マーケティングの6つの勉強方法|おすすめのWebサービスや本も紹介
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初回公開日:2021年09月24日
更新日:2024年06月18日
マーケティングの勉強をする上で重要なこと
モノやサービスが簡単に売れない現代において、マーケティングについて学ぶことは非常に重要です。企業のマーケティング担当者やWebサイト担当者などとして仕事をする場合、マーケティングの知識は必須になります。
しかし、マーケティング初心者の場合、どのようにして勉強すれば良いのかわからないという方も多いでしょう。ここではマーケティングの勉強をする上で重要なことを紹介していきます。
顧客視点を持つこと
マーケティングの勉強をする場合は、顧客視点で物事を考えるようにしましょう。近年では消費者のニーズも多様化、細分化してきており、簡単には把握できなくなってきています。
そのため、かつてのような企業視点ではなく、顧客視点で考えることがマーケティングでは重要とされています。また、顧客の悩みごとなどのニーズを把握することにより、顧客の課題を解決する具体的な手段も検討できるようになるでしょう。
インプットとアウトプットを繰り返すこと
マーケティングの勉強は、他の勉強と同じように知識のインプットだけでなくアウトプットしていくことも重要です。蓄えた知識はアウトプットすることにより整理し、頭の中に定着していくことができます。
アウトプットする方法としては、ブログやSNSなどを活用して発信すると良いでしょう。他の方に見えるようにアウトプットすることにより、意見をもらえるケースもあります。
マーケティングを勉強するときの4つの手順
これからマーケティングの勉強をはじめる方の場合、まずは勉強のロードマップをまとめていきましょう。マーケティングの勉強のステップは、大きく分けて「マーケティングの全体像を把握する」「マーケティングの細かい手法について学ぶ」という2つに分けることができます。
マーケティングを勉強するときの4つの手順について解説していきますので、参考にしてみてください。
1:マーケティングの全体像を掴む
まず、そもそもマーケティングとは何かというマーケティングの全体像を把握しましょう。マーケティングとは、自社のモノやサービスを売るための活動全般を指す言葉です。そのため、マーケティングでは顧客を知ることが重要になります。
顧客の潜在的ニーズは表に現れにくいことから、顧客視点を持たなければいけないという点を念頭に置いておきましょう。
2:集客手法を学ぶ
顧客視点を理解しても顧客にモノやサービスを届けられなければマーケティングの意味がありません。そのため、どのようにして顧客へモノやサービスを届け、購入へつなげるのかという集客手法について学びましょう。
Webマーケティングにおける集客経路にはさまざまなものがありますが、大きく分けると「自然検索流入」「SNS流入」「広告流入」「メール・LINE流入」「ダイレクト流入」などの種類があります。
集客経路の特徴を押さえる
集客経路にはそれぞれ特徴があります。「自然検索流入」「SNS流入」「広告流入」は主に新規顧客獲得のためのアプローチに用いられる経路、「メール・LINE流入」「ダイレクト流入」は主に既存顧客へのアプローチに用いられる経路となっています。
そのため、新規顧客獲得を目的とするのか既存顧客へのリピートを促すことを目的とするのかによって使い分ける必要があります。
コントロールしやすい手法かそうでない手法か明確にする
集客手法がそれぞれコントロールしやすいものなのかコントロールできないものなのかは明確にしておきましょう。前述の集客手法の中では、「ダイレクト流入」はコントロールすることが難しい手法です。
ダイレクト流入はブックマーク登録などによって直接Webサイトへ流入する経路であるため、マーケティング施策を実施することで将来的にはダイレクト流入へ繋がる可能性はあります。しかし、そのための具体的な手だてを企業側で行うことは困難でしょう。
3:セールスマーケティング手法を学ぶ
集客について学んだあとは、セールスマーケティング手法について学ぶようにしましょう。セールスマーケティングとは集客した顧客の不安を払拭し、購買行動へつなげるための態度変容を想起させるために必要なものです。
Webマーケティングにおけるセールスマーケティングの手法としては、「導線設計」「レコメンド」「セールスライティング」「クーポン発行」といった手法があります。
4:分析手法を学ぶ
最後にマーケティングにおける分析手法について学ぶようにしましょう。集客とセールスマーケティングを実施し、効果を分析することで発見した問題点を改善し、PDCAサイクルを回すことによって、より自社に合った集客やセールスができるようになります。
分析手法はクロス集計などの基本的なものから、複数の変数を統計学的に分析する多変量解析まで多くの種類があります。まずは簡単な分析をできるようにしてから、複雑な分析手法も学んでみると良いでしょう。
分析に至るフェーズを理解する
