるだけで、どちらも本来は同じ意味の言葉です。どちらも「channel」を語源とした言葉で、本来の意味としては「海峡」「水路」「情報の流れる道筋」などがあり、主に「データの通り道」として使用されます。
チャンネルはテレビ放送が始まった初期の頃に「チャンネル」と発音されていました。そのため、現在でもテレビの番組を変えることを「チャンネルを回す」といった言葉で表現します。
一方、通信技術では「チャネル」という呼び方が定着したため、現在でも業界によって異なる呼び方がされています。
マーケティング現場における主な3つのチャネル
インターネットが普及した現在では、インターネット上で簡単に商品を購入することができます。
マーケティング現場でも「販売チャネル」「流通チャネル」「コミュニケーションチャネル」という3つのマーケティングチャネルを意識し、マーケティングを行う必要があると言えるでしょう。
ここでは、マーケティング現場における主な3つのチャネルについて紹介していきます。
1：「販売チャネル」とは
「販売チャネル」とは、実際に消費者が商品を購入する場所や販売方法を指す言葉です。販売チャネルとしては、デパートやスーパー、コンビニエンスストアなどの店舗、小売業者、ネットショッピングができるECサイトなどが挙げられます。
2：「流通チャネル」とは
「流通チャネル」とは、商品やサービスを販売する側から購入者側へ届くまでの経路や流通手段を指す言葉です。流通チャネルとしては、物流業者や問屋、卸売業者、小売業者などが挙げられます。
また、流通チャネルは「直接流通チャネル」と「間接流通チャネル」の2つに分けられ、さらに間接流通チャネルはチャネルの長さによって3段階に分けることができます。
0段階チャネル
0段階チャネルとは、流通チャネルにおける直接流通チャネル（直販）のことです。メーカーなどの生産側が消費者へ直接販売するチャネルのことを0段階チャネルと呼びます。
近年ではeコマースが普及したことにより、メーカーや生産者が自社で運営しているWebサイト上で消費者に直接商品を販売するケースも多くなってきています。
1段階チャネル
1段階チャネルとは間接流通チャネルにおいて、自社から小売業者を通じて消費者へ商品を販売することです。メーカーなどがコンビニや量販店などの実店舗を通じ、販売を行う形式が1段階チャネルになっています。
近年では0段階チャネルの直販も増えてきたこともあり、低価格での販売が可能です。そのため、コンビニや大規模量販店でも卸売業者を通さず、直接メーカーから入荷する1段階チャネルを選択するケースが多くなってきています。
2段階チャネル
2段階チャネルとは、自社から小売業者に卸し、消費者へ商品を販売することです。さまざまな種類の商品を扱っている量販店やスーパーの場合は、2段階チャネルによって販売する商品カテゴリーごとに卸売業者から入荷するケースが多くあります。
例えば、食料品であれば食料品全般を取り扱っている卸売業者、衣料品であれば衣料品を取り扱う卸売業者など、カテゴリーによって分けて入荷するのが一般的です。
3段階チャネル
3段階チャネルとは、自社から卸売業者、二次卸売業者を介して小売業者に卸し、消費者へ商品を販売することです。
近年では中間マージンが発生する卸売業者を介せずに販売するケースも多いですが、文房具業界などの場合は3段階チャネルによって文具が販売されているケースもあります。
3：「コミュニケーションチャネル」とは
「コミュニケーションチャネル」とは、消費者へ自社製品などの情報を知らせるための経路や手段を指す言葉です。コミュニケーションチャネルは情報伝達経路とも呼ばれています。
コミュニケーションチャネルには従来のようなテレビや雑誌、新聞などのマスメディア、チラシや広告などのほかに、近年ではWebサイトやインターネット広告、SNSなどさまざまなチャネルが生まれています。
マーケティングに関するその他のチャネル
マーケティングに関連したチャネルの中には、「クロスチャネル」「オムニチャネル」「マルチチャネル」などの形態が存在しています。
ここでは最後に、マーケティングに関するその他のチャネルについて解説していきます。
1：クロスチャネル
クロスチャネルとは、複数のチャネルを顧客管理システムや在庫管理システムなどとデータ連携することで、チャネルを横断して情報管理を行うことです。
チャネルが複数ある状態というだけでなく、管理システムによってデータ連携することで、データが最適化されている状態を指します。
クロスチャネルではシステム上で顧客情報や在庫がリアルタイムに反映できるため、機会損失をなくすことができます。
2：オムニチャネル
オムニチャネルとは、すべてのチャネルを統合した状態を指します。「オムニ」とは「すべての」という意味の言葉で、オムニチャネルでは顧客はチャネルの違いを意識することなく、商品を購入することができます。
スマートフォンの普及によって顧客が常にインターネットを利用できるようになったことで、顧客は店舗で商品を見つけ、検索して最安値を調べ、インターネット上で購入するといったオムニチャネルでの商品の購入が可能になりました。
3：マルチチャネル
マルチチャネルとは、複数のチャネルがあることを意味します。例えば実店舗だけでなくネットショップなどの複数のチャネルを利用することで集客を増やし、販売機会を増やすことも可能になります。
ただし、マルチチャネルは各チャネルが独立しているため、チャネル間での情報共有や連携はできていません。そのため、販売機会を損失する可能性もあります。
チャネルを正しく理解してマーケティングに活かそう
実店舗以外でも商品が簡単に購入できる現代では、マーケティングでもチャネルについて正しく理解することが重要です。
ぜひ本記事で紹介したチャネルの意味やマーケティング現場における主な3つのチャネル、その他のチャネルなどを参考に、チャネルについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。
Share
