企業によるマーケティングの成功事例12選!効果的に行うためのコツも解説
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初回公開日:2021年12月27日
更新日:2022年03月01日
マーケティングの言葉の意味
企業におけるマーケティングとは、自社の製品やサービスが売れるための仕組みを作ることです。具体的には、どのような価値を提供すれば顧客のニーズを満たせるのかを調査し、実際に価値を生み出して顧客に届けることで利益を上げるという活動すべてを指します。
モノがあふれる時代になり消費者のニーズの多様化する中で、企業はマーケティング活動を行うことで利益を上げていく必要が増してきています。
マーケティングに使える手法5つ
マーケティングでは、さまざまな手法が用いられます。その中でも、消費者に対して消費者が知りたいと思っているような適切なコンテンツを届けることによってコミュニケーションを成立させるマーケティングのことを、「コンテンツマーケティング」と呼びます。
コンテンツマーケティングには、「ネイティブ広告型」「エデュケーショナル型」「コンテンツSEO型」「ユーモラスコンテンツ型マーケティング」などの種類があります。
ここでは、この4つに「アプリ型マーケティング」を加えた、マーケティングに使える5つの手法について解説していきます。
- ネイティブ広告型マーケティング
- エデュケーショナル型マーケティング
- コンテンツSEO型マーケティング
- ユーモラスコンテンツ型マーケティング
- アプリ型マーケティング
1:ネイティブ広告型マーケティング
ネイティブ広告型マーケティングとは、メディア内で記事のような形式で提供されるコンテンツのことです。記事に馴染む形で提供されることから、ユーザーに対して自然に情報提供できるため、ネイティブ広告型と呼ばれています。
従来のような記事広告やTwitterのプロモツイート、Facebookのスポンサー広告などが代表的ネイティブ広告型マーケティングです。
2:エデュケーショナル型マーケティング
エデュケーショナル型マーケティングとは、消費者の疑問に対してコンテンツで応えるという形式のマーケティング手法です。
消費者の疑問や悩みなどに対して的確な回答を提供することで、消費者がまだ見込み客である状態から関係を構築し、商品購入のサポートへと繋げていきます。
エデュケーショナル型マーケティングは、マーケティングの課程で顧客が正しい知識を身につけることにより、満足度の向上や良い口コミにより効果も期待できます。
3:コンテンツSEO型マーケティング
コンテンツSEO型マーケティングとは、SEO対策としてコンテンツマーケティングを行うものです。
Googleのサイトの品質を評価するアルゴリズムは、現在、被リンクなどの外部施策よりも内部施策を重視するようになったため、良質なコンテンツを継続的に提供することが重要になりました。
前述したエデュケーショナル型マーケティングに近い手法ですが、コンテンツSEO型の方が、より検索順位の向上を重視していると言えるでしょう。
4:ユーモラスコンテンツ型マーケティング
ユーモラスコンテンツ型マーケティングとは、面白いコンテンツを利用することで顧客を引き寄せるマーケティング手法です。消費者の興味を惹くような面白いコンテンツを利用することで、時に爆発的なヒットを行うケースもあります。
もちろん「面白さに引き寄せられた消費者」=「見込み顧客」というわけではありませんが、集客することでコンバージョンに繋がりやすいような商品にはマッチしています。
5:アプリ型マーケティング
アプリ型マーケティングとは、名前のとおりスマホアプリを活用したマーケティング手法です。ユーザーは企業の専用アプリを利用していることが前提となるため、アクティブユーザーを対象としたマーケティングであることが特徴です。
アプリ型マーケティングでは、すでに企業にとっての優良顧客に対して直接メッセージを発信できるため、高いリターンが期待できる可能性があります。
企業によるマーケティングの成功事例12選
ここまで紹介したようなマーケティングを実践する場合は、実際のマーケティングの成功事例を知っておくのがおすすめです。具体的な事例を参考にすることで、自社に合ったマーケティング手法を選択しやすくなるでしょう。
