参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選!成功させるためのポイント
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参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選!成功させるためのポイント

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参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選!成功させるためのポイント

記載されている内容は2021年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年07月19日

更新日:2021年07月19日

企業などが行うPR活動にはどのような成功事例があるのでしょうか。本記事では、PRを行う目的や参考にしたい企業や自治体のPR活動事例、PRを成功させるためのポイントなどをご紹介します。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

PRを行う目的やメリット

近年、多くの企業や団体などが積極的なPR活動を行っています。PRとは「Public Relations」を略した言葉で、企業や団体などが自ら良いイメージや事業内容などを多くの人に周知してもらうための活動です。

適切なPRを行うことで、組織の方向性や誠意を伝えて、周囲からの共感を得ることができるでしょう。つまり、企業や組織にとってPRとは、消費者や株主、従業員などのステークホルダーへの責任を果たし、良い関係性を構築、維持するための非常に重要な活動であると言えます。

参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選

参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選!成功させるためのポイント
※画像はイメージです

様々な企業や団体がPR活動を行っていますが、なかなか成果が出ない場合も多いでしょう。また、悪いケースでは逆に炎上してしまうこともあります。

そういったことにならないように、PRを行う場合にはこれまでに高い評価を得たPR活動の事例を参考にすることをおすすめします。ここでは参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選を紹介していきます。

1:個性が尊重される社会になることを応援するPR

P&Gでは6月のプライド月間に合わせて、「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」というメッセージによる、個性が尊重される社会になることを応援するPR動画を発信しました。動画は中高生などを対象としていましたが、大人からも大きな共感を得ることに成功しました。

また、キャンペーンに合わせてパンテーンのシャンプー&コンディショナーでも「#HairWeGo」限定パッケージを発売しています。

2:アーティストによるコラボ商品PR

ロッテでは自社の新商品「Fit’s<ピーチ>」の発売に合わせて、8月までの期間限定でNiziUとのコラボパッケージの商品をPRしました。人気アーティストとのコラボ商品は、NiziUのメンバー全員が揃ったデザインと、一人ひとりがアップになっているデザインが用意されています。

また、新商品に合わせて他のフレーバーや「Fit’s BIGグミ<グレープ&マスカット>」のパッケージもNiziU仕様になっています。

3:大学から受験生へのPRポスター

神戸女学院大学では、2017年から大学を受験する女子高校生への問題提起として「私はまだ、私を知らない」シリーズのポスターによるPRを行っています。

特に「女は大学に行くな」というセンセーショナルな文言が書かれたポスターは話題になり、SNSで拡散され、メディアにも取り上げられました。このPRでは、大学から女子高校生へ、自ら学ぼうとする学生を応援する意味が込められています。

4:県のPR動画

佐賀市では観光誘致のためのPR動画を作成しました。現在では、多くの地方自治体でPR動画が作成されています。

佐賀市では外国人観光客を増やすためにYouTubeで観光動画を配信したことで、実際に観光客誘致にも成功しました。このことから、この成功モデルは「佐賀モデル」と呼ばれています。

5:県の応援広告

広島県観光連盟では広島県内の40箇所以上に、広島県内の飲食店や観光地を応援するポスターを設置しました。

これはTwitterのハッシュタグ「#広島の推しスポットを熱く応援する」で投稿されたメッセージを集めたもので、広島に住む人や住んでいた人、広島を訪れたことがある人などからの応援が込められています。

6:「リアルビューティースケッチ」キャンペーン

ダヴでは一般的な価値観によって自分の美しさを低く評価してしまいがちな女性たちに、自分の本当の美しさに気付いてもらえるようなPR動画を作成しました。

この「リアルビューティースケッチ」キャンペーンでは、FBIの似顔絵捜査官に対象の女性本人が自分の容姿を描写したものと、第三者から女性の容姿を説明したものをベースに2枚の似顔絵を描いてもらうという実験を行いました。

その結果、第三者の説明による似顔絵の方が美しく事実に近い描写になるということを動画で紹介しています。

7:漢字検定試験認知向上のためのイベントPR

日本漢字能力検定協会では、漢字検定試験の認知向上を目的とした「今年の漢字」というPR活動を行っています。今年の漢字は1995年からスタートしたもので、その年1年の世相を表す漢字を公募し、京都の清水寺で大きな和紙に描かれます。

今年の漢字は現在では毎年メディアにも取り上げられ、高い認知度を誇ります。

出典:沿革|公益財団法人 日本漢字能力検定協会
参照:https://www.kanken.or.jp/outline/history.html

8:飲食店による働き方改革に着手することのPR

幸楽苑では飲食店にとってかき入れ時である年末年始を全店休業することで、働き方改革を行っていることをPRしました。

飲食店は年末年始に2億円の売り上げがあると言われていますが、幸楽苑ではあえて休業して社員に年末年始を家族と過ごしてもらうために、「0億円事件。」として大々的に休業宣言を行いました。

9:子どもの夏休みを母親の視点で捉えたPR広告

Oisixでは、子どもにとって楽しい夏休みがお母さんにとって家事や育児で大変な夏休みであることを踏まえて、お母さんを自社の食品宅配サービスで応援するPRを行いました。

「お母さんのために何ができるだろう」という視点から、お母さんが気持ちよく夏休みを過ごせるように、「かあちゃん、楽しい夏休みをありがとう。」という広告をWebサイトなどにアップしています。

