マーケティング用語一覧|今さら聞けないけど知っておきたい基本的な60選
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初回公開日:2022年02月01日
更新日:2022年03月01日
マーケティングとは?
マーケティングとは、ターゲットとする市場のニーズを満たすための価値を知り、その価値を顧客に提供することによって利益を上げることを意味します。単純に「売れる仕組みを構築すること」と言い換えることもできるでしょう。
かつての大量生産大量消費の時代と違い、現在は消費者のニーズも多様化し、モノが売れなくなってきています。そのため、ターゲットのニーズを知り、ニーズを満たす価値を提供するマーケティング活動が非常に重要です。
マーケティング指標に関係する11の用語
マーケティングを行う上で、マーケティング用語に関する理解は必須となります。しかし近年ではマーケティングの仕組みも進化しており、多くの新しいマーケティング用語が登場しているため、知らない用語があるという方も多いでしょう。
ここでは、まずはマーケティング指標に関係する11の用語を紹介していきます。
- CPA
- CVR
- CPC
- CTA
- ROI
- ROAS
- KPI
- KGI
- LTV
- インプレッション
- コンバージョン
1:CPA
CPAとは「Cost Per Acquisition/Action」を略した言葉で、コンバージョン1件に対して発生した広告費用を意味する用語です。「広告費用」とあるように、主にインターネット広告を出した際の効果測定で用いられる指標となっています。
CPAは低いほど費用対効果が高いという意味になるため、Web広告を出す場合はCPAをいかに低くするかがポイントになります。
2:CVR
CVRとは「Conversion Rate」を略した言葉で、Webサイトの訪問者のうち、コンバージョンに至った人の割合を意味する用語です。CVRは「コンバージョン数÷セッション数」で算出することができます。
CVRを算出することにより、Webサイトへの流入経路ごとの状況やページごとのパフォーマンスを測定することができるため、Webサイトの改善に役立ちます。
3:CPC
CPCとは「Cost Per Click」を略した言葉で、広告が1クリックされるのにかかった費用を意味する用語です。広告1クリックあたりの単価と言いかえることもできます。
前述したCPAと同じく、インターネット広告の効果測定に用いられる指標です。なお、リスティング広告などのクリック課金型の広告ではCPCが先に設定されています。
4:CTA
CTAとは「Call to Action」を略した言葉で、自社サイトの訪問者に何らかの具体的な行動を喚起させるための対策を意味する用語です。CTAの具体的な例としては、「資料請求」「問い合わせ」「無料トライアルはこちら」などのボタンを設置する施策があります。
訪問者が行動を起こしやすくなるCTAを行うことにより、コンバージョン率のアップにも繋がります。
5:ROI
ROIとは「Return on Investment」を略した言葉で、投資に対してどのくらいの利益を得られたのかを意味する用語です。ROIは「投資によって得られた利益÷投資額」によって算出することができ、ROIが高いほど投資効果が高いということになります。
また、ROIは広告効果を測るための指標としても用いられており、Web広告の広告効果を測る際には「(平均利益額×コンバージョン数)÷投資額」で計算されることもあります。
6:ROAS
ROASとは「Return On Advertising Spend」を略した言葉で、広告費に対する広告経由で得られた収益の割合を意味する用語です。
ROASは「収益÷広告費用」で算出することができ、Web広告を出すことによってどのくらいの収益を得られたのかを把握するための指標として用いられています。
7:KPI
KPIとは「Key Performance Indicator」を略した言葉で、日本語では「重要業績指標」と訳される用語です。企業が最終的な目標を達成するために設定する、目標の達成度合いを測るための指標です。
KPIを設定することで現在の目標達成度合いを定量的に把握することができ、PDCAサイクルを回す上での重要な指標となります。
8:KGI
KGIとは「Key Goal Indicator」を略した言葉で、日本語では「重要目標達成指標」と訳される用語です。前述のKPIが最終目標を達成するために設定する業務レベルでの目標であるのに対して、KGIは最終的に達成すべき企業全体での目標を指します。
