マーケティングについてのドラッカーの名言13個|コトラーの名言も紹介
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初回公開日:2021年12月27日
更新日:2022年03月01日
ドラッカーとは?
ドラッカーとは、本名をピーター・ドラッカーといい、オーストリア生まれの経営学者です。
生前の彼は企業の経営やビジネス界で活躍し、多くの人に影響を与えました。著書も多く、その考えを参考にする人は数え切れないほどです。現在はすでに亡くなっているにもかかわらず、世界中の人々が彼に注目し続けています。
この記事では、さまざまな経歴を持つドラッカーが遺したたくさんのマーケティングに関する名言を紹介します。
ドラッカーのマーケティングの名言13個
ドラッカーのマーケティングの名言13個を紹介します。
マーケティングや経営に関わっている人だけでなく、人として学ぶことも多い名言ばかりです。1つでも心に残し、参考にして行動してみましょう。
- 企業の目的として有効な唯一の定義は顧客の創造である
- マーケティングとイノベーションの機能こそ企業家的機能である
- 顧客が買っていると考えるもの価値と考えるものが決定的に重要である
- 顧客の観察や話の傾聴によって顧客が価値と考えているものが理解できる
- 顧客の価値観によって他産業の製品やサービスも競争関係になる
- 顧客は自分の利益になるよう合理的な行動を取る
- 顧客以外の客を知ることが知識の幅を広げる鍵になる
- マーケティングは全事業にかかわる活動である
- マーケティングとは顧客を理解し顧客の視点で事業を捉えることである
- 顧客は何を求めて製品を買うのかを考える必要がある
- 顧客からの予期しない問い合わせは新たな市場の機会として受け取る
- イノベーションの成功は右脳での分析と左脳の知覚の両方を用いることでなされる
- 正しいマーケティングをすれば自然に商品は売れる
1:企業の目的として有効な唯一の定義は顧客の創造である
ドラッカーは、顧客を創造する経営で社会への貢献を叶えました。組織や企業はそれ単体で在ることなどはなく、社会の一部として存在しています。そのため社会に目的があり、社会への貢献があってこそ、企業は存在することができるようになります。
2:マーケティングとイノベーションの機能こそ企業家的機能である
携帯電話が世にないときに、携帯電話がほしいと思う人は少数派ではないでしょうか。生活を便利にするために、持ち運べる電話を作り、携帯電話がほしいという欲求やニーズが生まれました。
欲求やニーズに対応することにより、携帯電話は普及しました。更なるイノベーションを追求し、現在ではほとんどの人がスマートフォンを使用しています。
このように、マーケティングとイノベーションを機能させることが企業家的機能になってきます。
3:顧客が買っていると考えるもの価値と考えるものが決定的に重要である
経営者の多くが「自社の強み」については注目しているものの、顧客にとって何がもっとも価値が高いのかについては注目できていないケースが散見されます。経営者のみならず個人でも「自分の強み」ばかりに注目しているケースもあるでしょう。
自分たちの商品が重要ではなく、顧客の立場にとってなにが重要かを考えることが重要になります。
4:顧客の観察や話の傾聴によって顧客が価値と考えているものが理解できる
経営をしていくなかで重要なヒントをくれるのはほかでもなく顧客となります。つまり顧客に聴いて、見て、行動を理解することで経営、事業が改善されることにつながります。
5:顧客の価値観によって他産業の製品やサービスも競争関係になる
例えば、テレビ局Aの競争相手はテレビ局Bだけではありません。様々な娯楽が登場して久しい現代では、ゲーム機のような形のあるものも競争相手になり得ますし、形のない動画コンテンツ、音楽なども競争相手になります。
顧客の価値から考えたときに競争関係、競合とは、その事業を使わないときに代替案となるものを指します。
6:顧客は自分の利益になるよう合理的な行動を取る
人間はいつでも自分とってプラスになるような合理的な行動をします。それは顧客も同じです。企業側が合理的だと考えるものを押し付ける行為は、顧客を失うことにつながります。顧客の不合理な行動をしているとしたら、それは企業にとって真実を知る良い機会となります。
7:顧客以外の客を知ることが知識の幅を広げる鍵になる
現在の顧客だけに注目しているようでは、企業は衰退の一途をたどるとドラッカーは唱えています。非顧客を知ることで、知識やサービスの拡大につなげることができる可能性が高くなります。
8:マーケティングは全事業にかかわる活動である
マーケティングの専門家だけがマーケティングについて考えればよいのではなく、全事業にかかわるすべての人が言葉を理解し、すべてのひとが実践していく必要があるとドラッカーは唱えています。
9:マーケティングとは顧客を理解し顧客の視点で事業を捉えることである
ドラッカーは企業の事業の中心にいるのは顧客であり、顧客を理解し顧客の視点で事業を進めていくことが大切であると唱えています。同時に、企業の視点ではなく顧客視点が大事になってきます。
10:顧客は何を求めて製品を買うのかを考える必要がある
企業の注目すべきポイントは顧客であり、顧客視点に立つ必要があるとドラッカーは折に触れています。その先にある考え方が、顧客は何を求めて買うのか、ということでしょう。これがわからなければ永遠にニーズにあったプロダクトを生産することはできません。
顧客が買うものは商品かもしれませんが、その商品を通してどのような結果を得られるのかがポイントとなります。
11:顧客からの予期しない問い合わせは新たな市場の機会として受け取る
顧客は、そのサービスや商品のブラッシュアップすべき点を知っている存在です。予期しない使い方や予期しない問い合わせは、企業が耳を傾けるべきものです。
企業が思ういい商品と顧客がほしい商品が異なる場合があります。そのようなときに顧客の考え方を変えて自社の商品を売るのか、顧客が満足できるように創意工夫できるかで見ている方向が異なります。
12:イノベーションの成功は右脳での分析と左脳の知覚の両方を用いることでなされる
顧客のニーズを掴むためには、右脳で分析するだけでは感情の動きなど人間らしさの部分を掴むことは困難です。そのような場合には左脳で知覚を感じ、感情の動きを読み取ります。
13:正しいマーケティングをすれば自然に商品は売れる
マーケティングの理想は、販売をしなくても商品が売れるようにすることであるとドラッカーは唱えています。顧客のニーズを理解し、顧客に合わせることで販売活動をしなくても自然と売れるようになります。
マーケティングの研究で知られるコトラーの名言も紹介
こちらでは、マーケティングの研究で知られるコトラーの名言を紹介します。
コトラーは、フィリップ・コトラーといい、アメリカの経営学者の一人です。現代マーケティングの第一人者とされ、とても有名な経営学者の一人です。
コトラーは、自社の商品とサービスには多大な関心を持っているが、一方で顧客に関心を持っている企業は少ないと唱えています。
顧客のことを第一に考えて提案してくれる営業と、自社の視点だけで商品の提案をする営業であれば前者から買いたいと思うのではないでしょうか。
よりよいマーケティングを行うためにドラッカーの名言を活用しよう!
この記事では、マーケティングに関わるドラッカーの名言について紹介してきました。心に残るものはあったでしょうか。
ぜひドラッカーの名言を今日から活用し、顧客視点に立ったマーケティングを実現させましょう。