マーケティング戦略策定の7つの手順|活用できるフレームワーク
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マーケティング戦略策定の7つの手順|活用できるフレームワーク

記載されている内容は2021年10月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年10月28日

更新日:2022年03月01日

マーケティング戦略を策定するにはどのような手順が必要なのでしょうか。本記事ではマーケティング戦略策定の7つの手順やマーケティング戦略策定に活用できるフレームワークなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

マーケティング戦略とは?

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※画像はイメージです

マーケティング戦略とは、企業が自社の商品やサービスを誰に、どのくらいの対価によって、どのように提供していくのかという戦略を決定することです。

かつてのような大量生産、大量販売によってビジネスが成り立っていた時代と違い、現代は消費者のニーズも多様化しており、個々のニーズにマッチした商品やサービスでなければ売れなくなってきています。

そのため、マーケティング戦略の重要性が上がってきています。

マーケティング戦略策定の7つの手順

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マーケティング戦略を立案するためには、一般的には7つの手順を順に進めていくことになります。ここではマーケティング戦略策定の7つの手順を紹介していきますので、参考にしてみてください。

1:市場調査

市場調査(マーケティングリサーチ)とは、マーケティング課題に関する意思決定をサポートするための調査や分析のことです。

企業がマーケティング活動をするうえで、自社の商品やサービスがターゲットとすべき顧客層やどのような顧客に満足してもらっているのかといったさまざまな課題が発生します。

市場調査では、このような課題を解決するために市場における客観的な事実情報を収集していきます。

2:市場細分化

市場細分化(セグメンテーション)とは、市場や不特定多数の顧客をさまざまな切り口で分類し、属性ごとにグループ分けすることです。

消費者の性別や年代といった人口統計的な要因、住んでいる地域などの地理的要因、購買動機などの心理的要因、知識の有無などの行動特性などの切り口によって市場を細分化していきます。

また、これらの要因を組み合わせることによって同じ属性のグループを分類し、グループ共通のニーズに注目した戦略を検討できるようになります。

3:ターゲティング

ターゲティングでは、セグメンテーションで分類された複数のグループの中から自社の商品やサービスとの親和性やグループ規模などによって優先順位を決め、ターゲットとするセグメントを検討します。

企業が持つリソースには限りがあるため、すべてのセグメントに対して個別の戦略を取れるほどの資源を確保できることは非常に稀です。そのため、自社の商品やサービスの特徴を踏まえてターゲティングを行い、アプローチすべきセグメントを絞り込んでいきます。

4:ポジショニング

ポジショニングでは、市場の中で自社や自社の商品、サービスがどのように位置づけられるのか、位置づけられるべき立ち位置などを検討します。ポジショニングを行う際には、ターゲットが重要視する2つの軸によって業界を分析するポジショニングマップを用いることが多いです。

ポジショニングによって競合の商品やサービスを分析することにより、対象とするセグメントで自社の強みが発揮できるかどうか見極めることが可能になります。

5:マーケティングミックス(4P)

マーケティングミックス(4P)では、ターゲット市場で成果を実現するために製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の4つのPを組み合わせていきます。

これらの4つの要素は自社でコントロールすることができる要素となっており、ここまでの工程で策定されている基本戦略を実際にどのようにアプローチしていくのかを決定する実行戦略の工程となっています。

6:策定した戦略の実行

マーケティングリサーチの結果を活用し、マーケティングミックスによって策定した実行戦略を実際に実行していきます。ただし、戦略を実行したとしてもマーケティング目標を確実に達成できるかどうかはわかりません。

戦略自体が間違っていたり、市場の変化などによって戦略に不整合が発生するケースもあります。

7:評価・分析

戦略は実行するだけでなく、その効果を評価分析する必要があります。目標を達成できなかった場合は、原因を分析して戦略の見直しを行う必要があります。

また、マーケティング目標を達成するには、マーケティングミックスのそれぞれの要素でKPIを設定し、施策を実行したあともモニタリングする必要があります。また、定期的な見直しを行い、戦略を軌道修正することで自社によりマッチした戦略を実行することが大切です。

マーケティング戦略策定に活用できる5つのフレームワーク

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フレームワークとは考え方の枠組みを指す言葉です。マーケティング戦略を策定する場合、それぞれのフェーズにマッチしたフレームワークを活用することが大切です。

ここではマーケティング戦略策定に活用できる5つのフレームワークを紹介していきますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:SWOT分析

SWOT分析とは、自社の内部要因である、自社の強み(Strength)、自社の弱み(Weakness)と、外部要因である機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの頭文字を取ったフレームワークです。

これらの要素を洗い出すことにより、脅威に対して自社の強みを生かして打ち勝つ戦略や、機会を活かすために自社の弱みを補強する戦略などを検討することができます。

2:PEST分析

PEST分析とは、企業経営に影響を与えるマクロ環境について分析するためのフレームワークです。

PEST分析では、政治的要因(Politics)、経済的要因(Economics)、社会的要因(Society)、技術的要因(Technology)という4つの視点で自社を取り巻く外部環境を分析し、大局的な見地から社会の動向を分析します。

3:3C分析

3C分析とは、市場・顧客(Consumer)、競合(Competitor)、自社(Company)という3つの観点から経営環境を分析するフレームワークです。3C分析では個人の解釈に寄らない客観的な事実を収集し、プラスマイナス両面から見ていくことが重要です。

前述したPEST分析がマクロの環境分析手法であるのに対して、3C分析はミクロの環境分析手法となっています。

4:4C・4P分析

4C分析とは顧客価値(Customer Value)、顧客のコスト(Cost)、顧客の利便性(Convenience)、顧客とのコミュニケーション(Communication)の頭文字をとっています。

4P分析とは製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)の4つのPから分析を行うフレームワークです。

4C分析は顧客の目線、4P分析は企業の目線で考えるフレームワークとなっています。

5:STP分析

STP分析とは、「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字を取ったフレームワークです。

先に紹介したセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの3つを行うことにより、市場を細分化してターゲットを見極め、どのようなポジションでビジネスを行うのかを検討していくことができます。

マーケティング戦略についての理解を深めよう!

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ビジネスを成功させるためには、フレームワークを活用してマーケティング戦略を立てることが重要です。

ぜひ本記事で紹介したマーケティング戦略策定の7つの手順やマーケティング戦略策定に活用できるフレームワークなどを参考に、自社のマーケティング戦略の策定に活かしてみてはいかがでしょうか。

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