KGIには定量的に測定できる「売上高」や「利益率」などの項目が設定されます。
9:LTV
LTVとは「Life Time Value」を略した言葉で、日本語では「顧客生涯価値」と訳される用語です。特定の顧客が企業と取引を開始してからその関係が終わるまでの間に、どれだけの利益をもたらすのかという指標になります。
LTVは顧客と良好な関係を保つことによって利益を上昇させるCRMと親和性が高い指標であり、ロイヤルティーの高い顧客ほどLTVも大きくなります。
10:インプレッション
インプレッションとは「広告露出回数」を意味する用語です。ユーザーがWeb広告を1回クリックすることで、その内容が表示されることを「1インプレッション」と呼びます。
インプレッションはリスティング広告やディスプレイ広告などのWeb広告の広告効果を測定する際に用いられる指標であり、IMPと略されることもあります。
11:コンバージョン
コンバージョンとはWebマーケティングにおいて「最終的な成果」を意味する用語です。
コンバージョンに定義される内容はWebサイトの目的によって異なっており、「資料請求」をコンバージョンとするケースもあれば、「会員登録」や「商品購入」をコンバージョンにしているケースもあります。
また、「コンバージョン率」はWebサイトへのアクセスのうち、コンバージョンに至った割合を指します。
マーケティング手法の10の用語
マーケティング手法にもさまざまな種類があります。そのため、自社に最適なマーケティングを実施するためには、どのような手法があるのかも把握しておく必要があるでしょう。
ここではマーケティング手法の10の用語について解説していきます。
- アドボカシーマーケティング
- コンテンツマーケティング
- インバウンドマーケティング
- インフルエンサーマーケティング
- SNSマーケティング
- デジタル販促
- ダイレクトマーケディング
- ファンマーケティング
- ニューロマーケディング
- 動画マーケディング
1:アドボカシーマーケティング
アドボカシーマーケティングとは、徹底した顧客本位のサービスを提供するマーケティング手法です。「アドボカシー(Advocac)」とは日本語で「支持」「擁護」などを意味する言葉で、アドボカシーマーケティングでは顧客に企業の支持者、擁護者になってもらうことを目指します。
企業の支持者になった顧客は周りの人にも企業の商品やサービスを推薦し、企業をサポートしてくれるでしょう。
2:コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、顧客に有益な情報を提供するマーケティング手法です。価値のあるコンテンツを継続的に発信することで、顧客獲得や売り上げアップへと繋げる手法になります。
質の良いコンテンツを提供することで検索結果でも上位に表示されるようになるため、SEO対策としても有効です。そのため、近年ではコンテンツマーケティングを実践する企業が多いです。
3:インバウンドマーケティング
インバウンドマーケティングとは、ブログやSNSなどを使って見込み客へ有用なコンテンツを提供することで、自社を見つけてもらうプル型のマーケティング手法です。
かつてはマス広告などのプッシュ型のアウトバウンドマーケティングが主流でした。しかし現在では消費者ニーズが多様化しているため、顧客を引き寄せるプル型のインバウンドマーケティングが主流となっています。
4:インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、影響力の大きいインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらうマーケティング手法です。芸能人や特定の分野で人気のある有名人に自社製品を紹介してもらうことで、ファンの購買行動に影響を与えることができます。
ただし、インフルエンサーによっては炎上のリスクも伴うため、インフルエンサーの選定は慎重に行う必要があります。
5:SNSマーケティング
SNSマーケティングとは、ソーシャルメディアを活用したマーケティング手法です。FacebookやTwitter、Instagramなど、多くの不特定多数のユーザーが双方向性のコミュニケーションを取れるSNSを利用したマーケティングを指します。
SNSは拡散力が強くマーケティングに有効なため、近年では多くの企業に活用されています。
6:デジタル販促
デジタル販促とは、デジタル上のツールを活用して行われる販売促進活動のことです。WebサイトやSNS、デジタル広告などを使った販促のことで、従来のチラシやDMなどを使ったアナログ販促に対比する言葉として用いられます。
