企業による差別化戦略の成功事例|実施するメリットやデメリットは?
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企業による差別化戦略の成功事例|実施するメリットやデメリットは?

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企業による差別化戦略の成功事例|実施するメリットやデメリットは?

記載されている内容は2022年02月25日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2022年02月25日

更新日:2022年03月07日

差別化戦略は企業経営を行う上でとても重要な戦略の1つです。この記事では、企業の差別化戦略の成功事例や、差別化戦略を実施するメリットやデメリットを紹介します。この記事を参考に、差別化戦略を行い、自社の強み・オリジナリティを洗い出しましょう。

差別化戦略についての基礎知識4つ

ビジネスで用いられる差別化戦略とは、経営学者マイケル・ポーター氏が提唱する「競争優位の戦略」のうちの1つです。

差別化戦略を理解するには競争優位の戦略を理解することが不可欠でしょう。ここでは差別化戦略について、競争優位の戦略の概要を交えながら紹介します。

  • そもそも差別化とは
  • 差別化戦略の定義とは
  • 集中戦略との違い
  • コストリーダーシップ戦略との違い

1:そもそも差別化とは

日常生活においてもよく使われる「差別化」ですが、同じ言葉であってもビジネスと日常生活では意味が異なります。

そもそも差別化とは「他との違いを際立たせる」という意味で使われる言葉です。ところがビジネスでは「自社だけの特異性を際立たせ、競合優位を作り出すこと」の意で用いられます。

シーンに応じて「差別化」を正しく使うには、ビジネスと日常では意味が異なることをしっかりと理解しておきましょう。

2:差別化戦略の定義とは

差別化戦略の定義は「競合他社にはない自社の強みを活かして、業界内で優位なポジションを獲得する経営戦略」ですが、単に自社の強みをアピールするだけでは不十分です。

「競合他社のサービスと比較して明らかな特異性や強みがあること」や「高額であっても顧客から買ってもらえる状態」であることが重要になります。

3:集中戦略との違い

集中戦略とは「特定の地域もしくは消費者などの市場に経営資源を集中させる」経営戦略です。差別化戦略はあくまでも自社の優位性を示してポジションを確立するものであるため、集中戦略とは異なります。

市場で自社のポジションを確固たるものにするには集中戦略を持って市場を絞り込み、差別化戦略を展開すると効果的でしょう。

4:コストリーダーシップ戦略との違い

コストリーダーシップ戦略とは「低価格を実現することで市場における主導権を確保する」経営戦略です。

差別化戦略では顧客は高額であっても自社商品、サービスに価値を見出すことを目的としているため、コストリーダーシップ戦略とは真逆の経営戦略です。

市場における自社のポジションを確立するには商品・サービスの特性などを考慮し、差別化戦略とコストリーダーシップ戦略を使い分けると良いでしょう。

差別化戦略を実施するメリット

差別化戦略を成功させるには実施するメリットを正しく理解しておくことが不可欠です。差別化戦略のメリットを理解しないままだと、的外れな施策を展開することにもなりかねません。

ここでは差別化戦略を実施するメリットを紹介します。

  • 自社の強みを理解できる
  • 利益を確保しやすくなる

自社の強みを理解できる

差別化戦略を実施することで、自社の強みを正しく理解できます。自社商品、サービスの強みを多角的に分析して明らかにすることとなりますが、新たな強み、特異性を発見することも少なくありません。

自社商品、サービスの新たな強みが明らかになれば、新規顧客にもつながり市場におけるポジショニングも優位に進めることができるでしょう。

利益を確保しやすくなる

自社製品、サービスだけの付加価値を持って販売することで、無用な価格競争に巻き込まれることがありません。唯一無二の商品、サービスであれば強気な金額設定であっても、「売れる仕組み」を作ることが可能です。

その結果、高い利益率を設定することにもつながり、利益を確保しやすくなります。

差別化戦略を実施するデメリット

企業による差別化戦略の成功事例|実施するメリットやデメリットは?
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差別化戦略のデメリットは市場調査や競合他社の分析を誤ると、既存顧客まで失う可能性がある点です。

