ブログで効果的な広報活動をするには?担当者が押さえるといいポイントを解説
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初回公開日:2021年08月25日
更新日:2022年03月03日
ブログで効果的な広報活動をするには?
「ブログを始めたけど効果がない」「あの会社のブログみたいに面白い記事を書きたい」「人気のブログになる秘訣が知りたい」などのお悩みはないでしょうか。
今回は、ブログで効果的な広報活動をするために担当者が押さえるといいポイントや、参考にしたい開発ブログを紹介します。
広報が含まれるウェブマーケティングの分類3つ
広告が含まれるウェブマーケティングの分類3つを紹介します。
広報、広告、コンテンツは聞き慣れた言葉ですが、それぞれの意味や違いを正しく理解して使い分けることで、効果的な広報活動が可能になります。
1:広報について
広報とは、関係性の構築・維持のマネジメントのことです。企業や行政機関などの組織が、顧客や利用者に商品やサービスを知ってもらうために、コミュニケーションを行い、組織を改善しながら良い関係を構築・継続していくということです。
広告との違いは広告費がかからないところです。発信するのは企業や行政機関自身であり、広告に比べると情報を広めることが難しいですが、費用がかからず手軽に始められることがメリットです。
ブログの他にマスメディアを通した発信、SNSなどが広報に含まれます。
2:広告について
広告とは、広告主が管理可能な非人的媒体を通じて商品やサービス、アイデアを広めることです。つまり、メディアの広告枠を購入してCMを流したり、紙面に掲載してもらい宣伝したりすることです。
広報と比べると費用がかかりますが、多くの人に見てもらう機会が増えるため効果が出やすいです。また、広告には広告物と広告活動の両方の意味が含まれています。主な広告として、動画サイトで流れる広告動画が挙げられます。
3:コンテンツについて
コンテンツとは、情報の内容のことです。広報や広告で扱う内容のことであり、ブログに書く記事の内容や掲載する写真、動画が当てはまります。
他にも、映画やアニメ、漫画、音楽などのデジタルコンテンツや、スマホアプリやスマホゲームのようにスマホで扱うモバイルコンテンツなど様々な種類があり、無料と有料どちらのコンテンツも豊富に存在します。
広報担当が押さえるといいブログのポイント7つ
ここからはブログを書くためのポイントを7つ紹介します。
ブログの更新頻度やターゲット決めの方法、多くの人に読んでもらう秘訣など、ブログを書くために大切なポイントを紹介するので、ぜひチェックしてください。
1:定期的な更新を心がける
自社に合った更新頻度を見つけましょう。
更新頻度がバラバラであったり、何年も前の古い記事のままであったりすると、ブログを見た人は次にいつこのブログを訪れたらいいのか分かりません。更新頻度に正解はないので、扱う商品やサービスに合わせて頻度を守りながら更新します。
しかし、毎日何度も更新して業務に支障が出てしまうのは本末転倒なので避けたいところです。まずは無理なくできるペースを維持して更新していきましょう。
2:クオリティを維持する
クオリティは企業イメージに繋がります。誤字脱字が多いブログや分かりにくい文章で書かれているブログは印象が悪く、企業のイメージを損ねる可能性があります。
ブログの内容に不備がないかチェックできる体制を整えるためにも、複数人でチェックすることや、投稿前に必ず内容を確認することなど、細かい部分も怠らないようにしましょう。
3:どのような人に向けて発信するかを明確にする
ターゲットを決めると格段に書きやすくなります。ブログを書くうえで最初に決めておくと、後々の書きやすさにつながる重要なポイントです。
商品やサービスを届けたい相手を設定することで、どういった内容のブログなら読む人の役に立つのか考えやすくなります。
そうすることで、一貫したコンセプトでブログを書くことができ、また、書く内容も決めやすくなるため、クオリティの維持にも繋がります。
