マーケティングの種類10選|仕事で実践する方法についても紹介
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初回公開日:2021年11月22日
更新日:2022年03月01日
マーケティングってどんなもの?
マーケティングとは、顧客が求める商品やサービスを開発し、その情報や価値を伝えることによって商品やサービスを売れるようにする企業活動のことです。
かつての大量生産大量販売から時代は変わり、現代はモノが売れない時代になっています。そのため、自社商品やサービスの価値を顧客に伝え、売れるしくみを作るマーケティング活動が企業にとって非常に重要になっています。
マーケティングの将来性
かつての日本ではマーケティングの重要性はそれほど高くはありませんでした。しかし近年ではインターネットを活用したデジタルマーケティングの重要性が増してきています。
そのため、企業でマーケティング活動を行う専門性の高い人材も需要が高まってきています。今後もマーケティング分野には高い将来性があると言えるでしょう。
マーケティングの種類10選
マーケティングと一言で言っても、その種類はさまざまです。リアルな現場で行うものもあれば、インターネット上で実施するものもあります。
そのため、自社でマーケティング活動を行う場合は、目的に合わせて適したマーケティングの種類を選ぶことが重要なポイントになります。ここではマーケティングの種類を紹介していきますので、どのような種類があるのか参考にしてみてください。
- ダイレクトマーケティング
- マスマーケティング
- ゲリラマーケティング
- Webマーケティング
- SNSマーケティング
- デジタルマーケティング
- 動画マーケティング
- リアルマーケティング
- コンテンツマーケティング
- O2Oマーケティング
1:ダイレクトマーケティング
ダイレクトマーケティングとは、ターゲットとする顧客に対して双方向性のコミュニケーションを行うことで関係性を築き、販売促進を行うマーケティングです。
ダイレクトマーケティングにはメールやダイレクトメッセージなどを利用する方法や、レコメンデーションを利用する方法があります。ダイレクトマーケティングは通信販売やECサイトなどで用いられることが多い手法です。
2:マスマーケティング
マスマーケティングとは、不特定多数の消費者に対してプロモーションを行うマーケティングです。かつては主流となっていたマーケティング手法で、テレビや新聞、雑誌などのマスメディアを使って実施されます。
マスマーケティングは不特定多数の消費者をターゲットとするため、コストが大きくなります。そのため、主に大企業が実施するマーケティング手法です。
3:ゲリラマーケティング
ゲリラマーケティングとは、型破りな方法で行われるマーケティングのことを指します。近年ではSNSで「バズる」ことを狙ったバズマーケティングなどが、ゲリラマーケティングの一種だと言えるでしょう。
ゲリラマーケティングによってターゲットに対してサプライズを演出することで、顧客獲得を狙うことができます。ゲリラマーケティングはコストを抑えて実践できるため、企業規模に関わらず導入しやすいと言えます。
4:Webマーケティング
Webマーケティングとは、デジタルマーケティングの中でもWebを活用したマーケティングを指します。Webサイトへのアクセスや顧客の動きを分析することにより、自社サイトへの集客数を伸ばしてコンバージョンへ繋げることが目的です。
Webマーケティングの中でもSEO対策は代表的で、検索エンジン最適化を行い、検索結果上位を目指す手法となっています。
5:SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、SNSを活用したマーケティングです。TwitterやInstagramなどのSNSで企業アカウントを運営し、顧客と双方向のコミュニケーションを図ることで自社のファンを増やすことができます。
また、SNSは情報拡散もしやすいというメリットがありますが、一方で炎上しやすいというデメリットもあるため、投稿には十分気を付ける必要があります。
6:デジタルマーケティング
デジタルマーケティングとは、デジタルツールを活用したマーケティングです。WebサイトやSNS、スマホアプリ、動画配信などのツールを利用したマーケティング全般を指します。
近年ではインターネットの普及によってデジタルマーケティングを活用する企業が増加しており、本記事でも紹介したようなさまざまな種類のデジタルマーケティングが登場するようになりました。