例えば、自社にしかない付加価値だと考えて強気な金額設定を行ったものの、安価で類似商品が販売されていれば顧客は安価な商品、サービスに流れるでしょう。事前に類似商品の存在が分かっていれば、価格設定にも配慮できます。

このような失敗を引き起こさないためにも、市場調査や競合他社の分析は丁寧かつ迅速に行いましょう。

企業による差別化戦略の成功事例32選

企業による差別化戦略の成功事例|実施するメリットやデメリットは?
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差別化戦略を実践、成功させた企業はどのように差別化戦略を行ったのでしょうか。実際に成功している事例を応用することで、より実践的な戦略を構築できるでしょう。

ここでは、企業による差別化戦略の代表的な成功事例を紹介します。

  • 日本発祥の大手ハンバーガーチェーン店
  • アメリカに本社を置くコンピュータ関連企業
  • テーマパークを運営する千葉県に本社を置く持株会社
  • 玩具やゲームの開発、製造、販売を行う企業
  • 世界規模で展開するコーヒーチェーン店
  • 大手コンビニエンスストアフランチャイザー
  • 化粧品の製造、販売を事業とする日本の大手企業
  • 計測、情報機器や光学、電子顕微鏡などの開発、製造販売企業
  • タオル製品全般の企画、製造、販売会社
  • アメリカでコンビニエンスストアを展開する大手企業
  • アメリカに本社を置くファストフードチェーン
  • 日本発祥のコンビニエンスストア
  • カリフォルニア州クパチーノに本社を置く多国籍テクノロジー企業
  • 現場作業や工場作業向けの作業服、関連用品の専門店
  • ワシントン州シアトルに本拠地を置く多国籍テクノロジー企業
  • システムキッチン、バスを製造販売する大手住宅設備機器メーカー
  • 衣料を中心に扱うオンライン通販サービス運営会社
  • 大阪市に本社を置く写真館チェーン運営企業
  • 総合ディスカウントストア及び総合スーパーを展開する企業
  • 宅配便事業を行う大手企業
  • ファミリーレストランの運営企業
  • 岐阜県大垣市に本社を置く100円ショップの運営会社
  • 化粧品や健康食品の製造、販売企業
  • 東京都港区に本社を置く大手電機メーカー
  • 東京都江東区に本社を置く建築材料、住宅設備機器業界最大手の企業
  • 千代田区丸の内に本社を置く不動産売買の代理、仲介事業会社
  • 東京都港区に本社を置く大手自動車メーカー
  • 大阪市北区に本社を置く洋酒、ビール、清涼飲料水の製造、販売企業
  • 携帯電話を含む移動体通信、ITサービス事業会社
  • エナジードリンク販売会社
  • 実用衣料品の製造小売を一括展開するアパレル企業
  • 小売店舗や商品開発、製造、販売を展開する専門小売企業

1:日本発祥の大手ハンバーガーチェーン店

差別化戦略で成功した日本発祥の大手ハンバーガーチェーン店の事例です。低価格を主軸にした大手ハンバーガーチェーン店に対抗するため、多様なメニュー、高価格な商品戦略を打ち出しました。

低価格を主軸にした大手ハンバーガーチェーン店とは、真逆な戦略に取り組んだ結果、オリジナリティを提案し安定した業績を誇っています。

2:アメリカに本社を置くコンピュータ関連企業

アメリカに本社を置くコンピュータ関連企業も差別化戦略で成功した企業の1つです。かつてはPCサーバ事業や半導体製造事業をリードしていましたが、時代の流れとともに優位性を保てなくなりました。

そこで、PCサーバ事業と半導体製造事業を売却し、クラウドを管理するソフトウェアの開発を提供する企業として生まれ変わりました。その結果、クラウド部門では他社を圧倒する強みを発揮し業界をリードする存在に成長しています。

3:テーマパークを運営する千葉県に本社を置く持株会社

テーマパークを運営する持株会社は、徹底したブランディングを行うことで、差別化戦略を推し進めています。

テーマパークで働く人々は大半がこのテーマパークのファンであり、そのブランドの魅力を知り尽くしているのが特徴です。例えば「ゴミ」は「星のかけら」と表現し、ファンタジーの世界を守り抜いています。