近年ではスマートフォンの普及により、デジタル販促にもさまざまな手法が登場しています。
7:ダイレクトマーケティング
ダイレクトマーケティングとは、企業が顧客に対して直接的なコミュニケーションを取るマーケティング手法です。代表的なダイレクトマーケティングには、DMやレコメンデーションなどがあります。
ダイレクトマーケティングは不特定多数の大衆へ発信するマスマーケティングと違い、顧客との対話によって成立するマーケティング手法となっています。
8:ファンマーケティング
ファンマーケティングとは、ファンの獲得を目的としたマーケティング手法です。企業の売り上げの多くは上位2割ほどの顧客によって占められているため、ファンマーケティングによってファン層を拡大させていくことには大きなメリットがあります。
また、ファンマーケティングには、ファンの意見を積極的にマーケティングに取り入れるマーケティング手法を指すケースもあります。
9:ニューロマーケティング
ニューロマーケティングとは、脳科学の知見を活用して無意識な消費者心理や行動をマーケティングに活用するという手法です。「神経マーケティング」とも呼ばれています。
ニューロマーケティングでは、脳の無意識化の反応を明らかにすることにより、その結果を商品開発やマーケティングに活用します。近年注目されている分野ですが、倫理的な部分が課題です。
10:動画マーケティング
動画マーケティングとは動画を使って自社の商品やサービスの魅力を発信するマーケティング手法です。映像にはテキストや画像のみの場合よりも多くの情報が含まれているため、近年では商品やサービスの魅力を伝えるためのマーケティング手法として活用されています。
近年ではYouTubeを使った動画マーケティングを行う企業が増えてきています。
マーケティングに関係する9つの用語
マーケティング指標やマーケティングの手法に関連した用語以外にも、マーケティングにはさまざまな用語があります。ここではマーケティングに関係する用語を紹介していきます。
- エンゲージメント
- カスタマージャーニー
- ペルソナ
- セグメント
- ブランディング
- CRM
- CSR
- マーケティングミックス
- リテンション
1:エンゲージメント
エンゲージメントとは、顧客が企業の商品やサービス、ブランドに対して好感を持つことによって築かれる強い絆を意味する用語です。顧客が特定の企業が発信するメッセージやコンテンツなどによって高いロイヤルティーを感じ、積極的な行動を行う状態のことを指します。
また、SNSにおけるユーザーの「いいね」や「シェア」などの積極的な反応の割合を指すケースもあります。
エンゲージメントという言葉自体は以前から使われていましたが、近年ではSNSなどの普及もあり、消費者が積極的に関わるようになってきたため、より注目されるようになりました。
2:カスタマージャーニー
カスタマージャーニーとは、顧客が企業の商品やサービスを認知し、調査、比較、検討を行い、最終的に購入するまでのプロセスを意味する用語です。カスタマージャーニーを構築することで、顧客に適切なタイミングで適切なアプローチができるようになります。
また、カスタマージャーニーを図式化したものを「カスタマージャーニーマップ」と呼びます。
3:ペルソナ
ペルソナとは、自社の商品やサービスのターゲットとなる典型的な顧客像を指す用語です。ペルソナはマーケティング戦略を検討する際に設定するもので、年齢や性別はもちろん、家族構成や職業、ライフスタイル、趣味嗜好など詳細に設定されます。
ペルソナを設定することにより、自社の商品やサービスのターゲットを明確に定めた上で戦略を立案することができるようになります。
4:セグメント
セグメントとは、市場や顧客などを特定の評価基準によって細分化し、分類分けを行うことです。もしくは分類分けを行った顧客や市場のグループを指します。
消費者ニーズや行動が多様化している現代では、さまざまなポイントで市場や顧客をセグメント化し、特定の傾向を持ったグループに対してピンポイントのマーケティング戦略を立てることが効果的です。
5:ブランディング
ブランディングとは、自社ブランドを顧客にとって価値のあるものにするための戦略や手法を指す用語です。
ブランディングを行う場合、企業は商品のデザインやロゴ、メッセージ、プロモーションなどによって自社の哲学や商品価値を明示し、ユーザーに浸透させることでブランドへと育てます。
ブランディングを実施することにより、自社ブランドの個性を確立し、競合他社と差別化することができるでしょう。
6:CRM
