企業によるマーケティングが成功した事例13選!成功させるコツも解説
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企業によるマーケティングが成功した事例13選!成功させるコツも解説

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企業によるマーケティングが成功した事例13選!成功させるコツも解説

記載されている内容は2021年09月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年09月24日

更新日:2024年06月24日

マーケティングを成功させるためには、自社に合った手法を選ぶ必要があります。そのためには、マーケティングが成功している企業の事例や手法を参考に、最適なマーケティングの手法を選択すると良いでしょう。また、営業部門と連携をとって予算管理をしっかり行い進めましょう。

マーケティングの必要性とは

企業によるマーケティングが成功した事例13選!成功させるコツも解説
※画像はイメージです

情報化の進んだ現代では、企業競争も激しくなっています。マーケティングによって市場の分析と消費者の嗜好の情報を知ることが重要と言えるでしょう。企業がマーケティング戦略を考える場合、マーケティングに成功している企業の事例を知ることから始めるのが良い手法です。

他企業の状況を把握し、差別化できる自社企業の魅力を伸ばせれば、市場競争におけるポジションを有利に確立しやすくなります。ここでは、そのマーケティング戦略の手法の紹介と立案する場合の手順、立案する場合の注意点について解説します。

マーケティング戦略を知ることで、有利に事業展開できるようになるでしょう。

企業によるマーケティングが成功した事例13選

実際の企業による、マーケティングが成功した事例13選をご紹介します。おなじみの生活用品の企業や専門的な製品製造の企業など、それぞれのマーケティングに特徴があります。ぜひ、参考にしてください。

1:専門小売企業による顧客とのつながりを深める工夫

「無印良品」でおなじみの株式会社良品企画の事例です。専門小売企業として、顧客とのつながりに着目したコンテンツマーケティングに成功した事例と言えます。

具体的内容は、株式会社良品企画が運営する「くらしの良品研究所」が、アイテム関連のコラム情報を発信していることです。また、メディア内のページで、スタッフがユーザーの新商品のリクエストを直接受け付け返信していることもあります。

これらの工夫によって、実質本位の商品をつくりあげ、特徴あるブランドへ成長し、顧客とのつながりをより深めています。

2:大手消費財化学メーカーによるユーザー視点の高いサイト作り

お客さまの声に耳を傾ける「消費者起点」の花王株式会社の事例です。家事に特化した情報サイトを運営することでマーケティングに成功しています。

花王は、「マイカジ」というサイトで家事に関して「時短したい」や「分担したい」などといった要望のカテゴリーの記事を、ユーザー視点で公開しています。

さらに、写真を多く掲載した記事のため、見るだけでも家事の手順が理解でき、ユーザービリティの高いサイトになっています。

3:革製品取り扱い店による顧客を飽きさせないコンテンツ作り

「長く大切に、時を重ねるほど愛着の湧く鞄」というコンセプトの土屋鞄製造所の事例です。

革製品を制作して販売している土屋鞄製造所は、商品情報のページだけではなく、シーンに合った鞄の使い方などのコラムをECサイトで紹介し、具体的にユーザーがイメージしやすい工夫を行うことなどで成功した事例です。

顧客を飽きさせない、愛着のあるコンテンツ作りを行っています。

4:求人広告持株会社による街に特化させたコンテンツ作り

住宅と暮らしに重点をおいて、街に特化したコンテンツ作りでマーケティングを成功している、株式会社リクルートの事例です。

「SUUMOタウン」は、株式会社リクルートが運営するコンテンツです。その街に住む人達がコンテンツを作っているため、具体的に役立つ情報が収集しやすくなっていることが特徴でしょう。

コンテンツ数が豊富で、常に情報が更新されているため、利用者が増え、このようなコンテンツ作りが成功しています。

5:雑貨企画販売事業による広告の印象を持たせないマーケティング

「北欧、暮らしの道具店」というサイトとスマホアプリを展開している株式会社クラシコムの事例です。

株式会社クラシコムが運営する「北欧、暮らしの道具店」は、暮らしに役立つアイテムを、サイトやYouTubeでドラマ風に紹介してマーケティングに成功しました。

生活テーマに合ったアイテムを映像という形で情報発信することにより、ユーザーには広告という印象を全く与えずに、ファンを増やすことが可能となります。

6:老舗百貨店運営会社によるLINE集客

LINEを活用し集客を増やした大丸・松坂屋百貨店の事例です。大丸・松坂屋百貨店の公式キャラクターの「さくらパンダ」を使って、大丸・松坂屋のお得な情報やLINEの友だち限定のキャンペーン配信を行っています。

このキャンペーンで、LINEの友だちに追加した方がダウンロードできる、「さくらパンダ」のLINEスタンプのプレゼントが、集客と売り上げにつながり、マーケティングに成功しました。

7:アイスクリーム販売企業によるSNSの活用

アイスクリームでおなじみのハーゲンダッツジャパンの事例です。ハーゲンダッツジャパンは、SNSの活用によるマーケティングで成功しました。

ハーゲンダッツジャパンではSNSのFacebookやTwitter、Instagramなどで新しい「フレーバー」を紹介したり、プレゼントを実施したりして認知度を上げています。