ここでは、企業によるマーケティングの成功事例を紹介していきます。12社の成功事例を挙げるため、ぜひ参考にしてみてください。
- ランドセルの製造会社
- 大手消費財化学メーカー
- 雑貨の企画・販売事業会社
- 専門小売企業
- アイスクリーム製品の製造・販売企業
- 求人広告事業の持株会社
- 米国に本拠を置く飲料水メーカーの日本法人
- 老舗百貨店運営企業
- オンラインマーケットプレイス運営会社
- フリマアプリ運営会社
- 金融系ウェブサービス提供会社
- マンション相場情報サイトの運営会社
1:ランドセルの製造会社
ランドセルの製造会社の事例では、ソーシャルメディアを活用したブランディングによってマーケティングを成功させました。この事例ではWebサイトやECサイト、ブログ、Facebook、Instagramなどはオンラインのメディアを幅広く展開しています。
また、それぞれのメディアの特徴を捉えて情報を発信し、ファンと交流することで、効果的にファン層を拡大しています。
2:大手消費財化学メーカー
大手消費財化学メーカーの事例では、近年テレビCMの費用対効果が悪くなってきたことから、デジタルを活用する方向へと舵を切りました。
この事例ではデジタル限定のヘアケアブランドを発売することで、マーケティングやブランディングにデジタル広告を活用しています。
また、顧客の声を聞きデータ解析部門による分析を重視するようになったことで、スモールマスのマーケティングを成功へ繋げました。
3:雑貨の企画・販売事業会社
雑貨の企画・販売事業会社の事例では、オウンドメディアとECサイトを一本化したサイト運用を行っています。この事例では、ライフスタイルを提案する品質の高いコンテンツをメディアで提供し、さらに同じメディアで商品を購入できるようになっているのが特徴です。
コンテンツの企画にも注力していることから、記事を読んで興味を持ったユーザーがそのままスムーズに商品を購入するという流れを提供できています。
4:専門小売企業
専門小売企業の事例では、ネットとリアルの融合を目指したマーケティングを行っています。この事例では、ECサイトをカタログとして運営しており、ユーザーは店舗の在庫確認などができるようになっています。
また、SNSなどを活用して動画を発信しており、その動画が大きく注目されることもありました。現在でもECサイトとブランドサイトを融合し、ユーザーにとって役立つマーケティングを進めています。
5:アイスクリーム製品の製造・販売企業
アイスクリーム製品の製造・販売企業の事例では、マーケティングによって「プチ贅沢を叶える高級アイス」という地位を確立しました。
この事例では、当時プレミアムアイスというジャンルが存在しなかったアイスクリーム市場において、「素材にこだわった高級アイス」という路線でのマーケティングを行いました。
また、コンビニやスーパーなどで購入できるようにしたことで、仕事帰りに手軽に買えてプチ贅沢を味わえるスイーツとして女性を中心にヒットしました。
6:求人広告事業の持株会社
求人広告事業の持株会社の事例では、分社化によってさまざまなマーケティングを実践できる土壌が失われてしまいました。
そのため、持株会社に「ネットマーケティング推進室」を設置し、事業会社のマーケター全員を在籍させることで、マーケティング業務を集約できるように改善しました。
7:米国に本拠を置く飲料水メーカーの日本法人
米国に本拠を置く飲料水メーカーの日本法人の事例では、デジタルサービスによって新しい顧客体験を提供しました。
この事例では、自動販売機で商品を購入するとスマホアプリにスタンプが溜まり、ドリンクチケットが発行されるサービスを提供しています。
8:老舗百貨店運営企業
老舗百貨店運営企業の事例では、業界内でもいち早くデジタルマーケティングを取り入れました。
この事例では、お客様満足度を高めるためにポイントカードの導入やLINEを活用した施策などを行い、顧客数を飛躍的にアップさせました。
9:オンラインマーケットプレイス運営会社
オンラインマーケットプレイス運営会社の事例では、テレビCMとInstagramを連動させることで認知度を向上させました。