CRMとは「Customer Relationship Management」を略した言葉で、顧客と良好な関係を構築することによって顧客をリピーターへ、リピーターからファンへと育てることで、双方の利益を向上させる手法のことです。
日本語では「顧客関係管理」と呼ばれ、顧客と企業の双方の利益を向上するために実施されるマネジメント手法となっています。
7:CSR
CSRとは「Corporate Social Responsibility」を略した言葉で、企業の社会的責任を意味する用語です。企業は自社の利益を追求するだけでなく、企業活動が与える社会への影響に対して責任を持つことが求められます。
近年の環境汚染や資源のひっ迫、自然災害といった社会の持続への脅威となるようなさまざまな事象を背景に、企業も社会の一員としてCSR活動に取り組むことが求められるようになりました。
8:マーケティングミックス
マーケティングミックスとはマーケティング手法の組み合わせを指す用語です。
一般的に「Product」「Price」「Place」「Promotion」の4Pを指すケースが多いです。ターゲットが求める商品を開発し、適切な価格を設定し、効率的な流通経路を構築し、プロモーションを行うという意味になります。
また、近年では顧客視点での4Cや、7Pといったマーケティングミックスも登場しています。
9:リテンション
リテンションとは、既存顧客との関係を維持しながら利益を確保していくマーケティング活動を意味する用語です。前述したCRMもリテンションのための手段の1つです。
リテンションマーケティングでは、既存顧客のニーズを踏まえた上で、メルマガやDMなどによって他の商品やサービスの紹介を行います。リテンションはコストを抑えながら利益を確保するための重要なプロセスだと言えるでしょう。
デジタルマーケティングに関係する10の用語
近年ではデジタル上で実施されるデジタルマーケティングが主流になっています。そのため、デジタルマーケティングで用いられる用語の種類も多いです。
ここではデジタルマーケティングに関係する用語を紹介していきます。
- オムニチャネル
- オウンドメディア
- クッキー
- クラウド
- アトリビューション
- ウェビナー
- LP
- EPO
- LPO
- WOM
1:オムニチャネル
オムニチャネルとは、あらゆるチャネルで顧客との接点を持つという戦略のことです。「オムニ(全ての)」と「チャネル(媒体、流通経路)」を組み合わせた言葉で、ECサイトや実店舗、イベントといった全ての顧客とのチャネルを統合することを意味しています。
オムニチャネルでは実店舗で品切れの商品であってもECサイトの在庫から発送し、自宅へ届けるといったことができるため、顧客はチャネルの違いを意識せずに商品を購入できます。
2:オウンドメディア
オウンドメディアとは自社で所有しているメディアのことです。自社で管理運営しているメディアを指す言葉であるため、自社サイトやブログ、SNSのアカウント、メルマガなどがオウンドメディアに該当します。
ペイドメディアやアーンドメディアと対比する言葉として用いられます。オウンドメディアへの注目を集めるには、ターゲットにとって有益なコンテンツの発信などを行うことが必要です。
3:クッキー
クッキー(Cookie)とはブラウザが持つ機能の1つで、Webサイトの訪問者の情報を一時的に保存するものです。クッキーに保存される情報には、ID、パスワード、メールアドレス、訪問日時、訪問回数などがあります。
クッキーに保存されている情報は、マーケティングに活用されることも多いです。また、ユーザーも過去に訪問済みのWebサイトに再訪問した際、ログイン情報を再入力しなくても済むことから、負担削減に役立っています。
4:クラウド
クラウドは一般的にインターネット経由で提供されるさまざまなサービスのことを指します。「クラウドコンピューティング」とも言い、システム構成図などではネットワークを雲の形で表現することからこのように呼ばれています。
クラウドは、従来であれば自分のパソコンやハードディスク、データベースなどに保管していた動画や画像などのものをネットワーク上に保管し、どこからでも利用できるようにしたサービスです。
5:アトリビューション
アトリビューションとは、コンバージョンに至る複数の接点を見ることで、メディアごとのコンバージョンへの貢献度を評価することです。アトリビューションでは、直接コンバージョンに繋がったメディア以外の貢献度も測定します。
従来ではコンバージョンに繋がった最終クリックのみを評価していましたが、近年ではコンバージョンに至る要因が複雑になっているため、アトリビューションが行われるようになりました。
6:ウェビナー
