社内・社外広報の仕事内容をそれぞれ5つ紹介!企業へのメリットは?
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社内・社外広報の仕事内容をそれぞれ5つ紹介!企業へのメリットは?

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社内・社外広報の仕事内容をそれぞれ5つ紹介!企業へのメリットは?

記載されている内容は2021年07月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

初回公開日:2021年07月19日

更新日:2021年07月19日

広報には広告やIRのように似た仕事があり、その違いがわからないという人もいるでしょう。また、広報も大きく2つに分けることができ、その仕事内容が異なります。そのため、広報の仕事内容を正しく理解するためにも、その仕事内容の違いを紹介していきます。

広報との関連用語との相違点

社内・社外広報の仕事内容をそれぞれ5つ紹介!企業へのメリットは?
※画像はイメージです

広報の仕事は会社の認知度を上げるために情報発信をすることです。一方でIRや広告宣伝も、広報と同じように会社の情報を発信するため、その違いがわからないという人もいるでしょう。

しかし、これらの仕事には違いがあります。広報の仕事を理解し、正しく行うためにも、これらがどのような点で異なっているのか把握しておきましょう。

IRとの相違点

IRも会社の情報を発信することですが、その対象は株主や投資家などです。これらの人たちに会社の経営状況や財務状況などの情報を伝えることで、投資の判断をしてもらえるようになります。

これに対して、広報では自社の商品やサービス、会社の事業、取り組みなどの情報をメディアや一般消費者などに向けて情報を発信し、その魅力を伝えます。そのため、IRと広報ではターゲットと、発信する情報の内容に違いがあります。

広告宣伝との相違点

広告宣伝では、メディアに対して費用を支払って情報を発信してもらいます。メディアにはネットやテレビ、雑誌などいろいろな種類があり、それぞれ持っている特性や特徴が異なるので、情報に合わせたメディア選びをする必要があります。

これに対して、広報は一般向けに情報を発信することもありますが、基本的にはメディアに向けて情報を発信します。メディアがその情報に有益性を感じると、会社の情報を取り上げてくれます。

メディアの方が取り上げてくれるので、広告宣伝と違って費用はかかりません。ただし、記事の内容はメディア側が主導権を持つ、必ず情報が取り上げてもらえるとは限らない、などのデメリットもあります。

広報活動の目的3つ

広報活動ではメディアに向かって情報を発信することがあります。ただし、広報はメディア以外にもいろいろな方面に情報を発信します。また、その方面ごとに、情報を発信する目的が異なります。

そのため、広報活動ではどのような方向に向かって情報を発信して、その目的にはどのようなものがあるのか把握しておきましょう。

1:サービス広報の目的とは

サービス広報とは、自社の商品やサービスの特徴や魅力などの情報発信を行って、会社の売り上げや成長などに貢献するための広報活動です。

広告宣伝と似ている部分もありますが、広報は認知度の拡大も目的としているので、短期間に商品やサービスの売り上げを伸ばすのではなく、ファンを固定化してブランディング化を行っていくことが重視されます。

2:コーポレート広報の目的とは

コーポレート広報とは、ステークホルダーに対して情報発信を行って、信頼関係を築いていくことを目的にした広報です。ステークホルダーとは、利害関係者のことであり、株主や顧客、取引先や社員などがこれに当たります。

ステークホルダーと信頼関係を築いていくことで、円滑なコミュニケーションを取ることができ、必要なやりとりをスムーズに行えるようになります。

3:インターナル広報の目的とは

インターナル広報とは、社外ではなく、社内に向けて情報を発信する広報活動です。会社では多くの人が仕事をしているため、組織として意思統一をするには情報の共有化が必要になります。

そのため、会社の取り組みや経営状況などを社内に周知し、社員がバラバラな方向に向かって仕事をすることがないように、インターナル広報が行われます。

広報の種類別の仕事内容

社内・社外広報の仕事内容をそれぞれ5つ紹介!企業へのメリットは?
※画像はイメージです

広報は社外に向けて情報発信をする社外広報と、社内に向けて情報発信する社内広報の2つに大きく分けることができます。

これらは情報を発信する方法や目的が異なるので、仕事内容にも違いがあります。広報の仕事を理解するためにも、社外広報と社内広報の仕事内容の違いについて知っておきましょう。

社内広報の社内報の仕事内容5つ

広報は社外に情報を発信するイメージを強く持つ人もいますが、社内に向けて情報を発信することもあります。まず、社内広報はどのような仕事をしているのか把握しましょう。

1:自社の取り組みの発信

社員1人1人が、会社全体の活動内容を把握しながら仕事を進めることは難しいでしょう。しかし、会社の動きを把握しないまま社員たちが仕事をすれば、組織としての意思統一ができなくなってしまいます。

