面白いプロモーションの事例16選!トレンドを押さえて話題性を狙おう
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面白いプロモーションの事例16選!トレンドを押さえて話題性を狙おう

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面白いプロモーションの事例16選!トレンドを押さえて話題性を狙おう

記載されている内容は2021年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年07月19日

更新日:2021年07月19日

近年では、テレビなどのメディアに加え、TwitterのようなSNSやTikTokのようなアプリなど、時代を反映した新しいメディアを取り入れたプロモーションの人気が高まっています。本記事では、そんなトレンドを押さえたプロモーションを紹介していきます。

プロモーションによって期待できる効果とは

「プロモーション」とは、広義では「販売促進の定義にあたるマーケティングの戦略分野を包括するもの」で、主な内容としては、広告やPR、販売員による販売、それらをより効果的にする一連の活動」をいい、狭義では、「販売促進のさまざまな方法」を意味します。

現在では、インターネットの普及やSNSの利用率拡大などにより、メディアの構造が複雑化しています。以前は、広告と言えば新聞か雑誌、テレビが定番でした。

しかし、今では消費者が接触するメディアが増えてきたことから、メディアやプロモーションをミックスして戦略と戦術を立てる必要があります。

プロモーションミックスの考え方を常に念頭に置いた、効果的なプロモーションを検討していきましょう。

面白いプロモーションの事例16選

「つい参加してしまったキャンペーン」や「誰かに教えたくなるキャンペーン」など、多かれ少なかれ、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。

今や、1人1台はスマホを持っていると言っても過言ではなく、数多くのキャンペーンサイトは、パソコンからの閲覧よりもスマホからの閲覧の方が多くなっています。

そのため、スマホの小さな画面、隙間時間で閲覧できるように、より手軽で、よりキャッチーで、より心が奪われるようなキャンペーンが求められているのが現状です。

ここでは、上記の要素を踏まえた16の成功事例を紹介していきます。どれも面白いプロモーションですので、参考にしてみてください。

1:ロッテ 平成の雪見だいふく復刻総選挙

ロッテの「#平成の雪見だいふく復刻総選挙」は、平成に生まれた雪見だいふく24種類を選抜して、「もう一度食べたい平成の雪見だいふく」を選んでもらうというキャンペーンです。

投稿期間にTwitterのリツイートの機能で拡散し、投稿の際には「#平成の雪見だいふく復刻総選挙」や「#雪見だいふく」を付けることで、幅広いユーザーに広がりました。

その結果「まん中も、もちもち雪見だいふく抹茶」が1位に選ばれ、翌年から復刻販売されました。

24種類の雪見だいふくの紹介ページも作成され、参加者が商品のこだわりを読めるような作りにすることで、自分の雪見だいふくの思い出などにもつながりました。

翌年に復刻商品を発売することで、わくわくした気持ちを持って商品購入につながったという点や、新しい味への期待感につながった面白いプロモーションです。

2:伯方の塩二代目声優オーディション

伯方塩業の「は・か・た・の・しお」というCMはとても耳なじみがあるでしょう。30年以上も親しまれているフレーズのため、「塩=伯方の塩」が刷り込まれているという人も多いことでしょう。

2019年、そんな「伯方の塩」のウェブ広告で、Twitter上でこのフレーズを歌う「二代目声優」を募集するというプロモーションが行われました。

このプロモーションは若い世代の認知度をアップする目的があったため、応募にはTwitterを使用しました。録音した作品をスマホなどから送るという簡単な方法で、予想をはるかに上回る数の応募があり、主催した伯方塩業も驚くほどの盛り上がりを見せました。

こちらは「オーディション」という形のプロモーションで、さらに老若男女に認知してもらうきっかけとなった面白い企画です。

3:KIRIN 淡麗グリーンラベル ツイッターおにごっこキャンペーン

2015年に実施した「淡麗グリーンラベル」の「ツイッターおにごっこ」キャンペーンは、応募総数3万件を超えるという大きな成果を上げました。

キャンペーンサイトでログインし、「#イインダヨ」とツイートします。「淡麗グリーンラベル=おに」から30分以内に「#グリーンダヨ」と返信されなければ、「勝ち」となり、毎日100名に、抽選で淡麗グリーンラベル350ml缶6本パックが当たるという企画です。

「イインダヨ」と「グリーンダヨ」という言葉は既に浸透しているもので、このキャンペーンは、テレビCMなどで蓄積してきたコミュニケーション資産も、うまく活用しています。

そして、「おに役はスタッフがやっている」という裏側を見せることで、途中からTwitterでおにに対する労いの言葉が出てくるなど、参加者と企業とのコミュニケーションが深まる効果も出たという副産物があった企画です。