1人1人がブランドイメージを理解することで、他を圧倒するブランド力を発揮できることを示した事例です。

4:玩具やゲームの開発、製造、販売を行う企業

玩具やゲームの開発や製造、販売を行う企業は、かつてはトランプなどを製造、販売する企業でした。ところが「生活必需品ではないからこそ面白いものを提供したい」といった発想から家庭用ゲーム機を開発、販売し現在に至っています。

ゲーム機の発売当時、他社の家庭用ゲーム機は存在しておらず唯一無二の存在でした。その後も絶えず品質向上に努めていることが、業界をリードし続ける存在である理由だといえます。

5:世界規模で展開するコーヒーチェーン店

世界規模で展開するコーヒーチェーン店も差別化戦略で成功した企業の1つです。日本国内にはこの企業以外にも多くのコーヒーチェーンがしのぎを削っています。

この企業の特徴は「店内環境」、「商品の多様性とカスタマイズ」です。心地良い店内環境と、他店を圧倒するカスタマイズ可能なドリンク商品の展開はこの企業のオリジナリティだといえます。

6:大手コンビニエンスストアフランチャイザー

大手コンビニエンスストアフランチャイザーも、差別化戦略に活路を見出すべく様々な取り組みを行っています。

この企業では他社と差別化を図るため、健康志向のコンビニ、100円均一のコンビニを展開しています。顧客のニーズに合わせた店舗展開が戦略です。

7:化粧品の製造、販売を事業とする日本の大手企業

化粧品の製造、販売を事業とする日本の大手企業は流通チャネルでの差別化に成功しています。実店舗のほかに通販サイト、美容情報を発信するWebサイトを展開して、それぞれに顧客を獲得しているのが特徴です。

さらに、IoT技術を用いたショールームもオープンしており、継続的かつ意欲的なチャネル戦略を展開しているのが強みです。

8:計測、情報機器や光学、電子顕微鏡などの開発、製造販売企業

次は、計測、情報機器や光学、電子顕微鏡などの開発、製造販売企業の事例です。この企業で他社が類似の商品を販売すると販売を中止し、価格競争に一切参加しません。

他社との競争に参加せず、次々と新しい商品を開発、販売することで常にオンリーワンな存在になり、おのずと自社のブランド力が高まるという戦略です。

9:タオル製品全般の企画、製造、販売会社

高品質なタオルで商品価値を高めた企業の事例です。これまでタオルのメーカーを気にする人はほとんどおらず、多くの国内メーカーが安価な輸入タオルに押されている状況でした。

この企業では、高品質であることに加え「今治で約100年以上製造されている老舗メーカーが作るタオル」であるストーリー性をアピールしています。その結果、ユーザーにブランドイメージを定着させることに成功しました。

10:アメリカでコンビニエンスストアを展開する大手企業

アメリカでコンビニエンスストアを展開する大手企業も、差別化戦略を展開している企業です。この企業では、地域に密着した生活拠点とすることを他店にない強みとしています。

広告宣伝費にコストをかけるのではなく、商品展開に傾注しユーザーが思わず立ち寄りたくたくなる店舗づくりを行っています。

11:アメリカに本社を置くファストフードチェーン

アメリカに本社を置くファストフードチェーンは、経営難から差別化戦略によって起死回生を図った企業です。

かつては価格の安さだけに傾注してきましたが、深刻な経営難に陥り、店舗を「Fun Place to Go(行くと楽しい場所)」として捉えて商品開発から価格設定まで見直しを行っています。

その結果、子どもから大人まで楽しめるファーストフード店に生まれ変わり、業界をリードする存在となりました。

12:日本発祥のコンビニエンスストア

日本発祥のコンビニエンスストアでは、「コンビニエンス業界の他社と同じことをやらない」といった差別化戦略を徹底しています。

見逃しがちな良品を発掘してヒット商品に育てたり、総合ディスカウントストアなどとの提携を進めたりなど、他とは異なる独自路線を打ち出しているのが特徴です。

13:カリフォルニア州クパチーノに本社を置く多国籍テクノロジー企業

カリフォルニア州クパチーノに本社を置く多国籍テクノロジー企業は、他社の独占市場であったPC業界において、確固たる地位を築いた企業です。

この企業の社のCEOが徹底した差別化戦略は「独自性」「デザイン性」「操作性」の3点を極めることでした。その結果、ブランドイメージが高まり、他社との牙城を見事に切り崩したといえるでしょう。