10:アウトドアブランドによる顧客に投票を呼びかけるPRキャンペーン

アウトドアブランドのpatagoniaでは「I voted our planet」というキャッチコピーで投票を呼びかけるPRを行っています。Twitterでも「#私たちの地球のために投票しよう」でみんなの声を集め、patagoniaのWebサイトに掲載しています。

11:卒業の学生に疑似的な卒業ライブを実施するPR

渋谷区の企業やNPOなどからなる「渋谷をつなげる30人」では、卒業予定の学生たちがリモートライブを行える「渋谷リモ〜ト卒業ライブ」のPRを行いました。

これは、「SHIBUYA TSUTAYA」の店内モニターに全国の学生バンドのライブ映像を映し、その様子をSNSでライブ配信することで、発表の場を失ってしまう可能性のある学生たちのために疑似的な卒業ライブを開催するというものでした。

12:エコバッグの利用推進PR

カナダのスーパーマーケット「East-West market」では、レジ袋のデザインを持つのが恥ずかしいデザインに変更することで、エコバッグの利用推進をPRしました。

エコバッグを持参しなかった顧客に恥ずかしいデザインのレジ袋を渡すことにより、「このレジ袋を使いたくなければエコバッグを使うように」というメッセージを発信しました。

13:疲れを指摘する健保協会のPR広告

ブラジルの健康保険協会「Afrafe」では、疲れているときに見ると動いて見える錯視アートと共に「つらい日々に一服の癒やし」というPR広告を制作しました。

このPRにより、「ポスターの画像が動いているように見えた場合はAfrafepの健康サービスを利用すると良い」というメッセージを発信しました。

成功事例から見るPRを成功させるためのポイント7つ

参考にしたい企業や自治体のPR活動事例13選!成功させるためのポイント
※画像はイメージです

ここまで様々なPRの成功事例を紹介してきましたが、いずれのケースも共通して消費者からの好感を得たことで成功しています。それでは、PRを成功させるには具体的にどのようなポイントがあるのでしょうか。

ここでは成功事例から見るPRを成功させるためのポイント7つを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

1:視聴者の好意的な反応を引き出している

PRの成功事例では、どの事例も視聴者がPRに対して好意的な反応を持っています。PRを見た視聴者が「もっとPR元の企業をよく知りたい」と思えるようなPRを行うことで、PR元の企業や自治体について、周りの人に勧めてくれる人が現れるようになります。

このようなプラスの効果が働くことによって、結果的にビジネスの成功にも結び付いています。

2:PRの目的がはっきりさせる

成功事例では、どの事例もPRの目的が明確です。近年ではSNSの普及により、誰もが簡単に情報を発信できるようになりました。

このことによって日頃触れる情報量も増加していることから、何を目的としているのかはっきりしないようなPRは見向きもされない、ということもあるのです。

そのため、SNS時代に視聴者の目に留まり、PRを確実に届けるためには、「何のPRなのか」「何を伝えたいのか」が明確なPRを発信することが大切です。

3:成果を計測する

PRの成功事例の中には、どれもPRを行ったことによる成果を計測しています。PRはPRそのものを行うことが目的ではなく、PRによって達成すべき成果を出すことが大切です。そのためには、PRによってどのくらいの成果があったのか必ず計測する必要があります。

4:ターゲットを絞る

PRの成功事例では、どの事例も誰をターゲットとしているのかが明確になっています。また、実際にターゲットとなっている視聴者がPRを見た場合に、自分を対象としたPRであることがわかるような構成になっています。

そのため、実際にターゲットが自分の問題として考え、PRに対して共感するのです。このことから、PRに成功するためには特定のターゲットに絞って行うことが大切です。

5:ターゲットの意識や行動を変革させる

PRの成功事例の中には、どれもPRを受け取ったターゲットに対するメッセージが含まれた内容となっています。そのため、視聴者はPRに含まれた呼びかけに対して反応し、自分自身で問題として考えるようになります。

さらに自発的に行動に移したいと思うような、ターゲットの意識変革をもたらすものとなっています。

6:ターゲット対象によって様々なツールを選択する

PRの成功事例では、どの事例もターゲットに対してリーチしやすいツールが用いられています。

PRというと動画のイメージがありますが、成功事例ではターゲットが子どもの場合は子どもが楽しめる出張教室、ターゲットが社会全体であればイベントを開催するなど、様々な方法が取られてます。

このように適切なツールを使用してPRを行うことにより、特定のターゲットにしっかりとPRを届けることができます。

7:社会的な課題をピックアップする

PRの成功事例の中には、社会問題を取り上げることで見た人の共感を得ているものもあります。近年では環境問題などに敏感な若い世代も多いことから、値段の安さだけを見るのではなく、少し値段が高くても環境に配慮している商品が好まれるケースも多くなってきました。

そのため、社会的な課題に敏感な層が共感できるような理念をPRすることにより、効果的に賛同を集めることができるのです。

PR活動の事例を参考にしよう

効果的なPR活動を行うことにより、ターゲットとする消費者と強い信頼関係を構築することができます。

ぜひ本記事でご紹介したPRを行う目的や参考にしたい企業、自治体のPR活動事例、PRを成功させるためのポイントなどを参考に、視聴者や消費者の心を掴むPRを行ってみてはいかがでしょうか。

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