4:人間味のある表現を意識する
人間味のある表現で企業の個性を発揮できます。ブログは広告と違い、いつでも自由に書けるからこそ、各企業の個性が出て魅力的な内容になります。
あまりにも乱雑な言葉や企業イメージとかけ離れた言葉を使っているとマイナスイメージに繋がってしまうので、守るべきラインを決めたうえでブログ担当者の個性を活かした内容で書いてみましょう。
5:検索キーワードを分析する
自社のブログを閲覧した人がどのようなキーワードを検索してブログに流入したのかを知ると、検索されやすい言葉やどのページが上位表示されているのかを把握できます。
自社ブログへの流入キーワードの上位に入っている言葉をブログ内で使用することで、さらに検索されやすくなり、検索順位を上げることができます。
分析ツールの種類は豊富ですが、Googleサーチコンソールのように無料で使用できるツールもあるので、自社に適した方法で分析しましょう。
6:社内でチェックやネタ提供をしてもらう
クオリティの維持の項目でもありましたが、誤字脱字や読みにくい文章は会社のイメージに繋がってしまいます。ブログ担当者が1人の場合、ミスを見逃してしまう可能性があります。社内でチェックしてもらい、内容の確認を徹底しましょう。
また、社内でチェックしてもらうと、自分にはなかったアイデアを出してもらえることがあり、ネタ切れを防ぐことができます。複数人で取り組むからこそ見えてくる様々な視点でブログをさらに魅力的にしましょう。
7:公開したらしっかりと宣伝をする
宣伝はブログの閲覧数を上げるために重要なことです。せっかく面白い内容のブログが書けたとしても、存在を知ってもらわなければブログを運営している意味がありません。
検索キーワードの上位になっているキーワードをブログ内で使用することや、SNSで宣伝することが有効な手段です。特に、自社のSNSを持っている場合、積極的に活用しましょう。まずはブログの存在を知ってもらうことが、ブログで効果的な広報活動をするうえで大切になります。
困ったときのおすすめ広報ブログネタ3選
ブログネタを継続して考えることは難しく、クオリティを維持しながら書くことは大変でしょう。しかし、身近なところにブログネタとして使えることがたくさんあります。
広報を通して会社を知ってもらい、商品やサービスを多くの人に利用してもらうためにも、ブログでどんどんアピールしましょう。
1:事業について紹介してみる
会社や商品、サービスを知ってもらうためにも、まずはどんな事業をしているのか、会社について理解してもらいます。
強みにしている商品や、業界の中での立ち位置、トレンド、特徴などを書き、経済系のメディアに見てもらえることも意識してみましょう。
2:社内制度などについて紹介してみる
他社にはない特別休暇やイベントをブログで紹介している企業もあります。これらは商品やサービスのアピールではなく、採用の際に役立つ内容となります。
福利厚生が充実しているならしっかりアピールするべきですし、ユニークな社内制度やイベントがあるならその写真を一緒に掲載するとイメージが湧きやすくなります。
この企業に入りたいと思ってもらうためにも、入社を考えている人がブログを検索したとき、入社意欲が増すような内容を意識して書きましょう。
3:社員インタビューをしてみる
企業ごとに社員の傾向は様々であり、例えばユニークな経歴の人を積極採用しているなら他社にはないアピールポイントになります。
活躍している社員にインタビューして、どういった仕事をしているのか具体的に書くと、入社希望者の志望度アップにも繋がります。もし可能なら社長のインタビューを掲載して、企業の方向性や取り組みをアピールすることも良いブログネタになります。
また、女性社員が活躍している企業なら、女性社員へのインタビューも積極的に行いましょう。女性が活躍していることや働きやすさは今注目されているポイントです。
ただし、インタビューを嫌がる社員を無理矢理ブログに掲載することはやめましょう。
開発ブログを広報で活用することはできる?