分析に至るフェーズは、「計測」「集計」「分析」の順となっています。そのため、分析を行うためにはマーケティングによってデータを計測し、集計する必要があります。
一般的に、Webマーケティングでデータの計測や集計を行う場合には専用のツールを利用することになります。
計測のためのツールも併せて学ぶ
Webマーケティングによって収集したデータの集計や計測を行うためのツールにもさまざまな種類があります。そのため、マーケティングの学習と合わせて計測のためのツールの使い方についても学ぶと良いでしょう。
マーケティングの6つの勉強方法
マーケティングの勉強を行う場合は、知識のインプットとアウトプットを繰り返すことになります。また、マーケティングの勉強方法にもさまざまな種類があるため、効果的な勉強法を選択することも重要です。
ここではマーケティングの6つの勉強方法をご紹介しますので、参考にしてください。
1:Webサイトの活用
マーケティングはWebサイトを利用して学ぶことができます。Webサイトには無料のサイトから有料のサイトまでさまざまなものがあります。
近年では、マーケティングの勉強ができるWebサイトの種類も多く、スマホでも利用できるため、移動中や昼休みなどのすき間時間を有効活用して勉強することができるでしょう。マーケティングの勉強に特におすすめのWebサイトについては後述します。
2:Webサービスの活用
Webサービスを利用して勉強するのもおすすめです。前述したWebサイトが基本的に情報提供を行う目的で構築されているのに対して、Webサービスはボタンのクリックやフォーム入力といったユーザー側で操作することができるサービスを指します。
Webサービスもすき間時間を活用して勉強を進めることができます。また、マーケティングの勉強ができるWebサービスもさまざまな種類があるため、後程おすすめのWebサービスを紹介していきます。
3:本の活用
マーケティングの本を使って勉強するのは独学でのスタンダードな方法です。近年では、さまざまな新しいマーケティング手法も登場していますが、マーケティングを学ぶ上で必ず押さえておかなければいけない基礎は昔から変わりません。
本であればマーケティングの基本をしっかり押さえることができ、情報が体系的にまとまっています。また、後から調べることもできるため、信頼できるマーケティングの本を1~2冊程度手元に置いておくと良いでしょう。
4:専門学校の活用
マーケティングが学べる専門学校に通うことで、プロの講師から指導してもらうことができます。専門的なカリキュラムに則って専門の先生に教えてもらえるため、独学で学ぶ場合と違って誤った知識を学んでしまうリスクが少なくなります。
ただし、WebサイトやWebサービス、本などを利用する場合よりも費用がかかる点はデメリットだと言えるでしょう。
5:勉強会やセミナーの活用
勉強会やセミナーに参加してマーケティングを学ぶことも可能です。勉強会やセミナーは首都圏を中心に、定期的に開催されています。近年では、zoomなどを利用したオンライン形式でのセミナーも多いでしょう。
勉強会やセミナーの場合はWebサイトなどから申し込み、参加費を支払うことで参加できます。
6:ブログの活用
マーケティングについての情報をまとめたブログなども活用できます。ブログはWebサイトと同じように学習に利用することができます。
また、前述のとおり、自分で学んだ内容をアウトプットするためのツールとして自分でブログを開設し、インプットした内容を発信していくのもおすすめです。
マーケティングの勉強に役立つおすすめのWebサイト・サービス8選
マーケティングの勉強をはじめる場合、まずはWebサイトやWebサービスを利用して学んでみるのがおすすめです。WebサイトやWebサービスであれば手軽に利用を開始できるものも多く、本を使って勉強するよりもハードルが低いでしょう。
ここではマーケティングの勉強に役立つおすすめのWebサイト・サービス8選を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:Google デジタルワークショップ
Google デジタルワークショップはGoogleが提供しているオンラインの学習ツールです。ビジネスで利用できるデジタルスキルを学習できるツールで、動画と小テストによって学習を進めていくことができます。
また、デジタルマーケティング以外にもさまざまな講座を受講することができ、すべて無料で利用することができます。講座を受講して最終試験に合格すれば、Googleから認定証が発行されます。
2:Schoo
Schooはマーケティングの基礎から応用まで動画で学ぶことができるWebサービスです。最先端のマーケティングやビジネススキル、経営といったジャンルを、生放送で配信されている動画で学ぶことができます。
また、生放送であるため、放送中にチャットで講師へ質問したり、他のユーザーと楽しく学んだりすることができます。Schooへの会員登録や生放送授業の視聴はすべて無料です。
3:Udemy
Udemyはさまざまな講義が受講できるオンライン教育プラットフォームです。現在、約155,000という豊富な種類のオンラインビデオコースが提供されており、SEOやWeb広告などのマーケティングに関連した内容の講座も多くあります。