14:現場作業や工場作業向けの作業服、関連用品の専門店

現場作業や工場作業向けの作業服、関連用品の専門店では、作業着の機能性を活かしつつ「スタイリッシュ」を極めたことで成功した企業です。

それまで作業着といえば安価で機能的ではあるものの、スタイリッシュとは正反対のイメージしかありませんでした。そこで、機能性と価格はそのままに、おしゃれな作業着をづくりを行いアウトドアブランドとしても成功しています。

15:ワシントン州シアトルに本拠地を置く多国籍テクノロジー企業

ワシントン州シアトルに本拠地を置く多国籍テクノロジー企業は、eコマースの分野で成功を収めた企業です。もともとこの企業では本の通販しか行っていませんでしたが、独自の決済システムを導入することで新たなビジネスモデルを構築するに至りました。

現在も自動的に安価な商品を提案するシステムや豊富な登録商品、翌日配達を可能とする利便性からeコマース業界を牽引する存在となっています。

16:システムキッチン、バスを製造販売する大手住宅設備機器メーカー

競合他社を圧倒する品質で差別化戦略を図っているのが、システムキッチン、バスを製造販売する大手住宅設備機器メーカーです。

住宅設備業界では大手メーカーが激戦を繰り広げていますが、この企業が競合他社を圧倒しているのは「ホーロー」の技術です。そこで、ホーローを用いた商品をアピールすることで競合他社との差別化を図っています。

17:衣料を中心に扱うオンライン通販サービス運営会社

衣料を中心に扱うオンライン通販サービス運営会社は、衣料品に特化したECサイトを立ち上げたことで他社との差別化を成功させました。

これまで衣料品に特化したECサイトはほとんど存在していませんでした。まさに、競合が存在しない市場を開拓したのがこの企業だといえます。

18:大阪市に本社を置く写真館チェーン運営企業

大阪市に本社を置く写真館チェーン運営企業は、写真館の概念を大きく変えることで成功した企業です。かつて写真館といえば、何かの記念にプロカメラマンが撮影する格式の高い場でした。

この企業では、子どもとの思い出を残す「子ども写真館」として、明るく楽しい雰囲気を前面に押し出すことで差別化を図っています。その結果、子どもも楽しめる写真館として、多くのユーザーから支持を得ることに成功しました。

19:総合ディスカウントストア及び総合スーパーを展開する企業

総合ディスカウントストア及び総合スーパーを展開する企業では、若者を中心に大きな支持を得ています。他の総合ディスカウントにはない、個性的な商品展開と圧縮陳列が差別化戦略におけるポイントです。

現状に満足することなく、AIを活用したプライシングやファミリー型のディスカウントストアなど、ターゲットを絞り込んだ店舗展開も大きな魅力です。

20:宅配便事業を行う大手企業

宅配便事業を行う大手企業は、小口宅配部門で競合他社を圧倒するサービスを提供しています。全国大半の地域で翌日配達を可能とし、クール便を開発するなど業界の常識を覆すサービスを開発してきた点が大きな強みです。

また、再配達の利便性を考えて開発されたメンバーズシステムや宅配ロッカーなど、宅配便事業の先駆として様々なサービスを開発し続けています。

21:ファミリーレストランの運営企業

ファミリーレストランの運営企業では、高額なメニューで競合他社との差別化を図っています。ファミリーレストランのメリットは安価で美味しい料理が食べられることですが、安価なメニューだけでは他店との差別化が図れません。

また、最近では「プチ贅沢」が注目されている背景もあり、一部に高級食材を使用したメニューを取り入れ新たなユーザー層を取り込んでいます。

22:岐阜県大垣市に本社を置く100円ショップの運営会社

岐阜県大垣市に本社を置く100円ショップの運営会社は、他店との差別化を図るためSNS映えする商品の開発、販売に力を入れています。

また、他社では100円以上の商品がある中、この企業では100円以上の商品を販売しないのもこだわりだといえるでしょう。

23:化粧品や健康食品の製造、販売企業

化粧品や健康食品の製造、販売企業では「無添加化粧品」の分野を開発し、独自の創業理念を貫いています。

創業理念である「正義感を持って世の中の「不」を解消しよう」を貫くべく、長い間通販や直営店での販売にこだわっていました。現在では多くの小売店で販売されていますが、この期間があったからこそブランドイメージを定着させることができたといえます。