4:明治 きのこの山たけのこの里国民大調査

タレントの松本潤さんをプロジェクトリーダーとし、2020年9月に始まったのが、明治製菓の「きのこの山・たけのこの里 国民大調査2020~愛こそニッポンの元気プロジェクト」というキャンペーンです。

しかしながら、11月の中間発表の際までは反応が悪かったため、途中から「調査員活動強化月間フォロー&RT/ハッシュタグキャンペーン」などのプロモーションを加えるなどして、精力的に調査活動を続けました。

その結果、最終的な調査参加者は全国で総数300,161名に上り、県ごとに異なる商品への愛の形の特徴や、愛の量を分析することに成功しました。

5:サントリー「#ピーカーダンス」コンテスト

サントリー食品インターナショナルは、2018年8月21日から1都10県で発売した「サントリー南アルプスPEAKER ビターエナジー」と、NMB48のグループ内ユニット「Queentet」とコラボレートしたプロモーションを行いました。

商品名の「PEAKER」を広く知ってもらうために、NMB48の楽曲「ピーク」を使用し、オリジナルの振り付け「#ピーカーダンス」を、若い世代を中心に人気のある動画共有アプリTikTokで配信しました。

動画はメンバーが1人で登場するものからメンバー5人全員が登場するものまで、全12タイプの動画があり、どれも見入ってしまう作りになっています。

このプロモーションでは、動画公開に合わせて「Queentet」のメンバーが審査員となって、「#ピーカーダンス」動画投稿コンテストを行うなどの企画で、幅広い関心を寄せる作りとなっていました。

6:日本マクドナルド 食べて投票!あなたが選ぶ レギュラー争奪オーディション

日本マクドナルド株式会社では、2018年5月9日から「食べて投票!あなたが選ぶレギュラー争奪オーディション」と題して、人気投票によって次のレギュラーメニューに仲間入りするバーガーを決定するキャンペーンを行いました。

このキャンペーンでは、「たまごダブルマック」「てりやきチキンフィレオ」「マックリブ」の3つがエントリーしました。投票の結果、「てりやきチキンフィレオ」が1位に選ばれ、その後、レギュラーメニューとして仲間入りすることになりました。

投票方法は、エントリーしたバーガーのパッケージに記載されたQRコードから行う「食べて投票」と、Twitterを通じた「ツイートで投票」の2通りでした。

南海キャンディーズの山里亮太さんがメインMCに就任し、テレビCMなどで盛り上げ、話題になったプロモーションの一つです。

7:日清食品 どん兵衛 絵本「どんぎつね」

日清食品の「どん兵衛」は発売から45年目を迎えるロングセラーです。

若い世代へのブランド訴求のため、2017年からのテレビCMには星野源さんと吉岡里帆さんが起用されています。

どん兵衛を食べる星野さんのところに、きつねの耳を付けた吉岡さん扮する「どんぎつね」が現れるというもので、二人のちょっとしたやり取りやしぐさがかわいいと評判になり、現在も続いているCMです。

さらに、2018年10月には、WEB限定の絵本「どんぎつね」が公開されました。これまでのテレビCMの流れに沿い、「どん兵衛」と「どんぎつね」の出会いからその魅力を発見できるということで話題になりました。

CMとの相乗効果や、タレントとしての資質も相まって、まだまだ見続けたいCMおよびプロモーションになっています。

8:栗山米菓 #幸せの金星 ハッシュタグキャンペーン

「栗山製菓」と言えば、星の形をしたせんべいの「星たべよ」が有名です。2017年にスタートした「星のかたちのおせんべい 星たべよ ハッシュタグキャンペーン」は、2021年の現在も継続されています。

このキャンペーンは、袋の中に「幸せの金星」を見つけたら、「#幸せの金星」を付けてInstagramまたはTwitterに写真投稿するものです。

形が星である優位性を前面に出したもので、「大吉」と印字されているパッケージは、四葉のクローバーのように、金星を見つけるだけで幸せな気持ちになるという心理を突いていると言えるでしょう。

投稿には、「元気が出た」「何かいいことが起こりそう」など、さまざまなコメントを付けた投稿が多数見られます。

9:日清食品 チキンラーメン アクマのキムラー「プッツンタイマー」

2018年8月、日清食品の創業者・安藤百福が発明した世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売60周年を迎えました。

それを記念して、同年4月に「チキンラーメン 具付き3食パック アクマのキムラー」が発売されました。キムチやかきたま、ニラの具と、キムチの旨みや辛み、ごま油の風味の 「やみつき旨辛」 な特製オイルが別添されています。

このインスタントラーメンのPRにはYouTubeが用いられ、2019年、2020年とキャラクターを変えながらも、やみつき旨辛スープの美味しさをアピールしています。