講座を提供している講師陣も、各業界でのトップクラスの人材がそろっています。学習時間の制限はないため、自分のペースで学んでいくことができます。
4:マーキャリ
マーキャリは、マーケターを目指す方のために情報を提供しているWebサイトです。デジタルセールスのポイントや営業職に必要な分析力といったマーケティングに関連したさまざまな記事を提供しています。
また、マーケターの仕事や実際にマーケターとして活躍している方のインタビュー記事なども掲載しており、情報コンテンツとして楽しみながら学ぶことができるでしょう。
5:アナリティクスアカデミー
アナリティクスアカデミーはGoogleが提供しているGoogleアナリティクスなどの分析ツールについて学べるオンラインの学習コースです。さまざまな分析ツールに関した講座を無料で受講することができます。
また、Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)の試験対策としても活用できます。
6:グロービス学び放題
グロービス学び放題はグロービス株式会社が提供している定額制動画学習サービスです。グロービス経営大学院を運営しているグロービスの知識を気軽に学ぶことができます。
また、マーケティングに限らず「思考」「組織・リーダーシップ」「会計・財務」「グローバル」といったさまざまなカテゴリが用意されています。無料体験も実施しているため、気になる方はまずは無料体験からスタートしてみると良いでしょう。
7:ジッセンオンライン
ジッセンオンラインはデジタルマーケティングを学べるオンラインスクールです。WebマーケティングやSNS、デジタル広告といった講座が用意されており、実践的なデジタルマーケティングの手法についてプロのマーケターから学ぶことができます。
オンラインで受講できるため、自分のペースで学習を進めることができます。また、企業でのデジタルマーケティングの研修にもおすすめです。
8:テックアカデミー
テックアカデミーはプログラミングの学習で有名なオンライン学習スクールです。高い技術力を持ったメンターがマンツーマンで学習をサポートしてくれます。
プログラミングのコースが有名ですが、WebマーケティングやDXマネジメントなどのマネジメントコース、Webデザインや動画編集などのデザインコースなども受講することができます。
マーケティングの勉強に役立つ本4選
マーケティングの勉強は本を活用するのもおすすめです。ただし、本を使って勉強する場合はどの本を選ぶのかによって知識のインプット率などが変わってきます。
ここでは最後に、マーケティングの勉強に役立つ本4選を紹介していきます。
1:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方
「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」はUSJを復活させたマーケティングが学べる本です。USJで過去最高の集客を行うことに成功した森岡毅氏の著書で、USJを回復させることに成功した消費者目線や戦術、戦略などについて解説しています。
実際の事例や経験、実際に行った戦略について書かれているため、多くの実践的な知識を学ぶことができるでしょう。
2:Webマーケターのためのテクノロジー入門
「Webマーケターのためのテクノロジー入門」は、Webマーケティングを実践する際に必要となるプログラミングについて学べる本です。プログラミング経験がないマーケター向けに、プログラング言語を限定せずに各分野からWeb全般について解説しています。
Web広告やWebアクセス解析などを行っているWebマーケターが身につけるべきテクノロジーをピンポイントに学ぶことができるでしょう。
3:コトラーのマーケティング・コンセプト
「コトラーのマーケティング・コンセプト」はフィリップ・コトラーによるマーケティング・コンセプトが学べる本です。マーケティングの権威であるコトラーがビジネスパーソンに向けて書いた1冊です。
他のコトラーの代表的な著書は非常にボリュームが大きいですが、本書は80ほどのコンセプトに絞ってコンパクトに解説しています。そのため、ビジネスの現場で役立つさまざまな発想方法を気軽に学ぶことができます。
4:ドリルを売るには穴を売れ
「ドリルを売るには穴を売れ」は4Pに沿って売り方の基本が学べる本です。「ドリルを売るには穴を売れ」とはマーケティング業界の言葉で、顧客が欲しいのはドリルではなく穴であることから、商品を売るためには顧客にとっての価値を考える必要があるという意味になります。
本書では解説と並行してサブストーリーが展開されていくため、物語としても楽しんで読み進められるでしょう。
マーケティングの勉強方法を実践しよう
マーケティングを学ぶ場合はWebサイトやWebサービス、本を利用して学ぶのがおすすめです。
ぜひ本記事で紹介したマーケティングを勉強するときの手順やマーケティングの勉強方法、マーケティングの勉強に役立つWebサイトや本などを参考に、マーケティングを学んでみてはいかがでしょうか。