24:東京都港区に本社を置く大手電機メーカー

東京都港区に本社を置く大手電機メーカーは、革新的な製品を開発し続けてきた企業です。

また、デザイン性にも優れており、メカ好きの男性からオシャレな女性まで幅広いユーザー層を獲得しているといえるでしょう。そのため、やや高額であっても欲しいと思わせるブランド力を持っているのが強みです。

25:東京都江東区に本社を置く建築材料、住宅設備機器業界最大手の企業

東京都江東区に本社を置く建築材料、住宅設備機器業界最大手の企業の差別化戦略は「デザイン性」です。デザイン性の高い商品を多数発表し、国内のみならず海外にも積極的に進出しています。

コロナ禍において海外で注目されているのが温水洗浄便座で、高い実績をあげています。

26:千代田区丸の内に本社を置く不動産売買の代理、仲介事業会社

千代田区丸の内に本社を置く不動産売買の代理、仲介事業会社の差別化戦略のコンセプトは「東京に家を持とう」です。東京に家を持つことを諦めている人は少なくありません。

実際に東京に家を持つことは難しくなっていますが、徹底したコスト削減により東京で家を持てることで他社との差別化を実現しています。

27:東京都港区に本社を置く大手自動車メーカー

東京都港区に本社を置く大手自動車メーカーは、ターゲットを「子どもがいるママ」に絞り込み差別化を図りました。

徹底したマーケティングから、ママの視点で機能面を充実させたことが成功のポイントです。

28:大阪市北区に本社を置く洋酒、ビール、清涼飲料水の製造、販売企業

大阪市北区に本社を置く洋酒・ビール・清涼飲料水の製造・販売企業では、流通データの管理・店舗ごとの客単価などが把握できるシステムで差別化を図りました。

そこで積み重ねたデータを基に、「甘くないレモンサワー」「ノンアルコール飲料」「神泡サーバー」など競合他社にはないヒット商品を生み出しています。

29:携帯電話を含む移動体通信、ITサービス事業会社

携帯電話を含む移動体通信・ITサービス事業会社は価格競争から撤退して、差別化戦略に取り組んでいます。携帯電話会社間の価格競争は厳しさを増す一方ですが、価格よりも顧客体験を重視した戦略に切り替えました。

「お客様体験価値向上プロジェクト」を発足し、タッチポイントを増やすショッピングサイトを開設しています。また「世界データ定額サービス」もこの企業ならではの取り組みです。

30:エナジードリンク販売会社

エナジードリンク業界は競合製品が次々と発表されていますが、多くは疲れたサラリーマンをターゲットとしていました。この企業では、「エキサイティングな日々を乗り越えるためのエナジードリンク」として、若年層から絶大な支持を得ているのが特徴です。

含有物などのスペックを一切アピールしないことも、この企業のオリジナリティだといえるでしょう。

31:実用衣料品の製造小売を一括展開するアパレル企業

実用衣料品の製造小売を一括展開するアパレル企業は、リーズナブルでも高品質でおしゃれな衣料品が開発できることを示した先駆的な企業です。

この企業のフリースや機能性衣料は定番商品ですが、品質にこだわり続け毎年リニューアルを繰り返しています。徹底したコスト管理に取り組み、自社独自の技術を磨き続けることがブランド力を高める方法だと理解できるでしょう。

32:小売店舗や商品開発、製造、販売を展開する専門小売企業

小売店舗・商品開発と製造・販売を展開する専門小売企業では、デザインに一貫性を持たせているのが特徴です。

消費者にとって価値ある商品を、あるべき姿・価格で提供しているのがこの企業の差別化戦略のポイントです。

差別化戦略のコツ6つ

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差別化戦略を成功に導くには様々な事例を確認するとともに、いくつかのコツを理解・実践することが重要です。単に他社との違いを列挙しただけでは「戦略」とはいえません。