2021年は「辛いやつ、できました」と題し、日々溜まったストレスには辛いものがいいということを、3分のYouTubeでまとめています。

一度見ると忘れられないほどのインパクトがある内容でとても印象に残り、思わずシェアしたくなるような作りになっています。

10:コカ・コーラ リボンでありがとうチャレンジ

日本コカ・コーラでは、2016年からラベルがリボンに早変わりする「リボンボトルキャンペーン」を行っていました。

さらに2018年には、「#リボンでありがとうチャレンジ」と題して、TikTokとのコラボキャンペーンを行いました。

「#リボンでありがとうチャレンジ」をつけ、「リボンでありがとう」という楽曲を選んで動画を投稿するという、誰でも参加できる企画でした。

TikTok内の知名度のあるユーザー3組を「お手本」として起用することでハードルを低くし、投稿促進を図ったことで投稿数を増やすことにつなげたキャンペーンです。

このキャンペーンでは、「QUOカード1000円分(100名)」という賞品のほかに、「渋谷の屋外ビジョンで投稿動画が放映される」という特別賞もありました。

自分が投稿した動画が公開される可能性があるということが、キャンペーンを盛り上げる要素の一つとなったと言えるでしょう。

11:グリコ ポッキー○○組!

1999年から始まった、11月11日は「ポッキー&プリッツの日」はずいぶんと浸透してきました。

2020年11月11日に行われた「街中に笑顔を取り戻すグローバルキャンペーン」は、コロナ禍の中で、史上初の視聴者参加型オンラインイベントです。

このイベントでは、対面で触れ合う機会が少なくなったことを逆手に取り、SNSを通じて「大阪組」「恋愛体質組」など、さまざまな「○○組」という共通点でいろいろな属性の人たちがつながって、自分時間を楽しめるコミュニケーションを創出しました。

また、「Say Pocky! Cheer Street View」を世界同時開催し、仲間や家族と参加できるように、リレー形式で笑顔をつなげていく「Smile Relay」も開催し、Twitter上で出演者と視聴者がリアルなやり取りをして、笑顔になれるような機会を提供していました。

12:有楽製菓 ブラックサンダー義理チョコBOX

「有楽製菓」のブラックサンダーは、他商品にないコストパフォーマンスの高さで人気の商品です。

2017年に大幅リニューアルした際に、これまでの「お菓子としてのブラックサンダー」ではなく、「コミュニケーションツールとしてのブラックサンダー」へのシフトチェンジを図りました。

2020年1月6日から期間限定発売された、「ブラックサンダー義理チョコBOX」もプロモーションの一つです。

「お返し大丈夫です。義理なので」や「義理チョコだから、勘違いしないで」など、明確に義理チョコであることがわかる5種類のメッセージ入りパッケージが入ったボックスセットが話題になりました。

目的が明確にされているので、渡す方ももらう方も気兼ねなくやり取りでき、家族や友人、職場へのプレゼントやプチギフトとして好評を博しました。

13:J:COM #もののけついてんね

「ジュピターテレコム」は、2018年9月、10~20代に大人気のSNS「Tik Tok」での動画投稿キャンペーンを行いました。

これは、J:COMのもののけキャラクター「ざっくぅ」と一緒に踊っている動画をTikTokに投稿するというものです。

「#もののけついてんね」を付けて投稿されたものの中から、最も多く「いいね」が付けられた動画を選び、渋谷スクランブル交差点のシブ八ヒットビジョンで放映するという企画もありました。

音楽やダンスを切り口に、共通のハッシュタグを用いて15秒動画を投稿・共有し合う「Tik Tok」という、世界中に人気のツールを用いることで、若年層に広く訴求した例と言えるでしょう。

14:GAP ガールズエンパワーメントInstagramリレーに参加しよう!

GAPが2015年8月に行った「GapKids×ED #ガールズエンパワーメント Instagramリレーに参加しよう!」というキャンペーンには、多くの若い世代が参加しました。

「自分の写真にスピーチバブルをあしらって、あなたの情熱を表現しよう!」というお題で、「#heyworld」と「#ガールズエンパワーメント」を付けてInstagramに投稿します。

抽選で150名に、写真家の小林真理子や松藤美里、IMUが60名のガールズを撮り下ろした小冊子をプレゼントするという企画です。

この60名のガールズからインスタリレーを開始し、その際にバトンを渡したい人を3名指名する必要があったことから、効率のよい拡散につながったというプロモーションの成功事例です。

