PRとはどんなもの?PR活動を成功させる4つのポイントも含めて紹介!
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初回公開日:2021年08月25日
更新日:2022年03月03日
PRの正式名称や意味とは?
「PR」という言葉はよく耳にしますが、これは何の略であるかということや本当の意味はご存じでしょうか。「PR」とは正式名称を「パブリックリレーションズ」といい、その英語の頭文字をとったものです。
「パブリックリレーションズ」とは公共と組織の良い関係づくりのことを意味し、より広義的な概念のことをいいます。
PRと間違えやすい言葉との違い
PRは、広報や広告、宣伝の意味として使われていることもあります。しかし、PRの本来の意味から考えると、これらは狭義的な表現となります。PR手段のひとつとして広報や宣伝活動があるのです。
PR活動の4つの目的
PR活動とはいったいどのようなことを表すのでしょうか。PRが公共の人々との良好な関係を築くことを意味するように様々な活動がPR活動には存在します。社外での活動はもちろんのこと、社内での活動もあるのです。
ここではPR活動における目的について4つ紹介していきます。
1:認知向上によって売上増加
PR活動の目的の1つ目は、認知向上効果による売上増加ですPR活動における活動のひとつにプレスリリースの作成、配信というものがあります。メディアを通じて、公共で生活している人々へ自社の良さを認知してもらい、売上向上へと繋げていく目的があります。
公共の人々に自社の良さを伝えることは、より良い関係に繋がるだけでなく、自社商品を購入しようという意欲に繋がるわけです。
2:投資を促し株式市場の評価向上
PR活動の目的の2つ目が投資を促し、株式市場での評価の向上を目指すものです。メディアを介して話題提供していくことで、公共の人々に良い評価を得られれば、自社に投資しようと考える人も増えるからです。
また、投資家に向けての情報発信については「IR」と呼ばれ、投資家に株を購入してもらうために働きかけることをいいます。
3:営業活動への貢献
PR活動の目的の3つ目は営業活動への貢献です。PR活動の本来の目的は公共との良い関係づくりのため、営業活動への直接的な貢献はありません。しかし、メディアなどに自社の商品を紹介してもらうことで、公共の人々に良い印象を持ってもらい、商品購入に繋げるということは可能です。
4:社員の自信とやる気の向上
PR活動の目的の4つ目は、社員の自信とやる気の向上に繋げることです。パブリックな人々といえば、顧客や投資家、商品を購入してくれる消費者などを想像しがちですが、会社に所属する社員もパブリックな組織を取り巻く者として認識できます。
自社に好印象を持ち、好きになってくれることは社員の自信と仕事へのやる気の向上に繋がるため、社員にPR活動することは大きな目的になります。
具体的なPR方法
PR活動の目的について紹介してきましたが、実際にPRするにはどのような方法があるのでしょうか。社内で行うPRと社外で行うPRがあるため、それぞれでのPR方法について具体的に紹介していきましょう。
社内で行うPR活動
社内で行うPR活動の具体例として社外でのPR活動の活動報告、自社の経営方針などの周知、社内での情報収集、会社での運動会を計画するといった社内イベントの企画、社内報といった社員に向けての冊子作製やブログの作成などが挙げられます。
社内でのPR活動は様々ありますが、これらの活動が成功しているかは社外でのPR活動と違ってわかりにくいものです。そこで、会社理念の浸透率や従業員満足度をアンケートで調べてみたり、社内報やブログの閲覧率を見ることで社内PRの度合いを調べられます。
社内PRは、PRの目的の中でも特に社員のやる気に繋がる部分であるため、社内PRをしっかりと行っていき、社員にとってよい会社だと思ってもらえることが重要です。
社外で行うPR活動
社外で行うPR活動の具体例として挙げられるのはメディアへのプレスリリースの作成や配信、取材に来たメディアへの対応やその原稿のチェック、自社を紹介するための資料の作成やSNS、ブログを通した自社情報の発信、会社説明会などの自社をアピールするイベントの開催、自社に対するクレームや問い合わせへの対応などです。
このように、自社の商品や社内での活動をアピールすることで、社外の人々に好印象を持ってもらい、自社の商品の売上だけでなく、就職活動等、様々な面での良い影響をもたらすのです。
また社外でのPR活動では、広告や宣伝と違い、お金をかけずに各種メディアに取り上げてもらうように働きかける目的があります。メディアが取り上げたいと思えるようなプレスリリースを作成し、PR活動をすることが大事です。
PR活動を成功させる5つのポイント
PR活動の目的や具体的な方法を紹介してきました。PR活動がうまくいくかどうかはPRの仕方によって変わってきます。そこで、ここではPR活動が成功するためにどのようなポイントがあるのかを、5つのポイントで紹介していきます。
商品を直接PRするのではなく、購入意欲を高めるような雰囲気を作り出すことを、戦略PRと呼びます。今回はこの戦略PRについて紹介してきます。
1:消費者が共感できるストーリー
1つ目のポイントは消費者が共感できるストーリーを発信することです。ただ商品を説明するだけでは消費者の共感を得ることは難しいでしょう。
しかし、客観的な視点から商品の必要性を述べたうえで、消費者の生活に必要だと共感してもらえれば、消費者の購入意欲は自然に高まります。
またより共感でき、話題性があるものだった場合、メディアにも取り上げられやすくなります。
2:SNSやメディアを最大限に活用する
2つ目のポイントはSNSやメディアを活用し、PR活動するということです。特にSNSの活用はメリットが大きく、PR活動において大きな役割を果たしてくれます。
SNSは、その発信力と公共の人々への接触回数の多さによって自社の商品や活動を多くの人に広められます。またコストも少なく、費用をかけずにPR活動ができる点も魅力です。
メディアにプレスリリースすると同時にSNSも活用することで、より多くの人に向けてPR活動が行えるようになり、PR活動の成功に近づきます。
3:正確な情報を伝える
3つ目のポイントは正確な情報を伝えることです。曖昧な情報では自社の商品や活動の魅力は伝えられませんし、消費者の購入意欲も沸かないでしょう。
情報を発信するにしても、具体的に「いつ」「どこで」「どのように」発信するかをきちんと計画し、その内容にも具体性を持たせる必要があります。
4:ターゲットを明確にする
4つ目のポイントはターゲットを明確にしておくことです。多くの人に見てほしいという気持ちもあるでしょうが、ターゲットを明確にしておかないと中途半端なPRになってしまい、成功する確率が下がってしまいます。
そこでターゲットを明確にし、そこに届くためのメディアやSNSを選ぶために事前調査をしっかりと行う必要性がでてくるのです。
5:社内SNSツールを導入する
5つ目のポイントは社内でのSNSツールを導入していくことです。SNSの影響が大きくなってきた昨今、社外に向けたPR活動でSNSを使用するのはもちろんのこと、社内でもSNSを活用する企業が増えてきています。
社内SNSではプライベートな報告、写真や動画の投稿といったことをし、コミュニケーションの活性化を狙っていくのです。またSNSの正しい使い方を勉強するためにも、社内SNSを使用することで実践教育ができる点も良いでしょう。
企業に必要なPR活動について知ろう
PR活動について目的や意味、成功させるためのポイントについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。PRの役割をきちんと知ることで、自社の商品や活動について適切にPRでき、良い印象を人々に与えることが可能です。
自社にあったPR方法を見つけ、本当に必要なPR活動は何なのかについてよく知っていくことが大事です。