ここでは差別化戦略のコツを6つに分けて紹介します。

  • 製品にオリジナリティ性を持たす
  • ブランドイメージを利用する
  • 流通チャネルで特色に違いを出す
  • 顧客サービスを魅力的にする
  • 競合他社の強み・弱み・特徴を把握する
  • 顧客のニーズを見つける

1:製品にオリジナリティ性を持たす

差別化戦略を成功させるには、競合他社の商品・サービスにはない圧倒的なオリジナリティを追求することが重要だといえます。

そのためには自社商品・サービスの機能や素材などから、他社にない特徴やメリットを見出し、セールスポイントを明らかにすることが不可欠です。

このとき、自社が歩んできた歴史からセールスポイントを見出すなど多角的に分析しましょう。

2:ブランドイメージを利用する

差別化戦略とブランドイメージには密接な関係があります。差別化戦略の本質は、顧客が他社商品・サービスの違い認識していることです。

さらに、顧客にとって商品・サービスの違いが「価値」、すなわちブランドイメージとして提供されているか否かが大きなポイントだといえるでしょう。

差別化戦略を進めることでブランドイメージの構築につながるため、市場にブランドイメージが定着すれば、それを利用するだけで一定の売り上げが期待できるでしょう。

3:流通チャネルで特色に違いを出す

流通チャネルに自社独自の特色を打ち出すことも差別化戦略の1つです。一般的に販路といえば実店舗が思い浮かびますが、最近ではWebも重要な販路です。

情報発信はもちろん、Web限定商品を販売したり、実店舗からWeb、Webから実店舗に誘導したりすることで売り上げを拡大することも可能でしょう。

4:顧客サービスを魅力的にする

自社独自の魅力的な顧客サービスを徹底することも差別化戦略として有効です。例えば、レストランで他店に負けない接客サービスを継続すれば、「質の高いサービスが徹底されているレストラン」だと認知されます。

顧客の満足度が高くなればなるほど、自社のブランドイメージとして「良質な接客サービスを実践している店舗」が定着し大きな集客につながるでしょう。

ただし、顧客サービスを魅力的にするには、全社員が意識を同じにして取り組むことが大切です。いかに社員のベクトルを同じ方向に向かせるかがポイントだといえます。

5:競合他社の強み・弱み・特徴を把握する

差別化戦略は自社商品・サービスに圧倒的な付加価値を付けることが求められるため、競合他社の強み・弱み・特徴を正確に把握することが大切です。

競合他社の商品・サービスを分析することで、自社の強み・弱み・特徴の把握につながり「何を付加価値とすべきか」が明確になるでしょう。

6:顧客のニーズを見つける

差別化戦略を進める上で、顧客のニーズを見つけることは非常に重要なポイントです。いくら競合他社にはない個性的な商品・サービスをリリースしても、ニーズがなければ購買にはつながりません。

市場のニーズがあるにもかかわらず、製品化されていないものを自社製品・サービスに見出すことが差別化戦略を成功させるコツだといえます。

そのためには、市場動向・ニーズを丁寧に分析するマーケティング力が不可欠であり、差別化戦略の成否を握っているといえるでしょう。

差別化戦略を行うときの注意点

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差別化戦略を行うときには、価格設定や顧客がどういったものを求めているのか、自社の強みや弱みなどに注目しましょう。

価格設定を誤ると、顧客離れが起こることも少なくありません。また、顧客の求めているものと違うものを提供し続けていても、他社との競争に打ち勝てず、次第に需要がなくなってしまうおそれがあります。

そして、自社の強みや弱みが分かれば、強みを突き止めることで差別化できる可能性が広がります。

顧客が「この価格であれば購入したい」「是非利用したい」と思わせることが重要であるため、付加価値と価格のバランスを顧客のニーズにマッチングさせるようにしましょう。

差別化戦略の事例を参考にしよう

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差別化戦略は自社の強みが理解できるほか、利益率を高められるなどメリットの多い経営戦略です。ただし、正しく差別化戦略を推し進めるには、適切な顧客ニーズの把握・市場調査が必要になります。

差別化戦略を成功させるには、ターゲットとして絞り込んだユーザーに自社のオリジナリティや強みを知らせるためのコミュニケーション手段が必要です。

この記事を参考に差別化戦略について理解し、より具体的な戦略を立ててみましょう。

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