8:フリマアプリ運営会社によるYouTuberの同時起用

フリマアプリのメルカリのダウンロード数が増加した事例です。テレビではおなじみのメルカリは、伸び悩み傾向のダウンロード数を改善するため、10名以上のYouTuberを同時に起用しました。

このインフルエンサーとなるYouTuberのメルカリサービス実演のおかげで、ユーザーがYouTuberの購入したものと同じものを購入しようとして、ダウンロード数の増加につながり、マーケティングを成功に導きました。

9:清涼飲料の製造販売会社によるSNS映えするキャンペーンの実施

マーケティングの成功例として、SNS映えするキャンペーンを行った日本コカ・コーラの事例も挙げられます。日本コカ・コーラの販売商品「い・ろ・は・す もも」の発売1か月ほど前に実施したキャンペーンです。

Twitterの新機能の投票を使ったもので、正解の「もも」を投票した方から他の方に自動的に投票内容がツイートされるしくみでした。さらに、抽選でSNS映えする桃の形のケースに入った「い・ろ・は・す もも」がプレゼントされたため、商品の認知度が上昇して成功しました。

10:マネーサービス運営会社によるユーザーとのマッチングの向上

マネーサービスの株式会社マネーフォワードの事例です。株式会社マネーフォワードの「Money Forward Bizpedia」は、中小企業などをターゲットにした「事務・会計機能」に関連した情報を提供しています。

発信する情報とユーザーのニーズが一致したことによってマーケティングに成功しました。確定申告などの業務の効率化という内容によって、ユーザーのニーズも高く、顧客獲得に成功しています。

11:オンラインマーケットプレイス運営会社によるInstagramマーケティング

宿泊施設の情報提供や手配などを行っているAirbnbの事例です。テレビCMの放映とInstagramマーケティングの実施によってマーケティングが成功し、企業価値を上げることに成功しました。

12:大手電機メーカーによるTwitterのおもしろ投稿

シャープ株式会社のTwitterアカウントがおもしろ投稿で有名です。

「追加生産による次回発売は、担当者ともども必死で検討中です」「予定ははっきりわかり次第、私も腹を割ってお知らせしますので、どうか案ずるなと申し上げさせてください」などと、苦情で炎上寸前の状態を回避するユーモアで雰囲気を変えることに成功しています。

ネットニュースでも取り上げられている、SNSマーケティングの成功事例です。

13:求人検索エンジン運営会社による漫画とのコラボCM

求人情報検索エンジン「Indeed」のIndeed Japanの実施例です。

人気漫画『ONE PIECE』とのコラボテレビCMを作成し話題になり、YouTube上にCM動画を投稿したことで、これらを見たいというユーザーの取り込みに成功しました。理由として、漫画『ONE PIECE』の読者層とIndeedのターゲット層の年代が近しいためと言われています。

このように、SNSマーケティングを成功させるための大きなポイントとしては、ターゲット層に影響力のある「インフルエンサー」を起用することです。

マーケティングを成功させる7つのコツ

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ここからはマーケティングを成功させるコツを紹介していきます。「自社に合った方法を選ぶこと」を始めとした7つをピックアップしていきます。マーケティングを成功させるコツについてご興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

1:自社に合った手法を選ぶ

マーケティングを成功させるためには、自社にあったマーケティング手法を選択する必要があるでしょう。

その手法としては、「ネイティブ広告型」「エデュケーショナル型」「コンテンツSEO型」「面白コンテンツ型」があります。手法をそれぞれ解説していきますので、参考にしてみてください。

ネイティブ広告型

ネイティブ広告型は、SNSなどで記事の内容と類似している広告を探し出すマーケティング広告です。

昔は記事広告でも利用されており、近年はFacebookのスポンサー広告や、Twitterのプロモーションツイートに利用されています。記事の内容と融合している広告から、対象ユーザーが分かりやすいマーケティング手法です。

エデュケーショナル型

エデュケーショナル型はお客様の疑問にコンテンツで答えるマーケティング手法です。つまり、エデュケーショナル型は商品を売り込まず、消費者の質問に答えながら、商品を紹介していきます。

見込み客がイメージしか持っていない状態から、商品の疑問を解決し、商品購入をサポートしながら購入につなげていく手法です。

コンテンツSEO型

コンテンツSEO型は、SEOを活用して検索順位を重視していくマーケティングの手法です。

コンテンツSEO型は、サイトのコンテンツの質を向上させながらGoogle検索順位を上位に持っていく手法であるため、幅広い層の検索を行った見込み客を商品購入につなげます。

