ROIとは何のこと?意味と特徴6選や数値アップのポイントを詳しく解説
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ROIとは何のこと?意味と特徴6選や数値アップのポイントを詳しく解説

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ROIとは何のこと?意味と特徴6選や数値アップのポイントを詳しく解説

記載されている内容は2021年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年07月19日

更新日:2021年07月19日

「ROI」とはどのような意味を持つ言葉なのでしょうか。本記事ではROIの特徴やROIをアップするためのポイント、ROI以外でよく使われる広告指標などをご紹介しますので、ぜひマーケティングの参考にしてみてはいかがでしょうか。

ROIとは何か

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※画像はイメージです

ROIとは「Return on investment」を略した言葉で、日本語では「費用対効果」を意味します。投資した費用に対しての効果や、どのくらいの利益を出せたのかを測る指標となっています。

ROIはキャンペーンを実施する際やツールを導入する際の指標として用いられるものです。ROIが高いほど大きな効果や利益が出たということが分かります。本記事ではROIについて紹介していきます。

ROIが重要視される理由

前述のとおり、ROIは費用対効果を数値化した指標となっています。マーケティングを行う場合、ROIはマーケティングのために投資した金額に対して得ることができた利益の指標となるため、ROIを測定しなければ実施した施策の効果を測ることができません。

多くの企業は限られたリソースの中で効果がある施策へ投資する必要があるため、ROIを測定しなければ効果がない施策に投資し続けてしまうリスクがあります。

ROIの意味と特徴6つ

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マーケティングにおいて、どの施策に効果があったのか知るためにはROIを測定することが重要です。また、ROIを活用するためには、ROIの特徴をよく理解しておくことが大切です。

ここではROIの意味と特徴6つを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:費用対効果が分かる

ROIを測定することによって、投資金額に対する費用対効果を測ることができる指標になります。投資した費用に対して、具体的にどれくらいの効果や利益を出すことができたかを数値で知ることが可能です。

そのため、ROIを計算することによって、単純な売上金額の大きさではなく、投資金額に対してどのくらいコストパフォーマンスよく利益を上げられたかどうかも分かるようになります。

2:数値は高いほど良い

ROIはパーセンテージで表現することができ、数値は高いほど高い費用対効果があるということになります。たとえば、ROIが120%の事業と150%の事業があった場合、後者の事業の方が収益性が高く、投資に成功したと言えるでしょう。

また、逆にROIが0%未満になる事業は赤字であることを意味しており、マイナスの値が大きいほど赤字も膨らんでいることを意味しています。

3:規模の違う事業の比較ができる

ROIは費用対効果をパーセンテージとして表すため、売上の規模がまったく異なる場合でも同じ指標で計算することができます。そのため、ROIを用いることで規模が異なる事業でも効果を比較できるようになります。

複数の事業展開を行っている企業の場合、企業はより費用対効果の良い事業に対して多くのリソースを割り当てたいと考えていますので、その検討を行う上で、ROIは重要な指標となるでしょう。

4:長期の利益率の評価には不向き

ROIには長期的な施策の利益率評価には適していないというデメリットもあります。たとえば、SNSを活用した施策は長期的に実施することで効果が期待できますが、短期的には効果が表れません。

そのため、SNSを活用したマーケティング施策のROIを計算した場合、ROIも低い値として出てしまうことから、SNSは費用対効果の低い施策と判断されてしまいかねません。

5:知名度向上には不向き

事業を行う上で、知名度向上を目的としたPR活動を行うことがあります。しかしROIでは、RP活動によってどれだけ知名度が向上したのかを評価することは困難です。

ブランドイメージの向上や知名度アップといった定性的な内容に関して、ROIに反映されない点は押さえておきましょう。

6:数値以外の価値が分かりにくい

ROIは数値化できない部分の価値を評価することが難しいです。たとえば、キャンペーンを行った結果売上がどのくらい上昇したのかをROIで測ることはできますが、ブランドイメージを確立するために行ったキャンペーンの効果をROIで測ることは困難です。

そのため、ROIのみを判断基準にした場合、これまでの施策によって増えていたファンを見逃し、失ってしまうリスクもあります。

ROIの計算方法とは?