この事例では、自社のInstagramにCMに登場した人の写真をハッシュタグとともに掲載したことで、世界的な注目を集めました。
10:フリマアプリ運営会社
フリマアプリ運営会社の事例では、新規ユーザーを増やすことに視点を置いたマーケティングを行っています。
この事例では、商品を探しているユーザーを自社のWebサイトに誘導するなど、Webを重視した施策を実施しています。
11:金融系ウェブサービス提供会社
金融系ウェブサービス提供会社の事例では、サービスの価値を正しく伝えることでユーザー数を増やしています。この事例では、家計簿をつけ始めるタイミングに合わせてテレビ広告を打ちました。
また、ユーザーのエンゲージメントごとに情報の出し分けなどを行い、有料サービスへのアップセルへと繋げました。
12:マンション相場情報サイトの運営会社
マンション相場情報サイトの運営会社の事例では、他の不動産サイトと違った視点でのコンテンツを提供しています。
この事例では、沿線での人気駅やマンション探訪記など、ユーザーの興味を惹くオリジナルのコンテンツの作成に注力しています。
効果的にマーケティングを行うためのコツ7つ
ここまで紹介したように、マーケティングによってビジネスを成功させるにはいくつかのコツを押さえることが重要です。どのようなコツがあるのか把握しておくことで、より効果的なマーケティングを実施できるでしょう。
ここでは最後に、効果的にマーケティングを行うためのコツを紹介していきます。
- 的確にPDCAを回す
- ペルソナを設定してアピール方法を絞る
- 消費者にとって得られる利益をはっきりさせる
- 適切なKPIとKGIを定める
- 競合他社との違いをアピールする
- 幅広いマーケティング手法を試す
- 営業部門との連携を重視しながら行う
1:的確にPDCAを回す
マーケティングは、施策を実施したらそれで完了というわけではありません。マーケティング活動を成功へ導くには、PDCAサイクルを回すことが重要です。
まずはゴールを設定し、ゴールを目指したマーケティング施策を企画、立案し、実行します。その後、施策の効果の評価検証を行い、結果をもとに施策を改善してまた実行するというPDCAサイクルを回していきましょう。
PDCAサイクルを回すことにより、成功に繋げていくことができるでしょう。
2:ペルソナを設定してアピール方法を絞る
「ペルソナ」とは企業の典型的な顧客の人物像のことです。
ペルソナを設定することにより、ターゲットとする顧客にとって適切なアピール方法を選択できるようになるでしょう。
3:消費者にとって得られる利益をはっきりさせる
商品やサービスを手に入れることで消費者がどのような利益を得られるのかを明確にすれば、具体的に魅力を感じてもらいやすくなります。
そのため、キャッチコピーなどを使ってコンセプトをわかりやすく伝えましょう。
4:適切なKPIとKGIを定める
マーケティングの成功には適切なKPIとKGIの設定が重要です。
まずは最終目標であるKGIを設定し、KGIを細分化して達成するために必要な要因を洗い出した後、そこからKPIを設定するようにしましょう。
5:競合他社との違いをアピールする
すでに競合が自社と似た事業を展開していると、商品やサービスに魅力があっても売り上げに繋がらない可能性があります。
そのため、競合との違いをアピールし差別化することが重要です。
6:幅広いマーケティング手法を試す
マーケティング手法にはテレビや新聞などを使ったマス広告や、インターネットやSNSを活用した手法などさまざまな種類があります。
慣れている手法のみでは効果が限られてくる可能性もあるため、できるだけ多くの手法を実践してみましょう。
7:営業部門との連携を重視しながら行う
マーケティングによって顧客を集めても、それだけでは商品は売れていません。
売上を達成するには営業部門が販売を後押ししなければいけないことも多いため、企画段階から営業部門と連携していくようにしましょう。
マーケティング事例を参考にして進めよう
商品やサービスをより売れるようにするには、マーケティングを実践することが重要です。
ぜひ本記事で紹介したマーケティングに使える手法や企業によるマーケティングの成功事例、効果的にマーケティングを行うためのコツなどを参考に、自社のマーケティング活動を成功へ繋げましょう。