開発ブログとは、エンジニアのために自社のサービスの経験や技術を提供するブログのことです。経験や技術を自社だけのものにするのではなく、社外に公開することで、業界全体の質を向上させる効果を持っています。
また、エンジニアに自社を知ってもらい入社に繋がったり、高い技術力を持っている証明ができたりすることがメリットとして挙げられます。
技術に関しては常に新しくなっているため、定期的に更新しブログの鮮度を落とさないことが大切です。
開発ブログに使えるネタ3選
ただ開発した内容を書けば良いわけではないのが開発ブログです。自社についてアピールできる大事な内容だからこそ、ポイントを押さえて、充実したブログに仕上げましょう。
1:業界の最新情報
エンジニアのように常に新しい情報が求められる仕事では、最新情報を提供してくれるブログは非常に役立ちます。
自社の製品やサービスと絡めながら、業界の最新情報を紹介し、需要の高い内容を目指しましょう。ITに関しては情報がスピーディーに更新されていくため、仕入れた最新情報はすぐに掲載して、ブログの価値を高めましょう。
2:成果物など自社のアピール
自社の成果物アピールは多様に活用できます。商品やサービスの宣伝と、技術力の証明が同時にできるため、積極的に行いましょう。
最新技術を取り入れるのが早い点や、独自の商品開発に活かすことが得意な点など、企業ごとに様々なアピールができる項目です。
また、どのように開発したのかスケジュールを掲載したり、開発風景の写真を掲載したりすることで社内の雰囲気が伝わりやすく、採用活動で活用できます。
3:プログラミング言語の話題
エンジニアからの閲覧数を増やすことに繋がります。プログラミング言語を勉強したい、または活用したいと思っているエンジニアにとって、実際に商品やサービスとして形になった流れを掲載している開発ブログは大いに役立ちます。
検索上位になったプログラミング言語の記事を増やすことでブログの人気にも繋がるので、最新情報も交えつつ書きましょう。
社員がプログラミング言語をよく理解していることが重要ですが、商品やサービスの質を向上させるためにも積極的に勉強して取り入れましょう。
広報の参考にしたい開発ブログの例3つ
を魅力的な開発ブログはたくさんありますが、ここからは参考にしたい開発ブログを3つ紹介します。
読む人を惹きつける秘訣がどこにあるのか、自社ブログに活かせるところはどこか考えながら読み、良いところをどんどん取り入れましょう。
1:株式会社メルカリ「mercari engineering」
株式会社メルカリのエンジニア情報ポータルサイトです。
毎月必ず更新されており、最新の情報を見ることができる安心感があります。開発の裏話は画像を多く使用して分かりやすく作られています。記事タイトルも堅苦しさがなく、読み手を惹きつけます。
イベントのレポートも掲載されており、実際に使用したスライドを見ることができます。シンプルで見やすく使いやすいブログで、利用者のことがよく考えられています。
2:クックパッド株式会社「クックパッド開発ブログ」
クックパッド株式会社の開発ブログです。
ブログの書き手のTwitterアカウントが掲載されており、noteのデザインブログのリンクも掲載されているなど、他の広報媒体との連携が上手で、積極的に更新しようという姿勢がうかがえます。
開発者向けに発表資料をまとめたページもあり、自社のノウハウを発信して役立ちたいという思いが企業イメージの向上に繋がっている魅力的なブログです。
3:ビジョナル株式会社「Visional Engineering Blog」
ビジョナル株式会社の開発ブログです。
誰がどんな記事を書いたのか分かりやすいレイアウトになっており、書き手のプロフィールも記載されているので、企業の雰囲気がよく分かります。デザインもこだわっており、企業の方向性が感じられます。入社を考えている人にとって、非常に魅力的なポイントです。
社員だからこそ知る裏話も豊富で、社員が常に向上を目指して切磋琢磨している職場だということがよく伝わるブログです。
魅力的な広報ブログを発信してみよう
魅力的な広報ブログはポイントを意識すれば書けます。
ブログのネタ探しや、文章を考えることも容易なことではないでしょう。しかし、魅力的なブログは多くのメリットがあり、企業の魅力をさらに高めてくれます。
ブログは手軽に挑戦できますがとても奥深く、企業ごとの個性を発揮できる場です。これまで紹介したポイントを意識して、ぜひ魅力的な広報ブログを発信してみてください。