ウェビナーとはインターネット上で実施されるセミナーのことです。「ウェブ」と「セミナー」を組み合わせた言葉で、「インターネットセミナー」などとも呼ばれています。
ウェビナーでは主催者側と参加者側での双方向のコミュニケーションが行えるため、社内向け教育やプレゼンテーションなどさまざまな目的で実施されています。
7:LP
LPとは「ランディングページ」を略した言葉で、Web広告からユーザーが流入するページのことです。広義ではユーザーが最初に訪問するWebページという意味がありますが、一般的には広告をクリックした際に誘引されるページを指します。
LPは商品情報や資料請求、問い合わせといった情報量の多い縦長のページ構成になっており、流入したユーザーを効率的に誘導する役割を持ちます。
8:LPO
LPOとは「Landing Page Optimization」を略した言葉で、「ランディングページ最適化」を意味する用語です。コンバージョンが増加するようにLPをユーザーニーズに合わせて最適化するマーケティング手法で、ユーザーの途中離脱を軽減するという目的があります。
9:EPO
EPOとは「Entry Form Optimization」を略した言葉で、入力フォームの入力率を向上させる「入力フォーム最適化」という意味の用語です。
ECサイトの会員情報や資料請求時の住所など、ユーザーに何らかの情報を入力してもらいたい場合、入力に手間がかかると離脱の原因になります。そのため、EPOでは入力フォーム通過率を上げてコンバージョンを増やすことを目的としています。
10:WOM
WOMとは「Word of Mouth」を略した言葉で、口コミを意味する用語です。WOMは消費者同士のコミュニケーションによって伝達されていくため、消費者行動にも大きな影響を与えます。
また、「WOMマーケティング」は口コミに関するあらゆるマーケティング活動を意味し、口コミの影響力を利用してマーケティング活動を活性化させることを目的としています。
広告関連の10の用語
インターネット上でのマーケティング活動を行う上で、リスティング広告やアフィリエイト広告といったWeb広告に関する用語は外せません。ここでは、広告関連の用語について紹介していきます。
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- インフィード広告
- ネイティブアド
- レスポンシブ広告
- SNS広告
- 動画広告
- PPC広告
- ディスプレイ広告
- テキスト広告
1:リスティング広告
リスティング広告とは、ユーザーの検索キーワードに連動して検索結果画面の上位に表示される広告です。ユーザーの関心の高いワードに関連した広告が表示されることから、高い広告効果が期待できます。
「検索連動型広告」や「PPC(Pay Per Click)」とも呼ばれるもので、クリックされることで費用が発生します。
2:アフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは、ユーザーが広告をクリックし、商品購入や資料請求などのあらかじめ設定したコンバージョンが達成された場合に費用を支払う広告です。
「成果報酬型広告」とも呼ばれるもので、クリックされただけで費用が発生するWeb広告と違い、コンバージョンに至った場合に費用が発生することから高い費用対効果があります。
3:インフィード広告
インフィード広告とは、SNSやモバイルサイトのフィードに表示される広告です。TwitterやFacebookのタイムライン上に表示される広告が代表的です。
インフィード広告はタイムライン上でコンテンツの間に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、バナー広告などに比べてクリック率も高いとされています。
4:ネイティブアド
ネイティブアドとは「ネイティブ広告」のことで、メディア上の記事などのコンテンツ内に表示される広告のことです。ユーザーは興味を持って記事を読んでいるため、記事の中に自然に広告を溶け込ませることで、ユーザーにストレスを感じさせずに広告をアピールできます。
また、ネイディブアドには前述のインフィード広告やリスティング広告などの種類があります。
5:レスポンシブ広告
レスポンシブ広告とは、サイズの異なる掲載面に対して自動的にレイアウトを調整できる広告のことです。近年ではパソコンやスマートフォン、アプリなどさまざまなデバイスに広告が表示できるようになっています。
そのため、さまざまなサイズの掲載面に対して自動的にサイズを合わせられるレスポンシブ広告を利用する企業が増えています。
6:SNS広告