7:動画マーケティング
動画マーケティングとは、動画を活用したマーケティングです。映像で自社製品やサービスの魅力を伝えるマーケティング手法で、近年ではさまざまな企業がYouTubeなどを利用した動画マーケティングを実践しています。
動画は一度に伝えられる情報量が多いため、消費者に対してわかりやすく自社商品やサービスの情報を伝達することが可能です。
8:リアルマーケティング
リアルマーケティングとはデジタルマーケティングとは反対に、リアルな場で実施される種類のマーケティング全般を指します。たとえば、実演販売やイベントなどによるマーケティングはリアルマーケティングに該当します。
リアルマーケティングでは消費者が実際に商品やサービスを体験することができ、またその様子を動画にしてインターネット上で公開することで、情報拡散に繋げることも可能です。
9:コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、ユーザーに有益なコンテンツを提供するマーケティング手法です。役立つコンテンツを継続的に提供することで自社のファンを育て、コンバージョンに繋げます。
コンテンツマーケティングというとWebサイトやブログで実施するイメージが強いですが、コンテンツを利用したマーケティングであれば媒体は特に決まっていません。
10:O2Oマーケティング
O2Oマーケティングとは、オンラインからオフライン、またはオフラインからオンラインへ繋げるマーケティングです。「Online To Offline」を略した言葉で、リアルとデジタルをわけずに繋げるマーケティング手法となっています。
たとえばSNSで特定のツイートをRTすると実店舗で特典が貰えるようなキャンペーンは、O2Oマーケティングだと言えます。
マーケティングを実践する6つの方法
はじめて企業のマーケティング担当者としてマーケティングを行うという方の場合、どのような方法でマーケティングを実践すれば良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。
ここではマーケティングを実践する方法を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- どんな商品が売れているのか市場を調査する
- 適切な広告や宣伝を使って商品をアピールする
- 商品が売れるしくみを構成する
- 顧客目線に立ったマーケティングを行う
- ライバルを分析して対策を立てる
- マーケティング活動の効果検証を行う
1:どんな商品が売れているのか市場を調査する
売れる商品やサービスを開発するには、まず顧客のニーズを知る必要があります。そのため、現在の市場でどのような商品が売れているのか調査するマーケティングリサーチを行いましょう。
そのための手法としては、インターネット上で既存の統計データを調査したり、足りない情報に関しては、自社でアンケート調査や座談会などを実施したりしてデータ収集を行うことができます。
2:適切な広告や宣伝を使って商品をアピールする
良い商品を開発しても誰も知らなければその商品が売れることはありません。そのため、適切な広告宣伝活動を実施することで消費者に知ってもらいましょう。
広告宣伝活動はテレビCMなどが有名ですが、近年ではWeb広告やSNSなどのインターネットを活用して集客を行う方法も多く実践されています。
3:商品が売れるしくみを構成する
マーケティング活動とは商品が売れるしくみを作ることです。商品やサービスが売れなければ、企業は事業を継続することはできなくなります。
また、自動的に商品が売れるしくみを構築しなければ、いちいち宣伝などを行わなければいけません。そのため、企業が売り込みをしなくても勝手に売れていくしくみを作り上げることがマーケティングにおける目標だと言えます。
4:顧客目線に立ったマーケティングを行う
マーケティングでは消費者のニーズを掴むことが重要です。そのため、顧客目線でのマーケティングを実践するようにしましょう。
そのためにはあらかじめ設問の決まっているアンケート調査などを行うだけでなく、市場環境や顧客の感情などへの理解を深め、「自分が顧客だった場合にどのようにするか」といった視点で考えることが重要になります。
5:ライバルを分析して対策を立てる
マーケティングでは自社や顧客の分析だけでなく、ライバルを調査する競合調査も重要になります。競合調査では、自社の商品やサービスとライバルの商品やサービスとを比較分析します。
