マーケットリサーチの種類と手順|マーケティングリサーチとの違いも解説
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マーケットリサーチの種類と手順|マーケティングリサーチとの違いも解説

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マーケットリサーチの種類と手順|マーケティングリサーチとの違いも解説

記載されている内容は2021年12月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年12月27日

更新日:2022年03月01日

企業の広報やマーケティング担当の方は、マーケットリサーチの種類などについて把握しておく必要が多々あるでしょう。この記事では、マーケティングリサーチの意味や分類、手順などについて紹介しています。少しでもマーケットリサーチについて疑問に思う方は参考にしてください。

マーケットリサーチ(市場調査)とは

一般的に使われているマーケットリサーチは市場調査のことで、企業において販売などを行う時に意思決定をサポートするための調査や分析を言います。

ターゲット層を決定する際や価格を決定する際にマーケットリサーチを実施しすることで、根拠のある判断が行えます。

マーケットリサーチとマーケティングリサーチとの違い

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※画像はイメージです

同じような言葉なので明確に意味を意識しないで使っている方もいるでしょう。

マーケットリサーチは過去から現在に重点を置いているのに対して、マーケティングリサーチは現在から将来をターゲットとしています。

マーケットリサーチの4つの分類

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マーケットリサーチは4つに分類されています。それらを知っておくことでマーケティングを理解しやすくなるでしょう。

分類の内容は、アンケート形式の定量調査、インタビューを実施する定性調査、統計データ調査と覆面調査です。アンケートなどは多くの人が受けたことがあるものでしょう。

  • アンケート形式の定量調査
  • インタビューを行う定性調査
  • 統計データ調査
  • 覆面調査

1:アンケート形式の定量調査

アンケート形式による定量調査は、人数などの数値を定量データで分析する方法です。

実際にアンケートで回答してもらう情報をもとに分析するので、明確なデータ分析が可能です。定量調査をすることで、ブランドの認知度だけでなく購買率なども把握できます。

2:インタビューを行う定性調査

定性調査は、インタビューなどを行い実際の行動や言葉などの数値化できないデータを収集する調査です。

アンケートでは生の声を聞くことができないのに対し、実際にインタビューで様々な情報を入手できる利点があります。インタビューを通して言葉により原因の把握、仮説構築などが可能です。

3:統計データ調査

統計データ調査は、公的機関である大学や政府の統計データを使って調査する方法です。

統計データ調査は調査時間が短く、コスト削減ができる点がメリットですが、統計データの内容が限られてしまうことがデメリットです。統計データ調査は主に短時間で調査内容を把握したい場合などに利用されます。

4:覆面調査

覆面調査は、文字通り調査する人がお客になりサービスやお店を利用し、接客態度、商品、サービスなどを見て店舗の実際の状態を把握することです。

覆面調査をすることで、自分の店舗との違いを知ったうえで店舗を改善することが可能です。

マーケットリサーチの5つの手順

ここからは、マーケットリサーチの手順を5つに分けて紹介します。

手順を知ることで、効果的なマーケットリサーチを行うことができるでしょう。マーケットリサーチの手順について知りたい方は参考にしてください。

  • 課題を洗い出す
  • 仮説を立て調査の詳細を決める
  • 実際に調査を行う
  • 結果の分析を行う
  • 分析から課題解決のためのプランを考える

1:課題を洗い出す

マーケットリサーチは、課題を明確にすることから始めましょう。

問題点を洗い出す時は、客観的な視点で課題を見つけることが大切です。調査の目的が明確に決まっているとマーケットリサーチもより効果的なものになります。

2:仮説を立て調査の詳細を決める

次に仮説を立て、実施する調査の内容を決めます。


マーケットリサーチを行っている途中で、仮説を立てた内容に誤りがある場合は仮説を別に作り調査を続けることになります。

3:実際に調査を行う

次は、実際に調査を行います。調査の内容は、先述したようにアンケートやインタビュー、統計データ調査などです。

有効な方法として電話で調査をする場合もあります。電話調査はアンケートと違って返送を待つ必要がありませんが、営業電話だと思われて取り合ってもらえないケースがあることを把握しておきましょう。

4:結果の分析を行う

次に結果の分析を行い、分析結果を共有します。複数のスタッフで分析結果を検討することで、より詳細な分析につながることもあるでしょう。

分析結果ではグラフや表を掲載してコメントを記載するなどの工夫が必要です。

5:分析から課題解決のためのプランを考える

最後に、分析結果を見て課題解決のための計画を立てます。マーケティングでは、分析結果からどのようにして課題を解決するか決めていくことが重要です。

また、一連のリサーチが的確にできていたか、始めに設定した目的が達成できたかなどの評価もここで行います。

マーケットリサーチで失敗しないためのコツ

マーケットリサーチでは失敗しないためのポイントがいくつかあります。

ここからは、調査の対象は具体的に決めておくこと、調査の目的を明確にすることの2つに分けて紹介します。

  • 調査の対象は具体的に決めておく
  • 調査の目的を明確にする

調査の対象は具体的に決めておく

マーケットリサーチで失敗しないためには、調査の対象をより具体的に設定することがポイントです。

あいまいな対象に対して調査しても、あいまいな分析結果しか出ません。具体的に対象を決めることで、調査の結果もはっきりとした内容になります。

調査の目的を明確にする

調査の目的をはっきりさせないと、収集したい情報が集まらないケースも考えられます。調査目的は、調査の様々な段階で影響があるので慎重に判断して決めることが大切です。

始めから1つの目的を探すのではなくて、複数の目的をあげてみて絞っていくと明確な目的の設定につながります。

マーケットリサーチを課題解決に役立てよう

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ここまで、マーケットリサーチの概要や手順、失敗しないコツについて紹介してきました。マーケットリサーチを行い課題解決ができれば、根拠のあるマーケティングを行うことが可能になるでしょう。

この記事を参考にマーケットリサーチについて学び、目的達成につなげましょう。

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