SNS広告とは、FacebookやTwitter、Instagram、LINEといったSNSを利用した広告のことです。SNS広告は利用するSNSによってユーザー属性が異なっており、SNSにはユーザー情報も登録されているため、ターゲットに合わせた広告配信やマーケティングが行えます。
また、SNSは消費者からの反応が見えやすく、追加の費用を払わなくてもシェアされることによって拡散されやすいというメリットがあります。
7:動画広告
動画広告とは動画を使用した広告のことです。YouTubeやWebサイト、SNS上など、近年ではさまざまなメディア上で動画広告が利用されています。
動画であれば視覚だけでなく聴覚に対するアプローチも行えるため、ユーザーの印象に残りやすいという点がメリットです。また、動画は伝えられる情報量が多く、ユーザーに伝わりやすいと言われています。
8:PPC広告
PPC広告とは、クリックされた数によって料金が発生する広告のことです。「PPC」は「Pay Per Click」を略した言葉で、前述したリスティング広告やディスプレイ広告などもPPC広告に該当します。
PPC広告の場合、表示されただけでは費用は発生しません。なお、広告費用はクリック単価×クリック数によって算出されます。
9:ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトの広告枠に表示される広告のことです。バナーで表示されるケースが多いため、「バナー広告」と呼ばれることもあります。
また、ディスプレイ広告はWebサイトの内容に応じて表示されることから、「コンテンツ連動型広告」とも呼ばれています。なお、広告は画像、テキスト、動画、テキスト+画像などの形式で表示可能です。
10:テキスト広告
テキスト広告とは、文字だけで表現される広告のことです。Webサイトの広告枠に説明文やキャッチコピーを載せ、そのテキストにリンクを張る仕組みになっています。
バナー広告などと違って画像を使用しないため目立ちませんが、その分費用は安いです。また、訪問者が広告であることに気付かずにクリックしやすいことから、クリック数を稼ぎやすいというメリットもあります。
SEOに関係する10の用語
マーケティングを行う上で、SEOに関連した用語への理解は欠かせません。SEOとは「検索エンジン最適化」のことで、Google検索などの検索結果に上位表示されるように対策を行うことで、サイトへの流入を増やすことを言います。
ここではSEOに関係する用語について解説していきます。
- SEO
- SEO内部対策
- SEO外部対策
- ビッグキーワード
- ロングテールキーワード
- クエリ
- アルゴリズム
- 検索エンジン
- オーガニック検索
- アクセス解析
1:SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」を意味する用語です。Webサイトを検索結果の上位に表示されるようにする施策のことで、広告などを出さなくてもサイトへのアクセスを集めることができます。
SEO対策はWebサイト内部で行う内部対策と、外部からのリンクなどの外部対策に分けることができます。
2:SEO内部対策
SEO内部対策とはWebサイト内で実施する施策のことです。検索エンジンに対してWebサイトの内容を正確に伝えることを目的としています。
具体的なSEO内部対策としては、サイト構造の見直しや品質の高いコンテンツの充実などがあります。内部施策は自社で対策を講じることができ、効果も測定しやすいという点がメリットです。
3:SEO外部対策
SEO外部対策とは、Webサイトの外部要因によってSEO効果を高める施策のことです。外部対策の代表例としては、外部サイトからの被リンクを増やす方法があります。
しかし近年ではリンク元のサイトの品質などによっても効果が左右されることから、SEO対策と言えば自社サイトの内部を改善する内部対策を指すケースが多いです。
4:ビッグキーワード
ビッグキーワードとは検索ボリュームの大きいキーワードのことです。目安としては、月に1万回以上検索されるようなキーワードのことをビッグキーワードと呼びます。
検索ボリュームが大きいと競合も多いことから、ビッグキーワードで検索結果上位を目指すのは困難です。なお、ビッグキーワードは1単語のキーワードを指すケースが多いです。
5:ロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、複数の単語を組み合わせることで構成された検索キーワードのことです。多くの場合、ロングテールキーワードは3~4つの単語で構成されており、月の検索ボリュームも1000回未満になります。