そのため、会社全体として、今はどのような取り組みを行っているのか、その取り組みはどのようなビジョンを持って進められているのかなどを情報共有する必要があります。その情報を集め、社内に浸透させることが社内広報の仕事となります。

2:情報の収集

広報は自社が社会や業界内でどのようなポジションにいて、どのような活動や活躍が求められているのかを情報収集します。

これらの情報を集めることで、会社が今どのような立場にあるのか、今後はどのような活動方針を取るべきかなどを判断します。

そのため、社会や業界の動向を把握できるように、常にアンテナを張って情報をチェックすることも広報の仕事となります。

3:経営陣・各部署との情報共有やコミュニケーション

会社では多くの人が仕事をしていて、経営層と社員や各部署などで接点が少なくなってしまう場合があり、意思疎通や意思統一ができないこともあります。

そのため、経営層からのメッセージや社員の紹介などを社内報や掲示などで伝えて、情報共有することも社内広報の役割です。これらの情報を共有することで、社内のコミュニケーションがスムーズに行えるようになります。

4:定期的なメルマガ配信

社内広報はいろいろな方法で社内の情報共有を行います。その方法には社内報や掲示以外にも、定期的にメルマガを配信するという方法もあります。

メールであれば、印刷を必要とせず、社員に向けて一斉に送信することができます。情報を発信する方法はそれぞれ持っている特徴が異なるので、発信する情報に合わせた方法を選択することも社内広報の仕事となります。

5:社内SNSを利用した社員全体の情報共有

社内で情報共有をする方法として、社内SNSを導入するという方法もあります。社内SNSを活用すれば、情報の発信だけでなく、個人メッセージやグループチャット、ファイルの配布やオンライン会議など、いろいろなことが効率的に行えるようになります。

そのため、社内のコミュニケーションの円滑化と活発化を進めることができます。その社内SNSからの情報発信や管理なども社内広報の仕事となります。

社外広報が行う仕事内容5つ

広報は社外に向けて情報を発信することもあります。社内広報と社外広報では、仕事の内容や目的などが異なります。そのため、社外広報はどのような仕事をしているのかも把握しておきましょう。

1:取材への対応を行う

会社のプレスリリースなどによって、メディアから取材の依頼や問い合わせをされることもあります。社外広報はそのような場合に、メディアへの対応を行います。

その対応では、取材のスケジュールの調整やインタビューを受ける人や施設の準備、企業理念のような基本情報の提供などがあります。

これらのやりとりをメディアとスムーズに行い、企業がアピールしたい情報を正しく発信してもらえるようにすることが社外広報の仕事として求められます。

2:SNSやブログを使用しての配信を行う

今ではSNSやブログ、ホームページなどのオウンドメディアによって手軽に情報を発信することができます。そのため、社外広報はメディアを通しての情報発信だけでなく、これらのオウンドメディアを活用しての情報発信や情報収集も仕事となります。

また、社員がネットで不適切な発言をするなどの誤った使い方をしていないか、リスクマネジメントも行います。

3:プレスリリースの発信を行う

社外広報の大きな仕事の1つとしてプレスリリースの作成と配信があります。プレスリリースによって、情報をメディアに向かって発信し、その情報が有益と判断してもらえればメディアに取り上げてもらうことができます。

必ずしもメディアに取り上げてもらえるというわけではないので、社外広報はメディアへアプローチする力が求められることになります。

4:危機管理への対応を行う

もし、会社で事故や不祥事などがあれば、情報の発信やメディアへの対応が必要となることもあります。

これらも社外広報の仕事であり、迅速な対応や、被害やブランドイメージの低下などを最小限に食い止めることが求められます。そのため、広報には危機管理も仕事の範囲に含まれています。

5:イベントを企画する

新商品や新サービスなどの発表でイベントをする場合、その企画をすることも社外広報の仕事となります。

その際には、情報を取り上げてもらえるようにメディアを招待しなければいけないため、普段からメディアの担当者と信頼関係を築いておくことも重要となります。また、イベント後に取材の依頼があれば、社外広報はその対応をすることもあります。

広報活動による企業へのメリット4つ

広報活動と広告宣伝活動は似ているため、広告宣伝をしっかりしていれば広報活動は必要ないと思ってしまう人もいるでしょう。しかし、広報活動と広告宣伝活動では目的が異なります。そのため、これらの活動は実施した際に得られるメリットも異なります。

広報活動の重要性を把握できるように、そのメリットにはどのようなものがあるのか知っておきましょう。

1:コミュニケーションを図るハブとしての役割を持てる

広報は社外や社内に対して情報を発信して、情報の共有化や信頼関係の構築なども行います。そのため、広報には会社とステークホルダーの間に立ち、コミュニケーションを図るハブとしての役割もあります。  

また、その役割を果たすことで、会社が社員や取引先、メディアや株主など、いろいろな相手と円滑なコミュニケーションを取ることができるようになります。

2:認知の拡大を図れる

広報の大きな仕事として、社外に情報を発信して、会社の認知度を拡大することがあります。その方法として、プレスリリースの作成や配信、メディアへのアプローチなどを行います。