15:ベネッセコーポレーション オンライン幼稚園

ベネッセコーポレーションが2020年から開設した「オンライン幼稚園」は、コロナ禍で子育てに戸惑う親子に向けた情報コンテンツとして、高く評価されています。

子供との自宅での過ごし方や感染予防に役立つ情報などのほか、気軽に親子で楽しめる「親子遊び」「しまじろうアニメ、映画」などが無料で見られるなど、遠隔でも園生活と同様の充実した1日が送れるような工夫が随所に見られます。

また、開始が2020年3月18日からと非常に早かったことも、とても評価されています。

「こどもちゃれんじ」の会員に限らず、誰でも無料で見られることが今後の集客にも結び付き、利用したユーザーにとっては求めている情報が受け取れるという、相互にメリットがあるプロモーションと言えるでしょう。

16:sio #おうちでsio

sioは店内空間や料理、食材の組み合わせ、器など、どれも取ってもセンスがよいと人気があるレストランです。

「#sio」は「代々木上原sio」「丸の内o/sio」などのレストランを運営する「sio株式会社」の公式noteで、「#おうちでsio」では、お店で提供している料理を家庭でも作ってもらえるようにレシピを公開しています。

レシピのほかにも、コロナ禍で多くの飲食店が経営不振に悩む状況下で、自宅にいながら楽しめるデリバリーサービス「#トーバーイーツ」や、贅沢弁当などのテイクアウトメニューの案内も配信しています。

コロナ禍だからこそできる工夫で、今後状況が落ち着いた際に再び来店してもらえる機会を作る方法の一つとして評価できるでしょう。

面白いプロモーションのポイント3つ

面白いプロモーションの事例16選!トレンドを押さえて話題性を狙おう
※画像はイメージです

面白いプロモーションのポイントは3つあります。それは、「共有性のあるものを目指す」「自宅でも参加できるものにする」「トレンドを押さえる」です。

人は「共感(感動)」と「驚嘆(サプライズ、予想外)」の2つの感情が高ぶると、「誰かに伝えたい」「共有したい」「シェアしたい」という気持ちが生まれます。

特に、コロナ禍で外出できず、「おうち時間」が長くなっている昨今、自宅に居ながらにして参加できるのは大事なことになっています。また、参加しながら自分の気持ちやアイデアを発信することにも、とても関心があると言えるでしょう。

2019年頃からは「TikTok」や「Twitter」、「Instagram」などのSNSツールとの連動をうまく使っている例が多くなっていることからも、その傾向がうかがえます。

1:共有性のあるものを目指す

一風変わった珍しいキャンペーンだから人を引き付け、人気があるということではありません。「今すぐ共有する必要性に駆られる」や「誰かに教えてあげたくなる」という内容がバズる秘訣です。

そのようなポイントを押さえることで、「なんだか面白そう」「応募してみたい」という能動的な気持ちを動かし、ひいては多くのユーザーを巻き込むことになり、広がりを見せます。

2:自宅でも参加できるものにする

スマホが普及している現代では、数多くのキャンペーンサイトはパソコンからよりもスマホからの閲覧の方が多くなっています。スマホでサイトを見る時の特徴は、パソコンで見るよりも「流し読み」や「チラ見」が多いことです。

そのため、キャンペーンサイトを作成する際には、スマホに対応したサイトデザインやキャッチーな映像やキャッチコピーを使うことが大切です。さらに、応募条件が複雑になると、参加のハードルが高くなってしまうことも忘れないでください。

参加者が自宅で楽しみながら投稿できるキャンペーンは、拡散されやすいという特徴があります。そのため、SNSでの拡散を狙っている場合は「誰かにも見せてあげたい」というユーザーの心を刺激する面白さや独創的なアイデアが必要となるでしょう。

加えて、企業アカウントで日頃から楽しい発信をすることも重要なポイントです。普段からのファンがいれば、キャンペーン実施時も拡散されやすくなるでしょう。

3:トレンドを押さえる

SNSの利用は増え続け、今やプロモーションを行う上で欠かせないものとなっています。その理由は、拡散力が高いこととユーザーとの距離が近いことが挙げられます。

そのため、常にトレンドが変化していることを念頭に置き、ターゲットに合わせたSNSを選択することが大切になります。

例えば、以前はお笑い系のものが流行っていましたが、今はストーリー性の高いプロモーションが重視されているため、SNSの使い方を変えていくといった手法です。

最近は15秒前後の短編の動画を共有する「TikTok」が人気です。そのユーザーは中高生が多く、ダンスや口パクなどの動画が多くアップロードされています。

過去の面白い事例をプロモーションの参考にしよう

過去の面白い事例を見ると様々な共通点があります。そこに話題性のある時事ネタや、企業や商品のオリジナリティを活かした面白さをプラスすることで、独自の世界観が出せるでしょう。

過去の面白い事例を参考にしながら、ユーザーの心に刺さる面白いプロモーションを作り上げましょう。

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