面白コンテンツ型

面白コンテンツ型は、面白いコンテンツを準備して、多くの方に興味を持ってもらうコンテンツ作りで関心を得るマーケティング手法です。

なお、面白いコンテンツによって、見込み客ではないユーザーも集まるでしょう。集客することで商品購入される確率の高い商品には適しています。

2:効率的なPDCAを行う

マーケティングの成功をつかむには、PDCAを意識した効率良い活動が必要です。

PDCAは会社の改善活動などで良く聞く言葉でしょう。「計画」「実行」「検証」「改善」の各頭文字を取ったもので、それらの活動は、会社の経営に効率良く大きく貢献する内容です。

マーケティング部門でも、PDCAの改善策の適用で、マーケティング効果を大きく上げることができます。

3:ペルソナを活用する

マーケティングの成功の近道は、ペルソナを利用して購入対象を明確にすることです。ペルソナは、商品やサービスの典型的で象徴的なユーザー対象ターゲットを指します。

ユーザーモデルの年齢と性別、学歴、家族構成などを細かく設定することで、その企業のアプローチしたい対象者を絞ることができ、マーケティング効果を高めることが可能です。

4:マーケティングの改善策を常に考える意識を持つ

マーケティング担当者は、それぞれ異なる問題を抱えています。ある企業は能力の高い人材を採用することに苦労している場合があったり、別の企業は必要なテクノロジーが見つからず困ったりしている場合があるでしょう。

マーケティングは、現在のパフォーマンスやストラテジーについて分析することが、成功に向けた新しい改善策につながります。注意が必要な分野を見つけて改善することで、マーケティングの効果を高めることが可能です。

5:適切なKPIを定めておく

マーケティングを成功させる手法は、目標と目的を設定することです。

マーケティングには適切なKPI(重要業績評価指標)とKGI(重要目標達成指標)を定めておく必要があります。

KPIはKGIを達成するための過程となる小目標で、KGIはビジネスの最終目標を評価するための指標となります。

6:SNSごとの特性を把握する

SNSはプラットフォームごとに使用ユーザーや特徴が異なります。自社ブランドが、どのSNSに最適なのかを最初に検討してからマーケティング手法を絞る方法が良いです。

世代が20代への製品を提供していればInstagram、40代への製品を提供していればFacebookなどのようにターゲット層の利用者が多いSNSを選択することが重要です。

自社でSNSアカウントを運用する場合、どのSNSプラットフォームを使って、消費者とどのようなコミュニケーションを行い、どのような世界観を見せてブランディングするかという方針をあらかじめ設計しておきましょう。

7:インフルエンサーの特性も理解する

インフルエンサーは、SNSなどで大きな影響力を持っています。「インフルエンサー」のコミュニケーション型のマーケティング手法があります。

人気YouTuberなどが、自らの配信を使って、新商品や新サービスを紹介することで、商品購買意欲や大きな口コミのような効果になり、ファンを獲得しやすくなる手法として大きく注目されています。

マーケティングを行うときの4つの注意点

マーケティングは、やみくもに行っても意味がありません。4つの注意点を守って実施しましょう。ターゲットを明確にしておくこと、営業部門との連携を疎かにしないこと、幅広い手法を試すこと、予算管理をしっかりと行うことです。

1:ターゲットを明確にしておく

今の時代は綿密な戦略を練らないとモノが売れない時代になっています。初回ヒットした商品やサービスの人気を継続させるためには、まずは、ターゲットの顧客の明確化からスタートすると、効率的なマーケティングが実現できるでしょう。

企業によってターゲットの顧客は様々なため、ターゲット顧客を明確にするには、ニーズをよく調べることです。取り扱っている商品やサービスが、どのような方たちにニーズがあるかを検証していきます。絞り込まれた方たちがターゲットの顧客です。

2:営業部門との連携を疎かにしない

企業の営業部門とマーケティング部門は、業務内容の違いや相互の理解不足から連携が難しくなっているケースは少なくありません。

営業部門とマーケティング部門は、双方の役割と違いをよく理解し、情報を共有することによって、マーケティング部門から営業部門へ業務の流れと全体像を把握しておく必要があります。

このような環境づくりを行い、スムーズな部門間連携を行うと、それぞれの部門でより高い成果を得ることが可能になるでしょう。

3:なるべく幅広い手法を試す

マーケティングには、テレビCMや折り込みチラシ、DM、Web広告など、手法がたくさんあります。使い慣れた手法に限定してしまうと、限定的な効果になり、時代の変化に対応できなく、成果が少ないものになる場合があるでしょう。

そのため、予算も考慮して、なるべく幅広い手法を試して効果を確認し、高い効果が得られる手法で行うことで、マーケティング戦略の精度を高めることができます。

4:予算管理をしっかりと行う

マーケティングの予算計画は、より効率的で信頼性の高いものにしましょう。そのためには、マーケティングで失敗した項目をすべて排除し、来年度の予算計画の中に明確化しておくことです。

マーケティングの成功事例を参考にしよう

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マーケティングを成功させるためには、まず自社にあった手法を選ぶ必要があります。しかし、始めはマーケティングが成功している企業の事例や手法を参考に、マーケティングをすすめることも良いでしょう。

ぜひ、この記事で紹介した事例と基本的なマーケティング手法と注意点を理解して活用してみてください。

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