さらにそこから自社の商品やサービスの課題などを見つけ出し、改善に繋げていくことが大切です。
6:マーケティング活動の効果検証を行う
すべてのマーケティング活動を実践したら、ここまでの活動が実際に成果に結びついているかどうかを検証する必要があります。マーケティング活動に要したコストとマーケティング活動によって得られた売り上げを比較し、費用対効果を算出しましょう。
また、マーケティング活動と売り上げの上昇の関係を測定することが難しい場合は、認知度の上昇などの指標を使用して効果検証を行うと良いでしょう。
マーケティングの仕事ができる3つの企業
将来的にマーケティングに関係した仕事をしたいという方もいるでしょう。そういった場合は、広告代理店などの支援会社や、商品の製造やサービスの提供を行う事業会社を目指すのがおすすめです。
ここではマーケティングの仕事ができる企業について紹介していきます。
- 広告代理店などの支援会社
- 商品の製造やサービスの提供を行う事業会社
- インターネット広告に特化した広告代理店
1:広告代理店などの支援会社
広告代理店などの支援会社は、他社のマーケティングを専門的に行う企業です。支援会社はクライアント企業のマーケティングをトータルで担うことが主な業務となるため、支援会社に入社した場合は早い段階からマーケティングの仕事を中心に行うことになります。
また、さまざまな業界の商品やサービス、マーケティング手法に携わることができるため、マーケティング職としてのキャリアを積むことができます。
2:商品の製造やサービスの提供を行う事業会社
自社で商品の製造やサービスの提供を行う事業会社の場合、早い段階からマーケティングに携われる人材はわずかです。
自社のマーケティングを行うには、まず自社の商品やサービスなどをよく理解する必要があるため、入社してすぐにマーケティング部門に配属されることはほとんどないでしょう。
そのため、まずは営業などの他の部署で経験を積み、商品やサービス、顧客について理解を深めたのち、マーケティング部門へ異動することになるでしょう。
3:インターネット広告に特化した広告代理店
支援会社の中でもインターネット広告に特化した広告代理店は、マーケティング人材の採用意欲が高い傾向にあります。近年ではスマートフォンの普及により、年齢や性別を問わず多くの人がインターネットを利用しています。
そのため、特に運用型広告や動画広告の需要が増加しており、それだけ人材の需要も増してきているということです。
マーケティングの仕事のやりがい3つ
どのような仕事にもやりがいはありますが、マーケティング職にも他の職業にはないさまざまなやりがいがあります。ここでは最後に、マーケティングの仕事のやりがいについて解説していきます。
- 成長してキャリアアップできる
- 企画開発に最初から関われる
- 成功したときの喜びが大きい
1:成長してキャリアアップできる
支援会社に勤める場合、業界や業種を問わず多くの企業の商品やサービスに触れることができます。マーケティング業務を通してさまざまな企業に関わることにより、マーケティング人材として成長していくことができるでしょう。
そのため、経験を積むことで自分自身成長しながらキャリアアップしていくことができる点は、マーケティングの仕事における大きなやりがいになるでしょう。
2:企画開発に最初から関われる
事業会社のマーケティング部門で仕事をする場合、自社の商品やサービスの企画開発に最初から関わることができる点が魅力です。
長い時間をかけて調査を行い、消費者がどのような商品やサービスを求めているのかを分析し、さまざまな苦労の末に商品やサービスが世に出たときには、大きなやりがいを感じることができるでしょう。
3:成功したときの喜びが大きい
マーケティングの仕事は実際の成果が数字でわかるため、成功した際の喜びが大きいと言えます。マーケティングに投資した費用とその結果発生した商品の売り上げなどを見れば、自分の成果が一目でわかります。
自分が策定した施策が効果を出したときには、それだけ大きなやりがいを感じることができるでしょう。
マーケティングの種類を知って実際に取り入れてみよう
マーケティングにはリアルからデジタルまでさまざまな種類があります。ぜひ本記事で紹介したマーケティングの種類やマーケティングを実践する方法などを参考に、自社の目的に合った種類のマーケティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。