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ROI(%)は「(売上利益-売上原価-投資額)÷投資金額×100」という計算式で求めることができます。たとえば、マーケティングにおけるROIを出す場合には、「(利益-販管費-マーケティング投資額)÷マーケティング投資金額×100」で算出することが可能です。

「売上利益-売上原価-投資額」は「利益」と言えるため、さらに単純に表せば「利益金額÷投資金額」で求めることができるでしょう。

ROIをアップするためのポイント5つ

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ROIの測定を行った結果、期待していたほどの効果が出ていないケースもあるでしょう。そういった場合にはROIを改善していくことも大切です。

それでは、ROIをアップするには具体的にどのような方法があるのでしょうか。ここではROIをアップするためのポイント5つを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:売上アップを目指す

当たり前のことですが、売上をアップすることによってROIを改善することができます。売上をアップさせるためには、コンバージョン率を高めていく必要があります。

具体的には、リスティング広告を使用している場合にはキーワードが適切かどうか見直しを行ったり、ターゲットの視界に入るように広告が掲載されているのかなどをチェックしたりして、改善していきましょう。

2:業務の見直しをしてコスト削減をする

業務の無駄を削減することによってコストカットし、ROI改善につなげることができます。たとえば、人員配置の見直しを行うことによって販売費や一般管理費を下げることができます。

また、商品の輸送に掛かっている費用も、輸送方法の見直しを行うことで削減できる可能性があるでしょう。

3:ターゲットや広告の最適化を行う

商品の売上をアップするためには、購入意欲が高い人に適切にターゲティングすることも大切です。たとえば、ターゲティング広告を利用することで、過去に自社商品に関連した内容で検索を行ったことがある人に対して適切に広告を表示することができます。

このようにターゲットにマッチした広告を出すことにより、無駄な出稿を抑えてターゲティングの精度をアップさせることができるでしょう。

4:商品単価をアップする

商品の単価をアップすることで利益が上がるため、ROIを改善することができます。ただし、単純に商品単価を上げるだけでは販売数が下がってしまう可能性もあるでしょう。

近年では、通常商品とは別に付加価値を付けたプレミアム商品なども登場しています。このように、商品イメージやブランドイメージにプレミアム感を出した特別な商品を提案したり、まとめ買いしたくなるようなセット商品を出すことによって、商品単価をアップすることができます。

5:原価を可能な限り下げる

商品の原価を下げることによって投資費用が下がるため、ROIを改善することができます。具体的には、商品を製造するために必要な材料の輸入先や調達先などを変更することによって、より原価を下げることができる可能性があります。

今後の影響に注意

商品単価を上げたり原価を下げることによってROIを改善できる可能性がありますが、過度な施策を行えば周囲にも影響を与えます。

たとえば、コストカットのために人員削減を行えば、人手が足りなくなり業務が滞る可能性があります。また、商品単価アップによってファンが離れてしまうリスクもあるでしょう。

そのため、ROIを改善するための施策によって周りに与える影響も考慮しながら、過度な施策を行わないようにバランスもとることが大切です。

ROI以外でよく使われる広告指標4つ

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リスティング広告などのWeb広告を出す場合、ROIをはじめとした広告指標を適切に利用して運用効果を測定することは重要です。広告の効果の良し悪しを測定することができなければ、広告が実際に売上に繋がっているのか判断することができません。

ここでは最後に、ROI以外でよく使われる広告指標4つをそれぞれ紹介していきます。

1:ROAS

ROAS(Return on Ad Spend)もROIと同様に「費用対効果」と呼ばれるものですが、ROIと違い、広告費1円あたりの売上を指す指標となっています。そのため、ROASを計算することで広告費用の回収率を測定することが可能です。

また、ROIが利益をベースとするのに対して、ROASは売上をベースとしています。ROASは広告に関係していない売上や費用の影響を受けないため、広告の費用対効果を測るために用いられます。

2:CVR

CVR(Conversion Rate)はコンバージョンを達成した割合を表す指標です。日本語では「顧客転換率」と訳すことができ、1件の獲得(コンバージョン)にどのくらいのクリック数やアクセス数がかかったのかを測ることができます。

また、コンバージョンとはWebサイトへの会員登録や商品の購入など、企業が「Webサイトの成果」として設定しているものを指します。

3:LTV

LTV(Life Time Value)は特定の顧客が取引開始から終了までに得られる履歴を表す指標です。日本語では「顧客生涯価値」と訳すことができる言葉で、ある顧客が自社にどれだけの利益をもたらしてくれたのかを算出することができます。

新しい顧客の獲得には多くの資金が必要になりますが、一度得た顧客と良好な関係を築き、継続的に取引が行えるようになれば、それだけLTVを上昇させることができます。

4:CPA

CPA(Cost Per Acquisition)は新規顧客を獲得するために掛かった1人あたりの費用を表す指標です。この場合の新規顧客とは、広告をクリックしてWebサイトへ流入したユーザーの中でコンバージョンに至った顧客を意味します。

そのため、CPAによって広告を出した費用に対して、どのくらいの顧客単価で見込み顧客を獲得できているかを測定することができます。

ROIを理解してマーケティングに活用してみよう

ROIは投資した費用に対してどのくらいの効果が得られたのかを判断するための指標です。ぜひ本記事でご紹介したROIの特徴やROIをアップするためのポイント、ROI以外でよく使われる広告指標などを参考に、ROIをマーケティングに活かしてみてはいかがでしょうか。

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