商品やサービスなどの売り上げを短期間で一時的に伸ばす広告活動ではなく、広報ではファンを固定化していく目的もあるので長期的に顧客を獲得していけるメリットがあります。

3:ブランディングを推進できる

社会や業界内で会社がどのようなポジションにいるのか、どのような活躍や活動が求められているのかなどを把握することも広報の仕事となっています。

これらを把握すれば、会社の経営方針や今後の取り組みなどを決めることができ、会社のブランディングを推進することにも繋がります。また、ブランディングを固めることで、ファンの獲得や固定化にも繋げることができます。

4:自社と社会との橋渡し役になれる

広報にはコミュニケーションを図るハブとしての役割があるため、広報は会社と社会の間に立って仕事をすることになります。また、社外の情報を収集して、会社のポジションを把握する役割もあります。

そのため、会社の情報を発信して、社外の情報を会社に伝えることから、広報は会社と社会の橋渡しとなる役割も担っています。

もし、この橋渡しがうまくいかなければ、会社が社会から求められている活動を把握できず、その方向性を間違ってしまう可能性があります。

広報の仕事に必要な能力3つ

社内・社外広報の仕事内容をそれぞれ5つ紹介!企業へのメリットは?
※画像はイメージです

広報には会社と社会の橋渡しとなる重要な役割があり、社内だけでなく社外の人とも関わっていく必要があります。また、仕事範囲が広いため、求められる能力も多いでしょう。その中でも特に必要な能力を3つ紹介します。

1:ワードスキル

広報の仕事ではプレスリリースや社内報、SNSやブログなどで情報発信を行います。これらは言葉で情報を伝えるのではなく、テキストで情報を伝えることになります。

そのため、アピールしたい情報や伝えるべき情報などが正しく相手に伝わるように、ワードスキルが求められます。もし、ワードスキルがなければ情報が正しく伝わらず、意図していない形で情報が拡散してしまう可能性があります。

2:コミュニケーションスキル

広報は社内だけでなく、社外の人とも接しながら仕事をします。多くの人と関わるため、ビジネスとしてのコミュニケーションスキルが求められることになります。

もし、コミュニケーションスキルがなければ、伝えるべき情報が正しく伝えられず、意図しない形で情報が伝わってしまう可能性があります。

また、うまくコミュニケーションが取れないことで、ステークホルダーからの信頼を得ることができず、会社としての信頼も得られなくなってしまう可能性もあります。

3:柔軟な思考能力

広報は、会社が事故や不祥事などを起こした場合の対応も仕事となっています。これらの仕事はマニュアルでは対応しきれないことがあり、無理にマニュアル対応をしてしまうと逆効果となってしまうこともあります。

そのため、広報は事態を円滑に収拾できるように、状況や条件から柔軟な判断と行動をすることが求められます。

広報の仕事のやりがい

広報は商品やサービスを開発するような、会社の売り上げに直接的な貢献をする仕事ではありません。そのため、広報の仕事にやりがいを感じないのではないかと不安に思う人もいるでしょう。しかし、広報の仕事では、多くの場面でやりがいを感じることができます。

責任ある仕事への達成感

広報は会社と社会の橋渡しの役割があります。また、危機管理やその対応などの仕事も行います。これらは会社の顔として仕事をするということであり、その仕事での責任は非常に重いものです。

そのため、プレッシャーを感じてしまう人もいますが、責任が重い分だけ仕事をやり遂げた際の達成感は大きくなるでしょう。

また、広報の仕事は会社の認知拡大やイベント企画など、中期や長期的な取り組みとなる仕事も多くあります。1つの仕事を終えるまでの期間が長いと、苦労や努力などが積み重なりやすいため、それだけ仕事を終えたときの達成感も強く感じることができます。

様々な人と接する機会が多い

広報の仕事では社外に向けて情報を発信することもあるため、メディアやイベント関係者、顧客、取引先など、社外のいろいろな人と接する機会があります。

また、会社で仕事をしていると、他部署の社員とあまり交流しない場合もありますが、広報は社内に向かっての情報収集や情報発信などによって、多くの部署の人と接する機会があります。

そのため、広報は仕事を通して、いろいろな人と接する機会を持つことができ、人脈を広げていくことができるでしょう。

広報の仕事内容を把握しよう

広報の仕事は会社の情報を発信することです。そのため、広告やIRなどとその役割を混同されることもあります。しかし、これらの仕事内容には違いがあります。

また、広報の仕事は社内広報と社外広報の大きく2つに分けることができ、これらも仕事内容に違いがあります。

広報の仕事をするのであれば、これらの仕事内容の違いを正確に把握しておく必要があるため、広報の仕事内容や役割などは知っておくようにしましょう。

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