近年のアクセス数の多いサイトへのアクセスは、ビッグキーワードよりもロングテールキーワードからのアクセス数が多い傾向があります。
6:クエリ
SEOにおけるクエリとは、ユーザーが検索エンジンを使って検索を行う際に入力するフレーズを指します。クエリは本来、データベースを利用する際のデータの問い合わせや要求を文字で表したもののことです。
検索クエリには「ナビゲーショナルクエリ」や「トランザクショナルクエリ」、「インフォメーショナルクエリ」などの種類があり、マーケティングを行う際の重要な指標とされています。
7:アルゴリズム
SEOにおけるアルゴリズムとは、検索エンジンが検索順位を決めるために使用しているルールを指します。アルゴリズムは、もともと特定の目的を効率的に達成するための手順を指す言葉です。
検索順位の決定のために用いられているアルゴリズムの数は非常に多く、具体的にどのようなアルゴリズムがあるのかは非公開になっています。
8:検索エンジン
検索エンジンとは、インターネット上の画像や動画、Webページを検索するためのものです。検索エンジンにはGoogleやYahoo!、Bingなどの種類があります。
日本ではGoogleのシェア率が高いことから、SEO対策もGoogle検索での上位表示を目的とするケースが多いです。
9:オーガニック検索
オーガニック検索とは、検索結果として表示されるURLの中でも検索連動広告を含まないURLリストを指す用語です。オーガニック検索のランキングは検索エンジンのアルゴリズムによって決定されており、SEO対策もオーガニック検索での上位表示を目的とした施策となっています。
オーガニック検索は「自然検索」や「ナチュラル検索」とも言われています。
10:アクセス解析
アクセス解析とは、特定のWebサイトへのアクセス数や流入元などの解析を行うことです。Webサイトにアクセス解析ツールを導入することで、訪問者の傾向に合わせたWebサイトの改善が行えます。
具体的には、アクセス解析によってサイトを観測し、仮説を立ててサイトの改善を行い、評価を行うというサイクルを繰り返すことで、サイト改善に繋げられます。
その他5つのマーケティング用語
マーケティングの手法は日々進化しており、新しいマーケティング用語も増えてきています。ここでは最後に、ここまで紹介したマーケティング用語以外のマーケティング用語を紹介します。
- DX
- D2C
- SaaS
- ASP
- AIDMA
1:DX
DXとは「デジタルトランスフォーメーション」を略した言葉で、デジタル技術の活用、浸透によって、人々の生活をより良い方向へ変化させていくという概念です。スウェーデンのエリック・ストルターマン教授が提唱したと言われています。
AIやクラウドなどのIT技術を活用することで、ビジネスや社会を変革していくことを指します。
2:D2C
D2Cとは「Direct to Consumer」を略した言葉で、企画、製造した商品を自社で直接消費者に販売するビジネスのことです。D2Cの場合はamazonや楽天などではなく、主に自社のECサイトなどで販売されます。
D2Cの場合は流通業者や小売店などを通さないため、中間マージンが取られることがありません。
3:SaaS
SaaSとは「Software as a Service」を略した言葉で、インターネットを経由してアプリケーションをレンタルするサービス形態のことです。SaaSではアプリケーションはプロバイダ側で稼働しており、利用者はブラウザからサーバーへアクセスすることで利用します。
4:ASP
ASPとは「Application Service Provider」を略した言葉で、インターネットを経由してアプリケーションをユーザーに提供する事業者を指します。利用者はASPのサーバーにアクセスすることでアプリケーションを利用します。
5:AIDMA
AIDMAとは、「Attention(注意)」「Interest(興味)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字を取った消費者の購買心理プロセスのことです。
この心理プロセスの段階のうち、消費者がどの段階にいるのかを見極めることで、効果的なアプローチを行えるようになります。
マーケティング用語を正しく理解しよう
マーケティング用語にはさまざまな種類があり、マーケティングの進化によっても多様化してきています。そのため、マーケティングを実施する際にはマーケティング用語の正確な意味を把握しておく必要があります。
本記事を参考に、マーケティング用語について理解を深めてみてはいかがでしょうか。